ベトナムのP-3C導入はどういう意味を持つか

 まだ決定事項でもないみたいですけど。

http://military.china.com/kangzhan70/zhjw/11173869/20160601/22784709.html


ベトナムがもしP-3C対潜機を導入したら 中国に対する脅威はどのくらい大きいか?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ベトナムはアメリカのP-3C-AIP対潜機(ハープーン対艦ミサイルの発射がAIP型の主要な特徴)を導入する可能性がある」)

最近ある海外メディアは、ベトナムがアメリカのP-3C対潜機を導入し、したがってベトナムの南海における水上および水中目標探知計測および打撃能力を増強する可能性があり、この挙は各方面の関心を引き起こしている、と報道した。

P-3Cといったような対潜/海上哨戒機はベトナムが切迫して必要としている作戦機で、その就役はベトナムに現在大範囲の海上および水中支配能力が欠けている欠点を補うことができ、この角度から言ってP-3Cはベトナムが導入する初のアメリカ製作戦機となる可能性が極めて高い。

現在のベトナム軍の兵力構造から見て、対潜機はその薄弱な部分に違いなく、ベトナムは国土が狭くて長く、海岸線は3,000km以上にも達し、ベトナムが現在行ういわゆる「南向」戦略、海空軍の強化、中国の南沙の島礁の侵略占領が加わり、このため海岸のパトロール、重要な海上基地の保持でも、本土から侵略占領した中国の南沙の島礁までの交通ラインの維持、南海の水上および水中情報の獲得でも、全てに先進的な海上/対潜哨戒機が必要である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ベトナムがかつて使用したことのあるBe-12水上対潜機」)

以前ベトナムは旧ソ連からBe-12を導入し対潜および水上哨戒任務の執行に用いたことがある。これは双発ターボプロップ水上機で、最大離陸重量35トン前後、対潜捜索、潜水艦攻撃設備を配備し、航続距離は3,500kmで、ベトナム南方の基地から発進し、中国の南沙海域に到達できたが、Be-12は年代がはるか遠く、加えて設備の性能がすでに立ち後れているため、すでに淘汰されている。

現在のベトナムの対潜能力は基本的に対潜ヘリによって提供される。関連の資料によれば、ベトナムは8機のKa-28対潜ヘリを持ち、その最大離陸重量は12トン前後、作戦半径200kmで、Ka-28は比較的完備された対潜探知計測システムおよび武器を配備し、比較的強い対潜探知計測能力と潜水艦攻撃能力を持つが、その欠点は航続距離、速度といった指標が低すぎることで、カムラン湾といったような重要基地の対潜任務を完成させるのがすでにぎりぎりで、大面積海域の対潜、水上作戦の任務には堪え難く、本土から南沙までの海上交通ラインを維持保護することもできず、加えてデータも少なすぎ、もしチーター級護衛艦とコンビネーションして作戦任務を執行する必要、また基地の防御任務を執行する必要があれば、やりくりがつかなくなることは免れ難い。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「ベトナムが装備するKa-28対潜ヘリ」です。)

ベトナムはずっと対潜/海上哨戒機を導入し得ることを希望しているが、その装備供給源であるロシアはこの方面でも能力がギリギリで、加えて自身の経済的実力に限りがあり、西側の先進的な対潜機は購入し難く、このためずっと実現できておらず、ポーランドからM-28小型海上哨戒機を導入しただけである。この飛行機の最大離陸重量は10トン前後しかなく、航続距離は1,200kmで、しかも対潜作戦能力が欠乏し、大任に堪え難い。このためベトナムはずっと新たな武器のソースで対潜哨戒機の問題を解決することを探求している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ベトナムはかつてM-28海上哨戒機を装備した」)

新世紀に入った後、アメリカがアジア太平洋回帰戦略を推進するのと共に、ベトナムはアメリカが味方に引き込む対象となり、このため徐々に現在までベトナムに対する武器禁輸を緩和、解除し、このことはベトナムに武器のソースを増やさせた。アメリカも中国囲い込みの需要から、ベトナム向けに対潜哨戒機を販売したがっている。米軍で現役のP-8A対潜哨戒機は高すぎ、かつシステム設備が先進的すぎ、ベトナムは手に入れ難い。比較的実行可能なのがEDA模式をもってアメリカから中古P-3C哨戒機を導入することなのである。

P-3Cはアメリカ海軍の前世紀の主力対潜機で、最も多い時、アメリカ海軍が装備するP-3Cは200機を超えた。新世紀にP-8Aが就役するのと共に、現有のP-3Cは徐々に現役から退出した。だがその他の国にとって、P-3Cはすでに就役して長い時間になるが、全体的技術指標についていえば、依然として世界の前列にあり、必要なリニューアルとグレードアップを経た後、まずまず高い効果の対潜機たり得る。しかもこうした飛行機自体はアメリカ海軍を退役した飛行機で、つまりいわゆるEDA(Excess Defense Articles 剰余国防物資・EDA)で、価格が相対的に低廉で、ああいった経済に限りがある国にとって明らかに非常に大きな吸引力があると言える。当時韓国は9機のP-3Bを発注し、その中の8機をP-3B(L)にまでグレードアップし、1機を予備に用いたが、費用の消耗はなお5億アメリカドルに満たなかった。比較するとイギリスが9機のP-8A対潜哨戒機を購入して費やされた全部の費用は30億アメリカドルを超え、ベトナムといったような途上国にとって、明らかに非常に現実的と言える。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「米軍を退役したP-3C哨戒機」)

このためベトナムはパキスタン、中国の台湾地域同様のEDA模式を用いてアメリカからP-3C対潜/海上哨戒機を導入しようとする可能性がある。つまりまずアメリカ海軍から退役した中古飛行機の中から状態が比較的良いものを選び、機体の整備修理を行う。例えばロッキード・マーティン社のSLAPプロジェクトで、これには機体の主たる力を受け入れる構造、エンジンなどに対しリニューアルを行い、破損や腐蝕しやすい部品に対し交換を行うことが含まれる。例えば主翼、水平尾翼、垂直尾翼などで、関連の資料に照らせば、P-3CはSLAPリニューアル後、少なくともさらに15,000時間飛行でき、このデータに照らして計算すれば、ベトナムはP-3Cを導入した後、2030年以後まで用いることができる。

任務システムおよび航空電子システム、武器グレードアップ方面では、ベトナムは中国の台湾地域同様、P-3C-UPDAT3-AIPを基準としてグレードアップを行う可能性がある。P-3C-AIP最大の特徴は水上艦艇打撃の能力が増加していることで、AN/APG-137B(V)5水上捜索レーダーに換装されると、海上目標に対する最大探知計測距離は300km以上に達し得る。逆合成開口成像模式を持ち、艦艇に対し正確成像を行い、もって識別を行うのに便とすることができる。機首の下面には光電子吊り下げポッドが搭載され、昼夜全天候で海上目標に対し探知計測と識別を行うのに用いる。武器方面ではP-3C-AIPは6発のハープーン対艦ミサイルが搭載でき、さらにマーベリック空対地ミサイル、爆弾などの武器が発射できる。対潜任務システムはASQ-114任務コンピュータをもって核心とし、AYA-8データ処理設備や表示システムとコンビネーションして機能し、探知計測システムが獲得した関連のデータを素早く分析することができる。水中音響システムには機載ソノブイおよび音響処理システムが含まれる。関連の資料によれば、P-3Cは87個のソノブイを配備でき、その中には27個の全方向パッシブソノブイ、40個の指向性パッシブソノブイ、20個のアクティブソノブイが含まれる。ソノブイはデータリンクによってP-3Cとつながり、機上のAN/UYS-1総合情報処理システムによって処理が行われる。またP-3Cはさらに磁気異常探知計測システムを配備する。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「アメリカの関連のメーカーが提出するP-3Cのリニューアル計画」です。)

だがベトナムの社会制度、イデオロギーがアメリカとは根本的に異なることを考慮し、関連のシステムのデリケート性を加えれば、このためベトナムは完全版のP-3C-AIP機を手に入れられない。アメリカは対潜任務システム、水中音響システム、電子戦システムなどカギとなる重要システムに簡略化を行う可能性があるが、もしこのようでもベトナムにとってP-3C-AIP機はすでに非常に価値がある。

P-3C機の性能から見て、その航続距離は最長で8,900kmに達し得、航続時間は12時間に達し、この指標はP-3Cがベトナム海岸線を一往復するのに足り、作戦高度500m、連続パトロール3時間という状況下で、作戦半径は2,500km近く、一方ベトナムとフィリピンの間の南海の幅は1,200km前後しかなく、このデータもP-3Cに両者の間を往復させることができる。このためP-3Cの作戦半径は全南海をカバーでき、しかも北に向けバシー海峡を越え、南に向けロンボク海峡付近に到達できる。航続時間方面ではP-3Cは12時間に到達でき、もし2台のエンジンを止めて燃料を節約すれば、この時間はさらに17時間を超え得る。このため1機のP-3Cはカムラン湾などベトナム軍の重要海軍基地周囲で8〜10時間の任務が執行できる。またP-3Cの巡航速度が600km/hとして計算すれば、カムラン湾から発進して中国の南沙海域まで飛んで1〜2時間内支配が行え、かつこの地における任務執行時間は6時間を超える。したがって非常に大きくベトナム軍の南沙海域の水上および水中目標に対する探知計測および打撃能力が増強される。

ベトナムがP-3Cを導入すれば、これまで中国台湾地域はすでにP-3Cを受領しており、一方アメリカはまたフィリピンやシンガポールにローテーションを組んでP-8Aを配備し、このようになれば南海の4つの方向全てに対潜機が配備され、厳密な対潜封鎖ラインを形成し、中国海軍の南海で活動する水上艦艇や潜水艦にとって、比較的大きな脅威を構成する。我々ははっきり認識を持ち、また真剣に対応する必要がある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「P-3Cの制空権に対する要求は比較的高い」)

だがベトナムに関して言えば、その経済、技術の実力は比較的薄弱で、P-3Cを導入しかつ正確に運用できることは決して容易なことではない。しかもベトナム軍の制空権争奪能力は比較的低く、戦時に制空権を取得し難い。そして制空権を失えば、緩慢で、自衛能力が欠乏したP-3Cは明らかに相手方の最も良い標的である。このため中国に対して言えば、さらに一歩南海における海空作戦能力を増強し、もって相手方の海空封鎖を突破する能力を増強するのに便とする必要がある。(作者:鼎盛小飛猪)


 ベトナムのP-3C導入が実現しても熟練して運用できるようになるまでには比較的長い時間が必要かもしれませんし、ベトナム単独で中国に対抗するのは確かに難しいでしょうが、多くの国や地域の一員として中国を封じ込める效果は大きなものになる可能性があります。











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