中国の無人機「彩虹-4」イラクで実戦使用される

 まあ選択された決め手が安価だということなのは間違いないでしょうが。

http://news.china.com/international/1000/20151018/20580970.html


中国の「彩虹-4B」無人機がイラクでお目見え アメリカの機は購入放棄に遭う

価格が安く質もまた十分で米軍を一声嘆息させる

現代の戦争の中で、無人機のない軍隊は想像できず、イラク軍にとっても同様である。2015年10月10日、イラク国防大臣のハーリド オバイデはワーシト州クート空軍基地を視察し、その背景の中に突如1機の「彩虹-4B」無人機が出現した。これだけではなく、ハーリド オバイデはさらに興味深げに軍が彩虹-4B無人機を飛ばすデモンストレーションを見た。外国メディアの報道によれば、「彩虹-4B」無人機はすでに実戦に参加し、かつテロ分子打撃の任務を執行している。

偵察と打撃を同時進行する

最近、イラク国防省は購入した先進無人攻撃機の実弾標的射撃の画面を公開した。この無人攻撃機の外形は中国の「彩虹-4B」無人機とよく似ている。画面からは攻撃デモンストレーションを行いつつあるのが見え、操作人員は地上の指揮室の中でこの無人機を遠隔操作し正確に地上の目標に命中させ、イラク軍高官の拍手と賞賛を勝ち取った。

「彩虹-4B」無人機は中国によって研究開発された新型無人機で、「彩虹-4B」は偵察/打撃一体化の無人機に属し、そのパラメータは次の通りである。最大離陸重量1,300〜1,350kg、燃料165kg、巡航速度150〜180km/h、最大航行速度210〜235km/h、搭載なしの時の滞空時間30〜40時間、武器追加搭載時の滞空時間14時間、実用上昇限度7,500m。

この無人機は主翼の下に4つの外部吊り下げ搭載ポイントがあり、全部で6発の総重量250〜350kgのミサイルあるいは爆弾が追加装備でき、例えば重量45kgのAR-1レーザー制御誘導対戦車ミサイルである。「彩虹-4B」無人機は一般に5,000mの高度でこのミサイルを発射する。また「彩虹-4B」無人機はさらに総重量100kg前後の衛星制御誘導爆弾を投擲することができる。

「彩虹-4B」無人機は以前の機種に比べ、飛行機の空力外形方面にある程度の改良があり、燃料消耗率が15%低下し、揚力が向上し、このためより多くの弾薬を搭載し、あるいはより長い時間飛行できる。「彩虹-4B」無人機は同時に2種の監視システムを搭載でき、1つは光電子監視システム、もう1つは合成開口レーダーである。また「彩虹-4B」無人機の80%の表面は合成材料での製造が用いられ、このため一定のステルス能力を持つ。

質はアメリカ製品と比較できる

「彩虹-4B」と同一クラスに属する無人機はアメリカのMQ-1「プレデター」無人機である。MQ-1無人機の空虚重量は512kg、最大離陸重量は1,020kgで、「彩虹-4B」のようには重くないが、搭載する武器の総重量は彩虹-4Bに比べ多い。MQ-1無人機の最大航行速度は217km/hで、巡航速度は130〜165km/h、航行速度方面では「彩虹-4B」にやや劣る。

またMQ-1無人機の航続距離は1,000km、航続時間は24時間で、比較すると彩虹-4B無人機はこの方面でより優秀である。武器搭載方面ではMQ-1無人機は最多で6発のミサイルを搭載できる。最新情報によれば、武器搭載の数から見て、「彩虹-4B」無人機はMQ-1と同じだが、任務の範囲方面ではMQ-1に及ばない。だが彩虹-4Bはさらにいくつかの改装を行い、結果的に自らの任務の範囲を開拓し広げることができる。

生存能力は相当に強い

「彩虹-4B」無人機の製造コストは安いが、それにもかかわらずそれを撃墜しようというのはそんなに容易なことではない。この機は設計の中でもうステルスを併せ配慮しており、機体の断面積は非常に小さく、複合材料使用比率は80%を超え、決して容易にレーダーによって発見されず、そのピストン式エンジンも比較的静かで、騒音は比較的低い水準に抑えられている。

現在国際市場でよく見る肩に担ぐ形式の携帯式対空ミサイルや小口径高射機関砲の射撃高度は多くが3,000〜4,000mの間で、「彩虹-4B」に対し脅威を構成するのは非常に難しい。「彩虹-4B」の巡航高度はあいにくと5,000〜7,000mに到達するのである。このように見ると、「彩虹-4B」を有効に打撃できるものはああいったものの中で遠距離ハイエンド対空ミサイルだけになる。当然1機の「彩虹-4B」が一体1発のハイエンド対空ミサイルの価格に値するか否かは別問題である。

(頑住吉注:これより2ページ目)

防空武器の他、飛行機も無人機に対抗する重要な手段である。だが実戦機は主に中、高空空域を活動し、CH-4が遅れず高度を下げさえすれば、比較的低い巡航速度に頼って地上の雑電波の中に隠れ、したがって機載レーダーの探知計測から身をかわすことができる。武装ヘリに関しては、飛行高度が低すぎるため、巡航高度5,000m以上に達するCH-4に対し脅威を形成することは全くできない。

実戦経験は非常に貴重

イラク軍は中国の手中から「彩虹-4B」を購入することを選択し、直接的にアメリカからMQ-1を購入することはなかったが、これは以上の性能方面の考慮の他、さらにある非常に重要な原因があり、それは「彩虹-4B」の製造コストがより安いことに他ならない。外国メディアの情報によれば、「彩虹-4B」無人機の全体の使用コストはメインバトルタンクより低く、途上国の使用に特に適している。一方これに比べ、MQ-1無人機の製造コストは403万アメリカドルである。

国際兵器市場において、中国の武器装備は往々にしてものは良く廉価であり、いかなるその他の条件も付加されないことで知られる。まさにこの2つの方面の優勢のためにこそ、我が国の武器輸出は徐々にどんどん多くの国際市場を奪い占め、いくつかの高度最先端武器領域に関わり始めている。今回「彩虹-4B」無人機がイラクに輸出されたことは、成功の現れの1つである。「彩虹-4B」無人機の対外販売は外貨をかせぐ以外に、意義がより重大なのはこうした装備の使用がさらに貴重な実戦経験を提供し、我が国がさらに一歩の改良を行うのに有利だろうことである。


 中国の兵器は実戦のプルーフを経ていないものが多いですが、こうした無人機が安価なことを武器に世界の紛争を抱える国に販売されれば確かに改良のためのデータが手に入り、アメリカの水準に近づき、日本との差はどんどん大きく開くことになるでしょう。
















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