中国へのスホーイー35引き渡しは今後どうなるのか

 日米にとって強敵になると思われますが。

http://military.china.com/news/568/20170204/30230549.html


タス通信社:ロシアは今年と来年それぞれ中国に向け10機のスホーイー35戦闘機を引き渡す

ロシアのタス通信社は2月2日、ロシアは2017年に中国に向け10機のスホーイー35戦闘機を引き渡し、その後10機を2018年に引き渡し、中ロが締結したスホーイー35全購入契約は3年内に完成されることになる、と報道した。2016年11月、ロシア連邦軍事技術協力局(FSMTC)副局長のウラジミール(Vladimir)はタス通信社に向け、ロシアはすでに中国と締結した戦闘機に関する契約の第1段階の義務の執行を開始しており、かつ2016年末に中国に向け最初の4機のスホーイー35戦闘機を引き渡し済みで、これらの戦闘機は広東省の遂溪の中国空軍某基地に到着済みである、と事実確認して語った。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシア空軍のスホーイー35S戦闘機」)

タス通信社はロシア軍サイドの内部情報源を引用して、中国とロシアは2015年11月に24機のスホーイー35戦闘機の購入契約を締結しており、契約総額は20億アメリカドル以上と見られ、戦闘機の他、契約はさらに地上支援設備や予備エンジンの供給を包括している、とした。契約は3年内に執行が完成されるとされることになる。

タス通信社は、スホーイー35はロシアが研究開発した多用途第4世代++戦闘機で、フェイズドアレイレーダーとベクトルエンジンを配備する、とする。最高飛行速度は2500km/hに達し得、航続距離は3,400kmで、30mm口径航空機関砲を配備し、合計12箇所の武器搭載ポイントがある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アムール共青城飛行機製造工場のスホーイー35生産ライン」)

視察者ネット軍事評論員は次のように言った。2015年および2016年、アムール共青城飛行機製造工場はロシア航空宇宙軍に向けそれぞれ12機のスホーイー35戦闘機を引き渡しており、累計で58機引き渡し、ロシア航空宇宙軍は2025年には150〜170機のスホーイー35戦闘機を装備すると見られ、つまり共青城工場は毎年継続して航空宇宙軍に向け12機前後のスホーイー35戦闘機を引き渡す速度である。この基礎の上に、2017年および2018年それぞれ中国に向け10機のスホーイー35を引き渡し、アムール共青城はこの2年内に毎年少なくとも22機以上のスホーイー35を生産することになり、これに個別の数のスホーイー30M2が加わり、共青城工場の27系列戦闘機の生産能力は、何年か前の沈陽飛行機がJ-11Bのみ生産していた時の水準に到達することになる(当時沈陽飛行機は毎年海空軍に向け1個連隊24機のJ-11B戦闘機を引き渡した)。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国サイドの人員の1機のロシア航空宇宙軍のスホーイー35の前での集合写真」)

2006年に「新」スホーイー35概念が提出されたばかりでほどなくロシアサイドがもう能動的に中国に向けこの機を推薦してから現在中国空軍に引き渡されるまで、すでに10年が過ぎ去り、中国がスホーイー35を購入することに関する問題はこの期間噂が絶えず、甚だしきに至っては「狼が来た」の故事となった。ある噂は11年にはもう初歩意向契約が締結済みで、購入数に関し話し合いがまとまらなかっただけだ等々としていた。

事実としては2014年になって、スホーイー35はやっとロシア軍の何度かの合同軍事演習に参加し、2015年になってやっと完備された作戦能力(FOC)を形成した。慎重な人民解放軍は明らかに技術上なお未成熟な実戦機を軽率に購入することはないだろう。ロシアメディアが明らかにするところによれば、最初の2ロットの量産型スホーイー35にはまだ少なからぬ信頼性問題が存在した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2014年珠海航空展で撮影されたスホーイー35戦闘機。飛行員はセルゲイ ボゲダン」)

2014年の珠海航空展で、ロシア空軍現役の赤色08号スホーイー35戦闘機が功績ある試験飛行員セルゲイ ボゲダンによって操縦され、何度もの飛行デモンストレーションを行った。編集者は当時現場で幸いにもそのうちの1回を目撃したが、相当に震撼した印象を残した。当時多くの分析は揃って、中国サイドがスホーイー35を購入する決心はすでに固まり、後続の談判の内容は契約のディテールにある、と指摘していた。この時の航空展で、ロシア国防輸出社社長のイサイジンは中ロのスホーイー35契約に言及した時、双方の共通認識に基づき、スホーイー35の「外形は最小の改修を経、これは主に外部搭載レベルに体現される」と強調した。このことは、中国サイドはスホーイー35に国産武器の使用能力を増やすことを要求したという可能性が高いことを意味している。契約全体の購入金額も、中国サイドが決してスホーイー35のためにあまり多くのロシア製ミサイルを購入しないことを説明している。

「ウォールストリートジャーナル」など外国メディアの報道によれば、中国サイドは最初のスホーイー35導入契約締結と同時に、さらにロシアサイドと後続の48機ないし96機に関する意向協議につき商談を行った可能性がある。24機のスホーイー35は空軍の現行の編成の1個第3世代機連隊/旅団の数に相当する。中国のスホーイー35を装備する部隊は長期にわたりスホーイー27/殲ー11を使用してきたエース戦闘機連隊で、この連隊は甚だしきに至っては「南覇天」のあだ名を有し、スホーイー35が中国で初歩的な戦闘力を形成する時間は決してあまり長くはないと信じられる。

しかもこの機はスホーイー34同様さらに外部タンクが搭載できるので、このことはもし現在では殲ー20がすでに就役した後だったとしても、スホーイー35の作戦半径を依然中国空軍戦術機の中で最も長いものにさせる。将来さらに「擁抱宝島」(頑住吉注:文脈からして台湾回復)行動を執行するのに、あるいはもはやそれぞれ南北方向から戦闘機部隊を出動させ轟ー6Kに対しリレーでの航路護衛を行う必要はないかもしれない。もし中国空軍がスホーイー35の使用に対し満足を感じたら、後続で購入数を拡大し、ならば共青城の現在の生産能力の状況に照らせば、2020年になれば中国空軍はあるいは満編成の2個スホーイー35戦闘機連隊を有することになるかもしれない。どうであろうと、スホーイー35は未来の中国空軍で4桁の数に達し(頑住吉注:3桁の間違いじゃないですかね)、かつ第4世代機と第5世代機が共存する戦術飛行機の機隊の中で、重要な地位を占める。


 多くの中国人はスホーイー35をそんなに多く購入しなくとも国産機で充分だと信じあるいは期待していると思われますがどうなるでしょうかね。



















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