アメリカ次世代空母と中国の対艦弾道ミサイルの勝負の行方は

 まだ実戦に一度も使われてない兵器同士の強弱を論じるのは難しいでしょうが。

http://military.china.com/important/11132797/20160411/22403686.html


中米、アジア太平洋地域での優勢を争奪:「フォード」号vs東風-26、一体どちらがより強いのか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「米軍の空母」)

世界に危機が出現するたび、アメリカ大統領が最もしばしば問うのは、「我々の最も近い空母はどこにいる?」というこの言葉だとされる。するとすぐに、アメリカ大統領の手中には1枚の「切り札」が出現する。アメリカのCNNニュースネット7日の報道によれば、新世代原子力空母「フォード」号は間もなく7月に航海試験を行い、かつ9月には海軍に引き渡される。この空母はアメリカ第3世代原子力空母、「フォード」級第1号艦で、多種の史上前例のない高度新技術が採用され、建造コストは129億アメリカドルにも達し、アメリカの史上建造価格最高の艦船であり、アメリカ海軍によって高い期待が寄せられる「スーパー空母」でもある。ならば、中国がすでに連続的に2種の対艦弾道ミサイルを明るみに出し空母に対応している状況下で、アメリカは依然ハイテンションで史上最強の空母「フォード」号を開発しており、この両者の間の対抗では最後に誰が笑うことになるのだろうか?

中米が同時に持ち出す大殺器にはそれぞれの長所あり

「フォード」号はアメリカ、甚だしきに至っては世界史上最も強大な原子力空母で、その就役はアメリカが「新たな空母時代」に入り、アメリカ海軍の新型作戦力量が再度向上を得ることを意味している。この空母はアメリカ第3世代原子力空母の第1号艦と言うことができ、2009年に建造が開始され、建造コストは129億アメリカドルにも達すると推算され、アメリカ海軍のこれまでで最も高価な戦闘艦である。この空母の全長はおよそ340m、排水量は10万トンを超え、航行速度は30ノットを超える。F/A-18E/F型「スーパーホーネット」式や最新のF-35C型戦闘機および早期警戒機、ヘリなどの機種を含め全部で80機搭載できる。「フォード」級空母の最も人の注目を引くところは、その全体能力が非常に大きく前の2世代、「エンタープライズ」号および「ニミッツ」級を超えていることである。例えば、新型空母のA5W反応炉の発電量は前の世代の空母の2.5倍に達し得、毎日支持する実戦機の発着回数が1/4向上でき、かつ初めて世界で最も先進的な電磁カタパルトを装備し、しかもさらに新たに研究開発される新型武器、例えばレーザー砲やレールガンを搭載し、このため実戦能力が非常に大きく増強される可能性がある。

(頑住吉注:これより2ページ目)

アメリカが「フォード」級空母を装備することになり、さらにアメリカ海軍の現有の11隻の「ニミッツ」級が加わって中国に対する脅威が極めて大であることをとっくに予測しており、1996年の台湾海危機の教訓を参考にしているため、中国もとっくに転ばぬ先の杖で、近年連続して2種の専門に空母を打撃する切り札、東風-26および東風-21D対艦弾道ミサイルを明るみに出した。中国が一部明らかにする情報の分析から、東風-26ミサイルは中間段階の飛行の期間、チャフやデコイなど妨害、防御突破措置を使用することができ、さらにより先進的な中間段階機動軌道変更措置を使用し、もって敵サイドのC4ISRシステムを混乱させる可能性がある。飛行の末端段階で直面する米軍の艦載迎撃ミサイルに関しては、東風-26ミサイルは再突入機動弾頭方式を使用して防御突破を行い、かつ非常に先端的な末端制御誘導システムを利用して照準を行い、したがって最終的に極めて小さい範囲内の目標命中を確保し、陸上の重要目標や海上の大、中型艦船に対し中、遠距離正確打撃を実施でき、「フォード」級空母のような大型の典型的水上目標は当然その最も良い標的である。

同様に凄い東風-21Dは中国初の対艦弾道ミサイルで、このミサイルで中国は最初の対空母戦法を模索し生み出した。現在、東風-26の加入は、中国の多様性ある対空母戦法をより広範囲で実施できるようにさせることになる。しかも、東風-26と東風-21Dという2種の対艦弾道ミサイルの軌道変更および弾頭機動能力は非常に強く、さらに加えていずれも弾道ミサイルであり、末端飛行速度が非常に速く、このためアメリカ海軍がそれらを迎撃しようというのは非常に困難である。非常に誇るに値するのは、東風-26と東風-21Dという2種の対艦弾道ミサイルの打撃範囲が非常に広く、打撃能力が非常に強いことで、それは中国の海上の非対称作戦の「切り札」武器という名に恥じない。

(頑住吉注:これより3ページ目)

要するに、中米という世界の2大スーパー強国はそれぞれ各自の大殺器を明るみに出し、しかもそれらは未来の中米対抗の主要な相手となろうことが予定され、誰が一段勝るはより人の関心を引きつけること必定である。

2つの強大な切り札の対戦では一体勝敗はどちらに帰すか

もし「フォード」号空母が願い通り2019年に正式就役したら、それによって初めて編成される戦闘群は、未来のアメリカの海空ネットワーク戦の中心の節目となるポイントとなり、それは空母自体および艦隊の全系列の高度新技術と武器装備を集合させるだけでなく、しかもさらに米軍が建設中の空、宇宙、陸軍のその他の高度新技術、武器装備と有機的「連鎖」を実現し、さらにはより強い戦略的早期警戒体系と作戦ネットワーク体系を作り出し、中国に対しより大きな脅威を形成し、アジア太平洋地域の安全と平和に対し非常に大きな影響を生じさせることになる。当然、「フォード」号の他、同クラス第2隻目の「ジョン ケネディ」号の建造もすでに18%完成し、2020年の進水が予定される。第3隻目の「エンタープライズ」号は2018年建造開始と定められ、このクラスの空母は将来現役の「ニミッツ」級に全部取って代わり、未来の米アメリカ海軍の主力となる。

(頑住吉注:これより4ページ目)

米軍の巨大な空母の優勢と「フォード」級空母の全く新しい作戦能力に直面し、中国がいかにして対応するかは、とっくに世界軍事のホットなポイントたる話題となっている。当然、米軍が現在極力発展させる海上基地および陸上基地対ミサイル迎撃システムは、米軍の主要な対応手段であり、このうち最も主要なのはやはり艦載迎撃能力である。現在米軍は日本の横須賀基地とハワイの真珠湾基地にそれぞれ5隻の「イージス」対ミサイル戦闘艦を配備しており、東風-26ミサイルは充分な防御突破能力を持つことが必須で、それでこそ「フォード」級に対し打撃が行える。米軍のこの海上基地迎撃ミサイルは、「スタンダード-3」がメインとなるが、それは現在まだ中国の対艦弾道ミサイルの迎撃を行う能力を持っていない。

以前のある視点は、東風-26および東風-21Dという2種の対艦弾道ミサイルの出現は、アメリカの空母時代が終わることを意味している、と考えた。だが米軍は現在空母の開発を決して減少あるいは終わらせてはおらず、明らかに米軍はこの視点に対し決して認めてはおらず、しかも米軍のいわゆる中国の対艦弾道ミサイルを重点的に打撃する「キルチェーン」戦術から見て、さらに「海空一体戦」の助太刀が加われば、米軍が空母のために新たな発力点(頑住吉注:力を発揮するポイント)を探求していることをはっきり示している。だが、中国も決して単純にこの2種の対艦弾道ミサイルで米軍の進攻を制止することに期待してはおらず、同様に米軍の空、宇宙、ネットワーク軍からなるその他の高度新技術をまっしぐらに追い、武器装備の有機的「連鎖」をも実現させ、さらに大量の無人機の応用、およびより多くのステルス戦闘機および対ステルスシステムの応援とコンビネーションし、中国も徐々に「海空一体戦」粉砕および「キルチェーン」を保護する戦術を具備し、これは中国のためにそのより新しい意味での「対介入/区域拒止」戦略により多くの手段を提供する。

(頑住吉注:これより5ページ目)

予測によれば、米軍の「フォード」級空母戦闘群を打撃する時、もし中国戦略ロケット軍が一個発射大隊を使用し、同時に4発の東風-26あるいは東風-21Dを発射し、もう1隻の米軍空母を撃沈できるとしたら、もし1発あたりのコストが100万アメリカドルに到達しても、たった400万アメリカドルでもう1隻のコストが129億アメリカドルを超える「フォード」級空母を消失させることができ、これは非常に割に合うことである。何故なら両者の価格差は3,200倍だからである。当然、中国は米軍の空母戦闘群を撃沈できることですぐ得意になってはいけない、何故なら現在アメリカは「フォード」級空母を加速して発展させている他、同時にDDG-1000「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦、「フリーダム」級および「インディペンデンス」級沿海域戦闘艦、「アメリカ」級強襲揚陸艦、新世代攻撃原潜、戦略原潜など多種の先進的な戦闘艦、第6世代戦闘機、B-21新型ステルス爆撃機、X-51AおよびHTV-2「ファルコン」極超音速飛行機などより先端的な武器プロジェクトに非常に重点を置いており、かつ努力してそれらを新たな戦争群体として作りだそうとしており、中国に対する脅威はさらに顕著となる。このため、中国に東風-26と東風-21Dがあっても決して安全で憂いなしであることを意味せず、中国が直面することを必要とする米軍の脅威は、必ずや幾何級数的な巨大爆発となり、これに対しあらゆる中国人は軽視してはならない!


 具体的な技術の分析に乏しいのがちょっと不満ですが、これは中国の対艦弾道ミサイルが秘密保持されているのでやむを得ないんでしょう。私は中国にアメリカにもロシアにもない実用性の高い対艦弾道ミサイルが作れるというのは全体的技術レベルから見てちょっと疑わしい気がしますが、アメリカとしては空母1隻撃沈されるリスクを冒すのは極力避ける必要があり、威嚇効果はすでに充分あると言っていいでしょう。















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