ロシア製SR-2Mサブマシンガン その3

 続きです。

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このサンプル銃を何度も試験した後、また一定の改修がなされ、第2のサンプル銃が登場した。主要な改造箇所には以下のものが含まれた。1つ目として標準型UZIサブマシンガンに似た2段式スチール板プレス折りたたみストックを使用するよう改められた。折りたたみ後のストックはちょうどレシーバー尾部の下方に位置した(頑住吉注:UZIに影響を受けた銃は非常に多いですがストックはあまり真似られていないんですよね)。2つ目としてコッキングハンドルが可動式に改められ、使用時はそれを水平位置まで下げ、携帯時は上向きに折りたたんで直立状態にできた。この設計のメリットは銃器の幅を縮小できることで、隠蔽しての携帯時突出したコッキングハンドルが衣服などに引っかかるのを避ける。3つ目としてリアサイトの設計が簡略化され、レシーバーカバー上に照準具のレールが溶接され、各種照準具が取り付けられるようにした。

こうした改良を経た後、新たな銃はすでに初歩的に形をなしたが、連邦安全部隊の試用後、サンプル銃のストックの設計はやや複雑のきらいがあり、折りたたみ、展開の動作が充分迅速でなく、銃全体の外観がまだ試験品の色彩を帯びていると考えられ、設計機関にさらなる一歩の改良を要求した。新世代のサンプル銃はまた最初の設計であるスチール板プレス上方折りたたみ式ストックに戻され、ストック折りたたみ後は銃本体上方に水平に横たわった。同時にハンドガードの外形が設計し直され、グリップと同じ注型によるプラスチック一体成形に改められ、非常に大きく銃器の外観の一致性が向上した。同時にハンドガード両側にさらに数個のねじ穴が事前に留保され、レールを付加することができ、ハンドガード両側に各種の特殊作戦用アクセサリーを取り付けるのに便利だった。この設計ではさらに比較的短い銃口装置を追加し、ジャンプを防ぐおよび消炎の作用を果たすことができた。また、セレクターレバーとセーフティレバーの外形が変更され、より操作に便利にさせた。この時のサンプル銃はすでに後に定型し部隊に装備されたSR-2サブマシンガンと基本的に一致していた。2000年、SR-2サブマシンガンが正式に定型した時、またハンドガード下方にごく小さな変更がなされ、ハンドガードを保持する手の指が銃口のところまで滑って意外事がもたらされるのを防ぐため、オリジナルでは直線形だったハンドガード前端下方に滑り止めセレーションのある円柱形の突起が追加され、この助けを借りて使用時の安全性を高めた。

この銃の研究開発はSR-1拳銃とほとんど同時進行で、その間に相次いで4世代のサンプル銃の変化を経たため、最終的に定型するタイミングはやや遅かった。この銃は最も早くは1999年に対外的に公開され、次の年に定型した後大量生産が開始され、ロシアのそれぞれの特殊部隊や強力な部門に大量装備された。現在最新の改良型はSR-2Mで、その最大の変化はハンドガード下に折りたためるグリップが追加されたことで、同時に銃口装置の形状が改変され、装置の下方に突起が追加され、目的はフォアグリップを握る手が傷つけられるに至らないよう保護するのに用いることだった。しかも新たな銃口装置は直接大型消音器を取り付けることができ、特殊作戦の場合の使用に便利だった。もう1箇所の変化はハンドガード両側に直接アクセサリー用レールを取り付けたことで、レシーバーカバーのレール上には専用に設計されたKP-SR.2レッドドットサイトが取り付けられ、射撃の正確度が非常に大きく向上した。

照準具 KP-SR.2レッドドットサイトはSR-2M専用に設計されたレッドドットサイトで、レシーバーカバー上部のレール上に取り付けられる。この照準具は全体重量が300gしかなく、サイズは140x32x50mmで、小型精巧でもあるし堅固で耐用性もある。レッドドットサイトを取り付けた後はより正確な照準が行え、同時に光線の状態が良くない環境の中で、照準効果が機械照準具より非常に大きく優れているだろう。

マガジン SR-2Mは20発、30発という2種の容量のダブルカアラムダブルフィードマガジンを使用するが、両者の構造は同じで、単に装弾数が異なるに過ぎない。20発マガジンは主に隠蔽しての携行時の使用に供し、銃全体を衣服の内部に隠すのに便利である。マガジンはマガジン本体、フォーロワ、マガジンスプリング、マガジン底板からなる。マガジン本体はスチール板のプレス溶接構造で、下部の左右両側にそれぞれ2つの位置決定突起がプレスされ、マガジン本体前上方にはマガジンキャッチ用の切り欠きが加工されている。マガジン底板はマガジンスプリングの最も下の一巻の突出部分によって底板の切り欠きとかみ合って固定され、マガジンスプリング底板というこの部品が省略されている。SR-2Mにはさらに専用のマガジン連結器が設計され、2つのマガジン底部を相互に「L」字型に連結し、さらに一歩マガジン交換の時間を節約することができる。

(頑住吉注:次の2つはキャプションです。)

SR-2Mにはさらに専用のマガジン連結器が設計され、2つのマガジン底部を相互に「L」字型に連結できる(上)

中央精密機械科学院は3種の特殊銃器を設計し、それぞれSR-1自動拳銃、SR-2Mミニサブマシンガン、SR-3M消音アサルトライフルである(下)

SR-2Mの作動原理を解剖分析

SR-2Mミニサブマシンガンの使用は非常に簡単で、まず実弾入りマガジンを挿入し、しかる後にストックを展開しセーフティを解除し、続いて必要な射撃模式を選択し(セミあるいはフルオート)、コッキングハンドルを後方に向けいっぱいに引きかつ放し、弾薬をチャンバーに送り、続いてトリガーを引けば即射撃が開始できる。もしセーフティがすでに解除され、セレクターレバーがセミオート位置にあり、弾薬がすでにチャンバーに入っていれば、銃全体は射撃待機状態にあり、この時銃本体右側から見て、この銃がセミ、フルオートおよびセーフティ状態を実現する動作の過程は具体的に以下のごとしである。























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