米中ロ第5世代機の動向

 先日紹介した空母に関する記事と似ていて、今回のはロシアメディアが米中ロの第5世代機を評する、というものです。

http://military.china.com/important/11132797/20150216/19313356.html


ロシアの専門家:殲ー20と殲ー31は第5世代戦闘機と評価できず エンジンが癒し難い傷

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:中国の殲ー20戦闘機」 なお3ページ目までキャプションはこれと同じです。)

ロシア遊星ネット2月13日の報道によれば、ロシア空軍は2015年に初の第5世代多用途戦闘機T-50一定数を装備しようとしており、この戦闘機の主要な目標は依然アメリカと中国の第5世代戦闘機であり、制空権奪取を確保することである。

ロシア航空製造業の最も雄大な意気込みに満ちたプロジェクトの1つであるT-50の研究開発作業環境はずっと比較的複雑である。合同研究開発のパートナーであるインドは何度も作業プロセスに関与することを企図し、より大きな程度でプロジェクトに参加させ、一連の技術を移転することを要求している。またさらに不可避な内部問題が出現し、これには試験の事故、飛行機の引き渡し期限の遅延、カギとなる重要技術方案の放棄、新技術の代わっての使用などが含まれる。例えば2013年8月に知られたことだが、T-50に装備される当初のエンジンはロシア連合エンジン製造集団によってまさに研究開発中の全く新しいエンジンによって徐々に取って代わられるべきことになっているが、新しいエンジン登場の期限が2020年前後まで遅延したため、T-50は第1段階のエンジンを継続使用して試験を行うことになる。

ロシアの週刊「航空およびミサイル技術」編集長で軍事航空専門家のクジシェンは、ロシア空軍が第5世代戦闘機を研究開発するのは流行を追うためではなく、切迫した需要から出たことだ、とする。大国に先んじてすでに何度も自らの最新型戦闘機プロジェクトを見せており、制空権奪取に対しては何としても得る決意である。T-50新戦闘機は強大な競争相手に直面し、それは西側のも、東側のもである。

現在、アメリカは世界で唯一の量産型第5世代戦闘機であるF-22「ラプター」を持ち、この機はしばらくのところ世界で最も高価な戦闘機でもあり、価格の高さは人を信じ難くさせる。現在およそ200機が製造されている。F-22は第5世代戦闘機の代表であり、超機動性とアフターバーナーを使わない超音速巡航能力を持ち、ほとんど発見されず、さらに争い得ない空中の優勢を奪取するのに必要なあらゆる性能を持っている。F-22は空中目標を損傷させることができるだけでなく、さらに地上目標が攻撃でき、現在さらにイラクとシリアの「イスラム国」不法武装集団との闘争の中で爆撃機の役割を担っている。だが、F-22の実戦成績はしばらくのところ相当にお寒い状況である。

シフコフは、間接的データを根拠に、ロシアのT-50は多くの性能の上でアメリカのF-22に勝ると推断できる、と指摘する。2機種の戦闘機の製造技術は厳格に秘密保持され、この2機種の戦闘機を戦闘の中で直接比較することもできないということを忘れてはならない。だがロシアは軍事領域においてある程度立ち後れており、新型戦闘機T-50の作戦半径がやや小さいという結果をもたらす可能性が高い。だがこの機はアメリカのF-22に似た弾薬を配備し、主に機体内部搭載架に装備する可能性が高い。クジシェンは、T-50のもう1つの不確定な競争相手はロッキード・マーティン社のF-35であり、これはアメリカといくつかのNATOメンバー国が合同研究開発する第5世代ステルス戦闘爆撃機である、と考える。だがF-35は超音速巡航能力を持たず、しかも内部貨物キャビンの容量が不足で、大量の物資を搭載することはできない。またF-35はさらにあらゆる必要な試験をパスしておらず、しばらくのところまだ装備されていない。試験過程の中ではさらに1回に止まらない技術的故障が出現している。2014年6月、フロリダ州エグリンアメリカ空軍基地で深刻な事故が発生した。1機の飛行機が離陸準備をしている時にエンジンが爆発し、結果としてF-35の暫時飛行停止がもたらされ、さらにペンタゴンによってイギリスのファーンバラ航空展およびもう1つの航空展に参加する機会が取り消された。

F-35は米軍史上最も高価なプロジェクトの1つとなり、当初のコストは倍加し、すでに4,000億アメリカドル近くに達している。多くの問題が存在するが、ペンタゴンは依然2,000機余りの新型F-35戦闘機の装備を準備している。外国ユーザーも少なからぬ飛行機を発注しており、これにはイタリア、トルコ、オーストラリア、ノルウェーの空軍が含まれる。韓国やカナダの政府も数十億アメリカドルのF-35購入契約を締結する可能性があると言明している。

クジシェンは、中国も同様に国産新型戦闘機を用いて世界を驚愕させる歩みを停止させてはおらず、現在北京は2機種の第5世代戦闘機を同時に試験中である、と指摘する。それぞれ、主に中国空軍への装備に用いられる殲ー20多用途戦闘機、および主に輸出に用いられる殲ー31「鶻鷹」である。

殲ー20はサイズの大きい戦闘機で、超音速巡航能力を持たないが、ステルス能力があり、内部に置かれた搭載架を使用して大量の武器が搭載できる。クジシェンは、殲ー20が搭載する武器の中にはさらに対艦ミサイルがある可能性がある、と推測する。

(頑住吉注:これより3ページ目)

殲ー31は「鶻鷹」とも呼ばれ、中国が公言する品質が確かで価格も安い第5世代戦闘機で、2014年珠海航空展で公開され、一度は中国民衆のセンセーションを引き起こした。この機は外部の輪郭の上でF-35に似ており、2台のエンジンを配備し、弾薬コンパートメントの容量は極めて大きい。中国製品の極めて低いコストを考慮すると、殲ー31はT-50と激烈な競争を展開し、世界市場で非常に歓迎を受ける戦闘機となる可能性がある。だがロシアの専門家は同時に、中国はエンジンの品質方面で伝統的に比較的立ち後れており、このため殲ー31はロシア製エンジンを使用する可能性がある、と指摘する。

ある中国の著名な飛行員はインタビューの中で、殲ー31は最大の程度上国産最新型第4世代戦闘機である殲ー10Bや殲ー16の技術方案を利用している、と指摘した。だが、すでに完成品を持ってしまった後では、飛行機に一体どのくらいの独創の成分があるかはすでにあまり重要ではないのである。

ロシアの専門家は、殲ー31「鶻鷹」には世界市場で米ロの第5世代戦闘機との競争を形成するチャンスがあると一致して考えている。だがシフコフは、中国のこのような戦闘機は真の第5世代戦闘機には含められないと考える。殲ー20および殲ー31は確かにステルス技術に基づいて製造されているが、しばらくのところ信頼性の高い国産エンジンが欠乏しているため、この2機種の戦闘機はしばらくのところ超音速巡航飛行能力を具備していないのである。

軍事専門家シフコフは、中国にはスホーイー30のようなロシア戦闘機をコピー生産する能力があると信じている。現在、中国は少数のスホーイー35戦闘機を購入することを希望している。以前ロシアメディにアはこの交易に対し多くの報道があった。ロシアの技術国有会社は、もし契約が締結されれば、ロシアサイドは24機の戦闘機を供給し、中国サイドが支払う金額は15億アメリカドル未満ではないだろう、と言明した。中国が以前何度もやったことがあるように有効にスホーイー35戦闘機がコピー生産できるかに関し、インタビューを受けたロシアの専門家の視点は一致しない。ロシア戦略・技術分析センターの専門家コーシンは、合理的期限内に成功裏にスホーイー35のエンジンとレーダーをコピー生産するのは極めて困難であり、何故ならこうした作業には相当長い時間を必要とするからだ、と強調する。

(頑住吉注:4ページ目)資料画像:中国の殲ー31戦闘機


 最後の段落は論じるテーマが違い、別の記事から紛れ込んだものと違いますかね。それはともかく、「ロシアのT-50は多くの性能の上でアメリカのF-22に勝る」というのは気になります。ならば当然増してやF-35より勝るということになるはずなので。少なくとも第6世代機登場まではアメリカ式戦闘機のはっきりした優位はなくなるということになるんでしょうかね。










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