中国最新の99A2戦車、140mm砲を装備?

 以前読んだ記事では一応否定されたはずだったんですが。

http://military.china.com/important/11132797/20130417/17783334.html


ロシアメディア、中国の99A2戦車はすでに換骨奪胎され、単なるグレードアップ版ではない、と明らかに

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の99式メインバトルタンクは大出力ディーセルエンジン1台、125mmスムーズボア砲を装備している。ロシアメディアは最新の99A2式戦車は新型装備であり、初期型のグレードアップ版ではないと認定している。」)

【グローバルネット総合報道】 ロシア軍事工業総合体ニュースネット4月16日の報道によれば、ここ何ヶ月か以来ネットメディアに何度も中国の某種の新型戦車の画像が出現しており、最新の99A2式戦車らしい。この戦車が存在するとの情報は何年か前にすでに明らかにされており、しかも関連の画像はさらに一部の専門家に、すでに大量生産が開始されているとの結論を出させていたが、現在の情報とは明らかに相反している。中国のウェブサイトの最新情報によれば、99A2式新型戦車はまだ試験段階にあるが、すでに終わりに近づいている。

ロシアメディアは、関連の情報は人に「中国人民解放軍の戦車、装甲車両群は今後何年か以内にもう1種の新型戦車を補充する」と推測させる、とする。指摘すべきなのは、公開されている情報は、一定数の99A2式戦車のサンプル品が2009年にはすでに早くも中国の部隊で試用が開始されていたことを明らかにしていることだ。最新の情報から見て、99A2戦車のテストサンプル品には多くの欠陥が存在し、このため製品の仕上げとテストのプロセスはある程度遅延している。

現在99A2式戦車に関する情報は特別に多くはないが、現有の情報を根拠にこの新製品の全体的輪郭を描き出すことはできる。99A2式新型戦車は原型の99式戦車と比較的大きな差異があり、ほとんどあらゆる部材に再加工と調整が行われ、このため99A2式戦車は新型装備であって、以前の型のグレードアップ版ではないと認定できる。また、現有の情報から見て、新戦車のいくつかの創意にはいくつかの問題があるかもしれず、例えば新型エンジンやギア装置方面である。99式と異なり、99A2式新型戦車に使用されるディーゼルエンジンは車体に沿ってレイアウトされておらず、横向きのレイアウトが採られ、車体の長さをはっきり短縮できている。99A2式戦車の動力装置の性能は変わっておらず、エンジン出力は1,500馬力以上、戦闘重量は55〜58トンと見積もられる。比較的良好な馬力荷重パラメータが保持され、1トンあたり約25〜27馬力である。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「ドイツの『レオパルド』2A6メインバトルタンク。MB873Ka-50112Vタービン増圧インタークーラーエンジン1台、120mmRh-120-L55スムーズボア砲を配備する。『レオパルド』2ファミリーの中の最新型で、高い評価を受けている。」です。)

ロシアメディアは、少量生産のサンプル品の画像から、99A2式戦車がトーションバー懸架装置を配備し、両側にそれぞれ6つの転輪があり、起動輪は車体後部にあり、ギアとかみ合うキャタピラを採用していることが見て取れる、とする。この種の動力装置と走行部分の配置を採用すると、中国最新型戦車の路上速度は最大で時速75〜80kmに達し得る。行程パラメータに関しては、しばらくの間正確なデータはない。すでに公開されている99式戦車の性能を基礎に、99A2式戦車の戦闘重量がより大きい事実を参考にすれば、新型戦車の行程指標が相対的に言うとやや低いという結論が出せる。

最も人に興味を感じさせるのは99A2式戦車の武器配置方案である。かつて異なる時期に数種の相互に多少の矛盾がある噂が出現した。このうちの1つの噂は、新戦車は新型照準システムを配備しているはずだが、武器配置は不変で、主砲はソ連・ロシアの2A46戦車砲の中国版である125mmスムーズボア砲で、さらに何挺かの機関銃がある、とした。別の説は中国はこの新型戦車専用に140mm口径の新型主砲を研究開発、生産した、というものだ。これまでの何年かで世界の大国もかつてこの種の大口径戦車砲の研究開発を試みたが、今に至るも特別突出した成績はまだ得られていない。

中国メディアの情報によれば、中国の技術者は最終的に高性能の大口径戦車砲の研究開発に成功した。別の情報は、中国はさらにこのために細長い形状のサブキャリバー劣化ウラン徹甲弾を研究開発した、としている。試験の中で、この砲弾は数十cm厚の均質装甲版を貫通し、甚だしきに至ってはさらにアメリカのM1A2「エイブラムス」戦車の前面装甲板に類似した防護板も貫通できるという。この種の試験結果の真実性は一部の人の論争の原因となっているが、専門家たちはやはり主砲の大口径パラメータから中国の新型戦車の相応の作戦性能を推断し得ている。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「M1A2 SEPはすでにアメリカ軍部隊に装備されている。1,103キロワットのAGT-1500ガスタービン1台、120mmスムーズボア砲を装備する。1991年の湾岸戦争の中で、『M1戦車無敵』の神話を創造した。」です。)

ロシアメディアは、中国の140mm戦車砲の戦闘性能はとっくに全世界の戦車メーカーの視線を引きつけている、とする。99A2式戦車にはまだいくつかの性能上の欠陥がある、ともしているが。もし中国がこのような砲の研究開発に成功し、かつ関連のプロジェクトが量産段階に進んだら、メインバトルタンク領域の新たな革命の始まりとなる。これと同時に、このプロジェクトのスムーズな完成に対し疑問が提示されるのにもやはり理由がある。何故なら現有の少量生産された99A2式戦車の画像から見て、その配備する主砲の口径は(頑住吉注:140mm砲と考えるには)やや小さく、中国版2A46戦車砲の再加工とグレードアップ後の製品であって、依然新型戦車に全く新しい性能を賦与してはいないかもしれないからである。

だが中国の99A2式戦車が将来新型大口径主砲を得る可能性があることは必ず認めなければならない。問題は、更新後の戦車の砲塔が、外形上基本型の99式戦車の戦闘モジュールとはっきり異なっていることで、まず関心を集めるのはより大きな寸法の尾部スロットである。この要素から出発すると、新戦車が140mm戦車砲弾が使用するドラム弾薬架を装備することができる、という結論を出すこともできる。また、中国の情報ソースはさらに新型自動装填装置の研究開発に言及しており、あるいはこれはより大口径の砲弾と薬莢を処理できるものかもしれない。つまり、99A2式戦車は研究開発の最初からもう140mm大口径大威力スムーズボア砲装備方案を考慮したことがあるのだが、この主砲の研究開発と試験の過程でいくつかの問題に遭遇し、中国に改めて常用される125mm口径主砲を装備することを迫り、少なくとも現在しばらくはこうだ、ということである。

ロシアメディアは、中国のウェブサイトが中国はさらに、新型戦車の戦場での生存能力の向上を保証する一連の設備を研究開発中であると指摘している、とする。99A2式戦車は対戦車地雷の攻撃を防御する能力が顕著に向上しているとされる。また、この戦車は性能がより高い新型反応式装甲防御システムを装備し、砲塔上にはアクティブ防護システムのレーダー設備が装備され、その作用原理はしばらくのところ明らかにされず、国外の類似のシステムの原理と同じかもしれない要するに、アクティブ防御システム、反応装甲、コンビネーション装甲を使用すれば、99A2式戦車はもはやNATOの120mm戦車砲弾やいくつかの対戦車ミサイルによる損害を受けない、ということである。

(頑住吉注:これより4ページ目。画像のキャプションは「イスラエルの『メルカバMK4』型メインバトルタンク。バトルプルーフを経た第4世代戦車であり、現代戦車設計の、防護、火力、機動性、指揮コントロールなどの方面を含む各方面の量的変化から質的変化までを代表している。」です。)

中国の戦車メーカーはさらに99A2式戦車のために最新型の近代化された視察照準システムを配備しようとしており、まず車長と砲手の照準装置で、テレビチャンネルを使用し、8〜9km離れた目標を見ることができる。ナビゲーション方面では、就役初期はGPS衛星位置決定システムを使用し、その後GPSと国産の北斗衛星ナビゲーションシステムを組み合わせて使用する。ずっと遠い将来は、あらゆる99A2式戦車が国産の北斗衛星ナビゲーションシステムだけを使用することになる。

ロシアメディアは、現有の情報は人にある印象を残す、としている。すなわち、99A2式戦車は第3世代の近代化された戦車で、性能上一連の国外先進製品に決して劣らない、というものだ。ただこの戦車は主要な武器方面に一定の問題がある。125mm主砲の使用を継続した場合、この戦車は競争相手の面前においていかなる大きな優勢もほとんど持たない。もし中国の新型武器装備研究開発メーカーが充分に自らの聡明才知を発揮し、主砲の口径を140mmにまで拡大することに成功すれば、この新戦車を世界に先んじたレベルに置くことになる。大口径主砲およびその相応の性能は戦車のその他のユニット領域の不足を補うことができる。例えば動力装置、装甲、あるいは電子設備である。

もし新型主砲を得ても、中国の99A2式戦車の発展の前途の見通しは依然特別はっきりしたものではない。その他のいかなる同クラスの装甲戦闘車両とも同じだが、この戦車の技術は非常に複雑で、価格は比較的高価になる。結局のところその原型の99式戦車は1990年代中期には早くももう大量生産を開始していたが、今に至るも500〜600両が組み立てられただけである。99A2式戦車はまだ大量生産が始動しておらず、しばらくは生産速度を語ることはできない。より複雑な新型戦車として、99A2戦車の生産速度は99式戦車より低い可能性がある。このため、今後何年かの内は解放軍の数が最も多く、最も歓迎を受ける戦車は、相対的に古く、あまり先進的でない、だがすでに大量生産されている96式戦車である。数の多くない99A2式戦車は、もし新型140mm主砲が得られれば、敵サイドの防御を突破する装備が精良な技術手段となる可能性がある。もし99A2式戦車が依然125mm主砲を使用すれば、その他の類型の戦車の運命をなぞり、はるか遠い将来においてのみ装備数が比較的多い普通のメインバトルタンクになるだけである。

(頑住吉注:5ページ目)ロシアのT-90メインバトルタンク。T-90の価格は低廉、各方面の機能は非常に優秀で、現在のメインバトルタンクの中でコストパフォーマンスが最も良いものの1つである。

(頑住吉注:6ページ目)イギリスの「チャレンジャー」2型メインバトルタンク。「チャレンジャー」2戦車はかつて5,300km離れたT-62戦車を撃破し、これは史上最も遠い撃破記録である。

(頑住吉注:7ページ目)フランスのAMXルクレールメインバトルタンク。この戦車は自動化戦場管理システムを採用し、戦場の戦車に情報の共有を実現させることができ、正真正銘のデジタル化戦車である。

(頑住吉注:8ページ目)日本の90式メインバトルタンク。人を最も忘れ難くさせるのはその850万アメリカドルという驚くべき製造コストかもしれない。

(頑住吉注:9ページ目)中国の96式戦車。この戦車は「砺剣2000」全軍科学技術大演習の中で頭角を現し、何度もの射撃がいずれも正確に目標に命中し、卓越した戦闘性能を見せた。

(頑住吉注:10ページ目)ロシアのTー80メインバトルタンク。この戦車の初陣ははチェチェンで、グロズヌイ郊外で気勢と威風を示した。3km離れた目標の破壊をほとんど射撃のたびに成功させ、突撃する歩兵もまたその戦績に熱烈に歓呼した。


 性能をさらに向上させたい新型戦車であり、重量も増加しているのに同じエンジンしか使えない、というのも中国の動力関係の弱点を示すものでしょう。140mm砲に関しては、将来出現する可能性がある、という程度だと思われます。

















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