中国と韓国の国産戦闘車両

 「アジアの比較的成功した戦闘車両を国産でまかなう国」としてこの2カ国が挙げられて日本が入らないのはちょっと、という気もしますが。

http://military.china.com/important/11132797/20140905/18765292.html


ロシア、中国が多種の新型戦闘車両を研究開発、とする 99戦車、140mm砲を試験

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「上海協力機構軍事演習で99式新型戦車が突撃する」)

【グローバル軍事報道】 ロシアの「軍事視察ネット」9月3日の報道によれば、ヨーロッパおよび北米の多くの国が装甲戦闘車両庫を削減するのと同時に、大多数のアジアの国は生産の本土化という道によって自らの装甲戦闘車両の隊伍を増強しつつある。このうちいくつかの国は現在あらゆる機種の装軌式および装輪式装甲戦闘車両の設計、研究開発、生産の上ですでに自給自足で、特に中国、韓国、マレーシア、シンガポール、インドネシアなどである。だが、いくつかのカギとなる重要な領域、たとえばエンジン、伝動装置、武器システム方面では、いくつかの国は今に至るも依然外国の供給商るいはライセンス生産技術に頼っている。

少し前マレーシアとシンガポールはまだ国外からメインバトルタンクを輸入していた。だがその他の国、たとえば中国、韓国などは国産メインバトルタンクおよび歩兵戦闘車両を設計し、自らの作戦上の必要を満足させた。現在一連の兵器輸出商はヨーロッパの国防支出の総体としての削減という困難に直面し、アジア市場に密接な関心を注ぎ、積極的に発注を争奪し始めている。だが多くの国は今日すでに本土化された生産によって相応の需要を満足させている。

中国

中国は本国の装甲、戦車力量の自主創建の先鋒である。ここ15年来、中国は装甲戦闘車両の設計、研究開発、生産方面で急速な進歩を取得し、メインバトルタンクから小型、中型装軌式および装輪式車両までを含め、各種国産戦闘車両のあるべきものは全てある。

中国軍は人数が非常に多く、武器装備の調達が絶えたことは全くない。このことは、解放軍の装甲戦闘車両庫の中で、一部分の車両だけが最新型という項目に属し、その他の多くの古い装甲戦闘車両がしばしばグレードアップ改良し、もって使用寿命を延長することを必要としている、ということを意味している。メインバトルタンクのグレードアップ方面において、通常のやり方は大口径火砲の使用に改め、弾薬を完備させ、火力コントロールシステムを改良し、防御レベルを向上することである。

過去、中国はかつて中東、特にイランおよびイラク市場における装甲戦闘車両の主要な輸出国だった。だが近年来、輸出の重点はアフリカとアジアに置かれており、同時に本国の軍隊のためにも一連の新型メインバトルタンクを研究開発している。

グレードアップ版99式メインバトルタンク生産開始の前、中国は解放軍のために数が多くはない98式メインバトルタンクを製造した。比較すると、99式は98式戦車の125mmスムーズボア砲を放棄し、新型自動装填装置は装備せず、砲塔上にコンピュータ火力コントロールシステムを装備するよう改め、それまでの普通弾薬架を留保し、しかもロシア製品を基礎としたレーザー制御誘導砲弾が発射でき、射程は少なくとも4,000mである。99式戦車の砲塔前部の外形はドイツの「レオパルド2A6」メインバトルタンクに似ており、目的は防御レベルの向上である。中国は戦車の火力を向上させる方式を研究済みで、試験のため、かつてこの戦車に140mmスムーズボア砲を装備し、結果としてここ何年かの内にメディアに、中国が研究開発する新世代メインバトルタンクは152mm火砲を配備する、と報道された。

99式メインバトルタンクは中国軍が装備する比較的先進的な戦車で、数は200両と見積もられる。また、さらにずっと中国北方工業社によって輸出市場に向けセールスされている。同社は国外市場に向け大量の中国の地上武器を供給しており、これにはパキスタンのタキシラ重工社と合同で生産する、比較的旧式な2000式および85-IIAP式メインバトルタンクが含まれる。

当然中国ではメインバトルタンクだけが発展の上昇期にあるわけでは決してない。2009年末に初公開され明るみに出たたZBD-04新型歩兵戦闘車両は、現在すでに中国軍への装備が開始されており、装備数は日増しに増加している。具体的な数はまだはっきりしないが、ある推測は、現在中国軍はすでに300〜400両のこのタイプの戦闘車両を装備済みであるとしている。ZBD-04歩兵戦闘車両は新型車体構造と重火器配備の砲塔の完備された結合を実現しており、この砲塔ははロシアの最新型BMP-3歩兵戦闘車両に装備される砲塔を基礎に、100mm砲を使用し、99式戦車同様レーザー制御誘導砲弾が発射できる。砲塔上にはさらに30mm砲とダブルバレル7.62mm機銃があるが、BMP-3歩兵戦闘車と異なり、ZBD-04には車体前部の位置に前方機銃が装備されていない。

中国は少し前新世代水陸両用戦闘車両の装備を開始し、現在すでに450両余りの各種バージョンのZBD2000が装備されている。このうち人員輸送バージョンのコードナンバーはZBD-05で、複座砲塔を配備し、30mm砲と7.62mmダブルバレル機銃を配備する。砲塔両側にはそれぞれ「紅箭-73D」対戦車ミサイル発射装置1基が装備される。直接照準火力支援バージョンのコードナンバーはZTD-05で、105mm砲と7.62mmダブルバレル機銃が配備される。もう1系列特殊型があり、これには沿海地域の作戦行動を支持する指揮車が含まれる。また、中国軍にはさらにZBD-03式落下傘兵戦闘車もあり、30mm砲と7.62mmダブルバレル機銃が配備され、砲塔頂部には「紅箭-8」系列対戦車ミサイル発射装置が装備される。

中国北方工業社はさらに市場に向け同じ砲塔、異なるシャーシのその他の戦闘車をセールスし、例えばBMP-1歩兵戦闘車の中国版であるWZ501である。中国はさらに同じ路線に沿って継続して使用寿命が比較的長い装甲車両を研究開発し、例えばWZ551系列の6x6水陸両用装甲輸送車で、中国軍における就役時間はすでに25年を超えている。このファミリー最新のメンバーはWM551系列で、これには105mm自走対戦車砲(すでに部隊に装備され、コードナンバーはPTL-02)および120mm自走榴弾砲/迫撃砲(部隊装備コードネームはPLL-05)が含まれる。そのシャーシはさらに各タイプのミサイル武器システムの装備に用いられ、これには「倚天」近距離対空ミサイルシステムが含まれる。

中国北方工業社はさらに8x8装輪式装甲車市場に進軍し、主なものはVN1水陸両用装甲輸送車で、単座砲塔を装備し、30mm砲、7.62mmダブルバレル機銃、「紅箭-73D」対戦車ミサイルシステムを使用する。またさらにその他の専用タイプがあり、これには指揮車および迫撃砲輸送車が含まれる。類似の砲塔を配備するVN1装甲輸送車はすでに解放軍部隊に装備され、コードナンバーはZBD-09である。だが配備される「紅箭-73D」対戦車ミサイルの装備位置は車の頂部ではなく、砲塔両側である。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「韓国のK1メインバトルタンク」です。)

韓国

アジアのその他の国の中で、韓国は装甲車両の発展という方面において同様に比較的成功している。韓国が行くのは中国と似た道で、本国部隊のために輸入戦闘車両を装備する(主にアメリカの戦闘車両)から歩みを始め、徐々に国産戦闘車両を使用して交換を行った。間違いなく、韓国は今日大多数の類型の装甲戦闘車両方面においてすでに自給自足でき、装軌式であろうと装輪式であろうとであり、しかも輸出市場において一定の成績を取得してもいる。競争が比較的激烈な状況下においてであってもである。例えば、韓国の現代精密機械社は韓国のためにK2新世代メインバトルタンクを研究開発する任務を完成させ、間もなく生産に投入され始める。同時に追加の成功によって自らの地位を強固にし、戦略的パートナーの身分をもってトルコが新型メインバトルタンクを製造するのを援助している。

韓国は少なくとも500両のK2戦車を装備すると見られる。その戦闘重量は相対的に重くなく、約55トンである。乗員は車長、照準手、操縦手から組成される。120mm口径L55スムーズボア砲を使用し、砲塔底部には自動装填装置がある。またさらに伝統的な7.62mmダブルバレル機銃と12.7mm機銃もある。照準手と車長が使用する独立安定昼間および夜視照準装置は捜索・攻撃能力を持ち、デジタル化火力コントロールシステムは比較的高い確率をもって固定および移動目標に初弾を命中させられる。行進中であってもである。K2はM68A1型105mmライフル砲を使用するK1戦車の研究開発経験を参考にし、そのさらに一歩の発展型K1A1には一連の改良があり、120mmL44スムーズボア砲を使用するよう改め、比較的長い戦闘射程を持ち、より高い効果を加えた弾薬が発射できる。K1/K1A1ファミリーの特殊バージョンにはさらに装甲架橋車(AVLB)、装甲救急車(ARV)、および衛生車と地雷処理車があり、このうち装甲救急車は全部で200両製造され、一方ドイツのラインメタル社は某いくつかのサブシステムの主要な請負商である。

韓国は同様に歩兵戦闘車を重視し、2008年に斗山工程安全保障業務製品社が生産した3両のサンプル車をテストした後、最終的にK21(NIFV)新型歩兵戦闘車の生産を選択した。これは現在の韓国軍の主力歩兵戦闘車と比べ、装甲、機動性、火力というこの3つのカギとなる重要領域において比較的大きな進歩があった。その戦闘重量は約26トンで、乗員は車長、射手、操縦手から組成され、他に9名の歩兵が加わる。シャーシには複座砲塔が装備され、40mm砲と7.62mmダブルバレル機銃を使用し、砲塔左側にはさらに対戦車ミサイルがある。

韓国の歩兵戦闘車の唯一の輸出ユーザーはマレーシアで、111両の古いKIFV歩兵戦闘車を購入したが、これは1990年代中期に提出された作戦要求にしか符合しない。現在マレーシアはすでにトルコのFNSS社から211両の装軌式ACV戦闘車を得ており、再度韓国のKIFV歩兵戦闘車を再購入することはないだろうと見られる。

韓国は装輪式装甲戦闘車領域における研究開発経験も同様に比較的豊富で、全部で3社がいくつかの機種の6x6および8x8装輪式装甲輸送車を設計および製造し、軍の潜在的な要求を満足させている。火砲領域でも同様に比較的良い発展があり、三星光電子社は韓国軍のために1,040両の155mmL39のM109A2型自走榴弾砲を生産した。その分社は現在さらに最新型の155mmL52のK9火砲およびその保障車K10を量産している。M109A2に比べ、K9自走砲は構造が非常に簡単だが、機動性、防御力、火力の上で比較的大きな改良があり、全体的な作戦機能上1世代のレベル前進している。(編集翻訳:林海)

(頑住吉注:3ページ目)海兵隊の新型歩兵戦闘車


 韓国製AFVに関しては悪い評判もあり、中国製品に関しても厳しい実戦でプルーフされたものは少ないはずですが、輸出可能性という面では日本より明らかに有利でしょうね。
















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