中国は尖閣に戦闘機を派遣するか

 中国の専門家の間でも賛否が分かれているようです。

http://military.china.com/important/11132797/20121225/17599307.html


戴旭:スホーイー30、飛豹を派遣して釣魚島を巡航させるべき 銃を抜き日本に対し反撃を 

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「軍事専門家王亜楠は、現在はまだ軍用機を派遣して釣魚島に赴かせる必要はないと考えている。」)

24日、日本は再度F-15戦闘機を出動させ1機の釣魚島付近の海域をパトロールする中国海監機にスクランブルをかけた。これは日本戦闘機の3日ぶり第2回目の緊急出動である。中国は軍用機を派遣すべきか否か、甚だしきに至っては戦闘機を釣魚島付近の空域でパトロールさせるべきか否かは、1つの関心の焦点になっている。事実、空中パトロールとスクランブル、監視と対監視は国際的な軍事の実践において見慣れてしまって珍しくもない。冷戦時代であろうと現在であろうと、この種の対等な反撃の方式は常に頻繁に多くの国の領空付近に出現している。だが、中国の軍事専門家王亜男は、中国は現在まだ軍用機を派遣する必要はないと考えている。何故なら政府の公務機が釣魚島付近の海域に行って巡航することでもう日本と消耗戦を行うことが完全にできるからである。一方中国の軍事専門家戴旭は、中国は対等の反撃の意志を見せるべきだと考えている(頑住吉注:どうでもいいですけど最初のキャプションでは「王亜楠」、本文では「王亜男」になっており、前者で検索すると俳優、後者だと複数の学者がヒットしますがいずれも専門分野が違うようでよく分かりません)。

日本、消耗戦に陥る

日本のNHKテレビ局は24日、中国政府の機が24日再度釣魚島付近の空域に接近したと報道した。日本の防衛省が発表した情報によれば、24日午前、日本の自衛隊のレーダーが中国の1機のプロペラ機が釣魚島北側から接近するのを発見した。そこで日本の航空自衛隊のFー15戦闘機が沖縄の那覇基地から緊急発進し、スクランブルを企図した。報道はこの機は中国海洋局所属のY-12であり、すでに釣魚島から距離120kmの場所まで飛んでおり、その後大きく旋回して釣魚島を離れた、とする。報道は今月13日、1機の同じ機種のプロペラ機が初めて日本の領空を侵犯した、とする。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「殲轟ー7Aはすでに全天候の正確対置攻撃能力を備えている。解放軍の近年におけるこの機に対する不断の改良につれ、各タイプの飛豹の変形機も不断に出現している。」です。)

「産経新聞」の報道は、日本の海上保安庁は中国の海監などの船舶が長期的に釣魚島にやって来る傾向を持つことにかんがみ、この海域のパトロール力を増強することを決定し、専門に中国船舶に対応する「尖閣部隊」を設立した、とする。海上保安庁の官僚は、中国政府の船舶が釣魚島に来ることの長期化にかんがみ、専門の対応部署がないのではダメだとしている。また、さらに装備の増強が必要で、少なくとも日本が中国船舶と1対1で対応できる能力を持つことを保証する必要がある、ともした。

国際的に戦闘機のスクランブルの多くは軍用機の間で発生する

冷戦の時期、戦闘機が出動してスクランブルを行う事例は非常に多く、しかも対抗性が非常に強かった。一般に、一方の戦闘機が他方の空母に接近して偵察を行い、偵察を受けた方の戦闘機が出動してスクランブルを行った。冷戦後、戦闘機を出動させてスクランブルをかける方式は依然非常に多く見られるが、一般に一方の戦闘機が出動して他方の偵察機にスクランブルをかけるのである。スクランブルをかける機は一般に目標の側後方で一定の高度差を保持し、一般に両機の300〜500mの距離を保持し、追跡を続ける。さらに激烈な方式は、スクランブルをかける機が対象機の前方に飛び出して交差の動作を連続する。もし相手サイドを方向転換させる必要があれば、その前方で主翼を何度かバンクさせ、さらに方向転換の動作を行い、相手サイドに自分と共に方向転換するよう意思を示す。もし相手が依然航行方向を改変しなければ、相手サイドの機をぐるっと1周し、以上の動作を再度繰り返す。もし相手サイドがまだ従わなければ、さらに圧迫、追い出しの方式によって相手サイドの飛行ルートを変えさせる。具体的方法はスクランブルをかける機が内線から外へと圧迫する動作を行うことだが、両機の間には一般に比較的遠い距離が保持される。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「殲轟ー7の最大使用表速は1,210km/h、場所移転航続距離3,650〜4,000kmである。殲轟ー7の作戦半径は1,650kmであり、中国で現役の轟ー5型機の倍である。」です。「最大使用表速」というのはよく分かりませんがカタログデータ上、というような意味でしょうか。「場所移転航続距離」は行動半径とは違う片道の航続距離という意味ですね)

一般にこの種の状況下では、偵察を実施していた方はもの分かりよく離れる。だが双方の実戦機が危険な接近を行い、甚だしきに至っては衝突した事例も発生したことがある。1987年9月13日、バレンツ海上空でソ連の沿岸で偵察任務を執行していたノルウェー空軍の第333飛行中隊のP-3B型対潜哨戒機がスホーイー27戦闘機のスクランブルに遭った。スホーイー27は何度もの警告が無効な状況下で、ソ連海岸線から距離48海里のところでP-3Bの右翼下方から高速でかすめて通過し、垂直尾翼を使ってP-3Bの右外側エンジンに大きな穴を開けた。P-3Bの飛行高度は1分以内に3,000m余り下がり、海に墜落する寸前にやっと幸いにも機を水平に戻し、一方ソ連戦闘機は垂直尾翼が損壊したため素早く帰投した(頑住吉注:冷戦時代、相手が軍用機でもいきなり撃墜はしなかったんですね)。

中国は戦闘機を派遣して対等に反撃するか?

ある中国の軍事専門家は24日、「グローバル時報」に対し、釣魚島付近の空域に対し、海監機であろうと軍用機であろうとパトロールを行うことは国際法の角度から見てもこれまでの軍事的実践という角度から見ても、いずれも過度に避難されるべきではない、とした(頑住吉注:全く正当な権利だというのはどうやら建前のようですね)。中国が海監機を選択していることは比較的抑制的な態度を体現しており、同時に航続時間の比較的長い小型プロペラ機を選択していることも長時間空に留まることに有利である。また、速度が低いため逆に日本サイドの処置に困難をもたらす。実際、たとえ中国軍が戦闘機を派遣して釣魚島を巡航しても、これは必ずしも最良の選択にはならない。何故なら通常戦闘機の航続時間は比較的短く、一方航続時間の長いパトロール機は長時間パトロールができるからである。日本の釣魚島に対するいわゆる「実効支配」の打破に用いるにはより適している。

(頑住吉注:これより4ページ目。画像のキャプションは「殲轟ー7は対地、対艦攻撃を主とする。高空特性と低空特性の関係では、低空防御突破を主とする。」です。何か微妙に鈍臭いデザインですね)

中国の軍事専門家王亜男は、現在の局面から見て中国が戦闘機を派遣する必要はない、と考えている。何故なら中日の間の釣魚島問題での勝負は、現在主にあらゆる権利のアピールだからである。このため海上で海監船の巡航の常態化を保持し、空中ではまたYー12が往復を繰り返す。これは日本に対する1つの巨大な牽制である。日本はこの消耗戦の中で中国に対抗することはできない。

中国の軍事専門家戴旭は24日、「グローバル時報」記者に対し、西方にあることわざがある、と語った。すなわち、談判の時相手方が銃を抜いたら自分も銃を抜かねばならない、である。これが言っているのはすなわち外交における対等の原則である。日本が戦闘機を出動させたら、解放軍はすぐにスホーイー30と「飛豹」を出動させてパトロールを行うべきである(頑住吉注:何故殲-10や殲-11の名は挙がらないんでしょうか)。その時日本はさらにどんな戦闘機を用いてスクランブルが行えるのか? 日本は釣魚島問題でいつも対等でないエスカレートを行う。彼らが軍用機を出動させて中国の海監機にスクランブルをかけるのはすでに一種の変質性のエスカレートである。中国は能動的に自らの対等な反撃を追求する意志を見せるべきである。我々が強硬に出れば、日本は自然に軟化するのだ。

(頑住吉注:以後のページは画像とキャプションだけです。5ページ目は「殲轟ー7の最も重要な武器はC-801K/803対艦ミサイルで、最多で4発搭載できる。2つの翼端架には霹靂-5近距離空対空ミサイルが搭載できる。殲轟ー7は解放軍の数少ない翼端架を持つ機でもある。」、6ページ目は「スホーイー30戦闘機はロシアがアメリカのF-15戦闘機に照準を合わせて研究開発した多用途大型戦闘爆撃機である。超低空で飛行を持続する能力、極めて強い防御能力、出色のステルス性能を持ち、地上指揮システムの情報が欠けている時でも依然独立して攻撃、殲滅の任務を完成させることができる。これには敵の領域深く入り込んで執行する戦闘任務が含まれ、有効に日本のFー15を制圧することができる。」、7ページ目は「日本戦闘機はアメリカの制式装備と切っても切れないが、長期にわたりアメリカの戦闘性能の相対的な限界に制限されている。」、8ページ目は「解放軍の多くの機種の高性能戦闘機に直面し、日本の航空自衛隊の飛行機は防戦一方になるしかない。」)


 「我々が強硬に出れば、日本は自然に軟化するのだ。」ってやっぱそう思われてるんですね。まあそう思わせるようなことをずっとやってきたわけですからしょうがないですな。








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