「無人戦争」の時代が来る?

 やっぱどうしても「ターミネーター」の世界観を連想しますけど。

http://military.china.com/news/568/20161103/30029596.html


無人作戦システム:未来の戦争のルールを根底から変える

「スマート時代」の幕が大々的に開かれるのと共に、戦場のロボット、無人作戦機、無人潜航器など無人技術をもって主導される新型武器プラットフォームが徐々に戦争の舞台の主役となる‥‥

第11回中国国際航空宇宙博覧会が11月1日珠海で開幕し、「翼竜」、「彩虹」、「雲影」などの国産ハイエンド無人機が鮮やかにお目見えし、世の人の関心を引き起こしている。近年来、無人作戦システムは未来の戦争のルールを変える転覆的性質の技術装備として、世界の範囲内で急速に発展し、すでに国家間の軍事ゲームの重要な力量となっている。アメリカはイラク、アフガニスタンの戦場に大量の無人作戦システムを配備、使用し、顕著な作戦効果と利益を生じさせ、その作戦の実践は世の人に向け無人システムの非常に大きな軍事的価値をはっきり示した。その戦略の東への転移と共に、アメリカは第三次「オフセット戦略」実施の中で、転覆的性質の技術で戦場の優勢を取得することをより強調している。この背景の下、大量の新型無人作戦システムがアジア太平洋地域に優先配備され、我が作戦ないし戦略対応に対し必ずや重大な影響を生じさせることになる。

アメリカの国家科学委員会はかつて次のように予言した。「21世紀の核心武器は無人作戦システムである」 現在この予言は徐々に現実となりつつある。「スマート時代」の幕が大々的に開かれるのと共に、無人化戦争がすでにやってきており、戦場のロボット、無人作戦機、無人潜航器など無人技術に主導される新型武器プラットフォームが徐々に戦争の舞台の中央に出てきて、未来の作戦の発展方向を誘導し、かつその他の新型技術装備と共に情報化戦争の戦争形態を改変している。

無人作戦システムは多種の軍事技術を総合的に運用して研究開発された、人に取って代わり某種の特定の任務を完成させることができる新型作戦システムで、一連の先進軍事「技術群」の総合的集成、創新発展の産物である。作戦使用区域の差異に基づき、無人作戦システムは無人地上プラットフォーム、無人機システム、無人海上システムなどに区分できる。

無人地上プラットフォーム

未来の戦場の「ダークホース」


無人地上プラットフォームは、陸上作戦の重要な力量で、人に代わって危険度の高い環境下で各種任務が完成でき、生体戦力の保存、作戦効能の向上に対し重要な意義を持つ。無人地上プラットフォームは広義の概念で、地上ロボット、無人車両、無人化砲塔など多種の地上無人システムを含む。

1990年代以来、無人地上システムは長足の発展を取得し、偵察監視、後方勤務支援、地雷敷設および処理、爆発物排除救援、対地攻撃など多種の任務が執行できる。米軍の地上無人作戦システムの発展は迅速で、かつ局地戦争の実践と結合して不断に発展変化改良され、現在多くの類型の地上無人システムを持つ。その重要な研究成果には分隊任務支援車、「クラッシャー」高機動無人戦闘車、「アトラス」二脚ロボットなどが含まれる。

アメリカの他、ドイツ、イスラエル、イギリス、フランス、イタリアなどの国も全て地上無人作戦システムの研究を非常に重視し、ドイツが研究開発したデジタル化「Wiesel」装甲車、イスラエルが研究開発した「守護者」無人車両、イギリスの自主式運動偵察デモンストレーション車や爆発物探知計測ロボットなどは、いずれも世界で先んじた水準にある。現在無人地上プラットフォームは、単一プラットフォーム作戦運用から多プラットフォーム協同運用に向けて発展しつつあり、形態がそれぞれ異なる多種の無人地上プラットフォーム群が、遠くない将来戦場でその業前を見せることになるだろう。

無人機システム

作戦プロセスに影響する重要な力量


無人機システムの発展はおおよそ標的機、無人偵察機、使い捨て攻撃無人機、偵察・打撃一体無人機および無人作戦機などの段階を経歴した。現在、無人機は情報偵察、中継通信、電子対抗、防空、制空、正確打撃など多種の任務が完成でき、すでに作戦プロセスに影響する重要な力量となっている。アメリカの無人機システムは世界に先んじた水準にあり、その種類は非常に多く、戦略、戦役、戦術各レベルの無人偵察機があり、中継通信、電子対抗、攻撃、作戦など各レベルの無人機もある。米軍はその対テロ作戦の中で、80%の偵察監視任務が無人機によって完成される。現在米軍がすでに装備する無人機は80種近く、7,000機あまりで、これには「グローバルホーク」、「ダークスター」、「ブラックスウィフト」などの長航続時間無人機、「シャドー」、「指針」、「先駆者」、「金眼」、「龍眼」などの近距離無人機、「微星」、「ブラックウィドウ」、「美鈔」などのミニ型無人機、「プレデター」、「リーパー」など無人作戦機が含まれる。(頑住吉注:いちいち検索して調べるの大変なんでパスします。)

アメリカが最も新しく研究開発したX-47Bステルス無人攻撃機は2013年5月14日に初めて空母からカタパルト発進し、自主空中給油が行え、全方向、広い周波数帯のステルス能力を持ち、航続時間は50時間に達し得る。イスラエルの「ヘルメス」戦役戦術無人機は2008年ロシア・グルジアの戦場で存分に腕を見せ、「ハーピー」対輻射無人攻撃機は地上レーダーを自主追跡しかつ破壊できる。

また、ヨーロッパの6ヶ国が合同研究開発する「ニューロン」無人作戦機、ロシアの「エイ」無人作戦機、イギリスの「雷電の眼」無人機、イタリアの「天空」計画などは、全て現在無人機ファミリーの中の「優秀者」である。

無人海上システム

未来の海軍力量の倍増器


「9.11」事件後、アメリカはより多くの関心を水上無人艇に注ぎ始めた。現在アメリカ海軍はすでに多くの機種の無人海上システムを配備しあるいは研究中で、例えば遠隔操作掃海システム、無人感応掃海システム、無人水上掃海艇、「水虎魚」無人モーターボートなどで、海軍の情報偵察、電子戦、掃海、対潜、水上戦など多くの領域での任務執行を支持する。

無人海上システムは現在まさに急速に発展する時期で、これには主に無人水上艇、無人潜航器などが含まれる。アメリカ海軍の「情報、監視および偵察路線図」は、2020年前後になれば、米軍は新型の水中無人作戦部隊を完成させることになる、と指摘している。現在米軍はすでに隠蔽された機雷の偵察に用いる第1世代無人潜航器を配備しており、かつ新世代無人潜航器を研究開発中で、誘い餌として母艦・艇が敵サイドの潜水艦を狩り殺すのに協力援助でき、かつスマート化された攻撃能力を持つ。

イスラエルは無人艇開発の先駆者で、「保護者」、「ヒトデ」、「銀色馬林魚」などの無人水上艇のパフォーマンスは非凡である。また、フランスの「巡査員」無人水上艇、イギリスの遠距離総合掃海システム、「海狐」掃海システム、「翠鳥」対機雷無人水上システムなども、無人海上システムの典型的代表である。

無人と有人が交互に融合

合同作戦体系能力の向上


地上、空中、海上の他、宇宙領域の無人作戦システムも非常に人の関心を引く。アメリカのX-37B無人宇宙飛行機は2014年10月17日、地球をめぐる軌道上を飛行すること長さ22ヶ月にも達した後でスムーズに帰投し、かつカリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地に成功裏に着陸した。米軍はこの時の行動に対し固く口を閉ざし、この隠された「宇宙の殺し屋」をますます神秘で謎なものにさせている。

無人作戦システムの特徴は「プラットフォームは無人、システムは有人」で、基本的な性質は有人作戦システムのスマートな延伸で、人とスマート化された「無人」武器装備の高度な融合によって、最大限作戦効能を向上させ、人類の武器に対する不断に発展変化する作戦の需要を満足させる。未来の戦場は無人および有人作戦システムが交互に融合する新型作戦体系を形成し、したがって合同作戦体系の能力を向上させる。

「無人戦」は電子戦同様、独立した作戦様式となり、進攻作戦模式を改変する。将来、「無人戦」は火力打撃の前の相対的に独立した1つの作戦段階として存在し、かつ初戦の中でカギとなる重要な性質の作用を発揮する可能性が極めて高い。例えば米軍が提出した「蜂群攻撃」は、その「蜂群」概念を基礎に発展した新型作戦行動で、その主要な方法は大量の低コストの無人機を運用して作戦目標に対し飽和式攻撃を実施し、比較的小さい代価をもって最大化された作戦効果を引き換えに獲得することを極力求めるのである。

無人作戦システムはネットワーク中心戦と天然の「血縁関係」を持ち、特に無人作戦システムは任意に配備、多任務搭載荷、複雑劣悪な環境に対応可能などの特徴を持ち、理想の分布構造を形成し、新型作戦理念実現のため必要条件を創造した。例えば、米軍が積極的に検証中の分布式作戦概念は、多種の無人作戦システムの支持に頼り、より広範なネットワーク化手段をもって作戦効能を高め、作戦行動のスムーズな実施のために基礎を固める。(王富軍、張家皓)

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時運に乗じて生まれるアンチ無人作戦技術


無人作戦技術の迅速、猛烈な発展と共に、これに対応するアンチ無人作戦技術も時運に乗じて生まれ、無人作戦システムの実戦応用に脅威をもたらしている。技術手段について言えば、現在主に以下の何種かがある。

無線電子支配権を奪取する。低空領域の安全確保のため、アメリカ政府は無線電信受信機を採用して無人機を追跡しかつロックオンし、その後大出力の無線電子信号を使用して無人機に照射し、その無線電子支配権を奪取する。ひとたび無人機が信号をキャッチできなくなれば、すぐに墜落損壊するだろう。

音波妨害。韓国の研究人員は無人機の中のカギとなる重要部品であるジャイロ装置に対し共振試験を行い、音波を利用してジャイロ装置に共振を発生させ、間違った情報を出させ、結果的に無人機の墜落をもたらすことができるということを発見した。

試験は、外部音波を利用して無人機のジャイロ装置に共振を発生させ、結果的に無人機の平穏な飛行をかき乱すことは、技術上実行可能だということを示している。ジャイロ装置とマッチする騒音を発した時、1機の本来正常に飛行していた無人機が突然空中から墜落するのである。

GPS信号妨害。現在、大多数の無人機の飛行のコントロールはGPS衛星ナビゲーションシステムと慣性ナビゲーションシステムが相互に結合した方式を採用している。もし無人機のGPS信号受信機を妨害したら、無人機がジャイロに基づく慣性ナビゲーションシステムに頼るしかなく、充分に正確な自身の座標データが獲得できない結果をもたらすだろう。もし正確な位置情報がないと、カメラやビデオカメラの助けを借りて獲得した情報にはいかなる価値もなくなる。この時無人機はせいぜい1台の飛べるカメラである。

ハッカー技術。ハッカーたちは無人機の内部に置かれたWi-Fiネットワークと開放されたリモートポートによって、無人機のリアルタイム操作システムに向け攻撃を発起する。Wi-Fiネットワークを通じ、攻撃者は無人機操縦者とのコントロール連結を切断し、かつ自らとペアにさせ、しかる後に無人機に対するコントロール権限を獲得し、目標たる無人機に対する支配を実現する。

無人機専用弾薬。アメリカの研究人員は専門にああした無人機の侵犯を受ける人群に照準を合わせ、特殊な無人機専用弾薬を開発した。無人機の侵犯を受けたことを発見した時、専用弾薬を装填した特殊な銃器を使用して軽々と無人機を打ち落とし、したがって無人機のプライバシー侵犯あるいはテロ攻撃を防御できる。

レーザー砲。ボーイング社はあるレーザー砲を開発し、これは無人機破壊専用である。精密なレーザーによって正確に無人機を正確に照準した後、機体に穴を焼いて開け、これを墜落させる。試験は、レーザー砲の発射器と照準器がコンビネーションした時、無人機のいかなる部位も正確に照準できることを示している。このため、無人機の主翼あるいは尾部を焼いて破壊しただけの状況下で、その主体たる設備の完備、結果的な機密の窃取、敵の目的の追跡捜査の目的を達成を確保することができる。

多チャンネルアプローチ。先日、国外の研究人員は手を携えてアンチ無人機システムを開発した。このシステムは電子スキャン防空レーダー、光電子指示器、可視光線/赤外線カメラ、目標追跡ソフト妨害システムを集成しており、8kmの範囲内の無人機に対し探知計測、追跡、識別、妨害、制止を行うことができる。ひとたび無人機に安全への脅威が存在することを確認した後は、このシステムは妨害信号を発し、その任務を失敗させ、あるいは直接墜落をもたらす。


 もう日本の無人機に関する遅れは少なくとも数十年は挽回できないレベルだと思いますが、こうした無人システム全般でもそうなっていくんでしょうかね。














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