また怒ってますけど

 昨日「日本を打撃するのに空母を使う必要はない 轟ー6Kが最良の武器」という記事を紹介しましたが、「日本メディアによる遼寧艦撃沈の想定」はよっぽど腹立たしいらしく、また反論みたいな記事が出てます。

http://military.china.com/critical3/27/20130829/18022130.html


日本による中国空母撃沈の目標は実現できるか否か?

香港の「週刊アジア」9月1日一期(繰り上げ出版)の報道による。文章は、近年来中日の島嶼をめぐる争い、両国の軍事力の動きが頻繁で、日本の「いずも」号準空母の就役はさらに戦争の暗雲を増加させた、とする。日本軍の情報は、中国はすでに就役している「遼寧艦」空母の他、別に3隻の中型空母をも建造中だということをはっきり示している。このため、日本は少なくとも4つの準空母作戦群で中国の未来の空母艦隊の勃興に対応する必要がある。日本の自衛隊の元航空幕僚長田母神俊雄は、今後10年は中日空母作戦実力の全力勝負のカギとなる重要な時期であるとする。日本と中国の間の「空母競争」はすでに展開されている。日本にとって、中国空母撃沈は中国を打ち負かすのと同じである。何故なら空母はすでに中国海軍戦力の象徴となっているからである。

高峰軍事視察は、日本軍サイドが、中国が訓練艦である遼寧号の他さらに3隻の中型空母を建造中だとの情報をでっちあげる、その本当の目的はごく簡単だ、と考える。まずいずも号準空母の誕生のために戦略的覆い隠しを行い、自身の軍事的野心の膨張の責任を中国になすりつけること。同時に、中国海軍の後続の3隻の空母計画を騒ぎ立てることによって、日本のさらに一歩の海軍力拡充のための口実にすることである。しかし1隻の遼寧艦を除き、現在までに中国が自分で中型空母を建造しているという確実な証拠は全くない。筆者は8月6日の文章の中で、データの比較を通じて上海造船工場の神秘の大型艦が直通甲板の強襲揚陸艦だと認定した。8月26日、カナダの「漢和安全保障業務評論」は、中国は上海で初の多数のホバークラフトとヘリを搭載できる強襲揚陸艦を建造中であるとした。この艦の満載排水量は3.5万トンで、中国は最も早ければ2015年にこの艦を現役に編入し、もってこの国の海軍の上陸作戦能力を向上させる可能性がある。

もし筆者の判断が正しければ、中国が中型空母を建造中とのデマは打ち破られることになる。日本が中国空母脅威論の助けを借りて海上自衛隊の実力を高める口実も根拠を失って笑い話となる。当然、中国海軍は遼寧艦就役からもう空母時代に入っており、さらに国産空母を建造するのはきっと時間の問題である。どんな時期に建造するか、およびどんな規格とレベルの空母を建造するかは全て中国自らに最終決定権がある。中国と空母装備競争を大々的に行うとほらを吹く日本にはこの気力はない。アメリカがさらに日本というこの去勢されたしろものを抑えつけさえすれば、日本の軍事力建設問題でしたい放題する願いはすぐ永遠に不可能な事となり、さらに何隻かのいずも号のような準空母を建造しても、何隻かの対潜・上陸作戦を行う大型艦を増やすことに過ぎなくなる。

高峰軍事視察は、日本軍が描写する空母対空母の戦争の場面が現実になることは非常に難しいと考える。もし将来中国の国産空母が建造されても、中日の釣魚島あるいは東海の争いによって発生する軍事衝突の中で、中国は必ずしも空母艦隊を戦争に投入しない。現在アメリカ海軍でさえ、中国が多種の対介入作戦手段を使用してアメリカ空母作戦群の西太平洋第一列島線内における伝統的作用を打ち消す研究と準備をしているところだと分かっている。もし伝説の中の中国の東風-21D対艦弾道ミサイルが本当にアメリカ空母の天敵だったら、アメリカ空母に比べ哀れなほどちっぽけな日本のいずも号に、さらにどんな力を見せびらかす価値のある場所があるのか? さらにいずも号がアメリカのF-35艦載機を獲得できるか否か、そしていつ獲得するかはまだ未知数である。日本は対潜強国で、中国よりずっと先んじていると称しているが、戦時において日本のこの能力の発揮は多方面の要素の制限を受ける。中国海空軍の戦法の使用、組み合わせが当を得ていさえすれば、いずも号は中国潜水艦狼群の標的となるしかない。

日本軍関係者は中国空母戦略と、中日の戦略的関係および矛盾とのつながりに対し見識が浅い。戦後、先進的なアメリカ空母はずっと軍事的に弱い国の威嚇と打撃に用いられ、アメリカはあえていわゆる(頑住吉注:台湾)海峡危機で空母を投入し中国を威嚇したが、これは中国が当時これに対しなすすべを持たないことを正しく見ていたのである。だが遠くない将来の中国海軍国産空母戦闘群が実戦能力を形成する時、中国が海上でアメリカ海軍と第二次大戦期の米日間の空母大戦に似たことをしたがるというのはやはり絶対に非現実的である。東海という日本海軍にとってこのように狭小な戦場空間内ならなおさらである。このため日本が中国空母を撃沈することによって中国の自信を打ちのめしたいと思っても、そのチャンスは全くない。中国にもアメリカ空母1隻を撃沈することによってアメリカの介入戦争を終わらせたいと考える人が非常に多いが、これは戦場における最大の殺傷によって中米両核大国のコントロール不能の戦争のエスカレートを避けるという考えであって、通常作戦能力しか持たず、かつ開戦の権利すらアメリカに制限されている日本には全くこの資格がないのである。

中日は開戦するのか否かというこの問題は永遠にアメリカという要素の制限から脱することはできない。中国がもし戦争の発起を決定したら、必然的に西太平洋のアメリカ軍全部を計算に入れる。一方日本はもしアメリカの後押しがなかったら、中国と通常海戦、空戦を行うチャンスは全くない。中国はミサイルによる遠距離打撃というこの種のコスト最低の方式を用いて最短の時間内に日本の戦争のための道具を打ちのめす。このため日本が中国空母を撃沈するという想定は現実にそぐわない幻影である。


 話の本筋じゃないですけど中国に、アメリカの空母1隻撃沈すればアメリカは戦争をやめると思っている人がたくさんいるというのは気になります。そんなわきゃないでしょう。しかしそう思っている中国人が多ければ開戦へのハードルがその分低くなるわけで、非常に危険と言わざるを得ません。












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