スホーイー35vsF-35

 スホーイー35は殲ー31とか本来世代が違うはずの相手と比較されることが多く、まあ同世代の中で抜きんでていることは確かなんでしょうね。

http://military.china.com/zh2014/news/11167116/20141119/18980929.html


西側専門家、スホーイー35の空中ホバリングを見て目を見張り呆然 驚いてUFOだと叫ぶ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「スホーイー35の高度で超越的な機動動作はしばしば西側の専門家に目を見張り呆然とさせる」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

11月16日、注目を集めた第10回中国国際航空宇宙博覧会(略称珠海航展)は幕を下ろした。この世界を注目させた航空宇宙の盛会は、展覧面積が非常に大きく、見所が非常に多く、展示参加人数、展示参加商、契約成立金額などいずれにおいても史上新記録を創造した。中国空軍の今回の展示参加の陣容は豪華と称するに堪え、中米ロ三国の軍用機はさらに同じ場での競演を実現した。

ニュースの背景

「この種の飛行は人を信じ難くさせる。これは戦闘機ではない。まさにUFOそのものだ。」 ある西側の技術者は去年パリ航空展で、かつてこのように彼がスホーイー35の飛行デモンストレーションを見た後の「震撼」を表現した。歴代の航空展で最も視覚的震撼力のある部分として、今年11月11日、ロシア現役最強戦闘機スホーイー35は我が国の珠海航空展開幕当日において、再度現場の観衆や専門家の目を引きつけた。この機は70度の大仰角上昇動作を行っただけでなく、さらに高度を変えない360度指向などの超越的に高い機動動作を行った。スホーイー35戦闘機は空中のホバリングを実現でき、緊急方向転換によって敵機の後ろにぴったりつけ、あるいは「急停止」によって敵機を置いてきぼりにすることができ、「これはまさに夢である。」 業界内の人物はかつてこの機をこのように形容した。

ロシアメディアの報道によれば、中国はまさにロシアとスホーイー35スーパーファイターに関する大規模兵器購入の下準備をしている。ロシアはすでに中国と「スホーイー35多用途戦闘機購入に関する確認協定」に署名している。ロシアのスホーイ社の責任者はメディアのインタビューを受けた時、「我々はすでにすぐに契約を締結する準備が整っている。いくつかの技術上の問題がさらなる一歩の討論と協議を必要とするだけだ。私の見方によれば、今月(頑住吉注:今年の間違いですね)末あるいは来年にはもう契約が締結できる。ロシアが中国に販売するスホーイー35はエンジンもレーダーも、航空電子設備の上でも、全てロシア空軍が使用するスホーイー35とそっくり同じで、技術的デチューンは存在せず、しかも中国が買いたい分をロシアは売る。次回の珠海航空展(2016年)の時、あるいは中国空軍飛行員がスホーイー35を操縦して飛行デモンストレーションを行うことになるかもしれない。」と明らかにした。

一方においてロシア製スホーイー35のハイテンションのお目見えがあり、もう一方では、中国国防科学技術情報ネットの報道によればアメリカ海軍の2機のF-35C「ライトニングII」型連合戦闘機は11月3日から「ニミッツ」号空母上で広範な試験を開始し、このことは17年近く持続したF-35プロジェクトが新たなマイルストーンに到達したことを象徴的に示している。一方ここのところ、中国がスホーイー35を購入する、日本がF-35を購入するとの情報が相次いで伝えられるのにつれ、2種の戦闘機は空戦性能上それぞれどんな優勢を持つのか? これが軍事マニアたちが関心を注ぐ問題の1つとなっている。

(頑住吉注:これより2ページ目)

スホーイー35の機動、優勢を占める

近距離空中格闘の優勢は顕著


ロシアのスホーイ社のスホーイー27「フランカー」ファミリー最新メンバーとして、スホーイー35戦闘機は2013年パリ航空展でデモンストレーションを行い、これはこの戦闘機初のロシア本土以外での航空展での飛行デモンストレーションで、この後毎回お目見えし、スホーイー35はいつも注目されている。スホーイー35戦闘機のなす機動動作は、その他の現役戦闘機が追随し難いもので、操縦員は耳をゆるがしつんざかんばかりの轟音の中で飛行機の性能を余すところなく発揮させる。

双発双垂直尾翼のスホーイー35の機体のラインはスムーズで、体積は非常に大きい。ひとたび地面を離れるや、この戦闘機はもうほとんど垂直に上昇し、かつ一連の快速旋回、急降下、とんぼ返りの動作を開始し、特に一連の「プガチョフコブラ機動」と呼ばれる動作では、当時飛行員は戦闘機をほとんど空中に半分浮かべているかのようで、しかる後に馬力を上げて雲の中に突っ込み、その後戦闘機はまた葉っぱのように漂いながらゆっくり舞い落ち、続けて引き起こし、旋回しながら次の動作を行い、人を瞠目させ舌を巻かせる。

スホーイー35戦闘機はロシアのスホーイー27M多用途、高機動、全天候戦闘機の輸出型である。スホーイー35戦闘機はスホーイ社によって研究開発され、総設計師はシモノフで、1988年6月に初飛行した。その後生産プロジェクトは一度中断し、2005年に回復した後、最終的に全く新しいスホーイー35S戦闘機が研究開発された。スホーイー27の最後の改良型として、スホーイー35戦闘機はこのファミリーの最高峰の作と言うことができる。作戦性能という角度から言えば、スホーイー35の主な改良点はスホーイー27系列戦闘機の対地打撃能力の立ち後れ、電子設備が陳腐で旧式であるなどの弱点を補ったことである。スホーイー35はスホーイー27系列戦闘機の大規模改良型と称するに堪え、このためこの機を「スーパーフランカー」と呼ぶ人がいる。

スホーイー35は実はロシアが一部の第5世代戦闘機の技術を「下に向け放出」して開発した改良型である。現在流行の戦闘機を5世代に分ける評価方法に照らし、西側はスホーイー35を第4世代半戦闘機、つまり第4世代戦闘機を基礎に技術的全面向上を経たもので、その作戦性能は全面的に第4世代戦闘機を超えるが、第5世代戦闘機と比べれば依然一定の隔たりがあると考えている。

スホーイー35は単座双発型で、2台のベクトル推力技術を持つ117Sエンジンによって動力が提供され、極めて高い機動性を持つ。スホーイー35の優勢はアフターバーナー使用時の推力14,500kgの大出力エンジンを配備しているところにあり、この機に瞬間的に超音速巡航を行う能力を持たせる。特別な空力レイアウトという空力的優勢の他に、スホーイー35はさらに4剰余度デジタル式3Dフライバイワイヤシステムを採用し、仰角の制限がない。このため、より軽々と高難度動作ができ、例えばコブラ、アッパーカットなどで、「プガチョフコブラ機動」および多くのまだ命名されていない動作が全世界にセンセーションを巻き起こした。スホーイー35が国外の最も先進的な戦闘機のレベルに到達していることが見て取れる。

(頑住吉注:これより3ページ目)

F-35のスーパーステルス

航空電子システムの操作が異常なほどに楽


アメリカのペンタゴンは、その第5世代戦闘機F-22「ラプター」は製造コストが高すぎると考えており、このためより廉価だが技術戦術指標は「ラプター」と比肩するに堪える「ライトニング」戦闘機、すなわちF-35を作り出し、もって戦略爆撃機以外のあらゆる現役実戦機に取って代わらせることを希望している。

F-35戦闘機プロジェクトは最も早くは1990年代にまでさかのぼることができ、当時米軍は「先進連合攻撃戦闘機」の新実戦機理念を提出した。2001年、ロッキード・マーティン社はボーイング社を打ち負かし、「連合攻撃戦闘機」研究開発を担当し始めた。2003年にF-35戦闘機の実体が登場し、2006年に試験飛行段階に入った。F-35戦闘機には主に3種の類型があり、それぞれアメリカ空軍、アメリカ海兵隊、米英海軍の戦闘の使用に供される。しかし、時間の推移と共にF-35の製造コストはすでに1億アメリカドルにも達し、ペンタゴンはもはやすでにこの未来戦闘機が安いとは言えなくなっている。

F-35のステルス性能はこの機に比較的強い防空圏浸透能力を持たせ、防空網の中での生存力が比較的高い。F-35Bは完全ステルス設計を採用し、F-35Bの正面の平均RCS(レーダー反射断面積)は第3世代中、小型戦闘機に比べ少なくとも1桁低く、レーダーによって発見される距離を半分以下に下げることができる。

F-35のような種類の正面レーダー反射断面積が0.1平方m以下にまで下げられたステルス機に関して言えば、相手方の戦闘機や対空ミサイルの迎撃能力を大幅に低下させることになる。特に早期警戒機の探知計測距離は400kmから100km余りにまで短縮し、戦闘機が攻撃位置を占めるのを誘導できないが、F-35はごく容易に攻撃位置を占める。

F-35はさらに多種のセンサーと情報の融合能力を持つ。F-35の多種の探知計測器具は比較的強い対地探知計測能力を持ち、特にAPG-81レーダーとEOTSシステムである。APG-81レーダーは高鮮明度のSAR機能を集成し、地上目標のディテールをはっきり見ることができる。F-35開発レポートの中で公布された画像によれば、その識別率は0.3m以下と推測される。このことはこの飛行機が比較的遠い距離で地上の小型戦術目標をはっきり見ることができるようにさせ、これは対地攻撃作戦に対し非常に重要である。

またF-35Bのレーダーシステムは地上目標のディテールをはっきり見ることができる。その分布式孔径システムは機体周囲に分布する光電子センサーから組成され、360度の視野を合成し、このため飛行員はコックピットを透過して機の両側や下面の状況を見ることができる。あらゆる情報が全てコックピット内の2大スクリーンディスプレイとヘルメットディスプレイによって表示される。F-35のヘルメットディスプレイは飛行員の頭部の回転運動を根拠に360度の視野を表示でき、このためF-35を操縦する時は異常に楽に感じ、飛行員は目的地を飛行コントロールコンピュータシステムに教えるだけでよく、このシステムが素早く推力を生み出す方案を出し、推力ノズルの角度を自動調整し、また飛行の動力をコントロールする。飛行員はディスプレイの表示の要求に基づいていくつかのボタンを押すだけでよく、これでもうF-35を自由に高速飛行させることができるのである。

(頑住吉注:これより4ページ目)

スホーイー35とF-35ではどちらがより強いのか?

スホーイー35とF-35というこの2種のスーパー戦闘機の技術性能を比較すると、スホーイー35は機動性と武器搭載量がより強く、作戦半径、最高航行速度方面でF-35より優れている。一方F-35の航空電子、火力コントロールレーダーやステルス性などの電子情報システムはより先進的であるが、私は、スホーイー35の総合的な戦術技術性能はF-35より高いと考える。

アメリカの「商業内幕」誌は米ロの最新型戦闘機を比較する時、スホーイー35は多くの方面でF-35より優れていると指摘した。2008年7月にアメリカは模擬空戦を行い、この中でF-35のパフォーマンスは極めてまずかったとされる。この時の模擬空戦はアメリカのハワイのヒッカム空軍基地で行われ、しかも少なくともオーストラリア空軍および軍事偵察局の4名の代表が証明できる。この件を理解したオーストラリアの議員ジェイソンは、今回の厳格に秘密保持された空戦の中で、F-35はスホーイー35の非情な殴打に遭った、とした。

スホーイー35は第5世代戦闘機ではないが、その多くの性能は基本的に第5世代戦闘機の要求に到達しており、しかも価格はF-35に比べずっと安いだろう。スホーイー35は第4世代戦闘機のあらゆる典型的な性能を具備しているだけでなく、さらに現在の第5世代戦闘機のいくつかの特徴を具備し、同時に第5世代戦闘機のいくつかの問題を消し去っている。スホーイー35は成熟し検証を経た技術方案を基礎とし、第4世代戦闘機の成熟した方案と新型電子設備を結合しており、性能の上で第5世代戦闘機の水準に近づき、技術性能と作戦機能の最も良いバランスの実現を保証する。

Fー35は標準的弾薬搭載後には超音速、超機動性を持たないが、超視距離攻撃および比較的良いステルス性能を持つ。西側の第4世代戦闘機の4S基準、すなわち超音速、超機動性、超視距離攻撃、高いステルス性に照らせば、F-35は2つ具備している。スホーイー35は標準弾薬搭載後にマッハ1.8の超音速巡航ができ、超機動性、超視距離攻撃能力を持つが、ステルス性能は比較的劣る。第4世代戦闘機の4S基準をスホーイー35は3つ具備する。このため、スホーイー35はその他のあらゆる同世代機を超越し、自らのF-35との間の技術性能の劣勢を完全に打ち消すことができる。


 模擬空戦がどんなものだったのか分かりませんけどスホーイー35の性能が厳密に分からない中でのシミュレーションでしょうし、4S基準はそれぞれ同じ比重とは限らず、ステルス性が高ければ他で全て劣っていても実際の空戦では勝つという可能性もあるでしょう。














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