韓国の空母計画が本格始動?

 これまで紹介した記事との重複部分が多いですが、より詳しい記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20131115/18150004.html


韓国、「突撃」的空母発展を宣言 第2隻目の独島級、大きく変身することに

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国海軍の消息筋の人物は、今後20年で韓国海軍は2隻の軽空母を建造するつもりである、と明らかに」)

アジア太平洋地域の空母レースにまた1つ新メンバーが増えた。アメリカの安全保障業務ニュースネット10月26日の報道によれば、先日韓国議会国防委員会は公聴会を行い、空母装備加速に対する政策評価を行った。韓国海軍の消息筋の人物は、今後20年で韓国海軍は2隻の軽空母を建造し、3隻のイージス駆逐艦、6隻の214潜水艦など先進的な海軍装備を購入し、力を入れて空母を核心とする快速反応部隊を作り出すつもりである、と明らかにしている。

この構想がひとたび実現したら、韓国海軍が周辺の海洋の争いに有効に対応する能力が大きく向上するだけでなく、韓国海軍が遠海に向かうのを推進し、その戦略的影響力は朝鮮半島周辺地域をはるかに超えることになる。

空母建造はもはや「低調」を保持せず

周知のように、空母は現代海軍作戦力量の核心であり、強大な海軍の象徴と見なされる。東北アジアの重要な海洋国家として、韓国はとっくに空母の発展をその既定の戦略としており、策略上の考慮からずっと相対的に低調な間接路線を採ってきたに過ぎない。

事実として、これまでに韓国の空母発展の設計、論証は少なくなく、しかも早くから関連の計画が登場していた。1990年代には早くも、韓国海軍は「遠洋海軍」発展構想の制定に着手し、軽空母の建造を海軍作戦能力向上の重要な内容とした。韓国のデーウー重工社は巨資を投じてロシアから「キエフ」級の「ミンスク」号および「ノヴォロシースク」号退役空母を購入し、空母製造の技術的考え方を探求し、空母自主研究開発のための参考を提供した。

1996年10月、韓国のヒュンダイ重工グループは第1回ソウル航空展でコードネームHDV-15000の空母方案を登場させた。2年後、韓国の三星重工も自らの空母方案を提出した。2005年7月、韓国初の大型上陸艦「独島」号が完成し進水した。その性能について言えば、「独島」号は外界から韓国の「準空母」と公認されているが、韓国海軍は依然低調を保持し、当局のウェサイト上では「独島」号を「ヘリ上陸プラットフォーム」の種類に帰している。

こうした一切は、韓国の空母建造の歩みは緩慢ではあるが、全く停止したことはないことを示している。今回「慣例」を打破し、空母の話題が議会でハイテンションで熱く議論されているのは、主に発生する可能性のある海洋の争いに対応するためである。

歴史的原因により、韓国と周辺諸国には回避できない海洋権益の争いが存在している。特に日本との独島(日本は竹島と称する)の主権に関する争いは、一度は韓国海軍の空母建造、作戦能力向上の重要な考慮だった。

1998年3月、日本の戦車上陸艦「おおすみ」号が正式に海上自衛隊に加入し就役し、離れた島の防御任務を執行し、極めて大きく韓国を刺激した。翌年、韓国はその国防省が制定した「2000〜2004年中期安全保障業務計画」の中で、初めて軽空母建造計画を提示し、韓日間に主権をめぐる争いのある島嶼をもって命名した初の大型上陸艦「独島」号の誕生を直接的に促した。

まさに「おおすみ」号が「独島」号を登場させたように、進水したばかりの「いずも」号が韓国空母建造計画の加速を促した。8月6日、日本の海上自衛隊はその最新のヘリ駆逐艦のために命名、進水式を挙行した。この挙は再度韓国の高度の警戒を引き起こした。韓国議会国防委員会メンバー鐘熙珠は公聴会で、「周辺国との潜在的な海上の争いに対応するため、我々はできる限り早く空母を持つ必要がある」と率直に言った。

韓国海軍が発表した空母研究開発構想によれば韓国海軍は、突撃的に空母を獲得するための現在最も切迫した任務は間もなく装備される第2隻目の「独島」級強襲揚陸艦上にスキージャンプ甲板を取り付け、もって艦載機の発着の使用に供することだ、と考えている。関連の専門家は、これは韓国海軍の正真正銘の第1隻目の空母になる、と考える。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「東北アジアの重要な海洋国家として、韓国はとっくに空母開発をその既定の戦略としており、策略上の考慮からずっと相対的に低調な間接路線を採ってきたに過ぎない。」です。)

「韓国製」が自主研究開発の実現を推進

強い戦略的必要性の他、今回韓国議会がハイテンションで空母発展構想を討論していることは、韓国の空母製造方面の自主研究開発の実力をもはっきり示している。将来の韓国海軍空母は「韓国製」を主な特性とし、その空母発展構想は2036年までに実現する可能性がある、と予測できる。

世界各国の空母獲得方式から見て、主に3つの種類がある。1つは完全自主研究開発である。本国の企業と技術を利用して自主設計、自主建造するのである。通常国防工業の実力が比較的強い海軍大国、例えばアメリカ、ロシアだけがこの実力を持つ。2つ目は他国に空母の建造を委託するもの。タイの「チャクリ・ナルエベト」号軽空母はスペインで建造されたものである。3つ目は他国の空母を購入して改造を行うもの。イギリスロイヤルネービーの「ハーミーズ」号はインド海軍によって購入された後、改装を経て「ヴィラート」号と改名された(頑住吉注:より細かくは、購入して自分で改造した「遼寧艦」のような方法と、改造も販売国に任せた「ヴィックラマディヤ」のような方法に分かれますね)。

資料は、韓国海軍の空母発展構想が採るのは「3ステップで行く」戦略であることを示す。第1ステップは、まず間もなく装備される第2隻目の「独島」級上陸艦にスキージャンプ甲板を装備し、もって機の短距離発進、垂直着艦を実現する。甲板が機の発進過程で生じる大量の熱量を受け入れられるようにするため、韓国海軍はその表面に特殊材料を吹き付け塗装する計画である(頑住吉注:普通水を循環させる冷却装置とか組み込むみたいですけどこんなんで大丈夫なんですかね)。第2ステップは、2019年までに、スペイン海軍の「ホアン カルロス」号強襲揚陸艦に似たものを1隻建造する。第3ステップは、2036年までに、2隻の3万トン級軽空母を建造する。この艦はイタリアの「カブール」号空母に似ており、およそ30機の飛行機を搭載できる。

韓国海軍の空母発展構想によれば、その「3ステップで行く」戦略が体現するのは、自主技術を利用し、前向きに転がって発展する道である。

資料は、韓国は全世界で6つ目の空母を建造できる国であるということをはっきり示している。これは主に、その国防科学技術工業の自主発展能力に対する高度の重視が原因である。歴史上、韓国はかつて武器装備技術の重要な輸入国だった。アメリカの長期にわたる盟友として韓国の大部分の武器装備はアメリカにルーツがある。だがその他の国と異なるのは、韓国が技術の導入と同時に、特別に「自力更正の国防能力建設」を提唱していることだ。このことは疑いなくその武器装備の自主化発展実現のために実力を累積した。

現在、韓国はすでに世界一流の大型艦艇製造能力を育成済みである。韓国海軍現役主戦艦艇の中で、第1号艦が国外で建造されたのを除き、後続の装備はいずれも本国で建造されている。韓国の韓進重工、ヒュンダイ重工、デーウー重工、三星重工などの大企業はいずれも1万トン級船舶の建造能力を持ち、その強大な技術的実力は韓国海軍の大型作戦艦艇発展のために有力な支持を提供している。

「独島」号上陸艦は韓国重工業・造船社によって研究開発された。その甲板の長さは199.4mに達し、タイの「チャクリ・ナルエベト」号空母、イタリアの「ガリバルディ」号空母、スペインの「アストゥリアス王子」号空母を超え、艦載機の発着を保障するに足りる。

当然、空母の建造は非常に大きなシステム工程である。韓国は強大な造船工業を持つが、決してあらゆる装備を自主製造できるわけではない。空母に配備することが必須な武器装備の中で、魚雷、対地攻撃ミサイルなど一部の武器システムを除き、いくつかのカギとなる重要装備、例えば艦艇の動力システム、艦砲、対艦ミサイル、対空ミサイル、レーダー、ソナー、火力コントロールシステム、電子戦システムなどを、韓国は依然輸入する必要がある。このため、韓国海軍がもし空母の完全な「韓国製」を実現しようとするなら、まだ非常に長い通らねばならない道がある。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「韓国海軍は現在の最も切迫した任務は、間もなく装備される第2隻目の『独島』級上陸艦にスキージャンプ甲板を取り付け、もって艦載機の発着の使用に供することだと考えている。」です。)

戦略的影響は東北アジアを超える

国家の重器として、空母が韓国海軍に「遠近を併せ配慮する」総合作戦能力を賦与することになるのは全く疑いがない。

韓国参謀長連席会議の新任主席崔允熙は、空母の発展構想がひとたび実現したら、韓国周辺の近海において、「我々は北朝鮮に対応する能力を持つことになり、同時に隣国から来る潜在的脅威に対応する一定の力量を持つことになる。」とした。遠海においては、その影響力は戦略機動艦隊と共に東南アジア、甚だしきに至っては全世界のより遠い海域に延伸することになる。

韓国海軍が公布した戦略機動艦隊建設方案によれば、未来の韓国海軍空母艦隊には、7,000トン級の最新型韓国版「イージス」駆逐艦(KDX-3)、4,800トン級の駆逐艦(KDX-2)、大型潜水艦などが配備される。作戦能力が超越的に強いため、この艦隊は近海と沿海の作戦だけでなく、さらに済州島南部からマラッカ海峡までの運輸航行ラインの安全保護に責任を負い、さらに海上対テロ、海賊の打撃、海上衝突への対応など多種の遠洋軍事任務を執行できる。

具体的行動の他、「韓国製」空母はさらに国際兵器市場に影響をもたらし、さらには地域情勢、特に南中国海周辺の軍事態勢に対し影響を生じさせる可能性がある。

その他の国と比較して、韓国の武器装備の最大の吸引力は製造コストが低廉なことであり、このため東南アジア諸国の歓迎を受けている。アメリカの安全保障業務ニュースネットの報道によれば、現在東南アジアはすでに韓国艦船および潜水艦の重要な輸出先の地域になっている。2011年、デーウー造船海洋工程社は11億アメリカドルの価格提示をもってインドネシア向けに209型潜水艦を販売した。その他の東南アジア諸国も、マレーシアやフィリピンを含め、「韓国製」艦艇に濃厚な興味を抱いている。

事実として、韓国はすでにその「独島」級上陸艦を重要な兵器交易品に含め、より多くの「独島」級艦船を建造し、もって海外市場を開拓展開しようとしている。2007年3月12日、マレーシア副首相兼国防大臣のナジブ ラザクが韓国を訪問した時、マレーシアは韓国に1隻の「独島」級上陸艦を発注した、と言明した。このため、将来東南アジア諸国が韓国から空母を購入する可能性が排除されない。その時、このことは極めて大きく南中国海周辺諸国の海上戦力の比率を改変することになる。

ほとんど海軍の空母建造と同歩調で、韓国陸軍は済州島軍事基地の建設の速度を高めている。計画によれば、済州島軍事基地は2104年に完成する。その時この基地は韓国海軍「戦略機動艦隊」の母港となり、同時に2隻の大型空母と約20隻の軍艦を収容、停泊させられる。

韓国海軍公共事務室スポークスマン裴晟宇は、「済州島は韓国海軍の前線配備基地になることが有望であり、このことは我が国の海軍が遠距離機動作戦実施を行い、マラッカ海峡を航行する本国商船の保護を行う助けになる。」と語った。(軍事科学院 済南軍区 康永升 王栄新)

(頑住吉注:以後のページの画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)


 中国も韓国と領土問題を抱えており、韓国が中国の海上輸送路を遮断できる能力を持つことにも警戒感を持ち、また韓国の軽空母が東南アジア諸国に販売されれば中国との島の領有権争いに影響する可能性があるということで気にしているわけです。しかし韓国の空母構想の実現は相当先のようですし、韓国経済がこれを支えていけるかどうかも不透明です。東ドイツを統合したことでドイツが長期間経済的に苦しんだようなことが韓国にも起こる可能性も充分あるでしょうし。













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