中国、「心神」を評する

 かなり関心度高いようで短時間でいろいろな記事が出てます。

http://mil.news.sina.com.cn/jssd/2014-07-14/15035.html


日本が第4世代機を発表したことの中国に対する影響およびそれと殲ー20との対比

日本、第4世代ステルス戦闘機を発表 レベルは一体どうなのか?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「日本の心神戦闘機が作業場から引き出される」)

この歴史と現実の中で悪事をはたらくこと多端な東方の隣人に直面し、多くの国内の人は自身の実力に対する無理解と内心の深いところの自分への卑下から、往々にしてその技術に対し一種盲目的な崇拝の心理を持ち、この現象は日本の民間用製品のレベルに対する実際に即さない高い評価の上に多く見られる。日本が戦後の条約の束縛から徐々に離脱するにつれ、多種の進攻性武器の研究開発が開始され、その軍事工業製品技術に対する持ち上げも徐々にネットに見られるようになっている。

7月13日、日本は噂に聞いてすでに久しいATD-X「心神」検証機を公開し、多くの国内のネットユーザーの関心を引き起こした。発表された画像の中からは、コードナンバー001の新型戦闘機が工場の建物から出てくるところなのが見られ、この機はステルス特性を持つ外形設計を採用し、日本の国旗と同じ色である赤白の塗装がなされている。だが、画面の中の新型戦闘機のいくつかの「カギとなる重要部位」にはモザイク(模糊処理)がかけられ、あるいは秘密漏洩防止の必要があるところなのかもしれない。

最近、中国は第4世代ステルス戦闘機の研究開発の上でいくつもの突破を獲得し、最新の2011号は初飛行に成功し、この「大改造」を経た後の殲ー20はこの機種の初の原型機と考えられている(頑住吉注:それ以前のは「検証機」)。この後ネット上には2011号殲ー20がすでに某飛行センターに飛んで最終である一連の試験を行い、ほどなく戦闘力を形成することも明らかにされた。一方日本も最近数回「心神」原型機の最新の進展を明るみに出し、その中国を追う意図は言わずとも明らかである。

ATD-X「心神」戦闘機(F-3戦闘機とも言う)は日本がアメリカの技術を導入して製造した単発ステルス戦闘機である(頑住吉注:双発のようで、この文でも後の部分ではそういう記述になっています)。日米双方が最終的に確定した「心神」ステルス機の設計方案の中では、基本的にYF-23の空力外形が保持された。例えばテーパーのきつい台形の主翼、水平尾翼と垂直尾翼の機能を一体化したV字型尾翼(それぞれ左右に45度傾斜)、S字型空気取り入れルート、槽溝型尾部噴射管などである。研究開発計画によれば、全備状態の「心神」検証機は2014年に初飛行を行うことになる。

まさに前述のように非常に多くのネット仲間が心配し始めている。「心神」の性能は無比に先進的なのか否か? その技術レベルは我が殲ー20に近づき、ないしは超越するのか否か? と。

日本の心神戦闘機には寸法など各方面に基礎的な癒し難い傷がある

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「日本の第4世代戦闘機 心神検証機」)

実際にはこの種の心配は完全な杞憂である。本文の解析を通じ、我々は難なく「心神」がハイテンションで明るみに出た背後にあるのは、中国の2種の第4世代戦闘機検証機の相次ぐ試験飛行に直面しての日本の「心神不寧」であると気づく(頑住吉注:「心情が平静でない」といった意味の慣用句で、「心神」とかけているわけです)。

性能指標のさらなる一歩の高まりと任務の複雑化多様化と共に、現代戦闘機の寸法がどんどん大きくなるのはすでに趨勢となっている。F-35はF-16に比べより太って巨大化し、T-50の外形寸法もスホーイー27に比べ小さくはない。だが「心神」の高等練習機のように小さい寸法に「第4世代戦闘機の検証機」の名を冠したら、いくらか名に実が伴わないことが目立つ。

人員と飛行機の寸法の対比から見て、この機の機首はせいぜい直径500mmクラスのレーダーアンテナしか収容できない。この指標は我が国の「梟竜」戦闘機と比べてさえ隔たりがある。もしフェイズドアレイレーダーアンテナを装備しても、T/Rモジュールの数の不足に制約されて探知計測距離、多目標攻撃能力、抗妨害能力などの指標の上で他国のややもすれば800mm以上のアンテナに圧倒される。しかもレーダーは単に飛行機の航空電子システムの一部分でしかなく、「心神」の狭小な機体に複雑な航空電子設備を収容して検証が行えるか否か、最低限の航続時間を保証する燃料が搭載できるか否かは、いずれもそれが正視を必要とする問題である。

日本の心神ステルス戦闘機の動力は一体どのようなものか?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「成都飛行機が生んだ殲ー20戦闘機」)

F-15Jというような大型戦闘機を装備する国として、日本がこの種の小型の設計を選択したのは本来望んだことではないはずであり、非常に大きな程度上セットされるエンジンの選択と関係がある。低バイパス比大推力軍用ターボファンエンジンの研究開発能力を持たないため、「心神」の動力の選択の上で、日本人はわざわざXF5-1エンジンを研究開発した。

このエンジンは間違いなくいくつかの日本航空エンジン業界内の最新技術を応用してはいるが、どうXF5-1を誇大宣伝しようともそれが推力:重量比8クラス、アフターバーナー使用時の推力が5,000kgに過ぎない小推力エンジンでしかないことは変えられない。その2台のエンジンの推力でもなお殲ー20のエンジン1台の推力に及ばず、機上の各システムに充足した電力を供給できるか否かさえ非常に語り難い。またいわゆるこのエンジンの技術が先進的、スケールアップ後の性能が第4世代大推力エンジンに匹敵するとの説は、純粋に航空エンジン研究開発への無理解に属し、エンジンを軽易に拡大縮小できると考えるのは笑い話に過ぎない。

一部の人が誇大宣伝する、我が国の2種の第4世代戦闘機検証機はまだベクトル推力コントロール(TVC)技術を応用していないが、「心神」はこの技術を使用済みであり、これは日本のこの領域が中国を超越していることを説明している、との説は、実はTVC技術自体に対する無知である。画像からは、「心神」のエンジンが採用するTVC技術はレベルが最も簡単で、推力の損失が最大で、効率が最低の方式であることが見て取れる。エンジン噴射口外に3枚式の折流板を追加装備するものである。

この1981年にアメリカのX-31A検証機で早くも出現した技術は、長年の検証を経てすでに普遍的に業界内で実験室段階にのみ適用され、機に装備して飛行するには全く適さないと考えられている。我が国が現在研究開発中で、かつ第4世代大推力エンジンWS-15とセットにすることを計画しているのは、F-35、T-50などと類似した三軸噴射管偏転TVC技術である。日本が「心神」上でこの種の時代遅れの技術を見せるのは、明らかにむしろ心理レベル上の考慮にある。また原理が異なるため、折流板技術はコントロール上も、現在主流の噴射管偏転技術とでは非常に大きな差異があり、いわゆる折流板技術を利用してTVCや飛行コントロールシステムの協調の経験を累積するとの視点は厳しい論証に耐えるものではない。

もし虚弱な動力システムの咎がまだ日本の大推力航空エンジンに対するアメリカの技術的制限に帰すことができたとしても、凡庸な空力設計がアメリカのせいであると濡れ衣を着せようとすることはできない。日本にはこれまでにF-16を基礎にF-2を研究開発した経験しかなく、しかも資金の状況も日本に第4世代機の基礎研究の中にあまり多くの投資を行うのを許さないので、このことは「心神」に全体空力設計上依然多くの第3世代機の特徴を体現させている。その後退角が小さめの主翼、寸法がオーバーなストレーキの設計は、動力が心許ない条件の下で日本の設計人員が、この機の亜音速性能、特に大仰角飛行能力を強調するしかないということを説明している。だが第4世代機の指標となる性質の飛行指標である超音速巡航能力は、「心神」の現在の空力レイアウトをもってしては達成されるいかなる希望もない。

この日本の戦闘機は一流のステルス能力を持つのか否か?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「日本の心神戦闘機」)

周知のように、ステルス性能の優劣は第4世代機を推し量る重要な指標の1つである。この性能を向上させるため、F-22、F-35に代表される第4世代機は全力を尽くしているというべきで、空力上最適化を行っている他、ステルス塗料を使用し、主要な武器を内部に置き、外観をできる限り平滑に整え、ゲート部分には鋸刃状設計を採用し、一体化キャノピーを運用するなどの措置は全てレーダー反射面積低下の考慮から出たものである。

「心神」は完全に第3世代機化しているとは言わないが、丸い弧と鋭角といったレーダー反射面積を増大させる空力設計が充満しており、それが明るみに出た時に採用していたのが当初のF-2原型機同様の白色の塗装であることから見て、このことは日本がステルス塗料技術上明らかにまだ成熟していないことを説明している。また「心神」の狭小な機体には内部に置かれる弾薬コンパートメントのスペースもいくらも探し出せない。もし武器を搭載するなら外部搭載が必要だということがほとんど肯定できる。この機はステルス機とは全く評価でず、EUのMAKO練習機と比べてさえ顕著な隔たりがあると言える。

長期にわたり「日本人はことを行うのに念入り」だというのは民間の伝説の中で日本製品が天下無敵であることの原因の1つである。しかし「心神」というこの第4世代技術検証機の上に、我々はいかなるディテールに対する重視も見ることができない。そしてステルス効果の高低は往々にしてディテールの中に体現されるのである。

外部に傾いた双垂直尾翼と機首側面の折れ線を除き、機全体の空力ディテールには基本的にステルスに対する最適化が見られない。3つの脚のハッチは依然直線形の外観で、鋸刃化処理はない。さらに不思議なのは、このダブルの小推力エンジンを使用する小型機に、何とタンデム複座の設計が採用されていることだ。側面から見るとこの巨大なコックピットはちっぽけな「心神」にすこぶる頭でっかちの感を目立たせる。またもし仔細に「心神」と日本の現役のT-4練習機のコックピットを対比すれば、両者の設計がほとんど完全に同じであることを発見するのは難しくない。

この種の「余所から持ってくる主義」は間違いなくプロジェクトに用いる資金の欠乏を用いて解釈できるが、日本の航空研究開発能力の不足をも窺い見ることができる。小型の第4世代機の検証機として、複座レイアウトは本来全く必要なく、この種の占用する構造スペースが大きく、重量が大きく、機全体の設備レイアウトに影響し、全体的な空力を悪化させ、さらにステルス性能に影響する設計を選択していることは、全くもって人に日本のこの領域における研究開発レベルを楽観できなくさせる。

日本が心神戦闘機を公開した真の目的は誰の目にも明らか!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「日本の心神戦闘機の正視図」)

また、日本が「心神」の公開デビューを華麗な力量の見せつけにしようと企図しているが、機の空気取り入れ口、脚付近、噴射口付近の非常に厚い「モザイク」はやはりその心の深いところの自信不足、「ボロが出る」ことを恐れる心的態度を暴露している。その他の国の第4世代機検証機が明るみに出た時の大量の高解像度画像に比べると、日本のこの種のやり方は逆に「秘密保持とはすなわち立ち後れの保持」の名言に応じたものである。

要するに、もし我々が万全を期して敵を高く評価し、検証機の基準をもって今回明るみに出た「心神」001号機を扱っても、この機はある機種の検証機とすら評価できず、せいぜい一部の航空電子システムや飛行コントロールシステムの設計を検証できる科研検証機と評価できるだけである。もし日本が本当にこの機の先天的に不足な機を基礎に真の第4世代機を発展させようと考えたなら、プラットフォームの差異性が大きすぎ、「心神」が提供する検証機能が非常に限られているので、投入が必要なマンパワー、マテリアルパワーも基本的に1からの再出発と変わらない。

客観的理知的な角度から分析すれば、日本が「心神」を開発する真の目的は、国民を鼓舞する道具に用いるのを除き、主にはやはりこの機会を借りてアメリカに早期に日本に向けF-35を提供させることを期待する、ないし「心神」を利用して一部のF-35の先進技術(特にF135のような第4世代大出力エンジン)を引き替えに手に入れ、その航空工業レベルに実質的な向上を獲得させることである。

今、我が軍の新型戦闘機が不断に就役するにつれ、中日両国の空中戦力の競争はとっくに「優をもって優に勝つ」の時代に入っている。現在我が軍が装備する第3世代戦闘機の数はとっくに日本を超え、しかも機の年齢がより新しく、性能はより高い。一方2種の第4世代戦闘機の研究開発作業の着実な推進と共に、もし将来日本がF-35を獲得した後でも、根本からこの趨勢を逆転することはできない。「鉄を打つにはやはり自身が硬いことが必須」で、日増しにはっきりする実力の天秤の下で、軍事マニアはよりポジティブな自信を深めた心的態度で現在の中日関係の向かう方向を見るべきなのである。


 私には技術的な細かい問題は分かりませんけど、この分野で技術的蓄積が乏しい日本がいきなりF-35に匹敵するようなオリジナルの機を作れる可能性は低いだろうなとは思います。いざとなったら自前で行くよ、というポーズを見せてF-35導入に関する条件を有利にしようという意図に関しても基本的にこの人の見方に近いですね。ただし最新技術の塊である戦闘機の研究開発は他のさまざまな科学分野に対する波及効果が期待できる、というこの筆者が全く触れていないメリットも大きいと思います。

















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