インド洋における中国潜水艦の活動が活発化?

 方向性は全く違いますが中国の潜水艦に関する比較的短い記事を2つまとめて紹介します。まずはこちら。

http://military.china.com/important/11132797/20130407/17764369.html


アメリカ・インド、去年外海で「中国潜水艦らしきもの」に20回余り遭遇

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国海軍の戦略原潜らしきものが遠海を巡航する場面。後に『合成』処理された虚偽の画像と指摘された。」)

【グローバルネット報道 記者 聶魯彬】 「インドスタン時報」は4月7日、あるインド国防省の機密文書は、中国のインド洋地域における不断に増加する潜水艦活動はインドの安全、利益に対し「深刻な脅威」を構成するとしている、と報道した。報道は、インドとアメリカが共有する水中の接触に関するデータは、去年アメリカ・インドサイドが中国領海の外で「中国の攻撃潜水艦らしきもの」に接触した回数は22回であることをはっきり示している、とする。この文書は、中国海軍の「隠された意図」はインド海軍の「高度にデリケートな海上交通ルートの支配」という優勢を破壊することにあるようだ、と警告する。

この、「インド海軍:水中威嚇能力に対する脅威と準備」という題の文書はインドの「総合安全保障業務参謀部」によって作成された。この組織の主旨は軍事力の発展問題に関し政府に向け提案を提供することにある。総合安全保障業務参謀部は、中国の一連の戦略的措置の推進と共に、中印の海軍は3年以内に激烈な対抗に直面する、と予測している。

この文書は、中国海軍の不断に延伸する巡航活動は「最終的には完全にインド海軍の行動区域をカバーすることになる」と警告している。中国は「原潜からなる遠洋軍事力を建設し、しかもインド洋に地域性の防御武器を配備する。」という。また、中国が最近引き継いだグワダル港は中国が「真珠の鎖」を配備する最新の措置であり、目的は「海軍基地のための施設のグレードアップによってインドを包囲する」ことだという。

最近中国が公海で行っている一連の軍事訓練活動に対し、一部の国のメディアは常に最も敏感な神経を使って解読することに走っており、ずっと「中国脅威論」を誇大宣伝することに熱中しているインドメディアはその一員である。この問題に対し、中国外交部はすでに何度も、中国の公海において行われる軍事訓練はいかなる特定の国や目標に焦点を合わせたものでもなく、関連の国際法と国際的実践に符合している、としている。

インドメディアによって大騒ぎされているグワダル港の話題に対し、外交部スポークスマン洪磊はこの前、中国企業がグワダル港の経営権を引き継いだのは中国・パキスタン経済貿易協力の下での商業プロジェクトであり、両国の相互利益、友好協力の一部分である、とした。中国・パキスタンの協力は両国と両国人民の利益に符合するだけでなく、当地域の安定と発展にも有利である、と。

(頑住吉注:2ページ目)中国海軍の原潜部隊の不断の更新、世代交代と共に、中国原潜が本土を遠く離れた区域で戦備当番を行う能力は非常に大きく増強され、敵対勢力に対する威嚇能力も非常に大きく増強中である。

(頑住吉注:3ページ目)2012年、ロシアは10年の期限、9.3億アメリカドルの価格でインドに向け971型「Ringed seal」号原潜を賃貸し、インド海軍はさらに「チャクラ」と改名した。インド国産原潜はすでに進水、試験航海しているが、その原潜部隊はやはり賃借した外国軍の原潜に頼って戦闘力を維持しているのである。

(頑住吉注:4ページ目)インドはずっとインド洋を自分のテリトリーと見ており、海軍はインドの国防力が非常に誇りにしている重要な戦力でもある。だが事実はいつも望みとは裏腹である。画像はインド海軍が装備する国産のデリー級ミサイル駆逐艦。総合的技術性能と戦闘力は自称するほど強大ではない。

(頑住吉注:5ページ目)3月20日、インドは成功裏に潜水艦から発射する「ブラームス」超音速巡航ミサイルを試射した。これはインド海軍の戦闘力の重要な躍進である。

(頑住吉注:6ページ目)まもなく正式にインド海軍に引き渡される「ヴィックラマディヤ」号中古空母。インドに使用可能な空母がない問題の解決という目標には、まだ相当に長い時間を費やす必要がある。

(頑住吉注:7ページ目)インド初の国産空母「ヴィラート」号は半分できるとすぐに「進水」し、1年後である最近また改めて工場に入って建造が開始された。インド国産空母という夢の実現は遠くないように見えるが、依然手が届かない。

(頑住吉注:8ページ目)メディアが推測する中国海軍の「真珠の鎖」の説明図。この中でグワダル港はインドの西側の重要なポイントで、インドサイドはずっとこれに対し警戒心を抱いている。


 最後の画像はどう見てもインド包囲網で、警戒するのは当然です。


http://military.china.com/important/11132797/20130405/17762351.html


ロシアメディア、元級潜水艦の騒音が大きいことが中国のロシア技術再購入に向けた欲望を引き起こした

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:元級ディーゼル・電池攻撃潜水艦の艦首魚雷発射口の特写」)

【グローバルネット総合報道】 ロシアの軍事工業総合体ウェブサイト4月4日の報道によれば、中国にロシアから新型の677型「ラダ」級ディーゼル・電池潜水艦を購入する意志があるのは、完全に潜水艦自体ではなく関連技術を獲得するためである。

最近出版された「週刊漢和安全保障業務」は、中国は4隻の「ラダ」級潜水艦の購入に関しロシアと談判を行っているところであり、消息筋の人物のリークによればこのうち2隻の潜水艦はロシア国内で建造され、残る2隻は中国サイドの企業によってロシアサイドが提供する技術に基づいて生産が担当される、と指摘する。

この週刊誌は、中国国産の新世代041型「元」級通常潜水艦はロシアから輸入された8隻の636型潜水艦を基礎に研究開発された、と考えている。

専門家たちは衛星写真に対する分析を経て、2004年9月から中国は全部で8〜9隻の041型潜水艦を建造したと確定したが、この数字は明らかに039型「宋」級の生産ピーク期の生産量より低い。

ある専門家は、「中国のインターネットメディアは、『元』級潜水艦は不断に改良されていると言明しているが、事実としては中国の潜水艦の騒音レベルは依然NATOの基準に到達できていない」と指摘する。

ロシアはここ何年か、積極的に国際市場に向け輸出型677潜水艦のセールスを開始しているが、現在までにまだ1つの輸出発注も勝ち取ってはいない。この要素に基づけば、中国海軍が確かにロシア製通常潜水艦の購入を希望しているとすれば、理論的に言ってこれに最も興味を持っているのは、いかに現役の636型潜水艦に対し近代化改良が行われているかであって、ロシア海軍自身すらまだ大量装備していない677型潜水艦の購入自体ではない。

また、中国海軍の購入欲を引き起こしたもう1つの要素はロシア製の新型潜水艦に装備されている「クラブ-S」型多用途超音速ミサイルシステムである。

長期にわたり中国海軍はずっとロシア製の潜水艦技術に興味津々である。事実として中国の最新型「元」級潜水艦は、静音と作戦システムの性能上依然「ラダ」級および「キロ」級と比較的大きな隔たりがある。このため、中国海軍は合同研究開発あるいは「ラダ」級の技術をを元に現役潜水艦を改良し得ることを希望している。言い換えれば、中国人が興味を持つのは「ラダ」級潜水艦の技術獲得だけである。あるいは、中国サイドはこうした技術を利用して2013年以後建造される国産「元」級潜水艦を改良することを希望しているのかもしれない。(編集翻訳:北斗)

(頑住吉注:2ページ目:「資料画像:677型『ラダ』級ディーゼル・電池潜水艦の第1号艦『サンクトペテルスブルグ』号」)

(頑住吉注:3ページ目:「元級潜水艦の排水量はキロ級と基本的に同じで、しかもキロ級のやや突起したK型梁を持ち、かつ突起の輪郭がよりはっきりしており、元級潜水艦の内部空間構造レイアウトは基本的にキロ級と同じであると判定できる。」)

(頑住吉注:4ページ目:「『すでに事実と証明された』039改良型潜水艦の消音スレートと吸音ゴム層技術を通り越して、元級潜水艦はより先進的な全体ゴムカバー技術すら使用し、水中騒音を100デシベル以下まで低下させている可能性があり、こうなれば騒音低下レベルはすでにロシア式潜水艦に相当する。」)

(頑住吉注:5ページ目:「元級は我が国のすでに就役している通常潜水艦の中で、航行適性と耐波性が最も良い潜水艦のはずである。」)

(頑住吉注:6ページ目:「『ラダ』級1650型は水中排水量が1,765トン、全長67m、最大潜水深度250m、航続力650海里、最大水中自力持久力10日である。艦上には魚雷発射管6門があり、武器搭載荷は18発である。」)

(頑住吉注:7ページ目:「ラダ級艦は多くの新しいシステムを応用しており、設計上も多くの斬新さがある。これには1セットの現代のデータバス技術に基づく自動化指揮・武器コントロールシステム、1セットの曳航アレイソナーを含むソナー装置、『キロ』級潜水艦636型の騒音低下技術が含まれる。艦上は消音塗装層でカバーされ、もって敵のアクティブソナーに対する目標の音響反射強度を低下させる。」)

(頑住吉注:8ページ目:「『ラダ』級潜水艦はモジュール化系列設計を採用しているため、異なる需要に基づき相応のトン数の潜水艦が建造でき、このため比較的高いコストパフォーマンスを持つ。」)


 「スホーイ-35導入はそれ自体が目的ではなくエンジンやレーダー技術が目的」と同じことが潜水艦でも言われているわけで、キャプションは反論していますが状況的に中国の潜水艦技術がなお問題を残しているのは間違いないでしょう。









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