99式戦車最新改良型の実力は

 「平和使命」演習にも参加したということですが。

http://military.china.com/important/11132797/20140828/18744018.html


中国の99大改造型の正面の防護は世界一! 1m級の装甲防御

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「平和使命:我が軍の99改メインバトルタンクらしきものが上海協力機構軍事演習に出撃」 なおこの記事のキャプションは4ページまでこれと同じです。)

99式戦車の就役後、我が国は持続的にこれに対しグレードアップ改造を行い、火力コントロールシステムがある程度向上し、これこそ99A式戦車である。だが動力、装甲方面の改良は大きくなかったため、我が軍は99Aに対し決して熱を上げず、少数のみ調達し、逆に性能が悪くなく、価格もまたより安価な96A式戦車を大量装備した。

過去10年の中で、我が国は火力コントロール、動力伝動技術などの方面において長足の進歩を取得し、ゆっくりとそれを各種車両の発展の上にも応用している。例えば、100mm装輪式突撃砲には99式戦車に比べより良い砲手上反像安定照準鏡が採用され、04式歩兵戦闘車や高速水陸両用突撃車には先進的な液力総合伝動システムが応用され、水陸両用突撃車はさらに新型大出力エンジンを採用した。学習、業務の尊さは不断の累積にあり、である。こうした技術の累積はここ何年かで1つの大爆発を実現し、99大改造戦車は技術が全方位の突破の取得を実現した結晶に他ならない。

99大改造戦車の動力システムはすでに西側に追いついている

99大改造戦車は我が軍の最新型装備であり、性能パラメータは依然秘密保持段階にあるが、我々は最新型の輸出戦車の性能から視察を行うことができる。「兵器」誌の新型輸出戦車総設計師馮益栢に対するインタビューに基づき、我々は次のことを知る。

「横置き動力・伝動システムは中華人民共和国第一機械工業部の人員の長年の心血であり、その期間は非常に多くの挫折を経、最終的に構造がコンパクトという目標を実現した。これは車両の長さと重量を減少させることに対し非常にメリットがある。現在、この液力機械総合変速ボックスはすでに無段階シフト、自動ギア、ハンドルによる操縦を実現している。自動ギア+ハンドル操縦は本来のダブルの操縦桿による操縦+手動ギア切り替えに比べずっと簡単で、操縦員はより多くの精力を路面の状況あるいは敵の状況の視察に振り分けることができる。また、ハンドルと自動ギアバーの操縦は力も比較的小さくて済み、操縦員の体力の保持に有利である。

「新型戦車のエンジンには12気筒のディーゼルエンジンも採用している。だが新型戦車の戦闘全備重量はまだ51トンに達していないので、エンジンの最大出力は882キロワット(1,200馬力)だけに設定されている。しかも、この動力・伝動システムは882キロワット以下の範囲内の出力変化曲線の形態が非常に良く、非常に多くの国外の1102.5キロワット(1,500馬力)システムいずれに比べても優秀だろう。正式な輸出の時を待って、エンジンの出力を940.8〜955.5キロワット(1,280〜1,300馬力)まで調節して高めることを考慮する。もしユーザーが必要性を提出したら、新型戦車の最大出力を1102.5キロワットまで高めることも完全にできる。」 輸出型戦車と99系列の動力システムは同じ源から出ているので、馮益栢総設計師のこの話は99大改造メインバトルタンクの動力・伝動システムの発展状況とも見なすことができる。

まず1,500馬力エンジンであるが、エンジンの出力の上で99大改造戦車はついにアメリカのM1A2、ドイツのレオパルド2、フランスのルクレールなど西側の第3世代戦車との一致を実現し、最近の戦車両項目競技の中で大活躍したT-72B3M戦車に比べ1.5倍近く高い。

エンジンに比べより重要なのは伝動システムである。99大改造戦車は液力コンバーターを採用してより良く路面の状況に適応でき、より良い当初加速性能を持つ。液力制動器の使用は、最高速で行進する99大改造戦車を3秒前後で完全に制動停車させ得る。一方液力・液圧複合シフト技術は、99大改造戦車に無段階の正確なシフトを実現させることができる。

現在西側でもレオパルド2、ルクレール、10式、K2など少数の機種しか完備された総合液力機械伝動システムを持っておらず、またオフロードでのトルク、加速能力、方向転換能力、急停車急発進能力を保証しており、その他の戦車は各方面にいずれもそれなりの欠点があり、99大改造式メインバトルタンクはこのクラブの中の新たにして強力な一員である。

(頑住吉注:これより2ページ目。。)

99大改造戦車の正面防御は世界一

動力方面が向上した後、99大改造戦車の防御能力にグレードアップの基礎ができた。99大改造はより大きく、より重い全く新しい楔型砲塔を採用した。ドイツのレオパルド2A6の砲塔正面も楔型を呈しているが、これは中空の付加装甲を取り付けた後の形状である。一方レオパルド2A6と異なるのは、ある画像が99大改造戦車の砲塔正面基本装甲はそれ自体が楔型だということをはっきり示していることで、最大の厚さは何と1mを超え、その防御能力の強さはすでにこれまでの各国のメインバトルタンクと比較することのできないものである。

一般的に言って、第3世代メインバトルタンクの砲塔正面の複合装甲の厚さは600mm〜750mm前後の厚さで、99大改造の前に防御が最強だったのはアメリカのM1A1系列とイギリスのチャレンジャー戦車で、それらの砲塔の正面装甲ブロックの厚さはおよそ700mmである。99大改造は直接的にこのデータを1/4増大しており、もし同じ複合装甲技術を採用していたら、これは99大改造の尾翼で安定する細長い徹甲弾に対する防御力がすでに1000mm均質装甲のレベルに到達していることを意味し、これは人類の戦車発展史上初めてのことでもある。

過去しばしばあった噂は、某メインバトルタンクの防御性能は1000mmスチール装甲を超えたとしたが、これの大半は成形炸薬弾に対する防御能力を持ってきて間に合わせたものである。現在第3世代メインバトルタンクは普遍的に2種の対戦車弾薬を使用し、1つは尾翼で安定する細長いサボ付き徹甲弾で、もう1つは成形炸薬弾である。スチール装甲の時代、徹甲弾の効果は成形炸薬弾に及ばなかった。だが1970年代における第3世代メインバトルタンクの出現後、状況に変化が起きた。複合装甲は成形炸薬弾に対しより良い防御能力を持つのである。例えば米軍のM1A2戦車の砲塔正面の徹甲弾に対する防御は700mm前後相当だが、それにもかかわらず装甲貫通厚が1300mmにも達するヘルファイア対戦車ミサイルの攻撃を防御できる。このため、第3世代メインバトルタンクの防御を評価するには、主にその徹甲弾を防ぐ能力を見るべきなのである。

複合装甲の徹甲弾に対する防御力は長期にわたり同じ厚さのスチール装甲に及ばなかった。ここ十何年かの技術の発展の下にやっとスチール装甲に接近しただけで、これは複合装甲は比較的低い密度に頼って装甲の厚さを増加させ、もって成形炸薬弾に対する防御を増強するからである。過去一般的に、伝統的な複合装甲は同等の重量の下での徹甲弾に対する効率がスチール装甲の1.5倍、成形炸薬弾に対しては3倍と考えられた。一方同等の厚さという条件の下ではスチール装甲に対し0.7倍および1.5倍である。ここ十何年か以来、拘束式複合装甲と劣化ウラン装甲の出現と共に、同等の厚さの複合装甲の徹甲弾に対する防御力に非常に大きな向上があり、スチール装甲と比較して0.9〜1倍のレベルに到達し、これはM1A2などの戦車の防御能力が急増した重要なカギでもある。

だが装甲ブロック自体の厚さも防御能力の上限を決定する。装甲ブロックの厚さが700mm前後しかないM1A2の劣化ウラン装甲を使用した徹甲弾防御能力はやはり700mm前後しか確保できない。

99大改造の装甲ブロックの大部分の区域の厚さは1m前後あり、拘束性複合装甲とコンビネーションして、徹甲弾に対する防御力は真に1m前後に到達し得る。基本的に、99大改造は1,500〜2,000mの正常な交戦距離において、世界各国のあらゆる徹甲弾に対し免疫を持ち得る。一方アジア各国が採用する二流、甚だしきに至っては三流の徹甲弾は1,000m以内でも99大改造の正面に対し脅威を構成し難い。99大改造戦車の正面の楔型装甲ブロックの上にはさらにセラミックと高硬度スチール板から組成される付加装甲が取り付けられ、ブロック単体の装甲の厚さは100mmを超え、正面の防御能力を有効に増強できる。特に対戦車ロケットランチャーや対戦車ミサイルの前部に置かれた戦闘部に対して比較的良い効果がある。

このため防御性能方面では、99大改造戦車は世界の現役メインバトルタンクのナンバーワンであり。しかもその他の機種との間に非常に大きな距離を引き離している。

非常に多くの読者がこの結論をあえて信じないかもしれない。何故99大改造は正面の防御上世界一となり得るのか? 簡単に言えばシステム設計の選択がもたらした結果である。99系列戦車の研究開発はロシア製第3世代戦車の設計思想を吸収し、ディスク式アクティブ装填装置を採用し、乗員は3名で、人力装填の、乗員グループが4名の大多数の西側第3世代戦車に比べると少なからぬ空間が節約され、加えて中国兵士の体格は西側の兵士に比べ少なからず矮小で、このため99系列戦車の全体寸法は西側第3世代戦車に比べ一回り小さく、このようにして節約された構造重量は防御に用いることができるのである。

(頑住吉注:これより3ページ目。)

99大改造戦車の火力もすでに一流に身を置いている

戦車の火力に関してはまず火力コントロールシステムを見る必要がある。我が国最新の輸出戦車の状況を根拠に、画像を結合させると、基本的に99大改造戦車がすでに下反式砲手照準鏡を上反式照準鏡に換えていることが肯定できる。車長照準具も昼間・サーモグラフィー・レーザー三位一体の上反式像安定照準鏡にグレードアップされている。車長と砲手にはいずれも自らの独立したサーモグラフィー装置があり、現在このような配置を持つ現役メインバトルタンクはM1A2、ルクレール、10式、K2、レオパルド2の一部の改良型しかない。

弾薬の汎用性を保持するため、99大改造戦車の火砲システムは99式と基本的に一致し、俯角を大きくするため砲塔を拡大しただけで、これは砲塔前部の装甲が楔型を呈する重要な原因でもある。現在我が国の徹甲弾のレベルも世界先進水準に到達済みで、新式125mm徹甲弾の弾芯の長さ:径の比は30:1を超え、かつ125mm砲の13.4リットルという大型薬室に頼って極めて高い初速水準を持ち、その装甲貫通能力はアメリカのM829A2およびドイツのDM53徹甲弾より弱くない。

また、99大改造戦車はさらに独特のレーザー照準妨害システムを留保し、対戦車ミサイルとの対抗の中でアクティブ防御手段を付け加えている。

結びの言葉

まとめると、99大改造戦車は動力、火力、防御という三大性能上いずれもすでに世界先進水準に到達しており、総合的な実力は世界トップ3に身を置くことができるはずで、これは20年たゆまぬ努力を堅持した結果である。現在99式大改造戦車はすでに各軍区部隊への大量装備が開始され、数年後には中国陸軍は装備レベル上西側の一流の陸軍に対抗し得るようになると信じられる。

(頑住吉注:5〜8ページ目)解放軍の99式メインバトルタンク(資料画像)


 そんなに凄いなら何故戦車競技に出して優勝を狙わなかったのかと言いたくなりますが。「世界でも他に〜」しかない、という記述に2回日本の10式が挙げられており、中国の評価を根拠にしてもいい線を行っていることが分かりますね。






















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