中国、日本のF-15J改良を評する

 問題はあってもあり得る選択肢の中ではそれが一番ましということもあるわけで。

http://mil.news.sina.com.cn/jssd/2016-08-24/doc-ifxvcsrn9103393.shtml


深度:中国、全く新しい強敵との遭遇へ 日本軍機の戦力、何と倍加しようとする

日本の国防省はある小さくないニュースを暴露した:彼らは自らの戦闘機の作戦能力を倍加させようとしている!

これは他ならぬ日本のF-15戦闘機の空対空ミサイル改良プロジェクトのことを言っている。

東海の資源を争奪する日本の企図が日増しに明確になるのにつれ、日本の空中自衛隊はどんどん重い戦闘パトロール任務を担う必要があり、一方直面する必要のある潜在的相手の戦闘機の数と質は直線的に上昇している。このことは古いF-15Jを使用する日本の空自に心細さを感じさせている。

このため日本の空自は(頑住吉注:この筆者たぶん「空自」が「空中自衛隊」の略だと思ってますね)一方においてF-35戦闘機を導入し、一方においてはF-15Jを重大改良する算盤を弾いている。今回のいわゆる改良は、実はF-15の研究開発商であるアメリカのボーイング社最新のアイデアにならったものである。すなわち、F-15が搭載する空対空ミサイルの数を倍加させ、16発に到達させる。同時に、F-15JがF-35、F-22とより良く合同作戦するために技術的基礎を固める。

一、F-15Jの弾薬搭載量改良の概況

日本の防衛省はすでに今回の改良プロジェクトを落到了実処(頑住吉注:検索するとこの語の意味を質問して誰も答えていないページがあり、多くの中国人にも分からない言葉のようです)、関連の経費の申請を提出し、ミサイルの数を倍加させる研究を始動している。

ボーイングが提出するこの改良概念は、200機程度のF-15Jに2つの全く新しい複合搭載架を配備し、それぞれ4発のAIM-120あるいはAIM-9X空対空ミサイル、あるいは日本が自ら研究開発を行ったAAM-4、AAM-5空対空ミサイルが搭載できるようにする。すでにある機腹部の4つの搭載架、主翼外側の2つのダブル複合搭載架を加え、全部で16発の空対空ミサイルが搭載できる。このようになれば、F-15Jが搭載できる空対空ミサイルは、本来に比べ8発増加して倍となる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ボーイングが出したF-15ミサイル倍加概念図」)

F-15Jがもしこの改良を行えば、14発のAAM-4アクティブレーダー制御誘導中距離空対空ミサイルを搭載し、2発のAAM-5格闘空対空ミサイルを加える可能性が高い。このようになればF-15Jは中距離迎撃を主要な作戦手段とし、接近戦は避ける。現在見たところまだこのような弾薬搭載量に達することのできる別の戦闘機はない。

二、F-15J、F-35の「ミサイルトラック」となる

2017財務年度末、日本の空自はF-35戦闘機の受領を開始する。これは日本戦闘機部隊発展史上の大事件である。このことはF-15Jに対する改良プロジェクトに対しても直接の影響がある。

F-15Jがより多くの空対空ミサイルを搭載できるようになった後、日本のF-35あるいはアメリカのF-22のミサイルトラックとなる。米軍が積極的に研究開発中の第4世代機と第3世代機間の秘密保持データリンクを通じ、米軍と日本のF-15は第4世代機から来る目標情報が獲得できるようになり、したがってより遠い安全な距離でミサイルを発射し、目標を攻撃する。この改良により、米日のF-15は甚だしきに至っては完全に自らのレーダーをONにせず、データリンクが伝えてくる情報だけに頼って攻撃を行うことができる。

またあるいはF-15によってより遠い距離でレーダーの探索を行い、目標を発見した後、より敵機に近く、レーダー沈黙状態にあるF-35、F-22に向け目標情報を送り、したがってこうした第4世代機に純ステルス状態下で目標攻撃の全過程を完成させる。

指摘しておくことが必須なのは、日本がこれまでずっとアメリカ最強の制空戦闘機、例えばF-86、F-4、F-15を装備していることである(頑住吉注:F-104は例外ということですか)。だがアメリカはF-22の輸出を拒絶し、日本、イスラエルなどの伝統的盟友もワンランク低いF-35しか買えなくさせた。このことは日本の空自の未来の戦闘力を割引にさせた。日本はまず比較的中国から距離が遠い地域にF-35を配備し、充分な実際の操作の経験を積んだ後、さらに沖縄に向けF-35を派遣することを考慮することになる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ボーイングF-15SEダブル重大用途戦闘機概念の武器配置。日本のF-15Jは決して相応の能力を具備していない」)

三、改良プロジェクトが直面する困難

この改良計画が最終的に実現できようとできまいと、日本の空自はまだより緊急のF-15J維持保護プロジェクトの需要が先行してやって来ると認めている。

日本のF-15はほとんど各国の現役F-15戦闘機の中で最も古いもので、すでに主翼構造などカギとなる重要部分に対し徹底した検査、修理あるいは増強を行うことを非常に必要としている。もしもそれぞれの側の主翼下に4発のミサイルを増加しようとすれば、まずこうした古いF-15が追加の圧力を受け入れられることを確保する必要がある。

指摘しておくことが必須なのは、日本のF-15Jの寿命が確実にすでに終わりに近づき、多すぎ、高すぎる改良プロジェクトを行っても遠くない将来無駄になるかもしれないことである。例えば、もしF-15Jを第4世代戦闘機のミサイルトラックにしようとすれば、不可避的に最新のアクティブフェイズドアレイレーダーを装備する必要があり、これは米軍のF-15部隊が経つつある改良である。しかし米軍のF-15C/D/E型はまさに壮年の段階にあり、日本のJ型に比べ若いだろうから、このように複雑で高価な改良を行うのにより値する。日本の空自は国家経済が好転せず、軍事費支出に対する圧力が非常に大きい背景下で、代価が非常に高く、それにもかかわらず効果が必ずしも長く有効ではないF-15J改良プロジェクトを実施ようとしており、一種ジレンマの感覚がすこぶるある。

また日本サイドの報道によれば、4月から6月までにF-15Jが発進して中国の実戦機を監視した回数は199回で、去年の同時期に比べおよそ1.5倍に増加しており、この種の長年累積される出動のべ機数もF-15Jの強度の隠れたリスクを激化させる。年初に日本の空自はすでにF-15J一個中隊を沖縄島に移動させ、もって関連海域の日増しに複雑化する安全環境に対応している。このように沖縄島に駐屯する戦闘機の総数は40機前後にまで増加し、数は倍加している。もしミサイル搭載数を増加する改良計画が実施できたら、このF-15J部隊の戦闘力はやはり見くびれない。

だが同時に、中国空軍戦闘機はすでに全面的に最新の第4世代機プラス大量の改良型第3世代機というレイアウトに向けて方向転換しており、もしF-15Jがより多くのミサイルを搭載できても、力量バランスが不断に中国側に傾斜する潮流を改変することは難しい。

日本の有識者はできる限り早く対中関係の正確な方向性を掌握し直し、日中関係を改善し、不断にエスカレートする双方の対立のネガティブな行為を放棄すべきであり、これこそ両国問題を真に解決する有効な道である。(作者の署名:ガトリング)


 新しい戦闘機だけで充分な数を揃えることができない以上既存のうち最も改良が有効な機種を改良するしかないわけで、一定の効果は期待できるようですね。















戻るボタン