2014年の殲ー20に関する動き

 「量産はすでに遠くない」とされていますが‥‥

http://military.china.com/important/11132797/20141231/19163261.html


殲ー20の量産はすでに遠くない! 2014年に3つの改良版が姿を現す

(頑住吉注:原ページのここにある動画のキャプションはタイトルと同じです。)

2014年、中国初の第4世代戦闘機殲ー20の研究開発作業は順調に行われた。この1年は殲ー20第4世代機のカギとなる重要な性質の1年と呼ぶことができ、2001、2002という2機の殲ー20が初期の試験飛行作業を完成させた後、2014年に中国はまた4機の殲ー20戦闘機を製造した。コードナンバー2011〜2015までからは、全て殲ー20のわずかな変化と進歩が見て取れ、この機種が定型、量産からすでに遠くないことをも象徴的に示している。

2011号殲ー20は2014年3月2日昼12時前後に初飛行した。その前に出現した殲ー20とは異なり、2011号はニューバージョンの殲ー20第4世代機と称することができ、空気取り入れルートが採用したのは「逆V」式設計で、垂直尾翼の末端の隅が切り取られた。

2012号殲ー20は7月26日午前10時55分に初飛行した。2012号機の初飛行は即2時間近く飛び、機全体の技術度はすでに非常に成熟していた。これは2011号殲ー20が試験飛行院に飛んで定型試験飛行任務を執行した後の、殲ー20プロジェクトのまた1つの重大な進展だった。

2013号殲ー20は11月29日に初飛行に成功した。それまでの殲ー20の各検証機や原型機と異なり、ある報道は2013号殲ー20の1つの顕著な特徴は機首のピトー管がなくなったことである、とした。

2015号殲ー20は12月19日午後初飛行した。すでに初飛行を完成させた殲ー20に比べ、2015号機にはまた新たな変化があり、機の尾部の尾〜(頑住吉注:日本語にない漢字で支え、つっかえ棒などの意)のところに削って尖らせる処理がなされた。(画像 スペシャルサンクス:鼎盛軍事 凰天覇)(頑住吉注:これは元々キャプションだったようです。)

編者注:2015号殲ー20初飛行の背後の現実と希望

19日に殲ー20第6の原型機が初飛行し、これは第5機目の原型機2013号の初飛行からたった20日離れているに過ぎない。殲ー20原型機のこのように速い製造速度は何を意味しているのか? 殲ー20の研究開発速度はどのような状態にあるのか?

今年3月、空力的ディテールなど多くの方面で最初の2機の検証機に比べ微調整が行われた殲ー20初の真の原型機2011号が出現し始め、1年にもならない時間内に成都飛行機製造工場は4機の殲ー20原型機を製造し、最も新しく明るみに出た2015号原型機は、外観上11月19日に初飛行したばかりの2013号原型機といかなる差異もない。

アメリカ人が1機のボーイング757を改装してF-22の航空電子テストプラットフォームに用いたのに似て、この前我が国も1機のそれ自体に「ボーイング757スキー」の呼び名があるツポレフ-204旅客機を改装して殲ー20の航空電子テストプラットフォームに用いた(当局の言い方では「飛行実験室」)。この機の機首は改装を経ており、2013号原型機の出現前、ピトー管の遮蔽がない条件下での殲ー20のレーダーの性能をテストした。

2013号原型機から、殲ー20は機首のピトー管をなくし、この点は殲ー16および殲ー10Bの研究開発中の変化と比較的似ている、たとえば殲ー16の1601号などの原型機はピトー管を留保しており、一方1612号と1613号機はピトー管をなくしていた。だが異なるのは、殲ー20が1612号と1613号機の外置き式補助ピトー管ではなく、ステルス性に影響しない内部に置かれた分布式センサーを使用することである。

ある情報は、2015号原型機は2016号機と同時に製造が開始されたとする(2012と2013の出現時期も非常に近い)。ならば2015号の出現後、2016号機が明るみに出る時期も必ずや遠くない。その時もし2001および2002という2機の検証機を計算に入れなければ、殲ー20試験飛行用原型機の数も5機に達する。この5機の原型機は今年と来年の2年、相次いで試験飛行に投入され、非常に大きく殲ー20の就役プロセスを加速することになる。

近年における国産戦闘機研究開発の中で、試験飛行項目がどんどん複雑になるのにつれ、非常に多くの機種が原型機の生産数を増加させている。例えば殲ー10には6機の試験飛行用原型機があり、後に設計の微調整と共にまた若干機が追加され、試験飛行科目がより複雑な殲ー15艦載戦闘機にも7機の試験飛行用原型機があった。殲ー16型戦闘爆撃機にも現在6機の異なるロットの飛行機があって試験飛行に投入されている。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「コードナンバー『2015』の中国の新型殲ー20」です。なお4ページ目までキャプションはこれと同じです。)

1年以内に2011から2015までの4機の原型機が引き渡された(甚だしきに至っては5機目が出現するかもしれない)、このことは小規模量産レベルの速度と称するに堪え、2011号原型機に始まった殲ー20の一連の改良措置が非常に成功し、ユーザーが改良後の性能に対し満足を感じていることを説明している。同時に成都飛行機製造工場のステルス戦闘機の製造技術に対する掌握の程度が徐々に成熟に向かい、生産のための準備が整っていることをも表している。

一方2015号原型機は18日に高速滑走試験を行ったばかりで、19日にはもう初の試験飛行を行った。以前の殲ー20原型機が明るみに出てから試験飛行までに通常数日の地上テストを必要としたのに比べると、このことは現在殲ー20の状態がすでに相対的に成熟し、もはや過多なテスト手順を必要とせず、量産型殲ー10B戦闘機の引き渡しのように短時間内で飛行試験が行える、ということを説明している。

これに比べるとF-22はEMD(工程製造発展)段階に入った後、全部で8機の原型機が製造されて異なる科目の試験に用いられた。2010年1月に初飛行して以来全部で5機の試験飛行用原型機が製造されたロシアのT-50に比べると、殲ー20原型機の現在の生産、試験飛行進度はやはり比較的順調と評価される。だが素晴らしい中での不足は、殲ー20のエンジンが依然ロシア製AL-31F系列だということである(改良型のAL-31FM1かもしれない)。

T-50原型機が使用する推力147/93(アフターバーナー使用時、軍用。以下同じ)(頑住吉注:理由が分からんのですがアフターバーナー不使用時の推力のことを軍用推力というんですね)キロニュートンの117エンジンは技術的にはやはりスホーイー35が使用する117Sエンジンのグレードアップ版に過ぎないが、結局のところ推力が125/75キロニュートンであるAL-31Fに比べてワンランク強く、T-50が将来使用する推力が176/107キロニュートンの129エンジンと比べて隔たりが比較的小さく、機がエンジンを換装した後で行う必要がある調整もやや小さい。

この種の隔たりの客観的存在は、殲ー20がA状態およびB状態という2つの研究開発過程を必要とすることをもたらす重要な要素でもある。だがもし動力システムに弱点が存在しても、良好な空力最適化設計に頼り、現段階の殲ー20はそれでも優秀なステルス性能と高速飛行性能を持ち、「隠身の刺客」の役割を担当するに足り、敵の空中の早期警戒機、地上レーダー基地など多くの高価値目標に対し脅威をもたらす。

我が軍の新型戦闘機は初飛行から就役までの期間が一般に5〜6年で、殲ー10は1998年に初飛行し、2003年の年末に定型に至った。殲ー10Bは2008年末に初飛行し、2014年に就役した。殲ー11Bは2003年末に初飛行し、2008年初めに就役した。殲ー15は2009年に初飛行し、2014年初めに大量装備された。これに照らして計算すると、2011年に初飛行した殲ー20は最も早ければ2017年に大量装備が開始されることが有望である。

A状態がまず就役することは、その後真の国産第4世代大推力ターボファンエンジンである渦扇-15を配備した「完全体」、B状態殲ー20の研究開発のために充足した時間を留保して技術的完璧化を行う、これは科研的角度からも装備という角度からも非常に合理的なやり方である。

我が国初の核心機から研究開発を開始する渦扇エンジンである渦扇-15の研究開発作業の難度の高さは、渦扇-10「太行」エンジンの波乱の経歴を参考にすればすぐ想像がつく。だが今、「太行」装備版の殲ー11Bを装備する部隊はすでに南海で米軍機を駆逐することができ、自由空戦対抗の中で「ゴールドヘルメット」を手にしており、渦扇-15に充分な忍耐心を与え、このエンジンが先輩に比べさらにうまく作られるだろうと信じる。

現実の脅威という角度から見ると、アメリカ海空軍の第4世代機戦力は徐々に充足し、F-22がとっくに嘉手納でローテーションを組んで配備されているだけでなく、F-35Aの初の海外配備も近い。F-35Cも最近密集した艦上試験を展開し、就役までの距離をまた一歩縮めた。さらに日本が導入するF-35もすでにロッキード・マーティン社の生産計画入りしていることは言うまでもない。我が軍にちょっとの停止休息のチャンスも与えないと言うことができる。

A状態の殲ー20がもし2017年に少量装備を開始したら空軍にステルス戦闘機の操作経験を累積させ始め(飛行員方面の使用経験と地上勤務の維持保護経験、およびステルス戦闘機の戦法の模索を含む)、このことは未来のB状態の殲ー20大量就役後の人材隊伍建設に対し非常に重要で、できる限り早く空軍を装備の上だけでなく、さらには訓練方法、戦法思想の上で第4世代機の時代に入らせることが必要である。

(頑住吉注:5〜8ページ目)ニューバージョンの殲ー20の試験飛行


 殲ー20は経験のない新世代戦闘機であり、イスラエルによる原設計があったとされる殲ー10や既存の機の改良型とは同列に論じられないのでは。渦扇-15もいつものになるか全く不明ですしね。






















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