鷹撃ー12A艦対艦ミサイル

 優先順位の関係で紹介が遅れましたが閲兵式当時の記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20150905/20329104.html


閲兵式の鷹撃-12は艦対艦ミサイル 駆逐艦に使用される可能性

昨日の大閲兵で、長年伝説だった中国の超音速対艦ミサイル鷹撃-12が初めて公開展示され、中新ネットのあるニュースの中で初めて今回の閲兵式で展示された鷹撃-12ミサイルは鷹撃-12A艦対艦ミサイルであると確認された。これまでの噂の中では一般に鷹撃-12ミサイルは空中発射対艦ミサイルであると考えられていたが、今回の鷹撃-12A正式デビューはこのミサイルが間もなく我が海軍作戦艦艇に搭載されることを示している。ある情報は、鷹撃-12Aミサイルはまず現在近代化改装を行いつつある、我が海軍が導入したロシアの956型(「現代」級)ミサイル駆逐艦に装備され、この艦が元々装備するロシア製3M80「モスキート」(NATOのコードネームSS-N-22「サンバーン」)に取って代わる、とする。このミサイルは重量2トン、射程250〜400km、飛行速度はマッハ3を超え、戦闘部の重量は300kgで、各種大型水上艦艇を有効に攻撃できる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「鷹撃-12A艦対艦ミサイルスクエアチーム」)

この報道の中では鷹撃-12A艦対艦ミサイルの情報が明らかにされた他、さらにこのスクエアチームの隊を率いた将軍、北海艦隊副司令員の劉庚群がかつて「陸上基地機動戦略ミサイル対艦発射」任務に参加したことが明らかにされた。このことは側面から、我が国の対艦弾道ミサイルがすでに対艦実弾射撃試験を行ったことがあるという関連の報道の真実性を実証した。外電のこの前の報道によれば、この時の試験は2009年に行われたもので、標的艦は退役した「向陽紅」科学考察船だった可能性がある。

(頑住吉注:これより2ページ目)

以下は中新ネットの関連の報道である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「鷹撃-83K空中発射対艦ミサイル」)

中新社北京9月3日電(インニー 黄亮) 中国人民抗日戦争・世界反ファッショ戦争勝利70周年記念閲兵式が3日北京の天安門広場で行われる。対艦ミサイルスクエアチームは北海艦隊某基地の将兵から編成される。

検閲を受ける鷹撃-83K空対艦ミサイルと鷹撃-12A艦対艦ミサイルは、主に敵の大、中型水上艦艇および艦隊を打撃する任務を担い、制海権を奪取しまた保持する主要な手段で、国家の主権と海洋権益を維持保護し、現代の海上防衛体系を構築する重要な装備である。

隊を率いる将軍で、北海艦隊副司令員の劉庚群は長年第一線で艦艇の任務にあり、指導者のポストに上がって以後、またしばしば指揮員として艦を率い海に出て重大な任務を執行し、かつて原潜の試験や試験航海、遼寧艦の海上試験、試験航海、試験飛行、陸上基地機動戦略ミサイル対艦発射および海軍某戦略核ミサイル水中発射など重大試験任務執行に参加した。年中海に出ているため、肩まわりや足の関節にはいずれも疲労による損傷があり、長く立っていると疼痛が忍び難いが、訓練中彼は歯を食いしばって頑張り、まず10分立ち、しかる後に20分、さらに半時間‥‥1ヶ月の集中強化訓練を経ると、彼は軍の姿勢で2時間微動だにせず、40分まばたきしない確かな技術の練習ができている。

彼は記者に向け、今回展示する2機種の対艦ミサイルは、それぞれ空対艦ミサイル、艦対艦ミサイルであると説明する。空対艦ミサイルは2009年建国記念閲兵式で素晴らしいデビューをし、当時世の人に非常に深い印象を残した。一方艦対艦ミサイルは部隊装備以来初のお目見えで、「碧海神剣」の呼び名を持つ。この新型ミサイルはそのスタイルのスマートさ、設計のカッコよさをもって関心を集め、一見したところまるで「トランスフォーマー」である。設計の美しさの他、このミサイルはさらに速度が速い、威力が大きい、射程が長いなどの特徴を持ち、瞬間的に敵の大、中型艦艇を撃破でき、「海空霹靂」の呼び名を持つ。これは海軍対艦ミサイルスクエアチーム最大のハイライトで、全閲兵最大の見所の1つでもある。

スクエアチームの長である王輝は父母が重病で、彼はスクエアチームを編成する命令に接した時、かつて任務を辞することを考えたが、口に出そうとするとやはり躊躇し、「私は一流の成績を用いて父母に報いる必要がある」とし、彼は涙を呑んで決定をなした。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「外形が勇ましい鷹撃-12Aミサイルは民衆の極めて大きな好奇心を引き起こした」)

(中新ネットのオリジナルの報道完)

(頑住吉注:これより3ページ目)

鷹撃-12ミサイル

イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」の今回の閲兵2日前である9月1日の報道は、鷹撃-12対艦ミサイルが初めて中国の閲兵に出現し、初めての公開、お目見えでもある、とした。この前報道の中に出現した鷹撃-12に関する描写は、このミサイルは空中発射対艦ミサイルで、重量2トン前後、射程250km〜400km、飛行速度マッハ3〜4、戦闘部の重量300kg、主に大型水上艦艇を打撃するよう設計されている、としていた。「週刊ジェーン安全保障業務」は、このミサイルの外形から見て、ロシアのKh-31ミサイルの拡大型のようで、主に中国海軍の轟ー6型遠距離爆撃機上に装備される、とする。

視察者ネットのこの前の国内の関連の情報源による報道によれば、鷹撃-12ミサイルは我が国が自ら研究開発した新型ミサイルである。ロシアの3M80「モスキート」ミサイルに比べ、鷹撃-12の重量は大幅に軽減され、寸法は縮小され、だが威力と射程にはまた向上がある。またこのミサイルはいくつかの国内の、ロシアのKh-31空中発射対輻射/対艦ミサイルを基礎に鷹撃-91を研究開発した時に掌握した一部の技術も採用している。最終的に鷹撃-12ミサイルの性能を「モスキート」ミサイルや鷹撃-91いずれに比べても比較的大幅な向上があるものにさせている。

鷹撃-12ミサイルの基本型は空中発射対艦ミサイルで、海軍の轟ー6型爆撃機に装備される他、さらに殲轟ー7B戦闘爆撃機の主翼の下に2発搭載することができ、最近出現した関連の画像は、鷹撃-12ミサイルは我が国の艦載機殲ー15の主要な武器の1つでもあることをはっきり示している。この機は陸上の飛行場からの発進時主翼の下に2発搭載でき、空母からの発進時には機腹部中心の搭載架に1発搭載できると推測される。

鷹撃-18遠距離対艦ミサイルに比べ、鷹撃-12ミサイルの射程はやや短い(400kmの最大射程は中、高空巡航弾道を採用する必要があり、容易に迎撃される)が、戦闘部の威力はより大きく、かつ全過程高速飛行なので攻撃の命中率向上や敵艦の防御時間の短縮に有利である。

メディアは一度このミサイルが「空母キラー」であると騒ぎ立てるのに熱中したが、射程が限られているなどの要素により、この「桂冠」は鷹撃-12にとっては明らかに重すぎと言える。だがそれは空母艦隊外周防御圏を切り開くする有効な武器で、空母艦隊の航路護衛艦艇への攻撃に用いることができる。ソ連が当時「モスキート」ミサイルを設計した目的もこうだった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「轟ー6遠距離爆撃機に装備された鷹撃ー12空中発射対艦ミサイル」)

(頑住吉注:これより4ページ目)

鷹撃-12A艦対艦ミサイルはどんな戦闘艦の上に装備されることになるのか

現在我が国が1990年代にロシアから導入した4隻の956E/956EM(「現代」級)ミサイル駆逐艦はすでに就役して十年あまりで、その情報化システム、武器システムの効能はすでに時代の進歩につれ立ち後れが目立っている。特にそのデータリンクシステムは中国海軍の現有のデータリンクと相互に通信できず、海上演習時しばしばこの艦と054A型護衛艦の共同艦隊の時「現代」級に比べずっと小さい054A型護衛艦によって指揮艦が担当される必要があるのを見る。だが同時に、ソ連時代に設計された「現代」級のいくつかの性能、特に劣悪な海の状況下での正常な航行の保持および作戦の能力は、我が海軍の認可を得てもいて、このため続々とそれらに対する改装の実施が開始されている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『杭州』号駆逐艦は改装が行われつつあり、武器システムはすでに全て取り外され、ある情報源はこの艦は率先して鷹撃-12A対艦ミサイルを装備することになる、としている。」)

現在136艦「杭州」号が造船工場のドックで改装を行っている画像からは、この艦の「馬弾」(頑住吉注:検索してもそれらしいものがヒットしません)発射器などの装備がすでに取り外されているのを見て取ることができる。伝えられるところによれば、この艦は全艦の主要な電子および通信設備を更新し、もって我が海軍の情報化作戦体系内に溶け込むのに便とする。またこの艦の武器にも改装が行われる可能性があるが、現在しばらくのところこの艦の上の「無風」対空ミサイルが交換されることになるのか否かははっきりしない。だがある情報源は、この艦の対艦ミサイルは国産の機種、つまり鷹撃-12A型ミサイルに換えられることになるだろう、と指摘している。

だが今回閲兵に参加した北海艦隊の部隊は「現代」級駆逐艦を決して装備しておらず、このため鷹撃-12A艦対艦ミサイルが北海艦隊が装備するより旧式な艦艇上に出現するか否かも、推測に値する問題となっている。


 基本性能はいいが装備が古くなっているロシア製の艦に新型ミサイルなど新しい装備を搭載すれば最新の艦に近いものになり得るんでしょうか。もちろん最新の艦にもこれと同等あるいはそれ以上のミサイルが搭載されるんでしょうが。












戻るボタン