中国軍の夜戦能力はロシア軍よりずっと上?

 ロシア軍の実戦参加は長所だけでなく短所も明らかにしてしまうようで。

http://military.china.com/important/11132797/20151207/20885650.html


シリア空襲から見たロシア軍の夜戦能力 中国空軍よりはるかに低い

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアのスホーイー24Mが配備するKAIRA-24テレビ/レーザー攻撃システム」)

ロシア空軍がシリア過激組織に対し空襲を行うことは、外界にロシア空軍の作戦能力に対する直感的認識を持たせる。

関連の報道や画像からは、ロシア空軍が本土から数千km離れて迅速に一個航空兵作戦連隊を配置し、かつ高強度の出動率を保持できることが見て取れ、比較的高い戦術技術技能をはっきり示したが、いくつかの弱点をも曝露し、その中には夜戦能力が比較的低いことが含まれる。

空襲初期に外界はもう空襲に参加するスホーイー24M戦闘爆撃機が配備するのが依然KAIRA-24テレビ/レーザーシステムであることに注意した。このシステムは1980年代からもう部隊装備が開始された。これはテレビシステムでの地上目標探知計測を採用し、地上目標自動追跡能力を具備し、戦車のような小型目標を探知計測し、レーザーシステムは地上目標に対し距離測定を行い、火力コントロール計算を行い、かつ照射を行って正確制御誘導を提供することができ、晴朗な白昼の状況下ではその地上目標に対する探知計測距離は12kmに達し得る。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「シリアに配備されるスホーイー24Mの同一角度の画像。KAIRA-24システムがまだあるのが見える」)

このシステムはアメリカ空軍など西側諸国が大量装備する光電子照準吊り下げポッドとでは比較的大きな隔たりがある。海浪戦争(頑住吉注:検索してもヒットせず。湾岸戦争?)の中でアメリカ空軍は傅物藍盾(頑住吉注:固有名詞みたいですが分かりません)システムであるAN/AAQ-14光電子吊り下げポッドを初投入した。これは前視赤外線探知計測システムを配備し、地上の戦車サイズの目標に対し15kmの探知計測距離が提供でき、昼夜全天候状況下での目標探知計測、追跡、識別能力を持つ。一方アメリカ空軍が現在使用するスナイパーなどの光電子吊り下げポッドはさらに先進的で、その探知計測能力はより遠く、40〜50km前後に到達でき、strap-down式慣性誘導システムを配備し、補助ナビゲーション、自主位置決定能力を持ち、迅速に照準線の動態修正を完成させることができ、全体的作戦能力はAAQ-14に比べまた顕著な向上があった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「藍盾システムを配備するF-15E(空気取り入れルート下面の2つの吊り下げポッド)」)

人を驚愕させるのは、ロシア空軍最新のスホーイー34が配備するのもこのようなテレビ/レーザーシステムだということである。関連の資料では、ロシアのスホーイー34は空気取り入れルート両側の中間にテレビ/レーザーシステムを配備し、このシステムは平時は機体内部に隠蔽されており、使用時は外に向かって伸び出し、このような設計のメリットは飛行機の抵抗を軽減することができ、飛行機の外部搭載架を占拠しないことだが、欠点も非常にはっきりしており、それはシステムの視野が制限を受け、また維持保護も不便だということで、この配備はロシア空軍が夜戦能力の上でアメリカ空軍に比べまだ比較的大きな隔たりがあるかもしれないことをはっきり示している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「スホーイー34が配備するテレビ/レーザー攻撃システム」)

ロシア空軍の夜戦能力が劣るもう1つの例は、シリアに配備されるミルー24武装ヘリである。関連の画像から見てロシア空軍がシリアに配備するミルー24武装ヘリは初期のミルー24P型であり、この武装ヘリも光電子吊り下げポッドのような夜視機材を配備しておらず、相応に夜戦能力が比較的低い。一方アメリカおよび西側諸国の武装ヘリは普遍的に光電子回転塔を配備し、前視赤外線探知計測システム、CCDビデオカメラ、レーザー距離測定/照準システムを配備し、比較的強い夜戦能力を持つ。この種の現象をもたらす1つの主要な原因はやはり旧ソ連/ロシアが赤外線領域の技術水準方面で西側と比較的大きな隔たりが存在することかもしれない。1つ例を挙げると、1980年代の西側諸国の第3世代メインバトルタンク、例えばM1、レオパルド2はいずれもサーモグラフィー装置を配備済みで、AH-64といったような攻撃ヘリも前視赤外線探知計測システムを配備済みだったが、一方旧ソ連の最も先進的なT-80Uメインバトルタンクが配備するのは依然スターライトスコープ、Ka-50武装ヘリはテレビ/レーザー照準-制御誘導システムを配備し、その戦術技術指標は明らかに西側諸国のシステムより低かったようだ。

(頑住吉注:これより3ページ目。1枚目の画像のキャプションは「ロシアがシリアに配備するミルー24P。このヘリは光電子吊り下げポッドがないようだ」 続いて2枚目 「最新のミルー35Mが追加装備する光電子吊り下げポッド」)

すっと後の解体前夜になって旧ソ連はやっとサーモグラフィー装置を量産する能力を具備した。だが技術性能水準において依然低すぎ、冷戦終結後、ロシアと西側との関係が改善するにつれ、一部の西側の先進技術が導入でき、例えばロシアはフランスのキャサリンサーモグラフィー装置やスウェーデンの関連のシステムを導入した。このようにしてロシアはサーモグラフィー領域でもある程度進歩し、メインバトルタンク、武装ヘリがサーモグラフィーを配備し始めた。だが解体後の経済不振、加えていくつかの核心的技術部品が輸入を必要としたため、関連のシステムの価格を高過ぎにさせ、例えばミルー8MTOの夜間センサーはサジェム由来で、このためこうした設備の普及率は高くなかったはずで、だからこそ我々はロシアが輸出するミルー35M武装ヘリ上に光電子吊り下げポッドが配備され、一方現役のミルー24Pはまだ配備していないのを見るのである。

(頑住吉注:これより4ページ目。画像のキャプションは「ロシアのSAPSON-E吊り下げポッドは部隊装備されていないようだ」です。)

光電子吊り下げポッド方面では、ロシアは新世紀においてかつてSAPSON-E光電子照準吊り下げポッドを展示したことがある。その長さは4m前後、直径0.4m、重量250kg、前視赤外線探知計測システム、CCDビデオカメラ、レーザー距離測定/照準システムを配備し、地上目標に対する探知計測距離は15kmに達し、西側の安全保障業務ウォッチャーたちはその技術水準は湾岸戦争の中でアメリカ空軍が運用したAN/AAQ-14に相当し、最新のスナイパーとでは比較的大きな隔たりがあると考えている。ロシアはとっくにSAPSON-Eを展示したが、ずっと部隊装備されていないようで、ロシア空軍はフランスのDOCLES吊り下げポッドを導入する計画だとする情報さえある。だがロシアと西側との関係の変化と共に、この計画が近い時期に実現する可能性は比較的低い。

(頑住吉注:これより5ページ目。1枚目の画像のキャプションは「K/JDC-1を搭載する殲轟ー7A」 続いて2枚目。「光電子吊り下げポッドを配備する運ー9」)

中国空軍は新世紀すでに光電子吊り下げポッドの装備を広範に開始しており、例えば殲轟ー7Aが配備するK/JDC-1光電子照準吊り下げポッドで、かつて演習の中で16発のレーザー制御誘導爆弾を制御誘導して15発を命中させる好成績を取得した。中国空軍は殲轟ー7Aと殲ー10に光電子吊り下げポッドを配備できるだけでなく、強-5といったような飛行機も改良を経て配備でき、したがって非常に大きく中国空軍の昼夜全天候正確打撃能力を向上させた。甚だしきに至っては我々は轟ー6K、運ー9といったような爆撃機や戦術輸送機上にも光電子吊り下げポッドを見ることができる。陸軍航空隊方面では、中国陸軍航空隊の主戦機種、例えば直ー10、直ー19、直ー9WA/WZはいずれも光電子吊り下げポッドを配備しており、いくつかの戦術輸送ヘリ、例えばミルー17、直ー8も改装を経た後光電子吊り下げポッドを追加しており、この角度から言えば、ロシア空軍は夜戦能力において中国空軍や陸軍航空隊に比べても隔たりがあるかもしれない。(作者の署名:鼎盛 小飛猪)


 しかし中国軍にはこれを使用した実戦経験はなく、機材が遅れているとはいえロシア軍にはあるわけですからな。
















戻るボタン