北朝鮮の無人機関連3題

 中国でも関心が高いようです。

http://military.china.com/news2/569/20140409/18438332.html


韓国、疑惑の無人機は北朝鮮の前線部隊に属す、とする 3sの炸薬しか装備できず

参考情報ネット4月9日の報道 韓国連合通信社4月8日電によれば、北朝鮮から来たらしき無人機が何度も韓国国内で発見され、韓国政府はこれに対し調査を展開している。中央連合調査団に参与するある責任者は8日、内陸の38度線付近の坡州市、西部海域のバイリン島、江原道三陟市に墜落損壊した小型無人機は軍事境界線からの距離15〜20kmの北朝鮮の地域から来た、とした。

この責任者は、これは中央連合調査団に参加する軍および民間の専門家が無人機のエンジン、燃料タンク、機体の重量などにつき総合的な分析を行った後に出した結論である、とする。現在調査団は無人機のGPSにインプットされた回帰座標を解読中である。解読作業が終われば韓国サイドは無人機の発進地点が確定できる。現在明確にできるのは、これらの無人機が間違いなく北朝鮮の前線部隊から来たことである。

最近韓国で北朝鮮から来たらしき小型無人機が発見されていることに関し、韓国国防省スポークスマンのジンミンシーは8日定例記者会見で、もしこれらの無人機が攻撃用の飛行機に改造されたとしても、2〜3sのTNT炸薬しか搭載できず、このためこうした方法だけに頼ったのでは軍事的に非常に大きな影響をもたらすことはできない、とした。

彼は、今回韓国国内で発見された小型無人機は軍事方面において非常に大きな意義はなく、無人機をその他の武器システムと比べると脅威の程度は比較的低い、と語る。もしビデオカメラを装備して偵察を行っても、その収集する資料は一般の商用人工衛星が撮影する画像のクリアさに及ばず、しかも即時に情報を伝送することもできず、このためこの無人機は実際の作戦には使い難いという。

韓国の「朝鮮日報」ウェブサイト4月8日の報道は、韓国大統領朴槿恵は7日北朝鮮無人偵察機浸透の件につき軍を批判し、北朝鮮が製造したらしき無人機が全方位において韓国を偵察したににもかかわらず軍は関連の状況が掌握できておらず、このことは韓国の防空と地上偵察体系に抜け道があることを説明している、とした。朴槿恵は同日青瓦台首席秘書官会議で、「関連の首席秘書官は国防省と共に緻密な討論を行い、できるだけ早く対策を報告する必要がある。」と語った。

朴槿恵は続けて、先に南北は相互の誹謗と挑発を止めるとの共通認識を達成したが、今また約束破りが始まっており、これはあるいは北朝鮮の内部の食い違いを落ち着けるためかもしれない、とした。

(頑住吉注:これより2ページ目)

韓国国防省は7日午前国防省長官金寛鎮主宰の全軍主要指揮官ビデオ会議を開き、無人機への対応策を討論し、同時に北朝鮮が優勢を占める非対称の脅威に対しても評価といかにして対応するかの討論を行った。専門家は、無人機の他、韓国はさらに核弾頭を搭載したミサイル、遠距離火砲、特殊部隊、生物化学兵器、ネットワーク攻撃、テロ攻撃など、北朝鮮から来る多くの非対称の脅威に直面する必要がある、と指摘する。

最も脅威なのは北朝鮮の20万人にも達する世界最大規模の特殊部隊である。北朝鮮は必要な時アントノフー2低空浸透機などを用いてこの特殊部隊を同時に前線と後方に輸送し、後方を撹乱するだけでなく、さらに韓国軍、米軍と一緒に混在し、もって空中からの打撃を避ける計画である。現在韓国軍特殊部隊の人数は約2万人と、北朝鮮のたった1/10である。

北朝鮮の主要な挑発の手段は電力、鉄道、水道、通信など社会インフラに対するテロ襲撃のはずである。2,500〜5,000トンにも達する化学兵器と10種類余りの生物兵器も危険な要素である。韓国軍の推測によれば、北朝鮮が前方に配備するミサイルと遠距離火砲の砲弾の非常に大きな一部分は化学兵器に属する。

金寛鎮は全軍主要将校会議で、北朝鮮の小型無人機は今後一層秘密浸透およびテロ襲撃を行うのに用いられ、新たな脅威を構成する可能性があり、このため対応策の制定は焦眉の急である、と語った。

連合参謀本部主席崔允熙と駐韓米軍司令官カーチス スカパロッティはビデオによる通話を行い、最新の続けざまに発見された北朝鮮無人機に照準を合わせ、韓国・アメリカの対応の体制を強化することを決定した。


http://military.china.com/news2/569/20140409/18438126.html


韓国軍、10台のイスラエル製低空レーダーの購入を計画 無人機の侵入を防ぐ

【グローバルネット総合報道】 韓国連合通信社4月9日の報道によれば、韓国政府のある消息筋の人物は9日、北朝鮮から来る小型無人機の脅威に対応するため、韓国政府は今年200億ウォン(約1.2億人民元に相当)の予算を振り替えて10台のイスラエル製低空レーダーとその他の監視装備を購入することを決定した、と明らかにした。

理解されているところによれば、現在韓国陸軍が使用するTPS-830K低空レーダーは北朝鮮の小型無人機を探知計測できず、軍はイスラエルのDAPA社が生産するRPS-42レーダーを購入し、これを青瓦台など国家の重要施設や西部前線の主要な軸線上に配備することを考慮している。

RPS-42はアクティブフェイズドアレイ(AESA)レーダーアンテナを使用し、探知計測距離は30km、1台当たりの販売価格は9億ウォン前後とされる。韓国国防省の当局者は、政府は緊急に予算を振り替えて低空レーダーを購入することを決定し、2014年内に性能試験を行った後購入契約を締結し、2015年に実戦配備に投入する計画である、とする。

また、韓国軍はサーモグラフィー装置(TOD)の完備および多機能観測鏡など監視装備を強化して前線の警備業務を強化するのと同時に、さらに無人機を打撃できるドイツ製レーザー兵器の購入を考慮する。軍のある当局者は、レーザー兵器による打撃はほとんど破片を生じさせず、青瓦台など国家重要施設を保護する効果が極めて良い、とする。また、韓国軍はさらに「飛虎」ダブルバレル30mm自走高射機関砲上に「神弓」携帯式対空ミサイルシステムを搭載した地対空武器の配備を計画している。

だが、10台の低空レーダーの配備は北朝鮮の小型無人機の「侵入」を阻止し難いと指摘する視点もある。レーダーの探知計測距離は限られており、核心施設を保護できるだけで、もし無人機が江原道山区に侵入したら、レーダーはここまでは偵察できない。北朝鮮無人機は事前にルートを設定でき、もしレーダーのある地域を迂回したら、低空レーダーシステムは無用のものとなる。

韓国軍のある当局者は、もし北朝鮮の小型無人機を適切に偵察したければ、数百台以上のレーダーの配備が必要であり、このためには数千億ウォンの予算の投入が必要である、とする。(実習編集翻訳:単静 原稿チェック: 李小飛)


http://www.hinews.cn/news/system/2014/04/09/016586791.shtml


韓国、秘密無人偵察機を公開 対北朝鮮監視能力を見せつける

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国軍は8日、初めて無人偵察機『Remoeye 006』を公開した。(画像のソース:韓国連合通信社)」)

人民ネット4月9日の情報 韓国軍は8日就役中の無人偵察機「鷹隼」と来年実戦配備に投入される「Remoeye 006」を公開した。韓国連合通信社は分析し、韓国軍がずっと機密とされてきた武器であるこの2機種の無人偵察機を公開することを選択したのは、最近における北朝鮮小型無人機事件がもたらした不安な情緒を消し去るためである、とする。

報道によれば、当日「鷹隼」は時速150kmの速度をもって天空に飛び上がった。無人機が300mの高空まで上昇した時、肉眼では観測が非常に難しく、エンジンの発する音も聞こえなかった。「鷹隼」は全長4.8m、全高1.5m、全幅6.4m、速度は時速120〜150kmに達し、巡航半径は80kmに達し、最高4000mの上空で4時間飛行し、かつ北朝鮮軍関連のビデオ情報を収集することができる。

「鷹隼」は韓国領空を飛行する時、白昼は軍事境界線以北20kmまで撮影でき、夜間は10kmの範囲の情報を撮影することができる。「鷹隼」の飛行時、4つのモニター上に「鷹隼」の飛行区域の地理情報、飛行高度、気象条件などのデータが不断に表示される。実際の作戦中はこれらのビデオ情報は遅れず韓国軍全部隊に伝達され得る、とされる。

報道は、これに比べ北朝鮮の無人偵察機は遅れずビデオ情報を伝送することができず、遠隔操作もできず、夜間の任務執行も制限を受ける、とする。韓国軍のある関連の責任者は、北朝鮮の無人機と「鷹隼」は比べ物にならない、とする。北朝鮮の無人機は画像を撮影した後一定の時間が経過した後やっとそれを発信できる。「鷹隼」は発射コントロール設備、地上コントロール設備、地上中継設備、および地上追跡設備などから組成される。

他方では韓国軍は当日忠清北道清州市においてもう1機種の無人偵察機「Remoeye 006」を初めて公開した。現在ある民間企業がこの無人偵察機の研究開発を担当しており、この無人機は全長1.72m、全幅2.372m、重量6.5sである。最大速度は時速75km、最長飛行時間は2時間に達し、最大航続距離は150kmである。この無人機は白昼13万画素の偵察用ビデオカメラを配備し、夜間は赤外線ビデオカメラに換装して任務を執行する。

また、韓国国防省は当日さらに軍が使用中の「金剛」、RF-16、「白斗」偵察機を公開した。


 私は以前から、まだ遅れた部分も多い中国軍が無人機に非常に力を入れたのは成功だったと評価していますが、北朝鮮に関しても同じことが言えます。確かに北朝鮮の無人機による直接的な脅威は小さいでしょうが、ラジコンに毛が生えたような安価な無人機を飛ばすことによって韓国の人心を動揺させ、韓国の大きな軍事予算を他に振り替えさせ、機密とされていた無人機の情報を公開させたわけで、これだけでも大成功でしょう。言うまでもなく韓国の無人機が北朝鮮のそれよりはるかに優秀だったとしても、北朝鮮の無人機の脅威が弱まるわけでは全くありません。しかし日本はこの分野では本当に世界の後進国になってしまいましたね。


















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