中国初のオリジナル機関銃である67式が中東で使用される

 小火器関連の記事です。

http://military.china.com/news/568/20151118/20773602.html


中国の67式機関銃、中東の戦場を叱咤 かつて世界で最も劣った重機関銃だった (頑住吉注:この場合の「叱咤」は活躍くらいの意味だと思います。)

先週(頑住吉注:去年の記事です)西側メディアの記者が撮影したイラクの戦場での戦地写真において、1枚のイラク政府軍が2挺の重機関銃を使用して作戦する画像が小火器愛好者の注意を引き起こした。遠いところのかの機関銃はその独特の銃口装置、ガスピストン、中空なストックが原因で、一目で旧ソ連のPKM汎用機関銃であると見分けることができた。

だが手前の異常に丈夫そうなバレル、非常に長い弾薬ベルトを下げた重機関銃は、それとは違って非常に稀に見るものである。この著名なチェコ式軽機関銃の風格を有する機関銃は、中国の67式汎用機関銃である。

67式機関銃は最初「67式軽重両用機関銃」と呼ばれた。新型機関銃研究開発が提出された原因は非常に簡単で、1960年代まで、中国人民解放軍陸軍歩兵大隊および歩兵中隊が装備する機関銃はソ連の第二次世界大戦時期の53式/57式重機関銃のコピー生産、および58式中隊用機関銃がメインで、この2種の機関銃の技術性能はすでに非常に大きく同時期の米ソの軍隊に立ち後れていた。特にソ連のRP-46機関銃をコピー生産した58式中隊用機関銃は、過度にかさばって重く、かつバレル交換できないため、解放軍は切迫して新しい機関銃が取って代わることを必要としていた。しかも当時国内には完全国産の取って代わりうる重機関銃もなく、1970年代に入って以後また一度外国が設計した重機関銃を装備するまずい状況を避けるため、中国兵器工業業界は新型の軽重両用機関銃を研究開発し、歩兵大隊機関銃中隊や歩兵中隊の機関銃分隊への装備に用いることを提案した。

1958年10月、まさに全国上下をあげての大躍進運動の時、新型機関銃の事前研究は始動した。1960年8月に正式にプロジェクトが立ち上げられ、コードネームは608工程で、北京工業学院、解放軍兵器研究所およびいくつかの兵器工場が合同で研究開発し、1967年に研究開発に成功し、7.62mm汎用機関銃、略称「67式機関銃」と命名された。これは新中国が完全自主研究開発しかつ軍隊に大量装備した初の機関銃である。

67式の研究開発初期、工業的基礎が薄弱なため、我が国の小火器業界はコピー生産のソ連式小火器しか生産できず、機関銃を研究開発するいかなる技術的基礎もなかった。軍隊は新型機関銃の方案に対しても意見が定まらず、研究人員が国外の汎用機関銃が採用するグリップ、木製ストックを参考にした方案を某一部の軍隊指導者の面前に置いた時、こうした指導者の嘲り笑いに遭い、彼らは重機関銃にはマキシム水冷機関銃のような両手を使用してグリップするD字型グリップしかなく、それでこそ正統的な機関銃だと考え、ストックを使用する重機関銃は全て異端だと考えた。そこで設計人員は第二次世界大戦時のドイツのMG34/42型汎用機関銃のサンプル銃を指導者の面前に置き、軍隊の指導者はやっと根深く頑固な偏見を改め、新型機関銃の方案を実行できるようにさせた。

設計経験が全くなかったため、67式機関銃は非常に多くの外国の優秀な機関銃の構造方案を参考にした。例えばドイツのマキシム機関銃の弾薬ベルト給弾機構、チェコのZB-26機関銃のボルトヘッドおよびボルト機構、ソ連のDPM機関銃の発射機構、RPD機関銃のガスレギュレーターである。またさらにソ連のSG-43機関銃のバレル固定方式を採用した。要するにごった煮式の設計である。

67式機関銃は部隊装備後に多くの問題を暴露し、生産中に各種の故障に気付くことも次々で尽きることがなかった。例えば排莢不良、給弾不良で、ボルト破損、ボルトキャリア断裂、エジェクションポート部の断裂、ピストン連結溝の裂け、エキストラクター断裂、エジェクター断裂、ピストンの寿命不足などの故障が存在した。

67式機関銃は使用中、環境使用能力が極めて劣ることが分かり、正常な環境下での深刻な排莢不良など発射停止故障率が1/1000に達し、一方ソ連式にならった57式機関銃はその半分以下だった。もし砂嵐があるなどの劣悪な環境下ならば、信頼性は直線的に下降し、甚だしきに至っては数百発の弾薬を連続発射後にもう排莢不良が起こり、しばしばチャンバー内の弾薬の自然燃焼が形成する危険なチャンバー外破裂の故障がもたらされた。

非常に多くの小火器領域の専門家が揃って67式機関銃を前世紀で最も劣った汎用機関銃の1つと評価する。甚だしきに至っては1979年の対ベトナム自衛反撃戦の時、非常に多くの部隊が緊急に信頼できない67式機関銃を編成から外し、改めて旧式な53式および57式機関銃を回復した。

1967年の定形後、文化大革命の影響ゆえに、67式機関銃は大量生産が行えなかった。1970年に総参謀本部は67式機関銃を用いて当時部隊装備されていた53式や57式機関銃、および58式中隊用機関銃に取って代わらせる決定をした。1971年には204挺の67式機関銃が生産されて部隊の試用に支給され、普遍的に精度が劣る、給弾の故障が多いことが報告された。1974年までに約3万挺が生産された後生産停止となった。

改良を経て、1977年に67-1式重機関銃が登場し、精度が向上し、信頼性が増強された。この期間銃は我が軍の歩兵中隊では常に重機関銃状態をもって使用されたので、もはや軽重両用機関銃とは呼ばれず、統一的に重機関銃と呼ばれた。

67式機関銃は1980年代初期に第2回改良型の研究開発が行われ、67-2式汎用機関銃として定形に至った。バレルを太くし、バイポッドを着脱式に改め、キャリングハンドルを起倒式とし、トライポッドと銃本体の結合をより安定し強固なものにし、重機関銃状態での精度はソ連のPKM機関銃を超え、中国軍の使用に供された他、さらにベトナム、コンゴ、ザンビアなどの国に向け輸出された。

1980年のイラン・イラク戦争勃発後、生産能力はないが非常に金があるイランとイラクはそれぞれ世界の主要な軍事強国からほしいままに武器を購入し、小火器さえも完全に輸入に頼り、甚だしきに至っては機関銃領域で多くの珍奇で珍しい機種を購入した。例えばイランは北朝鮮から大量の外形が独特な73式機関銃を購入した。

一方飢えて好き嫌いしないイラクは中国から1万挺以上の67-2式機関銃を購入し、こうした機関銃は現在までずっと使用され、新たなイラク政府軍の中でも依然大量装備され、67式機関銃は甚だしきに至ってはNATO加盟国であるトルコに輸出され、トルコ国境警備部隊に装備され、トルコがコピー生産した中国の107mmロケット砲と共同作戦している。(文/ケロリョフ)


 途中までイラク政府軍もこんなの使わされて災難だなと思いましたが改良を経て一応はまともに使えるものになったということですかね。ちなみに北朝鮮の73式機関銃とは、

http://youweijlike.lofter.com/post/3f3d74_73c9dc3

 こんなんです。1973年頃出現したとは思えない古臭いデザインですがそんなに独特の外形とも見えませんが。















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