現代版「隠れ蓑」が実現?

 どこまで本気で信じていいのか分からんのですが。なお原文で「隠身」という言葉が頻出し、通常「ステルス」と訳すんですが、まとうと姿が隠せるマントを「ステルスマント」と呼ぶのには違和感があるので「隠身マント」とします。

http://military.china.com/important/11132797/20131210/18206594.html


香港:中国、あるいは世界初の隠身マントを開発か 軍事的用途は広い

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「10月31日、浙江大学の陳紅勝教授の研究チームの作業人員がある「隠身」装置の効果をデモンストレーションした。1本の鉛筆がこの装置の中に入れられた時、鉛筆の中間部分が『見えなくなった』が、この部分の背景の図案は依然見ることができた。」)

参考情報報12月10日の報道 中国の科学者は、自分たちは世界初の実用価値ある隠身マントを研究開発する自信をどんどんつけてきており、この技術は物体を視線の中から「消失」させる、と語る。

香港の「南華朝刊」ウェブサイト12月9日の報道によれば、少なくとも40の内地の研究チームが過去3年で中央政府の資金援助を得て研究開発を行っており、この技術は過去何十年もの間、SFや幻想小説(例えば「ハリーポッター」シリーズ)の中に広範に出現していたが、決して科学的事実とはならなかったものである。

この技術は明らかに軍事的用途を持ち、例えば形が見えない飛行機の開発であるが、北京はこの研究はより広範な技術的突破をもたらし、多くの領域に応用し得ると考えている。

この技術の主要な原理は、光線に物体を迂回させる材料を開発するというものである。まず電磁場を作って光線に湾曲を発生させ、それに隠匿したい物体を迂回させ、さらに自然の景色を複製すれば、それは高度科学技術隠身材料となるのである。

今月初め、浙江大学の陳紅勝教授率いる科研チームはある動画を発表し、魚を消失させる装置をデモンストレーションした。この技術はさらに猫を消失させることもできた。

このガラスで組成された六角柱状の装置は物体の周囲の光線に湾曲を発生させ、物体を視線の中から消失させることができる。

報道は、内地のその他のチームもその研究の中で類似の突破を取得した、と指摘する。同様に浙江大学で働く馬雲貴教授は、自分の研究チームは間もなくある最新の成果を発表する、と語る。すなわち、物体が熱センサーあるいは金属探知器によって感知されなくする装置である。

馬雲貴の装置はマッチ箱程度の大きさしかないが、拡大して武器を安全検査から逃避させるのに充分とすることができる。もう1つのあり得る応用は夜間行動のスパイ人員あるいは部隊兵士が赤外線撮影装置によって発見されないようにすることである。彼は、「多くの人が私に、この技術は実戦機上に応用して、熱追跡ミサイルに方向を失わせることができるか否か質問します。我々は試してみるかもしれません。」と語る。

馬雲貴は、使用価値を持つ隠身マントはまだ何十年かを要してやっと出現する、何故ならこの種のマントはスーパー材料を必要とするからで、現在の技術では生産できない、と語る。だが中央政府はそれでも研究に対し大量の資金を投入しており、何故なら理論、知識の上での突破は多くの副産物を生むかもしれないからである。

馬雲貴は、自分の研究チームはすでに政府から隠身マント研究の資金を獲得しており、また熱感応を避ける装置はまさに彼らの研究の過程の副産物の1つである、とする。

馬雲貴は語る。「去年私はパリに行ってある光学隠身(頑住吉注:この場合は「光学迷彩」ですかね)研究の国際シンポジウムに参加し、私は少なくとも1/3の研究者が中国から来ていることに気付きました。ここ何年かは資金獲得が非常に容易で、ひとたび申請すればすぐ批准が獲得できるようです。」

馬雲貴は、中国はすでにこの領域の伝統的強国に身を置いており、他の伝統的強国には例えばアメリカやヨーロッパ諸国がある、と考える。彼は、「私は我々には世界初の隠身マントを生産する、およそ約40%のチャンスがあると考えます」と語る。彼は、自分の自信の1つの原因は現在世界の隠身技術の首席専門家の多くが中国にいることで、もう1つの原因は中国科学界内部の協力が非常に広範なことだ、と語る。

同様にこの技術研究に従事する王国平(音訳)教授は(頑住吉注:英文の香港紙の情報なので漢字が不明だったということでしょう)、中国の科学者は現在この領域の研究開発方面において優勢を持つ、と語る。彼は、内地の科学者は突破性の理論を提出することには長けていないが、実験室で努力して作業し、技術および必要とされる材料に対し改良を行うのには長けている、と語る。

(頑住吉注:2ページ目)SF小説の中の隠身衣は遠からぬ将来あるいは現実になるかもしれない

(頑住吉注:3ページ目)隠身衣がもし成功裏に部隊に装備されれば、戦争に根本的変化を生じさせることになる

(頑住吉注:4ページ目)自動車が光学隠身設備の助けを借りて隠身を実現

(頑住吉注:5ページ目)国外の関連団体が自動車に光学隠身設備を装備

(頑住吉注:6ページ目)外国軍が装甲車で隠身システムを実験

(頑住吉注:7ページ目)戦車側面に装備された隠身装置がはっきり見える

(頑住吉注:8ページ目)隠身装置始動後、戦車はサーモグラフィー装置上で民間用自動車に変わる


 近い将来の実現はなくとも副産物を期待して基礎研究に大量の資金を投入する、というのは望ましい形ではありますが資金に余裕がなくてはできないことで、研究のすそ野の広さ、活発さもある意味うらやましいです。

















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