中国・フィリピン対立

 「軍情視界」の記事です。

http://military.china.com/jqsj/060/


フィリピン、南海において「請神容易送神難」 (頑住吉注:検索すると「本来は助けを求めたのに逆に負担になる」、といった意味のようで、すると直接的には「神に来てもらうのは簡単だが出て行ってもらうのは難しい」という意味で、この「神」とは当然ここではアメリカのことですね。)

アメリカ・フィリピンの各懐鬼胎在、南海に新たな波風を起こす (頑住吉注:「各懐鬼胎在」は検索すると無数にヒットするのに意味を説明したページは全く見つからない慣用句ですが、たぶんそれぞれが腹に一物持つ、といった意味かと思います。)

イントロダクション:ここ何日か、まさに全国人民がこぞってマレーシア旅客機の幸運を祈っている時、いくつかの南海から来る情報はこれに反して人を憤らせて止まない。フィリピンは仁愛礁に向け建築物資を送ることを企図し、フィリピンはアメリカがその軍事基地を使用することに同意した‥‥各種の兆しはいずれも、フィリピンが固い決心をして南海で中国とあくまで対抗しようとしていることを示している。一方アメリカも時機を失せずフィリピンを力挺し(頑住吉注:検索すると無数にヒットするのに意味を説明したページは見つからない語句。文脈や語の成り立ちからして「テコ入れ」?)、盟友の気前の良さを見せつけている。南海というこの祖国の紺碧の海に、再度風雲が巻き起こっている。

フィリピンがアメリカに頼るのは身をもって虎を飼うことと同じ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカ軍が『半永久的に駐屯』するスービック湾」)

スービック湾の企みはアメリカが中国を包囲封鎖する重要な一歩である

スービック湾に対し、アメリカは実は決してよく知らないわけではない。冷戦の時期、スービック湾はアメリカがソ連を包囲封鎖する重要な基地だった。ベトナム戦争の期間、スービック湾は米軍の重要な後方勤務保障および軍事装備維持修理基地だった。米ソ覇権争いが終わるのと共に、アメリカは最終的にスービック湾から全面撤退した。だが中国の実力が急速に勃興するにつれ、アメリカは覇主たる地位が脅威を受けるに至ったことを深く感じ、そこでアジアに回帰し、中国を包囲封鎖する戦略がアメリカによって日程に上げられ、対中国包囲圏構築が当然に重要中の重要事となった。中国東海においては、日本、韓国というこの2つの伝統的盟友の存在があり、米軍は非常に容易に駐屯地をすぐ探し出した。しかし南海では、アメリカにはこのような優勢はなく、南海はアメリカが中国を包囲封鎖する最大の弱点となった。だがフィリピンが南海において中国と仲違いすると共に、アメリカは再度スービック湾の価値に注意するに至った。アメリカ・フィリピン安全協定締結が近づくにつれ、スービック湾は再度アメリカの手中に落ちる可能性が極めて高く、アメリカも南海で中国を包囲封鎖する重要な橋頭堡を獲得することになる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「米軍特殊部隊が秘密のうちにフィリピンに常駐して12年に達する」 右は指導を受けるフィリピン兵ですかね。)

中国抑止戦略でアメリカは決して光説不練ではない (頑住吉注:「知識ばかりで実行が伴わない」といった意味の慣用句です)

もしスービック湾がアメリカの南海における中国包囲封鎖の基地になり得たら、フィリピンを力挺して南海で中国に対抗させるのは、アメリカが打ち出した政治宣伝カードである。2007年、全米を席巻したサブプライム危機が勃発し、この勢いがすさまじい経済危機の中で、アメリカの国家の実力および国際的地位はいずれも深刻な打撃に遭い、甚だしきに至っては世界にすでにぼんやりと、アメリカは間もなく王座陥落するという声が伝わっている。そしてアメリカの中国抑止戦略もこのために大いに影響を受けている。軍事費の削減ゆえに、アメリカの60%の戦闘艦をアジア太平洋地域に配備する計画は遅々として実現できず、アメリカの伝統的盟友ですら、アメリカの中国抑止は虚勢を張っているに過ぎないのではないかと疑い始め、アジアの多くの洞ヶ峠を決め込んでいた国も続々と中国に身を投じて抱擁され、中国の急速な発展の助けを借りてお裾分けにあずかることを希望している。これらはアメリカにとっては泣きっ面に蜂同然であると言える。これに続いてアメリカがハイテンションで行うフィリピンとの新安全協議の談判は、アジア諸国に対し、中国抑止は空論ではなくアメリカはまた帰ってくるのだ、と教えようとするものに他ならないのである!

アメリカがもしフィリピンを「併呑」したら、フィリピンは中央アジアの轍を踏むことが避けられる

アメリカが現在余力を残さずフィリピンを助けるのは、表面的な小細工をすることの他、そのさらに深層の目的はフィリピンを「併呑」し、それを「植民地」同然の存在にすることである可能性が高い。何故ならアメリカは、他国に設立した軍事基地は随時所在国によって取り戻される可能性がある、ということをよく分かっているからである。キルギスタンやタジキスタン(頑住吉注:いずれも米軍に基地を提供)などの中央アジアの国においては、いつもアメリカのための非常ベルが鳴っていない時はない。種々の事実はアメリカ人に教える。もし米軍が他国における「合法性」を保持したかったら、当事国に対しより深入りした統治を行うしかないのだ、と。同時に、アメリカのフィリピン「併呑」は攻防いずれにも主導権を持つ陰険な策謀でもあり、非常にアメリカの利益に符合する。もしアメリカの中国包囲封鎖の実施がスムーズだったら、フィリピンはアメリカの南海における戦略基地になり得、アメリカのために絶え間ない後方勤務補給を提供する。もしアメリカの中国包囲封鎖の計画が失敗したら、フィリピンもアメリカの南海における邪魔者になり得る。したがって極めて大きな程度上中国の力量を分散させ、中国を苦しめる。このことから、最終的な結果がどうあろうと、アメリカがフィリピンを「併呑」するやり方は、いずれにしてもアメリカにとって非常に大きな戦略的価値があるということが見て取れる。

フィリピンは南海であくまで中国と対抗する

フィリピンは一寸ごとの領土も防衛すると称する

フィリピン、仁愛礁の駐留軍に対し食料と水を空中投下

フィリピンは黄岩島を西部軍区の管轄に組み入れる

フィリピンの何度もの挑発は中国を激怒させるかもしれない

中国がフィリピンの小国の騒ぎ立てを許すことはない

1999年5月9日、まさにアメリカが中国の当時の駐ユーゴスラビア大使館を爆撃した翌日、フィリピンの1隻の壊れた古い上陸艦が仁愛礁に派遣され、かつ「船底の漏水」を理由に仁愛礁に座礁し、時今日に至るもフィリピンは依然これを撤去しない。しかし時15年を隔て、フィリピンはまたしても古い手を再び使い、まさに全中国人民がマレーシア航空の連絡が途絶えた旅客機のために心配して止まない時に、フィリピンはまた「補給」を口実に鉄筋やコンクリートなどの建築材料を仁愛礁に送り届けることを欲し、愚かにも「座礁」を仁愛礁における実際の「存在」に変えることを企んでいる。このような子供じみたトリックに直面しているにもかかわらず、アメリカはそれを維持保護が必要な「現状」と解釈し、一方中国の正当な権利維持行動を「大をもって小を欺く」に変えている。南海の島礁をめぐる争いの中で、フィリピンがずっと小国の立場をもって騒ぎ立てる役割を演じ、かつこれをもってアメリカなど西側勢力の同情と支持を代わりに得てきたのだ、ということを見て取るのは難しくない。中国は隣国に対しずっと和をもって尊しとなしているが、このことは決して中国がフィリピンの悪行を容認するだろうことを意味しない。ひとたびフィリピンが中国の最低ラインに触れれば、フィリピンはあるべき代価を払うことになる。

フィリピン、あるいは解放軍の「出陣の生贄」の対象となるか

長期にわたり、フィリピンの南海における挑発に直面して、中国は常に最大限度の自制を保持してきた。だが中国の善意は決してフィリピンのポジティブな反応を代わりにもたらさず、逆にフィリピンは中国を「軟弱でいじめてよい」と考え、かつ米日など区域外の国を必死に仲間に引き込んで頼りとし、中国に対抗するカードを増やしている。アキノ三世はアメリカの中古戦闘艦を購入し、大型艦隊を組成して中国に対抗するとさえ言っている。中国人民は戦争を好まないが、絶対に戦争を恐れてもいない。もしフィリピンが戦争を中国に無理強いするなら、解放軍は絶対に断固として祖国の主権と領土の完備を防衛するだろう。同時に、中国がもしフィリピンに対し懲罰したら、これは周辺の中国南海の島嶼に対する考え方のある国や地域を有効に震撼させ、かつ世界に向け強力な声を発することにもなる。他人の領土を我々は一分も要しないが、それが我々のものであるべきならきっと寸土も必ず守る! という声である。

各視点からの声

ジョナサン・グリーナート:もし中国が南沙を占領したら アメリカはフィリピンを助け中国と対抗することにやぶさかでない

アメリカ海軍作戦部長はフィリピン国防大学で、「もし中国が南沙の島嶼を占領したら、アメリカはどうするのか」と問われた時、「我々は当然あなたたちを助けるだろう。何故なら我々には条約があるからだ。」とした。

さらに多くの声

日本メディア:フィリピンの南沙における中国との対立激化

フィリピン外務大臣:オバマの訪問はフィリピン・アメリカ同盟を強固にする

フィリピン参謀長:中国の南海に関する主張は「ナンセンス」

宋忠平:フィリピン虚勢を張る 中国に対し軍事的に回答する実力なし

フィリピンが黄岩島をいわゆる軍区管轄に組み入れた件に対し、軍事評論員宋忠平は、これは純粋にフィリピンの一方的な挑発行為に属し、領土の主権問題の上で、中国は決していかなる譲歩もしない、と指摘した。

さらに多くの声

香港メディア:フィリピンは南海で貪欲にして飽きることなし

台湾メディア:フィリピン軍、必要な時は南海に行って漁業保護を行うと表明

フィリピン国防大臣:フィリピン漁民の南海進入に中国の許可は必要なし

ネット仲間の調査

中国とフィリピンがもし南海で衝突を勃発させたら、アメリカはどうするか?

アメリカは出兵してフィリピンを助け中国と対抗する 8.36% 73票

アメリカはフィリピンに武器、情報など支援を提供する 48.06% 419票

EU、日韓などの国と連合し中国を制裁する 21.45% 187票

関連の問題を国連安保理の裁決に提出する 4.25% 37票

中国に対し口頭の抗議という態度表明をするだけで決して実際の行動はしない 15.6% 136票

はっきり言えない 2.3% 20票

総票数 872票

フィリピン、8割を超える民衆は政府が中国を訴えることを支持しているとする

「81%の民衆が、政府が南海の争いを国際海洋法廷に訴えることを支持しており、フィリピン人の中国に対する信頼度は17%にまで低下」 独立と称するフィリピンの世論調査機構「社会気象台」が発表した結果はこのようにはっきり示している。「フィリピン星報」の報道によれば、フィリピン政府はこの結果に対し、「欣喜雀躍」である。

結びの言葉

南海の島嶼の争いは決して一朝一夕にしてスムーズに解決できるものではない。中国とフィリピンなどの南海諸国との関係も継続して発展させていく必要がある。だが友好の発展は最低ラインがないことを意味しない。中国の核心的利益にその他の勢力が指を染めることは絶対に許さない。フィリピンの現在のやることなすことは南海問題をさらに複雑化させるだけである。だが、中国の実力が日増しに増強するにつれ我々は確信するはずだ。アメリカでもフィリピンでも、その南海における陰謀詭計は最終的に必ず失敗をもって終わりを告げることになるのだ、と。


 別にフィリピンが旅客機行方不明に乗じて実効支配を強化しているとは思えませんが。少し前なら前で「大規模テロ事件発生に乗じて」とか言ったんでしょうしね。「調査」は一択になってますが第2、3、4項目目は同時に行われるのでは。第1項目目は状況にもよるでしょうね。

















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