「脱北」の動きが再び活発に?

 金正恩就任以来国境警備を厳しくして「脱北」を減らすことに成功していたようですが。

http://military.china.com/important/11132797/20160412/22415257.html


北朝鮮メディア、韓国に反乱逃亡した北朝鮮労働者を批判:21世紀のユダ、人間のカス

原題:韓国、北朝鮮の大佐が韓国に反乱逃亡、とする 北朝鮮メディア、声を発し反乱逃亡者を批判

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「13名の北朝鮮レストランの従業員が集団で韓国に反乱逃亡」)

【グローバル時報】 先週末に韓国統一省が13名の北朝鮮レストランの従業員が「集団脱北」し韓国に到達したと言明したのに続き、韓国国防省は11日再度対外的に、1名の北朝鮮の大佐が去年末に韓国に投降した、と宣言した。韓国メディアはこれに対し欣喜雀躍し、これは今まで韓国に反乱逃亡した北朝鮮軍最高クラスの将校であるとし、北朝鮮の中層部に「動揺が発生」し北朝鮮の「体制不穏」を事前に示していると考えている。だが、韓国政府が今回「慌ただしく」「脱北者」情報を宣言したのは、間もなく行われる議会選挙に影響させるためだと考える疑問の声もある。

韓国KBSテレビ局11日の報道によれば、韓国国防省は当日、朝鮮人民軍偵察総局で対韓国情報工作を担当するある高級将校が去年韓国に投降したとの情報が事実に属すると事実確認した。この北朝鮮将校の階級は大佐で、朝鮮人民軍の普通の中将に相当する。韓国連合通信社は、同社はかつて北朝鮮特務機関将校が投降したとの情報を独占報道したことがあるが、これは韓国当局初の事実確認である、とする。韓国国防省スポークスマンの文尚君は11日定例記者会見で、この北朝鮮将校の個人資料、投稿の時期など具体的内容はまだ申し上げられないとした。韓国連合通信社の報道によれば、偵察総局は朝鮮人民軍の核心的組織であり、対韓国情報工作の全権を担い、直接北朝鮮指導者である金正恩に向け報告する。これは今まで韓国に反乱逃亡した北朝鮮軍最高クラスの将校でもある。

これは最近韓国が発表した2度目の「北朝鮮人員脱北」の情報である。4月8日、韓国統一省は対外的に、中国のある北朝鮮レストランで働く13名の外貨獲得人員が集団で逃亡し、東南アジアを経て7日韓国に入国した、と言明した。韓国連合通信社は韓国政府の消息筋の人物の話を引用して説明し、こうした人員は北朝鮮の制度に失望し、かつ韓国社会に憧憬を抱いた、とする。国連の制裁決議などの影響を受けて、北朝鮮が海外で経営するレストランの顧客が急減し、困った状況に陥っている。この影響を受けて、北朝鮮は中国、東南アジアなどの国に開設した130件余りの外貨獲得のためのレストランを大きな力を入れて整理し始めている。韓国の「朝鮮日報」は11日、13名の北朝鮮レストランの従業員が集団で韓国に反乱逃亡したことは、中朝関係を「泣きっ面に蜂」にさせるかもしれない、とした。北朝鮮のウェブサイト「我々の民族の間」は11日文章を掲載し、反乱逃亡者は「21世紀のユダ」「人間のカス」だと批判した(頑住吉注:何で共産主義者のくせにキリスト教徒みたいなこと言うんですかね)。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「韓国のソウル。北朝鮮脱北者がパフォーマンスを行っているところ」です。)

中国外交部は11日定例記者会見で、13名の北朝鮮人が中国の北朝鮮レストランから韓国に到達したが、中国は彼らのために協力を提供したのか否かとの質問に対し、外交部スポークスマンの陸慷は次のように語った。調査を経たが13名の北朝鮮籍人員は4月6日早朝に有効なパスポートを持って正常に出国した。特別の強調を必要とするのは、こうした人が持っていたのは有効な身分証明書類であって、合法に中国国境を出入りしており、不法入国した北朝鮮人ではないということである。

韓国の「中央日報」は11日、13人の集団「脱北」は北朝鮮が金正恩時代に入って初めて発生したこのような事件である、とした。1987年に北朝鮮の医師である金万鉄一家11人が漁船に搭乗して北朝鮮から逃走して以来、10人を超える「脱北」現象は決して多くは見られていない。韓国の「朝鮮日報」は、ある情報は去年もう1名の朝鮮労働党統一戦線指揮部の幹部が韓国に反乱逃亡したとしている、とする。

だが今回宣言された北朝鮮人員反乱逃亡の一件に対する、韓国政府の「性急」さは疑問も引き起こしている。韓国連合通信社は、韓国政府が4月8日にもうメディアに向け「脱北者」4月7日入国の事実を発表したことは人を理解し難くさせる、とする。韓国政府は本来1ヶ月前後の合同調査過程を必要としたはずで、さらに第三国との外交摩擦などの要素を考慮する必要があった。韓国の「中央日報」は11日匿名の消息筋の人物の話を引用し、すでに韓国に到着している13人は決してこのレストランの全部の業務人員ではなく、「さらに3〜5人がまだ第三国で帰順を待っており、韓国政府はいささか過度に急いで13人脱北の情報を発表したようだ」とした。さらにある情報は、韓国統一省は「脱北者」の北朝鮮に残した家族の安否を考慮してこの情報の発表に反対したが、青瓦台によって公開を要求された、とする。韓国最大野党共同民主党は、今回政府が慣例を破って「脱北」情報をを発表したのは「北風」を起こすためであるとし、同党は青瓦台が議会選挙に干渉するのを停止するよう懇切に促している(頑住吉注:「北風」はここでは選挙の追い風みたいな意味ですかね)。これに対し、韓国政府は11日きっぱり否認し、かつ説明して、国際社会が北朝鮮に対し制裁措置を取る状況下で今回の「脱北」事件が出現したことには非常に意味があり、こうした人は韓国国内の安全において保障が得られる、とした。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは2ページ目と同じです。)

だが、北朝鮮レストランの従業員集団「脱北」に関しても情報機構の大佐の反乱逃亡に関しても、北朝鮮メディアには関連の情報はない。4月15日は北朝鮮の今は亡き指導者金日成の生誕記念日であり、北朝鮮の一年に一度の「太陽節」でもある
。北朝鮮は毎年必ず一連の慶祝活動を行う。北朝鮮当局メディアは最近今年の「太陽節」の関連の慶祝準備活動の報道も開始しており、北朝鮮の「労働新聞」は11日報道し、世界のいくつかの国が「太陽節慶祝準備委員会」を成立させており、その時一連の慶祝活動を行うことになるだろう、とした。平壌市内でも慶祝準備活動が開始され、街頭の幾つかの場所には慶祝の標語がかけられている。第29回平壌「万景台賞」国際マラソン競技は10日平壌で行われる。金日成の花と金正日の花展示会も近く行われる。


 韓国政府がもし脱北者の家族やまだ韓国に到着していない脱北希望者の安全より選挙で有利になることを優先したのなら問題があるでしょうが、それでも北朝鮮の政治、社会体制よりずっとましなことは動かしようがないわけで。情報担当将校とか海外での業務者とかは北朝鮮国外の状況がどうなのか、比較して北朝鮮がどれだけひどいのかどうしても知ることになるわけで、逃亡を完全に防ぐのは無理でしょうね。















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