ロシア関連3題

 いつもながら相互に関連はほとんどありませんが。まず金正恩の閲兵欠席関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150505/19633038.html


韓国メディア、「金正恩は何故モスクワ赤の広場の閲兵に不参加なのか」の秘密を明かす

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「北朝鮮最高指導者金正恩、ロシアに赴き祝典活動に参加しないことに」)

原題:北朝鮮、金正恩はモスクワ大閲兵に不参加であると事実確認

【グローバル時報総合報道】 「北朝鮮最高人民会議常任委員会委員長の金永南がロシアを訪問し、モスクワで行われる祖国防衛戦争勝利70周年祝典活動に参加へ。」 これは北朝鮮サイドが初めて報道したモスクワ大閲兵に参加する指導者の名で、北朝鮮最高指導者金正恩がロシアに赴いて祝典活動に参加しないことを事実確認した。ロシアサイドは、30人近い国の指導者が閲兵式に参加することになる、とする。

北朝鮮の「労働新聞」4日のトップニュースは、金永南がモスクワの第二次世界大戦勝利の日大閲兵祝典に出席することになる、とした。「労働新聞」はさらに文章を掲載しロシアが戦略核兵器発展に対しなす努力やロシア国内の「五一」国際労働節慶祝関連の情報を報道し、金永南モスクワ行きのために「予熱」を行った。

以前、ロシア当局は再三金正恩がモスクワ勝利の日祝典活動に参加することになると事実確認していた。金正恩が出席しないことに対し、韓国メディアには推測が少なくない。韓国「中央日報」は4日、金正恩が赤の広場の大閲兵に出席しないことを決定したのは、ロシアが北朝鮮向けに対空ミサイルを販売することを拒絶したことと関係がある、とした。あるロシアの軍事専門家は、「北朝鮮人民武力省大臣玄永哲は先月14日モスクワで行われた国際安全保障会議に参加し、ロシアから4発のS-300対空ミサイルを購入すると提案することを計画した。北朝鮮は『物々交換』の方式をもってS-300ミサイルを購入する立場を堅持し、一方ロシアサイドは現金支払いを要求した。」とする。最終的に北朝鮮は金正恩の訪ロ行程を取り消し、「もって抗議を示した」のである。

韓国メディアの説は事実確認を得ていない。タス通信社は4日ロシア科学院東方学研究所の専門家ヴォロンゾフの話を引用し、金正恩が出席しないことは「ロシア・北朝鮮両国関係の盛んな発展のプロセスに対しネガティブな影響を及ぼすことはないだろう」とした。彼は、「金正恩がモスクワに来ないことにはその客観的原因がある。」とする。韓国YTNテレビ局4日の報道によれば、ある専門家は、金正恩が北朝鮮国内で唯一無二の地位であることにかんがみれば、北朝鮮内部に重要なことがあること、あるいは最高権力が空白を生じさせるのを心配することも金正恩がモスクワに来ない原因であるかもしれない、と推測する。

中国外交部スポークスマンは4日、ロシア連邦大統領プーチンの招待に応じ、国家主席習近平は5月8日から10日までモスクワで行われる祖国防衛戦争勝利70周年記念祝典に出席し、かつロシアを訪問することになる、と言明した。ベトナム外務省も4日、ベトナム国家主席のチュオン タン サンが赤の広場の大閲兵に参加することになる、と言明した。

ロシアの「視点報」は4日、3日ポーランド大統領コモロフスキーが国家憲法を慶祝する日にコメントを発表し、「5月9日、モスクワの赤の広場は再度『装甲車と戦車の広場』に変じるが、こうした装甲部隊は少し前に隣国ウクライナに進攻した時、世界およびポーランド人の面前に出現したものだ。この武力デモンストレーションは決して歴史のためではなく、現在と未来のためのものだ、と当然強調すべきである。」と語った。

ポーランド大統領の発言はすぐにロシアの批判に遭った。ロシア国家下院統一ロシア党団副主席のケリンツァヴィッチは「もしポーランド大統領が勝利の日閲兵の自由な解釈をもって我々の祝日を破壊しようとするのならば、彼は愚かな妄想者だ。我々はすでに類似の『蚊に食われる』ことには慣れている。」とした。ロシア国家下院国際事務委員会第一副主席のカラシニコフは、もしポーランド大統領の言う戦車がなかったら、今日のポーランドは世界地図上に存在していなかっただろう、とした。(グローバル時報駐北朝鮮特派記者 程維丹 駐韓国特約記者 趙暁菁 柳玉鵬)

(頑住吉注:2、4ページ目は本文の一部を切り取ったものなので省略します。3ページ目)北朝鮮が装備するミグー29戦闘機


 対空ミサイルを売ることを拒絶したのが欠席の原因であるというのが本当かどうかも分かりませんし、仮に本当だとして本当に金に困っているロシアが現金を要求したから交渉が決裂したのか、実はさらに西側との関係を悪化させたくないなど別の理由なのだが多くの現金を払えと北朝鮮にできないと分かっている要求を出して婉曲に拒絶したのか、よく分かりません。

 本筋じゃないですがポーランド大統領の発言とロシアの反応も実に興味深いです。ロシアは第二次世界大戦において当然絶対的正義の存在であったことにしたいわけですが、立場を変えれば別の側面があるわけで、これは別の二国間の関係にも当てはまる部分があるはずです。次は新型潜水艦関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/04/30/017527286.shtml


ロシア最新の636.3型潜水艦進水 超気泡高速魚雷を発射可能

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『Alrosa』級潜水艦(資料画像)」)

中新ネット4月30日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、最近ロシア海軍造船工場はサンクトペテルブルグで第4隻目の「Alrosa」級ディーゼル・電池潜水艦(636.6型)「クラスノダール」号を進水させた。現在636.6型潜水艦の第1号艦、第2号艦はいずれも引き渡され、第3号艦も間もなく引き渡され、最後の2隻は現在まさに建造中である。

636.3型潜水艦は旧ソ連/ロシアの第3世代通常潜水艦に属し、「キロ」級改良型と呼ばれる。黒海艦隊の水中作戦能力を増強する、およびロシア海軍ディーゼル・電池潜水艦を改良するため、ロシア海軍は黒海艦隊のために全部で6隻のこのクラスの潜水艦を発注した。

10年前には早くもロシア海軍は海外によく売れている「キロ」級(636型)潜水艦を購入せず、技術がより先進的な第4世代「ラダ」級(677型)を使用することを計画した。しかし677型の第1号艦である「サンクトペテルブルグ」号は2004年にロシア海軍に引き渡された後で多くの問題を暴露し、かつ久しく遅延して決まらず、このため2012年初め、ロシア海軍は677型潜水艦はしばらくのところロシア海軍戦闘編成への進入を停止すると宣言した。使える艦がない状況を避けるため、ロシア海軍は636型の改良型すなわち636.6型潜水艦を選択した。

636.3型潜水艦はステルス、ソナー探知計測、自動コントロールなどの方面全てにおいて改良を行い、その目的はロシア海軍の対潜、対水上艦艇作戦能力を向上させることである。636.3型潜水艦の艦員編成は52名で、水中最高航行速度は20ノット、水中最高航続距離は400海里、自力持久力40日である。艦首には6門の533mm口径魚雷発射管があり、ロシア軍で現役の各種ホーミング、有線誘導、尾流自動誘導魚雷が発射でき、超気泡高速魚雷さえ発射できる。(閔東東)


 ロシアのAIPシステムが遅れているための苦肉の策ということのようですが、黒海艦隊はウクライナ問題と直接関係し、トンデモ兵器臭い「超気泡高速魚雷」が果たして西側の海軍の大きな脅威になり得るのか気になります。次はロシア軍全体の装備更新関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/05/04/017533816.shtml


ロシア国防大臣:2015年にロシア軍の新型装備の比率は30%に達することに

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ロシアのBTR-82A装甲車」)

中新ネット5月4日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、ロシア副国防大臣ユーリ ボリゾフは、2015年の国防計画はロシア軍の新型装備と技術の比率を30%に到達させるというものだ、とした。

ボリゾフはロシア大統領プーチンに向け2015年第一四半期の武器装備総括報告を行い、プーチンはロシアの2014年および2015年第一四半期に国防工業が取得した成績に対し高い評価を与えた。

ロシアは西側の制裁およびウクライナ、NATO、EUの輸入部品問題の制約を受けているが、今年第一四半期にロシア国防企業は依然ロシア軍に向け1,900あまりの改良レーダーステーション、約70,000セットの携帯式武器装備、24発の近代化された弾道ミサイル、36発の「竜巻風-G」斉射ロケット発射システム、24両の「巻貝」兵員上陸戦闘車、483の落下傘、341両の各種自動車、「動物園-1M」火砲偵察レーダーシステムを引き渡した。

また、ロシア陸軍は10両の「タイガー-M」装甲車と10両のБТР-82А輸送車、19台のデジタル無線電信中継ステーションを受領し、ロシア空軍は19機の飛行機と20機のヘリ、3台の全く新しい、および11台の維持修繕改装されたレーダー、21発の対空ミサイル、41台の飛行機のエンジンを受領し、ロシア海軍は「ユーリ イワノフ」号通信艦および「琥珀」号海岸巡視艦、4隻の巡視艇、2隻の軍補給船、8つのレーダーステーション、40発の魚雷を受領した。宇宙防御軍は装備更新を行いつつあり、計画通り「アース」戦略ミサイルシステムは3月24日から第3段階の国家試験を開始している。

ボリゾフは、現在ロシア国防省および軍事工業企業は一糸乱れず国防調達任務を完成させつつあり、武備の質の検査測定や検査の上での受領は計画通り行われつつある、と付け加えた。2015年の装備更新目標は実現できると信じ、また国防発注の完成と、ウクライナ、NATO、EUの部品輸入代替問題の解決は同時進行することになる、という。(彭程)


 ロシア軍全体向けの数としては取るに足りないのではないかというものも含まれている気がしますが。















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