台湾と中国の最新対艦ミサイル

 本来無関係な記事ですがまとめて紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20130217/17681619.html


台湾海軍「空母キラー」に換装 解放軍があえて軽率な行動を取らないと自信

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『雄風-3』は現在世界でも数少ない何種かの超音速対艦ミサイルの1つである。大規模な換装後、台湾海軍の対艦作戦能力を顕著に高めることになる。だが大陸サイドの体系的作戦能力、および防空対ミサイル技術の進歩につれ、『雄風-3』の生み出す実際の脅威については客観的に見るべきである。」)

【グローバル時報総合報道】 大陸の空母「遼寧艦」就役後、台湾軍の超音速対艦ミサイル「雄風-3」は「遼寧艦」に対抗する「溺れる者が掴む藁」と見なされている。台湾の「中央社」16日の報道によれば、台湾海軍は「雄風-3」ミサイルの配備範囲を拡大することを決定し、あらゆる主戦艦艇をこの「空母キラー」に換装することを準備している。

報道は、「雄風-3」超音速対艦ミサイルはすでに台湾海軍の「成功」級護衛艦、「錦江」級巡視艦、「光華6号」ミサイル艇上への配備が完了している、とする。解放軍の日増しに壮大になる艦艇の規模に直面し、台湾軍はさらに「雄風-3」ミサイルの「康定」級および「済陽」級護衛艦への拡大配備を準備している。台湾軍の上層部は、将来アメリカから購入する2隻の「ペリー」級護衛艦にもこのミサイルを装備する可能性がある、と漏らす。

報道はさらに、超音速対艦ミサイルの設計原理はごく簡単だが、外形と関連のパラメータは極度の機密である、とする。外界は、「雄風-3」の飛行速度はマッハ2.5〜3.0であると推測し、最大射程は150〜200kmで、アクティブ式レーダー誘導装置を装備し、「ファイアアンドフォーゲット」能力を持つ、と推測する。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「中国初の空母『遼寧艦』には世界先端レベルの対ミサイル防空システムが装備され、未来においてあり得る現実の脅威に対応するため、すでに充分な準備がある。」です。)

「中央社」の別のある報道は、大陸初の空母「遼寧艦」の引き渡しは、解放軍海軍の総合作戦戦力近代化レベルを大幅にアップさせ、かつ防衛作戦能力を増強することになる、とする。報道は、台湾軍の「雄風-3」は「空母キラー」の称号を持ち、「もし飽和攻撃戦術と組み合わせ、無数の数量をもって攻撃すれば、確実に敵サイドの空母を損傷させ、戦力を失わしめることができる。」とする。 「雄風計画」に参与したカギとなる重要人物は、空母群の防護を突破したければ、超音速対艦ミサイルだけがやっと充分な浸透および攻撃力を持ち、その他の弾種と組み合わせて飽和攻撃を行い、無数の数量をもって敵サイドの防護網を破壊するのである、と漏らす。

台湾の「先端科学技術」誌編集長畢雲皓は、「雄風-3」が空母の飛行甲板を破壊しさえすれば、空母はすぐ最も主要な実戦機の発着能力を失い、戦場を離れるしかなくなり、作戦力は失われれる、とする。「軍事オンライン」誌編集長陳維浩は、「『雄風-3』ミサイルがあれば、台湾はもうハリネズミのようなものだ」と考える。彼は、「遼寧艦」をメインとする大陸の空母艦隊はまだアメリカ空母戦闘群と比較するには不足であり、台湾にミサイルが多くありさえすれば、「敵サイドはあえて軽率に近づかない」、と考える。

ある分析は、台湾の「雄風-3」は大陸の空母に対抗する切り札であると大げさに言われているが、今の世界は1種類の先進的兵器に頼って何もかもを行おうとする時代をとっくに過ぎている、と考える。台湾軍は自分でも、大陸のミサイルと空中戦力が、接近戦を行う前にすでに台湾海軍艦艇を破壊する可能性が高いと認めている。 (魏雲峰)

(頑住吉注:以後のページは画像とキャプションだけです。3ページ目は「今後何年かで、中国空母戦闘群が徐々に形になるにつれ、その空海作戦能力は非常に大きく増強され、特に体系的作戦能力ではそうである。各種のミサイル武器などは当然中国空母の安全に脅威を与え得るが、別の面ではこうしたミサイル武器などに全く発射のチャンスがないかもしれない。‥‥これこそが体系的作戦能力の威力である。」、4ページ目は「『雄風-3』対艦ミサイルの尾部の特写。このミサイルは先進的なラムジェット式エンジンを採用し、これにより超音速飛行を実現する。」、5ページ目は「台湾の閲兵式に参加する『雄風-3』対艦ミサイル。ミサイルの体積が比較的大きく、技術的に複雑なので、発射プラットフォームに対しても比較的高い要求がある。」、6ページ目は「台湾海軍の『成功』級ミサイル護衛艦が『雄風-3』と『雄風-2』対艦ミサイルを混装している状況。この2種のミサイルの差異は非常に大きい。」、7ページ目は「台湾がアメリカから導入した『キッド』級大型駆逐艦。排水量は大きいが、艦体の老朽化が深刻で、しかも『雄風-3』搭載の改装も極めて複雑になる。特に作戦情報システムとの結合、互換性等々に関わる方面がそうで、具体的な実現の難易度は非常に高い。台湾の報道を見ると、キッド艦も換装の範囲内だとの内容はまだ見られず、見たところ彼らにも身の程を知る賢さがある。」、8ページ目は「台湾サイドにはさらに、『雄風-3』を基礎に超音速巡航ミサイルを発展させる計画がある。こうすれば直接大陸の陸上目標に対し攻撃が行える。だがこの種の改造は、すでにミサイル自体の技術的範疇をはるかに超えている。」)


http://dtlk.blog.china.com/201302/10984807.html


ヨーロッパが驚愕、中国のC-805は世界第1

イギリスの「週刊安全保障業務」の報道による:中国はすでに新型超音速対艦ミサイルC-805の研究開発に成功しており、性能は現在のあらゆる対艦ミサイルをはるかに超え、そのずば抜けた性能はアメリカ・ロシアすら驚嘆させて止まない。

設計によるとこのミサイルは航空機から発射できるだけでなく、改良後は軍艦、潜水艦、甚だしきに至っては陸上機動車両からも発射できる。「C-805」ミサイル最大のハイライトは速度で、その速度はマッハ3.5であり、現在世界のいかなるミサイルとも比較にならない。このこともこのミサイルにより強い打撃能力を持たせる。正確性はこのミサイルのもう1つの人の注目を引く特徴で、すでに行われた8回の試験の中で、このミサイルは全て目標に命中した。また、このミサイルはさらにステルス能力を持ち、レーダーはほとんどこのミサイルの信号を捕捉できない。このミサイルはインドとロシアが共同研究開発した「ブラームス」巡航ミサイル(インドが一度「神奇」の性能のミサイルと大げさに言った)に比べても、1ランク先進的のようだ。

「Cー805」ミサイルの重量は3トン、全長8m、直径670mmで、固体燃料推進、射程は380km、300kgの通常弾頭が搭載でき、多種のプラットフォーム上から発射でき、これには艦船と航空機が含まれる。ミサイルの戦闘部にはセンサーが装備され、目標を探知計測でき、飛行ルートを変えることもできる。

いわゆる頭文字Cの対艦ミサイルには主に、C-601、C-611、C-201、C-101、C-301、C-801、C-802、C-802K、C-801K、C-803、C-802A、C-802KD、C-701、C-704、C-602といった、Cの文字でマーキングされる対艦ミサイルがある。このうち、C-101、C-301、C-201対艦ミサイルは「海鷹」系列に属すが、その他の頭文字Cの対艦ミサイルはいずれも「鷹撃」系列に属す。

C-601は中国が「海鷹-2」地対艦ミサイルを基礎に発展させた初の空中発射型で、1967年に方案設計が開始され、1977年に研究開発が開始され、1984年に定型試験が行われ、1986年に正式に定型に至った。1987年に就役し、主に轟ー6丁型爆撃機に装備された(頑住吉注:轟-6丁は轟-6Dとも呼ばれ、対艦用に改造された轟-6爆撃機です)。Cー611はC-601のさらに一歩の改良型で、射程と制御誘導能力が向上している。

C-201は「海鷹-4」とも呼ばれ、「海鷹-2」を基礎に発展したものである。両者の最大の差異はC-201がターボジェットエンジンを用いて「海鷹-2」の液体ロケットエンジンに代えたことで、射程が延長された。

C-801、C-801K、C-802、C-802K、C-803、C-802A、C-802KDは「鷹撃-8」系列に属す。同様の空力レイアウトを採用し、外形もよく似ている。中国の最も成熟した多用途ミサイルファミリーである。このうち最も早い時期のC-801は1971年に研究開発が開始され、1987年に設計定型に至った。Cー801KはC-801の機載型で、補助推進器がなくなり、射程はやや延長されている。

C-802はC-801の性能向上型で、主な改良箇所はエンジンが固体ロケットエンジンからターボジェットエンジンに換装されたことで、射程が大幅に延長され、かつ折りたたみのスプリング性を持った翼を用い、精度がやや向上している。C-802KはC-802の機載型で、補助推進器がなくなっている。C-803はC-802のさらに一歩の発展型で、1990年代末期に研究開発が成功し、さらに一歩射程が延長され、より先進的な制御誘導システムが採用されている。C-802Aは2005年に初めて国外の展示会に姿を現し、2006年の珠海航空展では模型の形式でデビューした。C-802KDはC-802Aの機載空対地型で、これも2006年の珠海航空展で初めて明るみに出た(ただし展示パネルの形式でのみ)。これは主に陸上の固定目標の打撃に用いられる。


 両者ともマッハ3もしくはそれ以上の対艦ミサイルを開発していますが、「雄風-3」には現在機載型はなく、バリエーション的には中国の方がずっと上のようです。ただ制御誘導技術に関してはあるいは台湾の方が上かも知れません。










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