「ステルス戦車」が登場?

 「とんだ一杯喰わせもの」の臭いがしますが。

http://military.china.com/important/11132797/20150320/19402803.html


世界初のステルス戦車登場:探知装置をだますことができる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「PL-01戦車はポーランドの防衛設備株式会社がBAEシステムズ社と合同で研究開発する全世界で初のステルス戦車である」)

人々が熟知するステルス機に比べ、「ステルス戦車」というのは新鮮な言い方である。近年来のイギリスとポーランドの科研人員の努力は、ステルス戦車を現実にしつつある。現在、ポーランドとイギリスが合同研究開発する世界初のステルス戦車「PL-01」はすでに登場している。

PL-01は全車に多種の高度新技術手段を採用して音響、光、熱などの偵察手段に対抗し、戦車が発見される確率を減少させている。PL-01は随意に自らの赤外線特性が改変でき、例えば自らを戦車から小型乗用車に変える。もしこの技術を成熟して応用できたら、必ずや新たなる陸戦の革命が引き起こされる。 (頑住吉注:元々これがリードで、次からが本文みたいです。)

広州日報の情報(頑住吉注:どういうわけか以後ちらほらこれと同じ表記が出てきますが省略します) ポーランドのある兵器供給商は最近、同社が非常に不思議な「タイル」を研究開発中で、かつそれを戦車の装甲上に応用し、したがって「ステルス」(頑住吉注:原文では「隠身」。普通ステルスと訳す語ですが、「隠身」の方がぴったりくる場合以後そっちを使います)を実現し、敵に味方サイドの目標を見えなくさせる、と明らかにした。

この「ステルス戦車」は赤外線周波数帯で隠身が実現でき、現在研究開発される原型車は重量が35トンで、3人によって操縦され、兵士は車内で外部の状況を視察することができ、一方敵サイドの赤外線誘導武器は「ステルス戦車」の赤外線信号を探知計測することはできない。

最近、より多くのこの戦車に関係する画像が披露され得た。我々はこの戦車の外形が並みのSFチックさでないのを見る。

自らを小型乗用車に変えることができる

だが、PL-01が隠身を実現する精髄は決して外観にはなく、主に赤外線探知計測に対抗する方面にある。

イギリスのBAEシステムズ社マーケティング担当責任者ハンク カールソンの言葉を用いて言えば、同社はこの戦車専用に神秘のADAPTIVステルス装甲を設計し、それは2つの部分からなり、1つは車体各部に隠された赤外線カメラ、もう1つは戦車の外殻を覆うタイル状装甲で、その表面温度が調節できる。

ポーランド方面が提供する最新ビデオによれば、このステルス戦車の赤外線ステルス性能はすでに非常に成熟しており、車体側面部分の特殊なステルス装甲とコンビネーションし、PL-01は随意に自らの赤外線特性を改変し、例えば自らを戦車から小型乗用車に変えることができる。

カールソンは語る。「タイル装甲は人の目はだませないが、赤外線探知計測装置はだますことができる。それはさらにレーダー波を吸収する機能を持ち、このため空中の実戦機や無人機であっても、ADAPTIVを装甲配備した戦車を発見し難い。

敵味方識別を行うことができる

またBAEシステムズ社の説明によれば、ADAPTIV防御システムはずば抜けた赤外線ステルス能力を持つ他、さらに敵味方識別を行うのに用いることができ、すなわち熱電パネルによって各方向に向け敵味方識別信号を発射することができる。この機能は非常に有用で、これがあれば今後戦場で誤爆が発生する確率は非常に大きく減少する。

だがポーランドのPDH社の代表はこっそり、コストが非常に高い、充分丈夫で耐用性が高くないなどの欠陥が存在するため、ADAPTIV装甲を使用に投入するまでにはまだ一定の距離がある、と明らかにした。

(頑住吉注:これより2ページ目。以後のページの画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

外形はUFOに似る

PL-01の車体はUFO状を呈し、すなわち「上下が狭く、中間が幅広い」で、戦車の外殻を覆う六角形のタイル装甲は「セラミックタイル」に似ており、全車の投影面積は現役の通常の戦車に比べ20〜30%小さい。

原理 「セラミックタイル」の温度を調節し周囲の環境にとけ込む

PL-01が隠身を実現できる原理の重要なカギはその外表面に敷設された六角形の珪素材料である。この外表面が「セラミックタイル」に酷似した高度科学技術材料はリアルタイムに戦車の殻体および周囲の環境の温度を調節でき、基本的には背景の温度と同じになることができ、赤外線ステルスを実現し、かつその他の車両の赤外線信号を模すことができる。

システムが作動する時、車載センサーが戦車周囲の環境パラメータをキャッチでき、例えば温度、湿度などで、戦車の殻体をどのくらいの温度に保持すれば周囲の環境と「一体に融合」できるかを計算し、同時に車両外殻の温度に対し調節を行い、兵士はボタンを1つ押すだけでもう「隠身」を実現できる。

発砲後に敵はやっと気付く 

これまで、陸の戦場の上で早すぎる目標としての暴露を避ける技術は依然非常に「原始的」で、例えば迷彩を吹き付け塗装する、偽装を取り付けるなどである。「PL-01」最大の特徴は可視光線に対する隠身で、これは軍用ステルス技術領域の1つの突破と考えられる。隠身の原理は非常に簡単である。すなわち、主にビデオカメラと投影装置を運用し、戦車の背景環境を撮影し、さらに画面を改装を経た戦車の車体に投影する。戦車の外表面は六角形の珪素材料を用いて光を反射する外殻をカバーしているため、投射される画面は背景と一体に融合し、観察者が周囲の環境の中から戦車を識別することは非常に難しい。

可視光線偵察システムがこの種の戦車を発見することは非常に難しいので、地上の戦場の対抗の中で、敵サイドは「ステルス戦車」にすでに非常に接近している必要があり、甚だしきに至っては発砲された後やっと気付くかもしれない。このことは襲撃の突然性を非常に大きく高め、かつ戦車の戦場生存確率を大幅に向上させる。この種の戦車が使用するのと同じ原理の兵個人用服装にも、同様の作戦効果がある。


欠陥 赤外線「ステルス」だけ

「ステルス戦車」は見たところ非常に不思議だが、この種のステルス方法は決して全面的なものではなく、相当長い一定の時間内発展は難しく、暴き出すことは易しいことが運命付けられている。

軍事ステルス技術は偵察、監視手段に照準を合わせて開発されたもので、例えば外形設計や特殊材料を採用して、特定の周波数帯の電磁波に対するステルスを実現する。特殊なエンジン設計、熱遮断材料や冷却システムを採用して赤外線の輻射を低下させる。消音、減震設備を採用して音響学的探知計測の可能性を下げる。

2003年にフランスはかつて公衆に向けMX-30 DFC型ステルス戦車を展示し、応用された技術は現在のステルス戦車と似ていて、幾何斜面外形プラス電波吸収表面層などの方法を採用し、敵サイドの赤外線、レーダーなどの偵察設備の反射断面積を減少させた。

だがそれはいくつかの初歩的探索でしかなく、ポーランドのこのステルス戦車のような肉眼に「見るも見えず」にさせることは達成されていなかった。


現在まだ各種電磁波(光線)と音響全てに対するステルスが実現できる技術はない。ひとたび敵サイドが戦闘車両の音響探知計測、戦闘車両の無線通信偵察など多種の手段を同時に使用する方法を採用したら、PL-01「ステルス戦車」はやはり非常に容易に馬脚を現すだろう。

(頑住吉注:3ページ目)

PL-01の基本パラメータ

乗員:3人

重量:35トン

全長:約7m

全幅:3.8m

全高:2.8m

最高時速:70km(道路上)

最高時速:50km(オフロード)

最大航続距離:420〜450km

主砲:ドイツのラインメタル社のL55120mmスムーズボア砲

砲弾:尾翼で安定するDM63サボ付き徹甲弾


 この記事明らかに内容が変で、大筋、「赤外線に対するステルス効果は効果が高く画期的だが、機能はそれだけなので別の方法も併用すれば発見するのは簡単であり、まだ課題が多い」という内容の記事に、黄色い字で示したよりトンデモ臭が強い光学迷彩云々の別の記事の一部を無理やりひっつけたような印象を受けるんですがどうでしょうか。光学迷彩は近い将来にはまだ実用化されないと思いますが、戦車の表面温度を調節することは現在の技術でも充分可能でしょう。しかしコスト、体積、重量、エネルギー消費の増加などそれに伴うデメリットに見合うメリットがあるかは疑問ですし、また小火器などでもすぐ破壊されてしまうものにしかならないのでは。
















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