プーチン専用機はどんなものなのか

 「エアフォースワン」と比べてどうなのかにも興味がありますが。

http://military.china.com/news2/569/20161125/30051256.html


プーチン専用機の秘密を明かす:移動する「クレムリン宮殿」

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「イリューシン-96」)

イリューシン-96はすでに一度は世の人に忘れられたが、今月18日、ロシア大統領プーチン専用機がスイス軍の近距離の「包囲」に遭ったため、イリューシン-96-300を再度日の当たる場所に戻した。2015年、ロシアのイリューシン航空集団は「イリューシン-96」飛行機の量産を回復する計画を言明した。この4発の大物は、数年前ボーイングおよびエアバスとの競争に耐えられないため生産停止が迫られた。現在、キューバ航空社は世界で唯一イリューシン-96-300を使用して商業運営に従事する会社である。この機種はロシアではプーチンを含む高官の専用機にのみ用いられ、その神秘性はずっと大いに関心を集めている。

今年7月末、ボロネジ飛行機製造社は大統領府特殊飛行中隊に向け第9機目の最新のイリューシン-96-300大統領専用機を引き渡した。

イリューシン-96機はロシア初のワイドボディ旅客機で、イリューシン-86を基礎に研究開発されてできた。イリューシン-96-300はイリューシン-96の最初のタイプである。イリューシン-96-300は1988年に初の試験飛行を行った、1992年、イリューシン-96-300はロシア航空部門が発する航行適正証を獲得した。1993年、第1機目のイリューシン-96-300がロシア民間用航空総局のため商業運営に投入され始めた。だが飛行機の老化、経済的効果と利益が低い、キャビン内施設が快適でないなどの原因により、ロシア航空はすでにあらゆるイリューシン-96機を退役させている。

だが、プーチン大統領専用機は高度にオーダーメイドされたイリューシン-96-300で、一度はこの機の製造コストは10億アメリカドルにも達し、このうちトイレ1つのコストでもう7.5万アメリカドルに達したと噂に言われた。専用機の製造過程で、さらにプーチンは自らボロネジ工場に行って視察を行った。

大統領専用機は見掛け倒しではない

2014年、ボロネジ工場は大統領専用機イリューシン-96-300に対する改造を完成させた。改造は主に操縦設備を改善し、同時に専用機の騒音を低下させた。だが、ボロネジ飛行機製造株式会社のミシュシパノフは、大統領専用機の内部レイアウトに対し決して改造は行っていない、としている。

今年10月、レンズの前に出現することが極めて少ないプーチン専用機が、初めてロシア国営テレビ局のレンズの前に姿を現した。飛行機内部設計のインスピレーションはロシアの技術にルーツがあるとされる。専用機乗務人員の説明によれば、機上にはわざわざ大統領のために計画された活動区域と業務区域があり、さらに休息区域、浴室、シャワールームがある。本革のソファー、テーブル、椅子は全部金で装飾され、ベッドはダブルである。さらに長くまた広い通路があり、「運動好き」なプーチンに筋トレさせている。また、機上にはさらにジムがある。

だが、大統領専用機は見掛け倒しではない。専用機の事務室にはフルセットの最も先進的な通信設備があり、空中と地上の妨害のない意志疎通が実現できる。しかもあらゆる通信設備は最高の安全クラスで、盗聴やキャッチを防止し、非常時にはさらに空中で作戦指揮ができる。

ある情報は、プーチンが訪問を行う時はさらに神秘の「核のボタン」を身につけて携帯し、空中で核戦争が発動できる、と明らかにする。ずっと前から、ロシア当局は常に専属空中カーに対し低調を保持しているが、プーチンはそれにもかかわらず専用機を飛行する宮殿として作り、それは移動する「クレムリン宮殿」である。飛行機の外観に関しては、ロシア国営航空と同じ配色方案が使用されているが、専用機は飛行機の尾翼にロシア大統領のマークを塗装している。

使用寿命は60,000時間に達する

ロシア大統領専用機は大統領とその他の政府要員によって共に使用され、最多で235名の乗客が搭乗できる。現在、大統領専用機はロシア国営航空社によって運営されている(頑住吉注:意外ですが空軍じゃないんですね)。ロシアは地球上で陸地面積が最大の国で、地域間の距離が極めて大きいため、大統領専用機の使用頻度は非常に高い。

資料は、プーチンが乗る専用機は全長55m、重量は230トンに達し、9500km連続飛行でき、飛行機の外観がナスに酷似しているため、「ナス」の別名があることをはっきり示している。

また、専用機はさらに超臨界翼、「ガラスコックピット」、フライバイワイヤ飛行コントロールシステムなどの先進技術を採用している。専用機は4台のソロウェイイェフPS-90A高バイパス比ターボファンエンジンを搭載し、主翼前縁のエンジンナセル内に装備され、尾部にはさらに補助動力装置が装備されている。機体の主体にはセミハード外殻式軽量アルミ合金円形断面構造が採用され、メイン操縦室と床下の貨物倉庫の床はいずれもハニカム構造である。また、機はさらに前脚1つと3つのメインの脚を配備している。

(頑住吉注:これより2ページ目)

見積もりによれば、飛行機の寿命は60,000万飛行時間あるいは12,000回の発着にも達する。「民間航空知識」誌はかつて、「プーチン専用機からは、ロシアには自らの航空工業に対し非常に強い支持に入れる力の度合いがあることが見て取れる」と指摘した。

ロシア大統領専用機の操縦室には3名の空中勤務人員が配備され、1名の操縦員、1名の副操縦員および1名の飛行機技術者である。また、2つの付加座席が追加装備され、空中勤務人員と視察員の使用に供する。飛行機はさらに前部貨物倉庫と後部貨物倉庫を設け、全部で16個のコンテナが置ける。

全方向警報自衛装置を配備

ロシアの「視点報」の情報によれば、専用機はさらに最新の「警報器-3」全方向警報自衛装置を配備する。敵の迎撃・照準レーダーがいかなる方向からでも飛行機を照射した時、それはすぐ機クルー人員に防御措置を取るよう注意を促すだろう。

同時に、専用機はさらに赤外線制御誘導およびレーダー制御誘導ミサイルを飛行機から引き離す「大統領」自衛システムを配備する。それはレーダーを発見できるだけでなく、さらに外部に対し妨害が実施できる。特殊レーザーと信号弾の援助の下、それはさらに飛行機に赤外線制御誘導ミサイルの攻撃を免れさせることができる。このシステムは同時に曳航式レーダートラップを配備し、(頑住吉注:変換ミスか何かで意味不明になってますが戦闘機やミサイルに偽の信号が出せる、ということみたいです)。

関連の資料:

イリューシン-96には3種の異なるタイプがある。すなわちイリューシン-96-300、イリューシン-96M/T、イリューシン-96-400である。イリューシン-96M/Tはイリューシン-96-300の改良型で、1機約5,000万アメリカドルである。その機体は300型に比べ10m長く、機体も15トン重い。イリューシン-96M/Tは大量の西側の航空設備を装備し、そのジェットエンジンも4台の推力165キロニュートンのプラット&ホイットニーPW2337ターボファンエンジンに交換されている。最大乗客搭載量312人(3等客室)あるいは最大有効搭載荷92トンに達して以後、その最大航続距離は10,400kmに達する。イリューシン-96-400はイリューシン-96M/Tの機体を採用し、動力配備は動力が相対的に弱いロシア航空部品製造集団(ソロウェイイェフ)のPS-90Aターボファンエンジンであり、このためその性能は一定の影響を受ける。三等客室に全部で235人を満載した時、最大航続距離はおよそ8,900kmしかない。


 国内民間航空も使っていないロシア国産機を使用するのは宣伝のためというより外国製を使用して変なものを仕込まれることを恐れてですかね。自衛装置がどれだけ有効なのか判明する機会はたぶんないでしょう。



















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