香港の週刊誌による日中戦力比較

 またこのテーマですが。

http://military.china.com/important/11132797/20130827/18016518.html


「週刊アジア」:中国は3隻の中型空母を建造中

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

参考情報ネット8月27日の報道 香港の「週刊アジア」9月1日第1期(繰り上げ出版)は「中日空母の暗戦 中国の創新戦法、日本軍の優勢に挑戦」との題の一文を掲載した。筆者は毛峰と劉項である。文章は、中日空母競争は熱気にあふれ、日本の「いずも」号が進水し、中国の「遼寧艦」も遠洋航行で米日の第一列島線封鎖を突破することになる、とする。日本メディアは、もし両国が海上で決戦したら、日本は海空の優勢を利用し、開戦何時間か以内に「遼寧艦」を撃沈することができる、とする。だが解放軍も不断に戦力を向上させており、戦線は海空の立体空間まで延伸することになる。日本の伝統的優勢は中国の創新戦法に直面せねばならず、すなわち中国はミサイル「東風」ー21D「空母キラー」を対抗にうまく使い、10倍の音速ミサイルの多数一斉射撃をもって、日本軍の「イージス」防衛線を突破するのである。

空母の戦いが勝利を決定するカギ

文章は、中国と日本の空母の暗戦は、すでに国際関係における公然の秘密になっている、と指摘する。双方は公然と相手方を仮想的と見るだけでなく、白手袋を脱ぎ捨て(頑住吉注:慣用句だと思いますが意味を説明したページは見つかりません。まあだいたい想像つきますね)、最悪の事態への準備を惜しんでいない。

もしひとたび釣魚島の戦いが勃発したら、双方の空母の戦いは勝負を決定する歴史的に重要なポイントになるのか否か?

中国と日本の間の「空母競争」はまるで8月の暑い日差しのように熱気にあふれている。日本がまたしても建造した最新型準空母「いずも」号は先日完成、進水し、中国の「遼寧艦」も遠洋航行を行って米日の第一列島線封鎖を突破することになり、5隻の中国空母と組み合わせられるとされるミサイル駆逐艦隊は初めて日本の北海道宗谷海峡を通過した。日本メディアは将来中日空母艦隊は釣魚島付近海域で開戦し、日本は海空の優勢を利用して一挙に中国空母を撃沈し、「甲午の栄光」を再現することになる、と言明する(頑住吉注:中国のメディアは基本的に論調がみんな同じなんで、日本のメディアが一致してこう言ってると誤解しそうですが)。

文章は、日本海軍の歴史的な優勢、およびアメリカの背後での強力な支持に直面し、中国解放軍も不断に戦力を向上させ、全軍は上から下まで自信満々で、かつ戦線をより広い立体空間まで延伸させることになる、とする。中国軍事科学院の羅援少将は、「今日における解放軍の作戦は立体連合作戦であり、海軍の他我々にはさらに空軍、第2砲兵隊があり、この方面で我々には勝利の自信がある。」とする。

文章は、羅援将軍の話は中国の前衛的戦略思想を明らかにしている、と考える。中日の空母の戦いは、もはや第二次大戦時の太平洋戦争中の場面ではなく、当時の米日空母の怒濤の決戦のシーンではなく、日本は中国の創新戦法に直面せねばならない。中国の陸上基地弾道ミサイルの威力、および電子戦、無人機の実力をうまく使い、戦線を拡大し、日本の優勢な海軍を身動きできなくさせるのである。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションはやはり本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

今後10年の実力の全力勝負

文章は、「いずも」号の標準排水量は1.95万トンだが、実際の満載排水量は2.7万トンに達し得、第二次大戦前の日本の中型空母「加賀」号旗艦に相当する、とする、日本は専守防衛の法的拘束に制限され、「いずも」号を護衛艦と見るが、「いずも」号が全く新しいグレードアップを経れば、実際上軽空母、対潜旗艦、島奪取の移動基地という三大特性を具備することになり、就役後は釣魚島海域において中国海上戦力に対する巨大な圧力を構成する。

日本の自衛隊の元航空幕僚長田母神俊雄上将は、「いずも」号のもう1つの重要な任務は中国の海洋の軍事力の急速な発展に照準を合わせ、対潜と封鎖を強化することだ、と明らかにした。対潜は日本の得意分野で、「ヘリは潜水艦を捜索でき、かつ対艦ミサイルの射程範囲外において敵サイドの戦闘艦を偵察でできる。」 まさにこの原因に基づき、日本は多数のヘリを搭載できる大型軍艦を必要とし、「他国の軍艦、特に潜水艦が列島線を突っ切る行動に対し有効な監視を行う。」 「いずも」号は就役後、カギとなる重要な水域において多数の対潜ヘリを利用しての「遠距離歩哨兵」に充当され、さらに一歩他国の潜水艦や軍艦の活動する空間を監視することになる。

日本軍の情報は、中国はすでに就役している「遼寧艦」空母の他、別に3隻の中型空母をも建造中だということをはっきり示している。このため、日本は少なくとも4つの準空母作戦群で中国の未来の空母艦隊の勃興に対応する必要がある。田母神俊雄は、今後10年は中日空母作戦実力の全力勝負のカギとなる重要な時期であるとする。日本と中国の間の「空母競争」はすでに展開されている。日本にとって、中国空母撃沈は中国を打ち負かすのと同じである。何故なら空母はすでに中国海軍戦力の象徴となっているからである。

(頑住吉注:これより3ページ目)

空中戦力は中国が優勢を占める

文章は、現代の海空戦争の中で、空軍戦力が徐々に強大化し、対空、対艦いずれにも相当に強い威嚇力を具備しているため、海軍戦力の他に双方の空軍こそ勝負の重要なカギであり、空軍の援護がなければ海軍の各種水上戦闘艦はすべて標的となり、特に空母、強襲揚陸艦といった大型水上艦艇はそうだ、とする。現在の空軍戦力の対比から言うと、第3世代機の数の上で、中国空軍と海軍航空隊の殲ー10、殲ー11、スホーイー27、スホーイー30および殲轟ー7などの機種の飛行機は、すでに非常に大きく日本の航空自衛隊のF-15、F-16、F-2を超えている。しかも対艦攻撃能力方面においても、日本の航空自衛隊の戦闘機は解放軍空軍に及ばない。

日本の元陸上自衛隊西部軍区総監部参謀長福山隆は、中国空軍、弾道ミサイル、および宇宙を利用した総合的軍事的実力から評価して、日本の自衛隊の軍事力だけではこれに匹敵することは難しい、と考える。このため、日本は中日戦争勝利の希望を「アメリカの全力介入」に寄せることになる。日本に駐屯する米軍の実戦機と空母艦隊が戦闘に加入してこそ、日本は釣魚島区域上空の「制空権」を完全に把握、「コントロール」し、さらには中国の大型水上戦闘艦に脅威を与えることができるのである。

(頑住吉注:以下のページのキャプションも本文の一部を切り取ったものなので省略します。)


 国の規模から言って、長期的に中国と軍事力競争を展開していくのは日本にとって非常に苦しいことです。何らかの技術的優勢が欲しいところですが、技術的な差も縮められつつあるようですし、中には無人機技術のようにはるかに先行されている分野もあり、やはりアメリカに頼るしかないんでしょうか。










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