中国の農民に発明熱?

 まあこういう人はどこの国にもいるでしょうが‥‥

http://military.china.com/fans/news/11139042/20141203/19042859.html


農民、自家製潜水艦を発明し成功裏に10m潜水

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「11月2日、譚勇が丹江口水庫で自分で作った潜水艦に乗って潜水を準備している。(フランス通信社)」)

フランスメディアは、丹江口の養鶏業者である譚勇が自分で作ったオレンジ色の潜水艦を操縦して湖の中から水面に浮上し、彼の水中での体験を口述した、と報道した。

フランス通信社12月1日の報道によれば、譚勇はたった何ヶ月かの時間を費やしただけで、この約2トンの重量のしろものを組み立て、「喜洋洋」(頑住吉注:喜びにあふれている、といった意味らしく、店の名前にも多用されています)号と命名し、かつ約10mの深さの水中に潜った。

この44歳の農民はどんどん多くなる中国の農村発明家の中の一員である。

潜水艦内部は、操縦室の壁には計器が装備され、下にはプラスチックパイプがつながり、まるで厨房の水槽の下のようである。手書きの操作指南はテープを用いてかたわらに貼ってある。ヒューズボックスの中には各種電線が伸び出し、床には酸素ボンベが置いてある。

譚勇は説明し、「この中には空気ポンプがあり、浮上と潜水に用いる。私はいかなる脱出設備も取り付けていない。」と冷静に付け加えた。

ビートルズは1960年代に人気歌曲「イエローサブマリン」を世に問うたが、農村で生活する譚勇は、自分はいかなるカラフルな潜水艦に関する歌曲も決して知らない、と語った。

報道は、国家レベルで中国は徐々に遠大な海洋の夢を実現しているが、一方養鶏を営む譚勇は2年前に潜水艦を建造するという着想を得たのだ、とする。彼は、「私は学校でこれを学んだことは全くなく、一切は私の想像頼りだ。私は水中に45分間いられる。」と語る。

窓の周囲にまた一層の密封剤を加えた後、譚勇は手を振ってハッチを閉めた。ハッチには紅色五角星が描かれていた。

この5つの自動車用バッテリーに頼って電力が供給される潜水艦は岸辺から出発し、1人の友達が彼と共に操縦し、その他の人は岸の上に立って歓呼した。

潜水艦のエンジンが始動し、上がる水しぶきが平静な湖面の上にさざ波を次々に湧き起こし、潜水艦の全体は完全に消失するまでゆっくりと沈下した。

譚勇の母で65歳の王明鳳は現場に行って見ることはなかった。彼女は、「彼は小さい時からもう自分でものを作るのが好きだった。玩具、小さな船、拳銃の模型等々だ。私はあえて行って見ることはない。私はあれが安全でないことを恐れる。」と語った。

譚勇は多くのアマチュア発明家の1人で、近年来彼らは飛行機、ヘリ、甚だしきに至っては戦車を自作している。だが明らかに実用的価値を充分に考慮したことはない。

こうしたアマチュア発明家には浙江省のある理髪師が含まれる。彼は1人で操縦する小型機を自作した。2012年末、河北省のある農民はマヤ予言の「世界の終わる日」の前に「ノアの箱船」を自作し、世界の関心を引き起こした。今年、この種の発明は軍事領域にまで発展した。31歳の四川省の農民簡林が戦車を自作したのである。

(頑住吉注:これより2ページ目)

2010年、安徽省出身の若者陶相礼は彼が自作した潜水艦を携えて上海において「農民ダヴィンチ」という名の展示会に参加した。この展示会では数名の農民の発明作品が展示された。

展示会の組織者で芸術家の蔡国強はフランス通信社記者に対し、「彼は意志が強くかつ大胆で、他人の嘲笑を恐れない。」と語る。

彼は、「中国の農民はかつて集団で耕作し、個人主義を発揮する余地はなかった。」、「このことは中国の農民の創造性が徐々に形成され、かつどんどん歓迎を受けていることを示している。」と語る。

湖北省に位置するかの湖の中で、譚勇はまだ水中で動きがなく、岸の上の人は静まりかえっていた。

譚勇の水中行きは決して順風満帆ではなく、彼は8mまで潜水した時の恐怖の時間を口述した。「鋼板が強大な圧力を受け、押しつぶされるプラスチックボトルのようだった。私は非常に緊張し、その後大きな音を聞いた。」、「私は安全を確保して10mまで潜水できたが、それ以上深く潜ることはもう肯定できなかった。」

潜水して数分後、潜水艦は再度水面に浮上し、譚勇が出てきた。彼は微笑んで言った。「問題ない。」

譚勇は父母の土地の傍らの小屋を作業場として占用しており、金属部品が地面に散乱していた。彼は材料購入に約3万人民元を費やしたと語り、かつ潜水艦の製造は彼の婚姻に危機をもたらしたと認めた。

譚勇は、「もしもう1隻潜水艦を作るなら、私が30mあるいは50m潜ることに問題はない。鋼板を厚くすればもうOKだ。」と語る。

だが彼の子供はそれにもかかわらずこれに対し疑念を表明する。彼は、「我々の家には何らの金もなく、父が全部使い果たしてしまった。私は彼がもう1隻作らないことを願う。」と語った。


 ちなみに、

http://news.xinhuanet.com/overseas/2014-04/10/c_126374121.htm

 「戦車」ってのはこんなんですが、とても「軍事領域」のものとは言えそうもありません。これはまあ害はなさげですが、「潜水艦」(頑住吉注:ちなみに中国語では大型の潜水艦も「潜水艇」と言います)は命に係わるので止めといた方がいいと思います。まあ本人は聞かんでしょうが。まあいずれにせよ中国の農民の少なくとも一部に過去に比べて金や時間の余裕と活気が生まれていることの表れではあるんでしょう。
















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