さすがにこれはフォローするか

 珍しいパターンの記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20130726/17966550.html


航空専門家:日本のF-2戦闘機の総合性能は中国の殲ー8IIに比べやや劣る

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「日本の航空自衛隊のF-2戦闘機は米軍のF-16を手本とし、米日共同で研究開発された多用途戦闘機である。対地、対艦攻撃がおそらくこの機の最も重要な任務の類型である。」)

最近、日本の航空自衛隊は統合直接攻撃弾(頑住吉注:JDAM。自由落下爆弾を制御誘導爆弾化するもの)の配備によって三菱重工が生産したF-2戦闘機の編隊をグレードアップした。このことは人々の視線を再度この日本が自主的に研究開発、生産した戦闘機へと投げかけさせることにもなった。

軍事専門家で「航空知識」副編集長の王亜男は「中国科学報」記者のインタビューを受けた時、日本のF-2戦闘機は完全にアメリカのF-16戦闘機にならって製造されたものだ、と指摘した。三菱重工は研究開発、生産の過程でアメリカから多くの技術を導入し、これには機の心臓たるエンジンが含まれる。

1980年代中期、日本の防衛庁は新型戦闘機を自ら研究開発し、もって時代遅れのF-1戦闘機に取って代わらせる計画を立案した。だがアメリカ人は日本がアメリカのすでに定型に至り生産されているF-16戦闘機を購入することを希望した。妥協の産物として、日米両国は1987年11月に協議を成立させ、日本政府が出資し、アメリカ空軍のF-16を手本とし、日本の国土の防空に適した新型戦闘機を共同で研究開発することとした。

1980年代後期に日本の航空自衛隊のF-2戦闘機計画が発表されて以来、その設計方案は何度も変更され、経費、予算は不断に増加し、最終的定型の期日も何度も遅延し、1995年10月7日になってやっと最初の4機の原型サンプル機が試験飛行を開始した。1995年12月、日本政府は最終的に130機のF-2型機(83機の単座のF-2A型機と47機の複座のF-2B型機)を生産する計画を批准した。2000年10月2日、日本のF-2戦闘機は日本の三沢空軍基地で就役式を行った。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「F-2戦闘機が配備するASM-3A超音速巡航ミサイル。F-2の攻撃作戦能力はやはり相当に出色である。」です。)

最終的に就役したF-2は単発、単一の垂直尾翼、大型のストレーキ、ブレンデッドウィングボディ、腹部の空気取り入れルートという全体レイアウトを採用し、外形から見るとF-16とほとんど何の差異もなかった。F-2の最大の変化は航空電子システム方面にある。この機が採用する非常に多くの電子設備は新たに研究開発されたもので、その性能はF-16機上の設備より少なからず優れており、その中で最も人の注目を引くのは火力コントロールレーダーである。このレーダーは現在世界で最も先進的なアクティブフェイズドアレイ技術を採用し、およそ800の3ワットのヒ化ガリウム発射・受信モジュールからなる。このレーダーの特徴は、それぞれのアンテナが全て単独で電磁波を発射して電子スキャンが行え、機械的にアンテナを回転させる必要がなく、捜索範囲が大きく、処理速度が速く、信頼性が高いことである。

F-2は多種の武器装備を搭載、使用する能力を持つ。例えば空対艦武器方面ではASM-1/ASM-2対艦ミサイル、CBU-87集束爆弾が搭載できる。また、F-2はさらに2種のCCS-1光学対艦制御誘導爆弾が装備できる。これらの装備はF-2が遠距離から敵の海上および岸辺の目標を正確に攻撃できるようにさせる。

F-2は対艦作戦をメインとしているが、その空戦能力も弱くない。この機はさらに先進的空対空ミサイルを配備し、比較的良好な近距離格闘性能と超視距離作戦能力を持つ。F-2戦闘機は飛行中に空中給油を受けることができ、その作戦半径は810km、航続距離は4,000km以上である。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「現在日本はF-2に統合直接攻撃弾を配備中で、さらに一歩その攻撃作戦能力を強化している。現在の時局にあって、日本サイドのこの傾向は非常に危険である。」です。)

王亜男から見て、F-2の性能は素晴らしいようだが、依然「瓶の中に入れられたミニチュアの風景」である。こう言うのは、日本がF-2を研究開発した当初において、アメリカにはもう日本が自主研究開発する戦闘機の技術性能に対し要求があり、特別にF-2戦闘機は技術上アメリカのF-16Cを超えてはならないという要求を提出していたからである。このことは直ちにF-2がひとたび誕生するやまずい境地に直面させ、日本の自衛隊は依然F-15を主力戦闘機とし、装備されるF-2は決して多くなく、60機前後に過ぎないとされ、国際市場にも販路はない。

王亜男は、現在日本の航空自衛隊のF-2は総合性能上我が国の殲ー8IIに比べやや劣り、増してや我が国の殲ー10、殲ー11等の主力戦闘機とは比較できない、と指摘する。日本の自衛隊は制空権の争奪に関しF-2に期待していないので、現在この機はより多く近距離の対地、対艦攻撃任務を執行している。

日本は戦闘機領域で自主研究開発の道を行くことを望んだが、その政治、経済、軍事などの方面での対米依存ゆえに、倍の労力をかけて半分の効果しか挙げられなかったのである。

(頑住吉注:4ページ目)多種の異なるタイプのミサイルをいっぱいに搭載したF-2A戦闘機。事実に基づいて日本の軍事力を正しく評価すべきであって、盲目的にけなすことに意味はない。

(頑住吉注:5ページ目)2011年3月の日本の地震、津波災害は日本の航空自衛隊の数十機のF-2に損傷を負わせた。当然これらの損傷は多くが最終的に修復可能である。

(頑住吉注:6ページ目)中国空軍の最新型殲ー8F戦闘機。客観的に言えば殲ー8II系列とF-2は異なる作戦目的を持ち、いくらの比較可能性もない。

(頑住吉注:7ページ目)おそらく中国の殲ー10戦闘機こそ日本のF-2とマッチした比較対象である。

(頑住吉注:8ページ目)実際には体系的作戦が重視される現代の戦争の中で、ある種の武器装備の技術を単純に比較することの問題性はどんどん大きくなり、実際の意義はますますなくなってきている。画像は日本のE-767大型早期警戒機。


 F-2がミグー21の発展型である殲ー8IIより劣るってどういう理屈なのかなと興味を持って読んでみましたが、納得いく理由はなかったです。中国の兵器を低く評価する外国の文章を紹介しながらキャプションが必死に反論するのはおなじみのパターンですが、さすがにこれに対しては「事実に基づいて日本の軍事力を正しく評価すべきであって、盲目的にけなすことに意味はない。」とフォローしてます。まあその動機は日本の右傾化、軍事大国化を誇大宣伝するのに邪魔だ、ということなんですが。














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