インド、アメリカ製輸送、攻撃ヘリを購入

 また1つインドのロシア製兵器離れを示すかのようなニュースです。

http://military.china.com/05/11078235/20121107/17513949.html


インド、24億アメリカドルでアメリカのチヌーク、アパッチなどのヘリ購入を計画

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシア当局が発表した新しいミル-28N武装ヘリの高クリア度画像。インドのAH-64『アパッチ』購入に不平を言う。」)

フランスメディアの5日の報道によれば、アメリカのボーイング社は間もなくインドの24億アメリカドルの軍事調達契約を勝ち取り、インドはボーイング社から「チヌーク」および「アパッチ」式ヘリを購入することになる。

ボーイング、入札において価格により優勢

インド空軍のある匿名の官僚は5日、インドがボーイングに15機のCH-47F型「チヌーク」式大型輸送ヘリと22機のAH-64D型「アパッチ」式攻撃ヘリを発注するつもりであり、双方はほどなく商談を始める、とリークした。

ある別の状況の進展を知る人は、「チヌーク」と「アパッチ」購入契約の金額はそれぞれ10億アメリカドルと14億アメリカドルと見積もられる、と語る。だがインド空軍とボーイング側はこの報道に直ちに反応していない。

分析家は、今回ロシアの「ミル-26」と「ミル-28」ヘリを購入せず、アメリカ式ヘリを選択したことは、インドの軍事調達の大方向転換を事前に示しているのかもしれない、とする。伝統的にインドはロシアの武器を買う傾向があり、さらにインドはかつてロシアの原子力潜水艦を賃借し、インドの70%の武器装備はロシア由来なのである。

インド国防省の消息筋の人物のリークによれば、ボーイングは入札の中で価格ゆえに優勢だった。ボーイングのつけた値は、ヘリ購入の直接の出費も、その使用期間の支出も、いずれもロシア側より安かった。具体的な数字は未公開だが、2009年にボーイングは11.5億アメリカドルの価格でカナダに15機の新型CH-47ヘリを販売している。

ロシア、依然インドの多項目の軍事調達に関する競争入札に参加

ロシアサイドは現在しばらくのところ正式な競争入札の結果を受け取っていない。ロシア国防生産品輸出社も論評の発表を拒絶している。インド紙ははばからずストレートに、ここのところアメリカのヘリはすでにロシアの同類製品に対し、第2次の技術、経済指標上の完全勝利を収めている、と指摘する。今年のやや早い時期、インドはフランスに126機の「ラファール」式戦闘機を発注し、同様にロシア製戦闘機を選択しなかった。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「ロシア製ミル-26大型輸送ヘリも同様にCH-47『チヌーク』に敗れた。」です。)

現在ロシアは2008年に署名された契約の履行中であり、インドに80機のミル-17B5輸送ヘリを提供し、総価格は14億アメリカドルである。一部の分析家は、ロシアサイドが何度も武器の引き渡しを遅延させたことも、インドがアメリカ式装備購入に転向するもう1つの原因だと言う。

ロシアはさらにインドの第3次の入札にも参加すると解されている。インド空軍と陸軍は197機の軽偵察ヘリの購入を必要とし、総価格は30億アメリカドル近い。今回はKa-226Tヘリとヨーロッパヘリ社のAS550C3「フェネック」の競争入札となる(頑住吉注:「大耳狐」って何だろうと思いました。確かに大きな耳のキツネですな。)。

この他、ロシアはさらにインド海軍の70機余りの多用途海上ヘリ購入に関する競争入札にも参加する。このプロジェクトの見積もり価格は40億アメリカドルを超えている。専門家は、これは全世界のヘリ工業史上金額が最大の入札の1つと称するに耐えると考えている。

インドは世界最大の武器購入国

ストックホルム国際平和研究所が今年発表したレポートは、インドが過去5年間で世界最大の武器購入国となり、韓国とパキスタンが2、3位に列せられることをはっきり示している。。アメリカは最大の武器輸出国である。

このレポートは、インドの2007年から2011年までの大型武器輸入量は全世界の総輸入量の10%を占め、その前の5年間に比べ38%増加したことをはっきり示している。ロシア、イギリス、イスラエルはインドへの主要な武器供給国であり、その中でもロシアの供給量は80%を占める。

5年間でインドはロシアから120機のスホーイ-30MK型と16機のミグ-29K型戦闘機を購入し、イギリスから20機の「ジャガー」式攻撃機を輸入した。

インドの新財務年度の国防支出は約386億アメリカドルで、伸び率は17%に達している。パキスタンの大手メディア「黎明報」は、インドの国防支出の大幅な伸びはすでに安全上の必要性を超えており、このことは隣国に心配を抱かせている、と考えている。インドの国防予算の猛烈な伸びは隣国に間違ったメッセージを伝え、しかも人に南アジアの緊張した情勢を想起させる。

(頑住吉注:後のページは画像とキャプションだけです。3ページ目は「ミル‐26がCH-47『チヌーク』の場所移動輸送業務を行っている」 何で自分で飛ばないんすか。それにしても大型ヘリをそのまま吊り上げるのは凄いですね。4ページ目は「ここ何年か、インドは明らかにアメリカ製武器購入規模を拡大している。画像はインドが購入したがまだ装備されていないC-17戦略輸送機。」、5ページ目は「インド版P-8I対潜哨戒機のCG画像」、6ページ目は「インドがアメリカから購入したC-130J輸送機」、7ページ目は「インド海軍はE-2D『アドバンスドホークアイ』空中指揮早期警戒機を購入済み」 これで艦載早期警戒機では中国より圧倒的に優勢でしょう。、8ページ目は「インドはM-16アサルトライフルすら購入している」 どの程度の規模なんでしょうか。特殊部隊専用に少数なのか、将来的に主力アサルトライフルにするつもりがあるのか、気になります)


 ロシアは空母だけでなくヘリでも兵器の引き渡しを複数回遅延させているということで、これもロシア兵器離れにつながっている可能性があるわけですね。

 まあ中国の立場からすれば、インドも大幅な軍拡を進めているのに「インド脅威論」はあまり出ずに中国脅威論ばかりが強調されるのに不満を感じるのも全く分からんではありません。パキスタンがインドに感じる脅威は、日本が中国に感じる脅威に一種似た部分もあるでしょうし。しかし全体的に見れば「それは日頃の行いが悪いからだよ」としか言いようがありません。









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