「彩虹-4」無人機
中国が非常に大きな力を入れている分野ですが。
http://war.163.com/16/0601/10/BOFH8FRI00014OVF.html
国産「彩虹-4」無人機、千km離れた遠隔操作で敵を殺すことを実現
人民ネット北京5月31日電 5月中旬、中国航空宇宙科学技術集団十一院彩虹無人機試験チームが北京および西部某試験基地で、相次いで合同でのべ2機の「彩虹-4」無人機衛星通信標的試験を完成させ、試験は満足いく形で成功した。試験は「彩虹-4」無人機システムが長年前からの超視距離偵察情報伝達から対地打撃コントロールに向けての飛躍を実現し、「彩虹-4」偵察・打撃一体無人機武器システムの作戦機能を有効に向上させ、千km離れて遠隔操作して偵察し、またミサイル攻撃が実施でき、同時に高画質光電子搭載架は目標位置決定や打撃の精度を大幅に向上させる、ということを意味している。。
(頑住吉注:原ページのここにある画像の1枚目キャプションです。「『彩虹-4』無人機の発進」 続いて2枚目。「『彩虹-4』無人機が主翼の下にAR-1ミサイルを搭載」 続いて3枚目。「ミサイルが発射後無人機を離脱する瞬間」)
2回の試験はいずれも西部某試験基地視距離ステーションによって無人機の発着がコントロールされ、北京に位置する衛星通信指揮コントロールステーションによって任務のメインコントロールが行われ、標的区は西部の試験基地付近にあり、衛星指揮コントロールステーションとは直線距離1,000km以上離れており、試験の全過程で衛星信号は安定し、通信は正常で、画像伝達はクリアでスムーズであり、AR-1ミサイルは正確に目標に命中した、とされる。
今回の試験の中で、のべ1機目の「彩虹-4」無人機武器システムは現有の光電子偵察搭載荷とAR-1ミサイルを搭載し、初めて衛星通信標的試験を行った。試験中視距離地上ステーションは無人機の発進と降着をコントロールし、衛星通信地上ステーションは1,000km離れて衛星中継データリンクによって無人機が武器標的試験を行うのをコントロールし、「彩虹-4」無人機システム超視距離コントロールと情報伝達を真に実現した。
「彩虹-4」無人機の計測コントロールと情報伝達システムはC/UHFダブル周波数帯視距離データリンクを採用して無人機遠隔操作、遠隔計測、追跡位置決定と偵察情報のリアルタイム伝達を行った。無線電信視距離の制限を受け、視距離データリンクの最大通信距離は250kmである。今回の試験の中で、彩虹-4は衛星中継データリンクを採用して無人機システム超視距離計測コントロールと情報伝達を実現し、衛星アンテナのビームのカバー範囲内でありさえすれば、通信は距離や地理的条件の制限を受けず、無人機の任務飛行の大範囲機動、遠距離データ伝達の要求が満足でき、視距離データリンクに比べ優勢が顕著である。
試験過程の中で、衛星通信機載アンテナは衛星を自動追跡し、無人機の飛行過程の中で、特に無人機大角速度旋回過程の中で、ずっと衛星に対する安定した追跡を保持し、遠隔測定信号と偵察画像は安定しスムーズで、標的試験のスムーズな進行を保証し、「彩虹-4」無人機の衛星通信中継データリンクシステムの性能が安定し信頼性が高いことを示した。
のべ2機目の試験では「彩虹-4」は新世代光電子偵察搭載荷とAR-1ミサイルを搭載し、高画質光電子偵察搭載荷の性能および現有の武器システムとの互換コンビネーションの状況を試験した。試験は、新世代高画質光電子偵察搭載荷は各方面全て比較的大きな性能の向上があることを示した。1つ目に、可視光線画像はアナログ画像から1,080P高画質デジタル画像にグレードアップし、画像の質が顕著な向上を得、典型的な目標の探知計測距離は20kmまで向上した。2つ目に、赤外線探知計測器がグレードアップしかつ新世代光学システムを配備し、元々の三視場切り替え方式から連続ズーム方式にグレードアップし、操作コントロールがより手軽さと素早さを加え、画像の質が顕著に向上し、典型的な目標の探知計測距離が18kmまで向上した。3つ目に、新世代サーボコントロール技術と目標追跡技術を採用し、システムの追跡能力が増強し、システム全体の安定、精度が顕著に改善し、さらに一歩武器システムの打撃精度が確保された。4つ目に、内部に高精度慣性誘導システムが集成され、目標位置決定精度が向上した。5つ目に、オートフォーカス、光学ズーム、画像増強などの技術を採用し、さらに一歩画像の質とシステム操作の手軽で素早い性質が向上した。
(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「高画質光電子搭載荷と現有の光電子偵察搭載荷の目標照準画像を対比した図。左が高画質光電子搭載荷の画像」 続いて2枚目。「高画質搭載荷が送ってきたミサイルが目標に命中した瞬間の画像」 続いて3枚目。「ミサイルが目標に命中」)
光電子偵察搭載荷は偵察・打撃一体無人機システムの核心的組成部分で、戦場偵察、目標動態観測、レーザー距離測定、レーザー指示などの機能を具備する。国内技術条件の制限、国外の技術封鎖および設備禁輸の影響を受けて、「彩虹-4」の現有の光電子偵察搭載荷は実戦の検証を経て良好な作戦性能を具備しているが、国際的な同類製品に比べると性能指標に依然一定の隔たりがあり、どんどん多くのユーザーが光電子偵察搭載荷の性能に対しより高い要求を提出している。
市場の需要の変化に照準を合わせ、同院は関連のセットになる機関に新世代高画質光電子搭載荷を研究開発するよう督促した。
新世代高画質光電子搭載荷は彩虹系列無人機が将来装備する主要な光電子製品である。今回の試験は新世代高画質光電子搭載荷の各項目の機能と性能指標が国際的な同類ハイエンド製品に遜色なく、現有の武器システムとの互換コンビネーションは国際的な同類製品に比べより強い市場競争力を持つことを示した。
超視距離衛星通信コントロール能力はさらに「彩虹-4」無人機システムの民間領域におけるさらに一歩の開拓展開に有利である。現在、どんどん多くの民間用領域が無人機の応用に対し歓迎を表明しているが、視距離コントロール距離不足、通視要求限制(頑住吉注:意味不明)などの原因により、多くの業界は無人機の応用に対し依然様子見の立場にある。超視距離衛星通信コントロールは種々の制限を突破し、さらに一歩無人機の民間用業界での応用の実行可能性を高める。
「衛星通信+高画質搭載荷」は今後「彩虹」無人機ブランドのまた1つの利器となり、「彩虹」系列無人機がさらに一歩市場を開拓展開することに対し深遠な影響を生じさせる。
「彩虹-4」無人機システムは中国航空宇宙科学技術集団十一院によって研究開発され、車輪式発着、自主コントロールを採用し、用途が多様化され、任務搭載荷の能力が強く、航続性能が良く、離陸重量は1,300kg、搭載荷能力は345kg、実用上昇限度4,000m、航続時間35時間、情報偵察監視任務が執行でき、小型制御誘導武器も搭載可能で、地上の固定目標および低速移動目標に対する正確打撃が実現している。同時に、異なる搭載荷を搭載し、応急通信、航空物品探索、海洋権利維持、科学研究など民間領域を実現した。彩虹-4無人機は中国が現在公開している無人機のうち重量搭載能力最強、飛行性能最優秀の無人機で、その全体性能指標はアメリカの「プレデターA」無人機システムより高く、同類無人機の中で先んじた地位にあり、中国無人機技術発展の最高水準を代表している。(ヤンジヤチー)
専門用語が難解で読みにくく細部に不明な点がありますが、大きく進歩しつつあるというのは分かります。現在はアメリカの「プレデター」の初期型よりは優れている、というレベルのようですが、このままなら比較的近い将来現在のアメリカの技術に追いつくことも考えられるでしょう。その時アメリカはさらにその先に行っているでしょうが。