ロシアの西側に対する反撃関連2題

 まず日本にも直接関連する戦略爆撃機関連です。

http://military.china.com/news2/569/20161007/23710862.html


ロシア、極東に大型爆撃機航空師団を編成 あるいはハワイ巡航か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ツポレフ-160は現在世界で弾薬搭載量最大、飛行速度最速、航続距離最長の爆撃機である。」)

新華社ウラジオストック10月6日電:ロシアの「情報報」が6日ロシア国防省上層部の情報を引用して報道したところによれば、ロシアは先日極東地域に新たな大型爆撃機航空師団を編成する任務を完成させ、主に日本海、ハワイ群島、グアム島付近海域の巡航に用いる。

報道は、新たな大型爆撃機航空師団はロシア極東大型爆撃機部隊に隷属し、これには戦略ミサイルが搭載できるツポレフ-95MS爆撃機やツポレフ-22M3爆撃機が含まれる、とする。

新たな大型爆撃機航空師団の下には若干個の爆撃機大隊が管轄され、これには数十機の戦略爆撃機と遠距離爆撃機が含まれ、主にイルクーツク州とアムール州の軍用飛行場に配備される。

関連の統計によれば、これはロシアが建設する第2の大型爆撃機航空師団である。去年ロシアは第22大型爆撃機航空師団を建設し、これにはツポレフ-160爆撃機、ツポレフ-95MS爆撃機、ツポレフ-22M3爆撃機などロシアの先進的な爆撃機の機種が含まれる。


 続いてシリアに配備される対空ミサイル関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20161006/23706531.html


ロシアのS-300対空ミサイル部隊がシリアに進駐 初の国外配備

ロシア衛星ネット10月4日の報道によれば、ロシア国防省スポークスマンのケナシェンコフ少将は、ロシアのS-300対空ミサイル部隊はすでにシリアに進駐しており、その使命はロシア駐シリア海軍基地およびその付近海域内のロシア艦隊の空中の安全の保障である、と事実確認した。

ロシア国防省の情報は、ロシアはシリア西部沿海の都市であるタルトゥースに海軍基地を設けており、1つのロシア海軍艦艇作戦艦隊がこの基地付近海域に停泊中である、とする。新たに配備されるS-300対空ミサイル中隊はロシアの基地や艦隊が空中の打撃を受けるのを防止することができる。

ケナシェンコフは、西側諸国はS-300というこの種の防御性武器に対し何ら心配する必要はなく、以前タルトゥース付近海域で勤務を執行していたロシアの「モスクワ」号ミサイル巡洋艦上にも海軍版S-300対空ミサイルが装備されていた、とする。

以前、ロシアはすでに2015年11月にシリアのヘメイミム空軍基地により先進的なS-400対空ミサイルシステムを配備済みである。ロシアはすでにイランとシリアに向けてもS-300システムを引き渡している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「S-300」)

ロシア連邦委員会(議会上院)国防・安全保障委員会主席のアオゼロフは、ロシアにはシリアにS-300対空ミサイルを配備し、もってそこのロシア進駐軍を保護する権利があり、ロシアがこのようにするのを禁止するいかなる国際条約もない、とする。彼は、去年ロシア軍の1機のスホーイー24実戦機がシリア国内で任務を執行している時に他国の戦闘機によって撃墜されたが、S-300対空ミサイルの配備は、この種の事件の再演を防止できる、と語る。

「今日のロシア」通信社の資料は、S-300対空ミサイルの最大射程(すなわち最も遠い迎撃距離)は200kmであり、その各種飛行機および弾道ミサイルを迎撃する最大射撃高度(すなわち最大迎撃高度)はそれぞれ25kmおよび30kmだということをはっきり示している。このミサイルは発射車によって機動運搬搭載され、1両の発射車が最多で4発のS-300ミサイルを連続射出できる。また、それぞれの発射車のためにサービスする2基の小型レーダーステーションは同時に24機の飛行機あるいは16発の弾道ミサイルが追跡できる。

(頑住吉注:これより2ページ目)

アメリカメディアの報道は、これはロシア初のこの武器の国外配備であり、その目的はあるいはアメリカの飛行機や巡航ミサイルの迎撃か、とする。

アメリカのフォックスニュースは3日姓名を明らかにしていないアメリカの消息筋の人物の話を引用して率先してこの情報を披露した。消息筋の人物は、ロシアがシリアに配備するのは最新型のS-300VM(NATOのコードネームはSA-23 Gladiator)防空システムであるとしている。

フォックスニュースはさらに一歩、このシステムは飛行機やアメリカが装備する巡航ミサイルを迎撃できる、とする。フォックスニュースがアメリカの消息筋の人物の話を引用したこところによれば、S-300はロシアの駐タルトゥース基地の「埠頭」に位置する。

「このシステムは誰に向けられている可能性があるのか」の問題に解答する時、アメリカサイドの人物は皮肉っぽく回答し、シリアのテロ組織は飛行機や巡航ミサイルを持っていない、とした。

(頑住吉注:これより3ページ目)

米ロ、継続して相互に非難

アメリカはずっとシリア政府に対し軍事行動を取る可能性を排除していない。ワシントンがシリア問題の上でロシアと協力するのを停止している状況下で、アメリカメディアは、アメリカ政府が考慮する「予備」方案の中にはシリアの軍事施設の打撃が含まれる、との推測を開始している。

アメリカ国務省スポークスマンのカービーは3日、アメリカはシリアでの停戦問題の上でロシアと二国間協議を行うのを停止し、軍事的ルートのみ留保し、もってロシア航空宇宙軍とアメリカ空軍にシリア上空で衝突が発生するのを避ける、とした。

ここ何日か、ロシアの目標がシリアで何度も襲撃に遭っている。ロシアのテレビ局4日の報道によれば、1両のロシアの記者を乗せた車が先日アレッポで狙撃手の待ち伏せ攻撃に遭ったが、幸い負傷者はいなかった。報道は、狙撃手は反体制派の支配区域に潜伏し、記者に同行したシリア政府軍がその後狙撃手を射殺した、とする。

ロシア外務省は4日声明を発表し、ロシア駐シリア大使館が先日迫撃砲の攻撃に遭い、大使館の建築物が損傷を受けたが、人員の死傷はなかった、とした。砲弾は反体制派が支配するユバル区から来た。ロシア外務省はこの攻撃は国際法に違反し、かつアメリカおよびその盟友がシリア国内の過激分子や武装派閥を味方に引き込み継続して流血の衝突を挑発して引き起こしている行為が今回の攻撃を引き起こしたのだと考えている、とする。

同様に4日、シリアの多くの地で衝突が継続している。シリア政府軍のアレッポでの軍事行動も継続している。WHOは4日、9月23日から10月2日までのごく短い10日で、もう342人がシリアの衝突の中で死亡し、1,129人が負傷した、とした。死者の中には106名の児童が含まれる。

4日、米ロ両国は継続して相手方が停戦協定を破壊したのであり、シリア情勢悪化の責任を負うべきだ、と相互に非難した。


 冷戦構造の復活を思わせるニュースが続いていますが、アメリカの相手がソ連・ロシア以外にはアメリカの実力からすれば弱小な相手ばかりだった当時と違うのは、当時とは比較にならないほど軍事力を強化し世界的な影響力を強めている中国がいることでしょう。そしてその分日本の負担やリスクも大きくなると考えるべきでしょうね。
















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