中国軍用機関連3題

 まず殲ー31関連です。

http://military.china.com/critical3/27/20141229/19156521.html


電磁カタパルト、中国第4世代艦載機が威風を見せることを決定づける

最近ある外国メディアは、中国の殲ー31ステルス戦闘機の原寸大模型がすでに本国空母の甲板に搭載されたと報道した。関連の情報は、中国が一段と力を入れて電磁カタパルトを研究開発中であり、将来建造が完成する空母の上で、中国第4世代艦載機が威風を見せることになる、ともしている。

殲ー31が中国の未来の艦載機を担当することに関しては、とっくに噂があった。周知のように、第4世代機は2つの大きな突出した特徴を持つ。すなわち、超音速巡航とすば抜けた機動性能で、海空の戦闘の中で第4世代機を装備した軍隊の打撃能力は非常に大きく向上することになる。殲ー31は我が国の国産第4世代ステルス戦闘機であり、当然に重任を担うべきである。

だが、殲ー31は中推力に属し、大推力の殲ー20に比べ超音速巡航や対地対艦攻撃の上で顕著な隔たりがあり、殲ー31が中国第4世代艦載機を担当したのでは米軍空母戦闘群への対抗を保証できなくさせると心配する少なからぬネット仲間もいる。だが筆者はこれは間違いであると考える。艦載ステルス機として殲ー20と殲ー31を比較すると、殲ー31はより優勢を持つ。殲ー20が属するのは重戦闘機である。30トン前後の艦載機は、空母の受け入れられる数について言えば非常に大きく減少させる。空母が搭載する艦載機は少なくとも40機以上で、アメリカの空母が搭載する艦載機は基本的に50〜70機に達する。この角度から出発すると、相対的に重量がより軽い中型ステルス戦闘機殲ー31が疑いなく最良の選択に他ならない。

殲ー31は殲ー20より小さいが、殲ー31はそれにもかかわらずより米日を憂慮させる。何故なら殲ー31の相対的にあまり複雑でない設備と比較的低い開発費用は、それがより早く就役する可能性をを示すからである。現在暫時RD-93を使用しているが、将来はきっと直径と推力がより大きい国産エンジンに換装されるだろう。中国ガスタービン研究院がウクライナと共に開発するベクトル推力ターボファンエンジンWS13が殲ー31に用いられることはすでに疑いの余地がなく、WS13改良版の推力:重量比は9で、推力は9,500kg、2台での19,000kgは充分である。

事実として、国産WS-10エンジンを採用した殲ー15は作戦半径が1,000km以上で、現役艦載機のトップグループに位置する。火力コントロールレーダー、制御誘導ミサイルなどの方面等各項目の指標はアメリカのホーネットに基本的に近く、世界一流の基準に到達している。しかし新世代艦載機としては殲ー15はまだ充分にはほど遠く、せいぜい現在の中国が艦載機飛行員を訓練する、および遼寧号空母艦載戦力を満足させられるだけである。新世代艦載機としては、殲ー31をおいて他にない。事実としてアメリカ人はとっくに殲ー31が艦載化されるだろうと予言しており、同時に最も憂慮することでもあるのである。

筆者は、殲ー20は中国初の大型ステルス戦闘機であり、弾薬搭載量が大きく、航続距離が長く、巡航速度は時速2241.75km(マッハ1.83、渦扇-15を採用した後)で、最大飛行速度はマッハ2.5に達し、最大飛行高度は20,000m、航続距離5,500km(2つのサブタンクを搭載)、作戦半径2,000kmで、総合性能から言って殲ー31は殲ー20に及ばないと考える。結局のところ殲ー31は中型であり、殲ー20は大型で、差異があるのである。このため殲ー20はむしろF-22との勝負に充当すべきで、航続距離5,500kmは遠距離作戦の需要を満足させるのに足りる。一方殲ー31は艦載機として、中国の西太平洋に対する支配能力をより突出させることになる。結局のところ我々はより多くの空母戦闘群を必要とするのである。


 確かに殲ー31が最大限の能力を発揮すればスーパーホーネットをしのぐものになる可能性があるでしょうが、「なんちゃってステルス機」にしかならない可能性もあると思われます。次はこれともやや関連のある話題です。

http://military.china.com/news/568/20141231/19164914.html


ロシア、中国が梟竜戦闘機の賃貸を考慮、とする あるいは最新国産エンジンを配するか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ある報道は、アルゼンチンに中国戦闘機導入の意志があり、このため同国はC-802亜音速およびSM-400AKG超音速対艦ミサイルを含む対艦ミサイルが使用できる、とする」)

ロシア軍事工業総合体ニュースネット12月31日の報道によれば、中国には途上国市場向けに近代化された戦闘機を輸出し、同時に中国航空工業の技術レベルを向上させる能力がある。

FC-1「梟竜」(JF-17「雷電」)戦闘機は第5世代戦闘機が買えない途上国の空軍の中で防空任務を執行することが完全にできる。こうした国にとって、価格が比較的リーズナブルな中国の飛行機は最も良い選択である。通常の状況下では、こうした国の空軍はステルス戦闘機の脅威を受けることはないし、遠距離打撃実施の要求もない。

「梟竜」戦闘機は先進的な複合材料を採用し、機の重量を軽減できるだけでなく、さらにステルス性能を向上させられる。中航工業社はさらに国産の最新ターボファンエンジンを使用し、ロシアが生産するRD-93エンジンに取って代わらせる可能性がある。充分な数の潜在的買い手がありさえすれば、すぐこの種の広範なグレードアップができる。また、中国はさらに全額で「梟竜」戦闘機を購入する能力のない国が賃借して戦闘機を用いることを許す問題を考慮している。

ある報道は、アルゼンチンに中国戦闘機導入の意図があり、何故ならそれは対艦ミサイルが使用でき、これにはC-802亜音速およびSM-400AKG超音速対艦ミサイルが含まれるからだ、とする。中国・アルゼンチン両国は去年すでに初歩的談判を行った。その他の潜在的買い手にはサウジアラビア、アルジェリア、マレーシア、ナイジェリア、スーダンが含まれる。多くの国は複座型練習機を持つ希望を表明しており、中航工業はこの種のバージョンの飛行機は3〜4年後にはもう世界市場への進軍を準備する、と考える。

FC-1「梟竜」機の総設計師楊偉は「中国日報」のインタビューを受けた時、この飛行機に良好な作戦能力があるだけでは、競争相手に勝つにはまだ充分にはほど遠い、とした。軍用機、特に戦闘機の輸出は、通常一連の地縁政治的要素の影響を受けるのである。

ロシアは自らのFC-1/JF-17戦闘機のエンジン供給商としての地位を保持することを企図し、アフターバーナー使用時の推力が9,300kgに達するRD-93MA改良型ターボファンエンジンを推薦しているところである(基本型のRD-93エンジンのアフターバーナー使用時の推力は8,300kg)。(編集翻訳:林海)


 戦闘機のリース、レンタルというのは珍しいと思いますが何しろ高額なものですからそれでも相当な収入につながる可能性もありそうです。最後に登場した新型エンジンは、中国国産エンジンが遅延した場合殲ー31に使用されることになる可能性もあるでしょう。ただし梟竜戦闘機の輸出がロシア戦闘機の輸出をあまり圧迫するとロシアが中国への航空エンジンの輸出をしぶることになるかもしれません。次は飛行艇関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20141229/19155541.html


蛟竜600水陸両用機初の大型部品が架台を降りる あるいは2015年末に初飛行か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2014年12月29日、大型消火/水上救援水陸両用機AG600(蛟竜600)の初の大型部品である機体中部が中航飛行機西安分社で架台を降り、AG600の試作作業が重要な段階性の成果を取得したことを象徴的に示した。」)

「第12期5カ年計画」期間に中航工業通飛が研究開発する象徴的製品である「蛟竜」AG600は現在世界最大の研究開発中の水陸両用機で我が国の森林消火および水上救援の切迫した需要を満足させることができ、国家の航空応急救援体系を建設し増加し得るために必要とされる装備である。

「蛟竜」AG600機は「水陸両用、1機種多タイプ、系列的発展」の設計思想通りに設計が行われ、陸上で発着することもできれば、水上に発着することもでき、離陸重量は53.5トンで、20秒以内に1回で12トンの水を汲むことができ、水上発着の波に抗する高さは2mに達する。森林消火、水上救援など多項目の任務を執行する能力を持ち、ユーザーの需要に基づいて必要な設備を追加装備、改装でき、海洋環境観測、資源探査、客や貨物の輸送などの任務執行の需要を満足させることができる。

現在AG600はすでに全部の設計作業を終え、部品製造作業が全面的に展開され、2015年末に初飛行を実現すると見られる。

(頑住吉注:2〜5ページ目のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。6ページ目)蛟竜-600は中国が自ら設計、研究開発を行う新型水陸両用機で、これは中国新世代特殊航空製品の代表作である

(頑住吉注:7ページ目)蛟竜-600機は単一船体、片持ち式高翼単葉レイアウト形式を採用している。4台のWJ-6エンジンを選択使用し、前三点引き込み脚を採用している

(頑住吉注:8ページ目)2014年11月4日、蛟竜-600が珠海航空展で全面デビューするとの情報が広範な関心を引き起こした。中国はこの機によって一挙に日本のUS-2水上機を超越し、現在世界最大の水上機製造国ともなる


 別に日本にこれ以上大きい水陸両用機が作れないというわけではなく、大きけりゃ偉いわけでもないわけですが。以前にも書きましたがUS-2の耐波性は3m、一方蛟竜の2mというのはこの方面の経験が乏しい中国の技術者が計算上こうなるはずだと考えているだけのことで、あるいは将来インドが購入したUS-2が蛟竜の行動できない天候の下で活躍して差を見せつける場面が見られるかもしれません。














戻るボタン