95式小銃が退役する? その2

 続きです。

http://military.china.com/jctp/11172988/20170605/30646939_all.html#page_2


このためいわゆるブルパップの優勢がゆっくりと打ち消された後、ブルパップ銃のいくつかの自身の欠陥もはっきり表れてきた。例えば銃器にはある時銃身が詰まったためにチャンバー爆発の現象が生じる可能性があり、この時ブルパップ銃は兵士の顔部分のチャンバーとの距離がより近いため、兵士に対する傷害がコンベンショナル銃に比べて大きくなる。次に、ブルパップ銃の排莢口もコンベンショナル銃に比べて兵士の顔部分により近く、射撃後に放出された薬莢が容易に顔面部の保護措置のない兵士にぶつかって傷つけ、しかもブルパップ銃の人間工学的効果もコンベンショナル銃に及ばない。特にそれは左利き兵士の射撃習慣にあまり適さない。このため多方面の要素を総合的に考慮した後、多くの国は今に至るもブルパップ銃を自身の軍隊の制式銃器として採用しておらず、例えばアメリカおよびロシアである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「上の画像は室内近距離作戦訓練を行いつつある米軍兵士。配備するのはM4系列カービン。伝統的なコンベンショナル銃は実はブルパップ銃に比べ室内近距離戦闘により適しており、かつその銃身と排莢口が兵士の顔からより遠いので、兵士にとって逆により安全である。しかも言われているところによればコンベンショナル銃は使用者に心理的安心感を与える。」)

95式アサルトライフル自身に戻る。ブルパップ小銃として、上述のいくつかのブルパップの欠点は95式にとっていずれも逃げられないものと言え、しかも95式自身にも例えば次のようなことが存在する。キャリングハンドルの設計が高過ぎて照準具取り付け後の照準線が高すぎ容易に兵士のプローンでの隠蔽射撃時に自らを暴露する結果がもたらされる(後期の改良型は解決を行った)。初期にはピカティニーレールを配備しておらず、銃器自身に各種タクティカルアクセサリーを取り付ける(例えば各種照準具、グレネードランチャー、タクティカルライト、レーザー照準器など)時、比較的不便で、甚だしきに至っては取り付けられない結果をもたらし、その銃器自身の拡張展開性に深刻に影響した。

貫通力過剰は近距離作戦に適さず(日本の当時の38式歩兵銃同様容易に人質あるいは高度に精密な室内電子機器などを誤って傷つける)、ボルトストップがない(後期の95-1は解決を行った)、「品質管理」(この問題は国内の現在の小火器最大の問題でもあり、例を挙げると異なる工場間の95のマガジンは何と一部共用できない)などの問題である。

95式アサルトライフルの照準線が高すぎる問題は、主にそのキャリングハンドル上に照準鏡を追加装備した後にもたらされるもので、機械照準具を使用する時はこの問題はあまり顕著ではない。しかし国内外の照準具の普及と共に、95式のこの問題はどんどん突出している。

(頑住吉注:次の4つはキャプションです)

上の画像は、照準具を追加装備していない時、95式アサルトライフルはコンベンショナル銃に比べ実は高いとは評価されないことを反映し得る (頑住吉注:誰でも分かると思うんで詳しく指摘しませんがこの図はおかしいですね)

95式は機械照準具とキャリングハンドルとの中間にも照準具が追加装備できるのは当然である。しかもひとたびこのようにすればすぐに前述の照準線の問題は避けることができる。

95-1小銃は前述のいくつかの問題に解決を行った。例えばキャリングハンドルが高すぎる、ボルトストップがないなどである

上の画像は国内特戦部隊に小規模配備される95式アサルトライフルの魔改造型で、この改良型は徹底してキャリングハンドルを下げただけでなく、しかもピカティニーレールおよび流行の小グリップを追加したが、この銃最大の進歩はそれが設計時、大量に軍の兵士(特に特戦隊員)の意見を求めたことである。結局のところ「兵をもって本となす」こそが兵個人小火器古来不変の原則なのである。

このため、新世紀後日増しに複雑な方向に向かう戦争の形態に対応するため、先進的なコンベンショナル小銃を研究開発することは、中国軍にとってなすことが必須のこととなっている(95式の改良型は非常に多いが、いくつかのちょっとした修正や追補に過ぎず、かつブルパップ銃のいくつかの根本的性質の問題は解決できない)。一方別の方面から言うと、世界がコンベンショナルを主流とする大きな背景の下、学習することが得意な我々にとって、銃を交換することは情理に符合することでもある(結局のところフランスもファマスをHK416に換えることになった後、「五大常任理事国」の中でブルパップ銃を使用するのは我々とイギリスを残すのみともなっている)。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「H416を使用するフランス特戦部隊」)

そして今回流出した情報から見て、中国の関連部門は次世代制式アサルトライフルおよび相応の銃器ファミリーをコンベンショナル構造に回帰させることをすでに確定したらしく、銃にピカティニーレール、伸縮可能なストックなどの設計要素を応用するだけでなく、さらにモジュール化設計を採用し(言われているところによればアメリカ製ACRモジュール化アサルトライフルが参考にする手本の1つ)、異なる長さおよび口径の銃身やその他の部品を交換することによって、積み木細工の方式をもって異なる用途の銃器を組成し(例えば小、中口径のロングアサルトライフル、ショートアサルトライフル、正確小銃(分隊用狙撃銃)、分隊用機関銃など)、したがってモジュール化銃器ファミリーを形成する。もし情報が最終的に事実だったら、新たな銃を配置する我が国の軍・警察部門は疑いなく各種通常および非通常事件に対応する能力が非常に大きく向上することになると言える。

ACR先進モジュール化アサルトライフル

国内のモジュール化銃器ファミリーに対する研究はとっくにある

以前明るみに出た次世代アサルトライフルの試験サンプル銃。だが入選しなかった

最近、国内の次世代兵個人クイックリリース装具らしきものもお目見えし、言われているところによればパスしたが、軍武菌は疑いを表明する。だが今回の銃器交換によって、我々がこれまでずっと突っ込みを入れてきた国内兵個人装具さえも一緒に交換することもあり得なくはないことである。

今回の国内の銃交換は、それを単に簡単な意味の上での銃器交換のみにしてはならず、それを我が国全体の国防小火器工業の新規まき直しおよび革新とすべきで、何故ならこのようにしてのみ、やっと長期にわたり「論文を書く」(頑住吉注:意味不明ですが理論だけ立派とかいう意味があるんでしょうか)心的態度(「品質管理」問題含む)の国内小火器設計製造を正しい軌道に戻し、結果的に国内重火器同様、世界先進水準に追いつき、かつ将来のある日「中国式」の逆超越を実現できるのである。


 03式を手直しするのでは何故いけないのかなどよくわからない点も多いです。20年といえば長いようですが例えばAKやM16系は3倍かそれ以上の年月使っているわけですし、長い銃器の歴史から見れば失敗作だったと評価されてもしょうがないでしょうね。何度も同じこと書いてますけど、銃のファミリー化はメリットも多いですが複数の弾薬を共用できる銃、多種の銃に組み替えられる銃は結局単一用途に最適に設計された銃には及ばないと思います。

















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