S-400対空ミサイルシステム本格登場か

 中国にも輸出されますが。

http://military.china.com/important/11132797/20170318/30337613_all.html#page_2


ロシア版THAADが登場へ アメリカのイージスおよびTHAAD、仇敵を迎える

最近、外国メディアの報道によればロシア国防大臣のショイグは国防省電話会議で、ロシアはS-400対空ミサイルシステムに使用する40H6遠距離ミサイルに対し国家試験を行いつつあり、その作戦半径は400kmに達し、今回の試験の目的は40H6ミサイルの長射程審査の完成にある、とした。ならば、S-400にはどういった特徴があるのか? またこのミサイルはアメリカのTHAADミサイル防衛システムとどんな差異があるのか?

モスクワの安全レベルが向上

非常に多くの人はS-300対空ミサイルの射程は300kmで、S-400対空ミサイルの射程は400kmであると考えている。だがウォッカを飲むのが好きなロシア人はより半推半就(頑住吉注:ここではうわべと実際を別にするみたいな意味かと思います)の道を熟知しており、当局がそれらの技術指標を公表することはごく少なく、メディアに対する態度はおおよそ「君の言う通りなんだよ」である。

実は、そうなるのにも許すべき点があり、孫子の兵法いわく兵不厭詐(頑住吉注:戦争では相手をだましても構わない)、自らの対空ミサイルの真の射程が何kmなのか他人に教えたがる人は誰もいない。

時今日に至り、S-300はすでに更新を停止し、対外的に量に制限なく販売され、その最終的に発表された最大射程は200kmである。S-400はS-300を基礎に研究開発された新世代製品で、又の名を凱旋対空ミサイルシステムといい、8種の異なる射程のミサイルが採用でき、主に敵サイドの来襲する各種飛行機やミサイルの破壊に用いる。説明を必要とするのは、現在ロシアが装備するS-400は、その最大作戦距離が200kmあまりしかないことで、射程400kmの40H6ミサイルはまさに文章の初めに言ったように、国家試験を受けているところである。

S-400が使用する40H6ミサイルの就役後、モスクワ、サンクトペテルブルグなど重要な大都市の安全半径はS-300に比べ倍に向上し、極端な状況下ではモスクワやサンクトペテルブルグのためにより多くの決策時間を勝ち取ることができる。

当然、より重要なのは心理的威嚇効果である。S-300時代、敵機の飛行員は味方サイドの対空ミサイルの配備ポイントを200km離れて泰然自若と武力を誇示し、随意に偵察できたが、現在ではS-400に変わっており、敵機の飛行員はもし400km離れてもおそらく心配で安心することができず、しばしば地理的座標位置によって自らがS-400の火力打撃範囲内か否かを確認するだろう。

ライバル、狼が来たと驚き叫ぶ

アメリカとNATOはロシアの古いライバルで、特にアメリカは武器研究開発方面でずっと人に一世代先んじる策を遵守している。すなわちそちらの対空ミサイルが200kmカバーできる時、こちらの戦闘機は200km以遠で識別しかつミサイルを発射してそちらを破壊できる、ということである。

米軍はしばしばロシアの対空ミサイルの優秀な性能を口実とし、議会に行って米軍の空中の優勢がいかに削減され、飛行員の安全がいかに脅威を受けるかを大いに力説し、もってより多くの軍事費投入を勝ち取るのに便とする。アメリカの軍事工業の巨頭もこれが好きで飽くことを知らず、しばしばロシア軍事工業のグレードアップの動態を根拠に、武器の新たな研究プロジェクトあるいはグレードアップ計画を打ち出し、大儲けをする。

また、自身の利益の考慮に基づき、アメリカ国防省や軍事工業の巨頭はこれまでずっとロシアのS-400の性能に対し疑義を提出したがらず、そうでないと考えるよりあると信じた方がよいとし、しかもさらにしばしば脅威論を唱え、議会に金を出すよう迫る。

だが、アメリカにも例外の時がある。ひとたび武器プロジェクトの研究開発進度が予期より立ち後れ、議会の質問を受ける時は、軍事工業企業は今度はなだめて言うだろう。ロシアの虚言を信じるな、彼らが吹くように凄くはない、アメリカは暫時先んじた優勢が削減されるだけで、実質的性質の脅威に直面することはないだろう。政府がちょっと多く経費を拠出し、ちょっと多くの時間をくれさえすれば、アメリカは継続して比較的大きな先んじた優勢を保持するだろう、と。

今、S-400はロシア軍に装備される他、他国にも輸出されつつある。最近、トルコ国防大臣は、トルコのロシアとのS-400購入に関する談判は突破性の信連を取得したとし、一方イランが2016年末にS-300を獲得した後、S-400を獲得するのも時間の問題である。見たところ、アメリカは今回本当に「狼が来た」に遭遇する。

将来は「THAAD」との力比べを欲する

S-400の作戦目標にちょっと留意すれば、すぐにこのミサイルの作用が決して飛行機の迎撃のように簡単ではなく、対ミサイルもその核心的機能であることに気づく。ならば、それは最近大騒ぎされているアメリカのTHAADミサイル防衛システムとではどんな差異があるのか?

簡単に言えば、S-400は飛行機の打撃プラス対ミサイルで、弾道ミサイルに対する迎撃高度は70〜90kmの大気圏内だけに過ぎず、だから使用するのは通常の指向性破片式戦闘部である。振り返ってTHAADミサイル防衛システムはと見れば、これは専門に研究開発された高空大気圏外迎撃武器で、射撃高度は150kmに達し、使用するのは科学技術感充分な運動エネルギー戦闘部で、直接の高速衝突によって敵サイドのミサイルを破壊する。

ソ連/ロシアはS-200、S-300から一路走ってきて、性能は不断に向上し、S-400の研究開発にもまもなくピリオドが打たれ、将来は大量生産および配備の段階に入ることになる。これと同時に、対ミサイル能力がさらに強いS-500はすでに2014年6月、一度成功裏に遠距離弾道ミサイル迎撃試験を行っており、かつ2020年には全部の研究開発作業を完成させる計画である。その時、ロシア版「THAAD」も登場することになる。

現在、ロシアはすでにとっくにS-500に良い名をつけている。プロメテウスである。そう、これこそはかの大神ゼウスのところから火種を盗み人類に幸を与えた英雄である。このように見ると、これはアメリカの対ミサイルブランドであるイージスシステムとTHAADミサイル防衛システムに対抗しており、ロシアは全力でアメリカと防空対ミサイル領域で勝負を決しようとしている。


 いろいろな国に輸出されていけばやがてその実力が本当に言うほどすごいのか分かってくるはずです。

















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