中国の新型爆撃機関連をまとめて

 模型らしきものが出現しただけなのに大きな話題になっていますが‥‥。

http://military.china.com/important/11132797/20130619/17898390.html


外国メディア:中国は戦略爆撃機を必要とする あるいは「飛豹」のステルス版か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国のステルス爆撃機の模型らしきもの。」)

中国のような世界の大国にとって、大型爆撃機の研究開発と装備は決して人を意外に感じさせはしないと言える。アメリカの「外交政策」誌ウェブサイトは最近「これが中国のステルス爆撃機の新設計方案か?」との題名の文章を発表し、一部の人が推測する中国ステルス爆撃機の新設計方案はあるいは現在見たところただの簡単な模型かもしれないが、こうした中国の模型はこれまでずっと常に真の飛行機に変わっている、と指摘した。

中国は戦略爆撃機を必要とする

ある国が戦略爆撃機の開発を必要とするか否かは、3つの方面を根拠に決定される。すなわち1つは軍事的必要性、2つ目に経済的能力、3つ目に科研、生産技術のレベルである。戦略爆撃機の開発は国家の繁栄と裕福さ、さらに国家軍事戦略学説がこれを保証することを必要とする。

中国は30年余りの改革開放を経て、上述の3つの方面いずれにおいても長足の進歩を取得した。自らの大型戦略爆撃機、特にアメリカのB-2のようなステルス能力を持つステルス爆撃機の開発は、すでに一刻の猶予もならない事柄になっている。新世紀に入って以来、中国の大型ステルス爆撃機開発に関する噂は、ずっと国内外メディアや軍事マニアの推測の対象である。

最も初期の噂は、中国がロシアのツポレフ-22の技術の導入を準備しており、中国で製造し、かつ「轟ー10」と命名する、というものだった。だがすぐにこれはネットユーザーの憶測と証明された。後にはまた中国が2種の戦略爆撃機を研究開発中で、このうち轟ー8はB-2のように全翼レイアウトを採用し、轟ー9(あるいは轟ー10とも言われた)は極超音速宇宙爆撃機だとの説が出現した。このような噂は依然実証され得ない。だがいわゆる中国が大型爆撃機を研究開発しているとの説の熱が冷めることはなく、依然各国の軍事ニュース界とネットのホットな話題である。

中国が今年初めに自ら研究開発した大型輸送機運ー20を成功裏に初飛行させた後、中国が戦略爆撃機を研究開発しているとの人々の推測はどんどん差し迫ったものに変わってきている。ネット上では中国の大型爆撃機に関する画像が大量に出現し初め、これらの噂の伝播を別の形で助長している。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「ネットに中国がステルス爆撃機の研究開発を開始と伝わる」です。)

ステルス版「飛豹」らしきもの

アメリカの「外交政策」誌ウェブサイトの記述によれば、中国が最も新しく研究開発するステルス爆撃機は以下のいくつかの機種の混合体のようである。ロシアが設計するPAK DAステルス爆撃機の模型、中国の殲ー20機、アメリカのノースロップ飛行機社が設計したYF-23「ブラックウィドウ」戦闘機の原型機。この機は浸透性の爆撃機であり、敵のレーダーをかわし、巡航ミサイルを使って敵の基地や艦船を攻撃し、したがって敵を中国の海岸から遠く離すという目的を達成するものである可能性がある。

外国メディアは中国のネットの情報を引用し、新設計のステルス爆撃機は全長91フィート(約28mに相当)、全幅72フィート(約22mに相当)かもしれない、とする。これはアメリカおよびロシアのあらゆる戦略爆撃機(例えばBー1「ランサー」爆撃機、ツポレフ-160「ブラックジャック」、あるいはツポレフ-22「ブラインダー」爆撃機)より小さいが、アメリカのF-15E戦闘機よりはやや大きい。伝えられるところによれば、この機種の作戦半径は2,000マイル近い。

外国メディアは、このいわゆるステルス爆撃機は、機体が小さめかつ作戦半径は大きくなく、しかも外形レイアウトも決して完全ステルス設計ではなく、伝説の中の「轟ー8」でも「轟ー10」でもなく、伝説の中の中国が研究開発した別のステルス実戦機、すなわちステルス版「飛豹」かもしれない、と考える。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「アメリカメディアは中国の模型はこれまでずっと常に真の飛行機に変わっていると考える」です。)

ロシアの「リンク」ネットの報道は、1枚のネット上に出現した画像を分析し、ステルス版「飛豹」らしき戦闘機は中国空軍の現役のいかなる戦闘機の外形ともはっきりした差異が存在する、とする。また確定できるのは、これは複座で傾斜式双垂直尾翼の実戦機だということである。この画像からは、この神秘の実戦機は機体構造上レーダー反射断面積を減少できるステルス技術を採用し、しかもFC-1「梟竜」やアメリカ製F-35に似たDSI空気取り入れルート、およびF-22に似た四角型推力ベクトル調節可能尾部噴射口を採用しているが、著名なB-2とはほとんど似たところはない、ということが見て取れる。

アメリカの「安全保障業務ニュース」ウェブサイトは次のように推測する。中国は「飛豹」戦闘爆撃機のステルス改良型を開発中であり、すなわちステルス技術を採用したJH-7Bである。この機はより長い航続距離、より強大な電子戦手段、より多くの武器の種類と先進的なレーダーおよび電子設備を持つが、より重要なのはこの機が第4世代ステルス戦闘機の特徴を備えていることで、そのRCS値(すなわちレーダー乱反射断面積)は1m未満である可能性が高い。

有効な爆撃機部隊を研究開発し配備するのには多くの金と時間を費やす必要がある。これはステルス機を製造、購入するコストに止まらない。アメリカやロシアのような戦略爆撃機部隊を作り出すためには、ステルス爆撃機自体を設計製造する他、中国はさらに1つの完備された支持ネットワークを建立することが必須であり、これには熟練した維持修繕メンテナンス人員、機を駐機させることができる基地施設、大型の空中給油編隊が含まれ、しかもいかにして有効にこれらの機を利用するかを学習することが必須である。‥‥この点は最も重要かもしれない。中国が今後何年かで何機かのステルス爆撃機を飛ばしても、有効な作戦編隊を持つまでには依然時間が必要である。

(頑住吉注:以下のページのキャプションは本文の一部を切り取ったものか要約したもの、重要性のないものなので省略します。)


http://military.china.com/important/11132797/20130619/17898097.html


ロシアの専門家:中国の新爆撃機の意図は「核攻撃力向上」にある

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「最近、ネット仲間が新浪ブログ上に1枚の中国空軍のマークが塗装されたステルス爆撃機の模型の画像を明るみに出し、広範な推測を引き起こした。」)

台湾メディアは、中国大陸のネットに最近、現在研究開発中の新型ステルス爆撃機とされる画像が流れ伝わっている、とする。ロシアの専門家は、中国は積極的に新たな爆撃機を研究開発しており、その意図は核兵器による攻撃能力をアジア太平洋地域以外にまで拡大し、アメリカ本土に到達させることだと分析する。

台湾の「中央社」6月18日の報道によれば、ロシア戦略・技術分析センターの専門家ワシーリ コーシンは17日「ロシアの声」ラジオ局のウェブサイト、「軍事ウォッチャーコーシンのコラム」に執筆し、中国がなぜ新世代爆撃機を研究開発しようとしているのか分析した。

文章は、最近中国のネットに新型ステルス戦略爆撃機の画像が出現し、沈陽飛行機工業社によって研究開発されていると推測される、と指摘する。

文章は、新浪ブログを含むいくつかの有名なアカウントに転載された画像を含め、あらゆる画像は新たな攻撃性飛行機をはっきり示しており、第5世代戦闘機の拡大版のようだ、とする。以前も断片的に中国がステルス遠距離爆撃機を研究開発しているとの報道が出現したが、現在におけるこれらの画像の質はより高く、より説得力があるが、それでも完全に偽造の可能性を排除することはできない。

コーシンは、唯一量産段階に入ったステルス爆撃機はアメリカのB-2であるとする。画像から見て、中国のステルス爆撃機は1980年代に研究開発された亜音速のB-2に比べより先進的で、超音速の実力を備えることになる。

コーシンは次のように指摘する。中国が現在持つ轟ー6K爆撃機は、第2列島内で巡航ミサイルによる攻撃を実施することができ、かつ中国はさらに2機種の第5世代戦闘機をすでに試験飛行段階に進めている。だがこれらの機はアメリカ本土まで飛べないため、いずれも有効な核抑止のツールにはなり得ない。もし中国が本当に三位一体の核戦略の中で改めて爆撃機の作用を高めたければ、上述の遠大な計画は適している。しかも爆撃機のもう1つの重要なメリットは、核弾頭を搭載できるだけでなく、通常兵器も搭載できることである。

コーシンは、中国が研究開発するステルス遠距離爆撃機は、もし核兵器を搭載しなくても、依然解放軍が爆撃機の適用範囲をアジア太平洋地域以外に拡大しようとしていることを証明でき、しかも新爆撃機は核兵器を搭載する可能性がより高く、このため核弾頭が急速に増加する可能性がある、とする。

(頑住吉注:2ページ目)この爆撃機は背部からの空気取り入れ方式を採用しており、設計から見て特別にステルス設計に重点を置いている。

(頑住吉注:3ページ目)この模型が中国の未来の戦略爆撃機の1つの方案である可能性は排除できない。

(頑住吉注:4ページ目)ロッキード・マーティン社は2007年当時次世代遠距離打撃爆撃機方案(next generation long range strike)を提出した。いくつかの設計は明るみに出た模型と似ている。

(頑住吉注:5ページ目)アメリカがYF-23を基礎に構想したFB-23型ステルス爆撃機。

(頑住吉注:6ページ目)アメリカのFB-23型ステルス爆撃機の模型。

(頑住吉注:7ページ目)ロシアの専門家は現在唯一量産段階に入っているステルス爆撃機はアメリカのB-2だとする。

(頑住吉注:8ページ目)中国が現在持つ轟ー6K爆撃機。ただしこの機は未来の作戦の需要を満足させられない。


http://military.china.com/important/11132797/20130621/17903882.html


ロシア、中国のステルス爆撃機の動力は難題、作戦範囲は限られる、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国には戦略爆撃機研究開発の必要がある」)

ロシア軍事評論ネット6月20日の報道によれば、中国の遠距離爆撃機の研究開発状況に関する情報はこれまでずっと非常に限られており、このうち最も広く流れ伝わっているのは次のようなものである。中国は2種の新型爆撃機を研究開発中であり、轟ー8と轟ー10である。何日か前、中国と西側のメディアは中国の新型爆撃機の模型の画像を発表した。この新型実戦機の機種は現在依然として知られていない。この新型爆撃機が搭載する可能性のある武器に関し、ある推測はこの機は同時に3発のロシアのP-270「白蛉」に似た超音速対艦ミサイル、4発の「空対地」ミサイル、6発の中距離および短距離「空対空」ミサイルを搭載できる、としている。

ロシア軍事評論ネットの原文を以下のように編集翻訳する。

中国はここ何年か不断にその研究開発した戦闘機を発表しているが、新世代遠距離爆撃機の研究開発に関する情報が伝わることは少ない。しかし数日前に中国軍は突然、その改良した旧式の轟ー6(ソ連のツポレフ-16のコピー生産品)爆撃機の状況を公開した。説明によれば、現在すでに少数の轟ー6が新型機載設備と動力装置に換装済みである。だが、現在掌握されている情報だけによって新型轟ー6Kの作戦能力をに対し正確な評価を行うのはまだ不足である。ツポレフ-16が1950年代に誕生した旧式爆撃機であることを考慮すれば、その設計理念はすでに時代遅れで、中国には現役の轟ー6を徐々に淘汰し、かつ新型装備をもって代える必要がある。遺憾なことに、中国には現在まだ新型遠距離爆撃機を研究開発する技術能力が欠乏している。

何日か前、中国と西側のメディアは中国の新型爆撃機の模型の画像を公開した。この新型実戦機の機種は現在依然として知られていない。この新型爆撃機の模型の画像は1枚しかないが、専門家や航空愛好家たちにとっては、これによってこの神秘の爆撃機のそれぞれの角度から見た図を作図するのに足りる。この画像からは、これはステルス技術を運用した近代化された爆撃機であることがはっきり分かる。

この爆撃機の一部の外観ディテール上の特徴はごく容易に人にアメリカの第5世代戦闘機の設計方案を連想させる。中国の新型爆撃機の空気取り入れ口は機体上部に位置し、尾部は外側に傾いた双垂直尾翼設計で、この種のレイアウトはアメリカのノースロップ、マクダネル社が合同で研究開発したYF-23方案に非常に似ている。アメリカの設計方案と似たところがあるが、中国の新型爆撃機を簡単なコピー生産品と見なすことはできない。この新型爆撃機の寸法はより大きく、しかも主翼も矢型の設計になっている。

中国当局はまだこの新型爆撃機に関するいかなるパラメータも明らかにしていないが、すでにある専門家は自らの評価による結論を出している。ある専門家は次のように推測する。この爆撃機の全長は約30m、全幅約21m、その最大離陸重量は50トン、2台の推力が1.5〜1.7万kg以上のエンジンを装備している。この機の内部に置かれた弾薬コンパートメントの有効弾薬搭載量は8〜10トンである可能性がある。寸法が比較的大きいので、その機体内には寸法がより長い武器コンパートメントが設置できる。

この新型爆撃機のあり得る搭載武器システムに対し、中国の一部のウェブサイトでは自分なりの推測が出されており、その内部弾薬コンパートメントと外部搭載架には各種のミサイルと制御誘導爆弾が搭載できる、と考える。また、この機はさらに自衛に使う空対空ミサイルも搭載できるという。各種の推測の武器配置方案の中で、ある推測はこの機は同時に3発のロシアのP-270「白蛉」に似た超音速対艦ミサイル、4発の「空対地」ミサイル、6発の中距離および短距離「空対空」ミサイルを搭載できる、というものである。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「轟ー6の改良ポテンシャルはすでに非常に限られている」です。)

指摘しておくことが必要なのは、機体下部の外部吊り下げ搭載架への武器搭載は、敵のレーダーに発見される確率を非常に高める、ということである。事実、現在比較的先進的な実戦機の設計理念はいずれも武器を機体内部に置き、もって機のレーダー反射断面積を小さくする傾向にある。各方面から判断して、中国の新型爆撃機は標準状態下では武器の内部弾薬コンパートメント内への貯蔵を選択し、一方外部吊り下げ架は非常状態下での非通常の選択である。

中国の新型爆撃機にとって動力装置は一大問題である。この機の外形から、この機は超音速飛行の能力を持つと推断できる。離陸重量50トンという状況下では、その各エンジンの推力は1.5万kgを超えるべきである。だが、中国のエンジン製造業の現在の実力レベルから言うと、このように大きな推力のエンジンは大量の燃料を消耗し、このことは必然的に機の航続距離に影響する。‥‥3,500〜4,000kmを超えることはないかもしれない。

これと同時に、中国の新世代ステルス爆撃機がもし作戦半径2,000kmを超えなくても、中国周辺の非常に広い区域を攻撃するに足りる。この作戦半径はこの機をもって太平洋に飛躍するには不足だが、近代化された機載設備と武器システムの助けを借りればその威力はすでに充分である。この新型爆撃機は完全に周辺の中小の隣国に圧力を加えるツールにはなり得る。

中国メディアのこの前の報道は、中国の新型空中発射巡航ミサイルは2,500〜3,000km離れた目標を正確に打撃できる、としていた。だが現在まだ中国がすでにこの種の遠距離航空武器を持っているという確実な証拠はない。だがひとたび中国がこの種の遠距離空中発射ミサイルを獲得すれば、それはグアム島に位置する米軍基地を打撃する能力を持つことになる。

現在、中国の新型遠距離爆撃機をめぐっては依然多くの疑問が存在する。現有のデータは数えるほどで、各種の推測はいずれも我々にその真実の姿をはっきり見せるには不足である。だがどうであろうと、この種の新型爆撃機を製造する動機は簡単かつ明らかである。それはすなわち中国はできる限り早くその遠距離航空打撃力量を更新する必要がある、ということに他ならない。(範尭)

(頑住吉注:3ページ目)ステルスは次世代戦略爆撃機の重要な特性である

(頑住吉注:4ページ目)中国は航続距離の長い戦略爆撃機の開発を必要とする

(頑住吉注:5ページ目)戦略爆撃機は未来においても依然重要な作用を発揮し得る

(頑住吉注:6ページ目)B-2ステルス爆撃機はアメリカ本土から飛び立ってほとんど全世界のいかなる地域も打撃できる

(頑住吉注:7ページ目)アメリカのB-2ステルス爆撃機の航続距離の優勢は顕著である

(頑住吉注:8ページ目)アメリカ空軍は現在全世界を打撃できる能力を持つ


 いろいろな説が錯綜していますが、ステルス版「飛豹」だとすれば戦略爆撃機というほどのものではなく、サイズ的に巡航ミサイルを機内に収容できるとは思えないので、それにできることは殲-20にもでき、別機種として開発する意義があるのかなという気もします。また遠距離巡航ミサイルで中国の防空圏内である遠距離から例えばグアム島を狙うなら、それこそ轟-6Kで充分で、超音速ステルス爆撃機が必要なのかという疑問もあります。いずれにせよエンジンはやはりネックになり、ロシアも戦略爆撃機用の高性能エンジンを簡単に販売するとは思えず、実現は相当先にならざるを得ないでしょう。
















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