ラダ級潜水艦導入の新たな内幕

 スホーイー35、S-400と並ぶ重要なロシア兵器導入と考えられていますが、中国には他の2つと違ってこれは対等な協力だ、とする人もいます。

http://military.china.com/important/11132797/20130915/18048455.html


中国によるラダ級潜水艦導入の新たな内幕:ロシアの先端装備は獲得できない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中ロ合同での新型潜水艦製造は、ロシアサイドの秘密保持問題に対する懸念を消し去り、中国サイドに自身の軍事工業の実力を見せる機会も与えた。」)

中国がロシアから677型「ラダ」級潜水艦を導入する話題に関し、また新たな「内幕」が明らかにされた。ロシアの国防工業界の人物の情報によれば、この交易の性質は決して伝統的な「ロシアが売り中国が買う」ではなく、より適切な言い方は「中ロが潜水艦を合作し、中国海軍に奉仕する」であるべきだ。潜水艦の「心臓」である動力と電子火力コントロールシステムは完全に「中国化」されることになる。分析は、「豊富な装備の機種」と「ロシア技術の獲得」は中国によるこの潜水艦導入の主要な考慮である、と考える。

「混血」潜水艦は中国専用に提供される

カナダの「漢和安全保障業務評論」は677型潜水艦開発機関であるルビー設計局の責任者の話を引用し、新型潜水艦の中国への輸出プロジェクトに関し、双方は現在意向という性質の協議を形成しているだけで、「我々は677型潜水艦を基礎に中国の若干の技術を採用する。これには非空気依存推進システム(AIP)が含まれ、中国のために特製される潜水艦同然であってオリジナル版とは差異がある。」とした。この「暴露者」は、「中国版677」が具体的にどのようなサブシステムを使用するかに関しては協議が待たれ、AIPシステムに関しては、ロシアサイドは燃料電池の装備を希望し、中国サイドは自らが熟知するスターリングエンジンをより好んでいる、と強調する。

この人物はさらに、オリジナル版の677型潜水艦に配置される先端ソナー、電子戦システム、データリンク技術はいずれもロシア海軍の最高機密であり、中国輸出の難度は非常に高く、いかにして代替設備を探し出すかはロシアと中国の潜水艦に関する談判の成否に関わり、「少なくともロシア上層部は原則的に中国向けの高性能ソナー輸出には不同意だ」と明らかにする。

ルビー設計局は、中国が677型潜水艦に対し興味を持つのと同時に、インドとアルジェリアもこの潜水艦に向け「愛情」を表明しているが、まず中国が現物を獲得するかもしれない、とする。2013年夏までに、ロシア海軍は自ら使用するための677型潜水艦をすでに3隻着工、就役させている。だがそれらはいずれもAIPシステムを未装備である。何故ならロシア海軍の序列の中で、677型は中、小型潜水艦に属し、AIP支持下での遠海作戦能力を必要とせず(これは原潜が本職である)、武装強化に専念すれば即OKだからである。

(頑住吉注:これより2ページ目)

現有の体系とシームレスにつながる

もし「中ロが合同で次世代潜水艦を建造」が真実で、かつ「中国版」677型潜水艦が中国製のサブシステムを採用するなら、これは直ちに別の角度から中国の軍事工業のレベルが進歩したことを証明している。中国は自ら製造した設備を用いてロシアの潜水艦を完備したものにする。これは一方においてはその技術戦術性能がオリジナル版より弱くないことを確保でき、他方においては素早くロシア製装備を自身の体系に融合させるのに便利である。

通常ロシア製武器の1つの重要な特性はプラットフォームが先進的なことだと考えられているが、電子システムはやや立ち後れている。ここ何年か、中国のロシア式装備に対する改装の多くは電子設備方面に集中し、しかも電磁両立性などの障害を克服している。この種の状況下で、中国は当然自らの先進設備を用いて新型潜水艦を武装することを希望する。

具体的に言えば、国産通信システム、データリンクを採用し、新型潜水艦がより速く海軍の情報ネットワークの中に溶け込めるようにする。国産火力コントロールシステム、視察装置、ソナーなどを採用し、新たな潜水艦が中国国産ミサイルを発射するのに有利とする。中国が設計、製造したAIPシステムを採用すれば、後日後方勤務メンテナンスを行うことに対するメリットは同様に火を見るよりも明らかである。

(頑住吉注:これより3ページ目)

雪の中に炭を送るのではなく錦の上に花を添えるのである (頑住吉注:検索すると無数にヒットしますが意味を説明したページは全く見つからない慣用句です。悪い状態を改善するのではなくより一層素晴らしいものにするのだ、といった意味でしょうか)

潜水艦建造領域において、中国は一部の領域ではロシアとなお隔たりが存在する(例えば材料)。だが、中国の新型試験潜水艦が出現するにつれ、中国はさらに多くの技術領域で突破を実現し、全面的に世界先進レベルを追いかけることになる。

イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」はこの前、中国海軍にはすでに世界最大の通常動力潜水艦が就役しており、このコードネーム032型の潜水艦が関心を集める原因はその「万能選手」としての身分にある、と報道した。「巨波」-2大陸間弾道ミサイルの試験を担当するだけでなく、同時に「空母キラー」と呼ばれる対艦弾道ミサイル搭載仕様に改装することもできるし、甚だしきに至っては特殊部隊を輸送して秘密任務を執行することもできる。この艦は多種の潜水艦用先進設備のテストを担当し、これを通じて中国潜水艦技術の発展の趨勢を窺い見ることができる。

このことから見ると、ロシアの677型潜水艦は中国海軍にとって「錦の上に花を添える」ものでしかないと言える。もしこの潜水艦が最終的に中国のものになれば、非常に大きな一方面の意義は装備する機種を豊富にする、ということである。1990年代末から始まって、中国は1世代前のロシア製636「キロ」級潜水艦の使用経験を積んできた。後方勤務保障も日増しに熟練している。また、677型の騒音は極めて低く、「海洋のブラックホール」と呼ばれる636型と比べてもずっと小さい。その騒音低下方面の「お家芸の絶技」は依然参考にする価値がある。


 無断コピー問題でここしばらくロシアは中国に重要な兵器を輸出しておらず、しかも問題発生前に販売したやや古い兵器は性能的にグレードを落としたものである疑いもあり、現在電子システムで中国がロシアを上回っているとは限りませんし、どちらかといえばそうではないだろうと思われます。だからこそロシアは核心的技術を中国に渡すのは難しいとしているんでしょうしね。












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