韓国関連2題

 「THAAD」配備に関し、表立っての「制裁」はまだないようですが、間接的な影響は広がっているようです。

http://military.china.com/news2/569/20160926/23644908.html


韓国に赴く中国の旅行客、18年来初めて減少 韓国メディア:あるいは「THAAD」配備によるものか

域外メディアは、8月の低価格航空会社Jin Airの韓国-中国路線搭乗率は88%で、7月の89%より低かった、とする。同航空会社関係者は、「一般に休暇期のピークである8月の搭乗率は7月より高いが、今年は7月より低かっただけでなく、オフシーズンである6月の91%と比べても低かった、とする。

韓国の「朝鮮日報」ウェブサイトは9月24日に「8月に韓国に来た中国旅行客が18年ぶりに減少 『THAAD』の影響を受けた?」と題する報道を掲載し、免税店市場の状況も同じだとしている。ソウルの小公洞楽天免税店の8月の中国顧客の数は7月に比べ7%少なくなった。

報道は、これは1998年に月別統計を開始して18年来初めて出現した、8月の韓国に来た中国旅行客が7月に比べ少ないという状況だ、とする。韓国観光公社は、「8月に韓国に来た中国旅行客は873,771人で、7月に比べ5%減少した。」とする。

報道は、業界には「THAAD」配備の決定ゆえに中国旅行客の減少がもたらされたのだと心配する声がある、とする。海外旅行は一般に1ヶ月前に航空機チケットを予約するが、韓国政府が「THAAD」配備を宣言した時期は7月8日であり、このため中国旅行客は8月から減少を開始したのである。

匿名を要求する免税店関係者は、「ちょうど2012年当時に李明博大統領が独島を訪問した後で日本の旅行客が急減したのと同様に、『THAAD』があのようなことをもたらすだろうことを心配する。」とする。

また香港の「商報」9月25日の報道によれば、アメリカ国務省アジア太平洋地域担当国務次官補のラッセルは9月24日、北朝鮮が第5回核実験を行った後、アメリカは努力して国連が新たな北朝鮮制裁協議を通過させるよう努力しつつあるが、韓国への「THAAD」配備は談判の道具としてはならない、とした。だが、ワシントンには、国連がほどなく北朝鮮に対しより厳しい制裁措置を最終決定するという自信がある。

「THAAD」配備が駆け引きし得るか否か問われて、ラッセルはアメリカと韓国の戦区高空防衛システム配備協議に言及した。彼は、「これには話し合いの余地はなく、米韓両国はすでに決定をなしたのだ」と語った。アメリカ国務長官のケリーは東南アジアの領袖と会見した時、アメリカは「アメリカ公民を全力を尽くして保護し、かつ我々の友邦に対する安全の承諾を履行する」と語った。

報道は、国連安保理は会議を行い、「全面核実験禁止条約」を通過させた、とする。中国常駐国連代表の劉結一は、中国は核兵器の全面禁止と徹底破壊を一貫して主張しており、核先制不使用、無条件で核兵器のない国および核兵器のない地域に対し核兵器を使用あるいは使用の威嚇をしないと承諾している、とした。

北朝鮮外務大臣の李勇浩は国連大会で演説し、再三の核実験を弁護するため、アメリカなどを含む核武装国が国家の安全に脅威を与えており、北朝鮮が核兵器を開発するのは正当防衛措置だと指摘し、脅威が解除されない前に、この国家政策を放棄することはないだろう、と強調した。


 旅行客が減ったからといって「THAAD」配備を止めるわけには当然いかないでしょうし、この状況が長期間続くとは考えにくいと思います。ちなみにその分日本への旅行客が増えるようなことはあるんですかね。

 最近特に話題になる「金正恩暗殺作戦」関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160928/23662898.html


韓米、対北朝鮮「斬首」作戦を演習 初めてミサイルを模擬発射

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓米合同海上演習」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

【グローバル軍事9月28日の報道 グローバル時報駐韓国特約記者 王偉 特約記者 田聿】 議論百出の対北朝鮮「斬首行動」を背景に、26日から開始された韓米合同海上演習は「殺気」で満ちあふれている。韓国の「東亜日報」27日の報道によれば、今回の「年度定例計画外」の特殊演習は直接北朝鮮の戦略目標を指し、正確打撃の方式を用いて一挙に北朝鮮の核およびミサイル能力を破壊することを企図している。

目標は北朝鮮軍司令部と核基地を直接指す

韓国の「東亜日報」27日の報道によれば、韓米両国海軍は26日朝鮮半島東部海域において北朝鮮の指揮部および核ミサイル基地に対し正確打撃を行うプロセス熟知演習を実施した。さらに双方は同時に潜水艦発射ミサイルに対する偵察と追跡の演習を実施した。韓国軍は、これは北朝鮮の第5回核実験に照準を合わせた警告性の武力示威である、とした。韓国は「栗穀李珥」号イージス駆逐艦など3隻の艦艇、1隻の潜水艦および「リンクス」対潜ヘリとP-3哨戒機を出動させ、米軍は「スプルーアンス」号アーレイ・バーク級駆逐艦およびP-3哨戒機を動員して演習に参加させた、とされる。だがまずいのは、1機の「リンクス」ヘリが軍事演習中に海に墜落したことで、韓国軍は27日海底で死体1体を捜し当て、かつ継続してもう2名の行方不明になった飛行員を捜索している。

今回の演習は北朝鮮が「挑発」を発動し、韓米海軍がその後巡航ミサイルを使用して平壌の主席官と寧辺の核施設、主要な弾道ミサイル基地に対し正確打撃を発動するプロセスを仮定して演習が行われる。韓米の駆逐艦上には数十発の巡航ミサイルが搭載され、1,000km離れた目標に対し誤差が何mかしかない正確打撃が行える。双方はさらに北朝鮮の発射した潜水艦発射ミサイルの早期探知計測、追跡など対ミサイル演習を実施し、かつ北朝鮮潜水艦や艦艇が奇襲浸透した状況下を仮想し艦砲の実射科目を行った。

韓国の「中央日報」27日の報道は、韓米海軍の今回の模擬の対北朝鮮「斬首作戦」は、年度定例演習計画の外の緊急演習であり、演習の位置は朝鮮半島東部の韓国・北朝鮮海上境界線付近の江原道束草以東海域で、アメリカの軍艦は「トマホーク」巡航ミサイルを模擬発射し、韓国軍艦は「海星-3」巡航ミサイルを模擬発射した、とする。韓国海軍作戦司令の李基植は、今回の演習は韓米海が密接に協力して行う進攻型作戦演習で、韓米がすでに随時作戦の準備を整えていることを証明した、とした。韓国海軍関係者も、これは韓国とアメリカの海軍が初めて公開で北朝鮮の地上目標に照準を合わせて展開した艦対地ミサイル発射演習である、とする。

(頑住吉注:これより2ページ目)

地上進攻から「外科手術」式空襲への転向

北朝鮮のミサイルの脅威に直面し、米韓は近年元々の地上進攻を中心とする作戦方案を調整しており、「外科手術」式打撃を用いて北朝鮮の武装力量を麻痺に陥れ、もってできる限り早く北朝鮮軍ミサイルの脅威を解除することをより多く仮想している。韓国の「文化日報」は26日、北朝鮮が突然に発起する大規模軍事行動に対応するため、韓国軍の快速対抗「斬首」計画は大量にミサイルの備蓄を増加する必要があり、現在持つ地対地、空対地、艦対地などの各種弾道ミサイル、巡航ミサイル、正確制御誘導武器の備蓄規模大幅増加を準備しており、最短の時間内に北朝鮮のミサイルの数(1,000発あまり)さえ超え、初歩的に2,000発と見積もられる、と明らかにした。

日本の「PANZER」誌は、もし朝鮮半島に大規模な戦事が勃発したら、米軍がB-2ステルス爆撃機の遠距離「外科手術」打撃を採用した後、韓米はF-15、F-16などを利用して北朝鮮空軍のミグー29を迎え撃ち、制空権を獲得し、同時に米韓の戦闘艦が巡航ミサイルを発射して北朝鮮に対し全面打撃を展開することになる、と言及した。分業により、アメリカ空軍爆撃機は例えば小直径爆弾などの正確制御誘導武器を使用して北朝鮮軍陣地に対し爆撃を行い、北朝鮮の遠距離火砲が身を隠す洞窟倉庫を破壊し、そのソウルに対する打撃を阻止し、アメリカ空母艦載機や韓国空軍戦闘機は北朝鮮の飛行機に対し迎撃と破壊を行い、開戦後2〜3日内で空中の優勢を奪取することを確保し、開戦初期にもう北朝鮮が軍事境界線付近に配備する軍事力量を破壊する。一方米韓海軍は数百発の「トマホーク」、「海星」巡航ミサイルを発射し、北朝鮮軍の指揮所、通信施設、レーダー、空軍基地に対し打撃を実施する。このため、韓国国防省は2023〜2027年に3隻のイージス戦闘艦を追加建造し、もってさらに一歩北朝鮮に対する正確打撃能力を向上させる計画である。

(頑住吉注:これより3ページ目)

加速して特戦部隊を準備

韓国の「朝鮮日報」は27日、韓米合同司令部は26日、韓米合同司令部の司令ヴィンセント ブルックスは先週アメリカのワシントンで米軍の主要な指揮官および政府関係者と面会し、北朝鮮の核、ミサイルプロジェクトに対する対応策を協議した、とした。この中で韓米特殊部隊合同作戦強化方案に言及され、これには「必要な時の北朝鮮最高指導層に対する斬首計画」が含まれた。韓国国防省も大統領朴槿恵に向け北朝鮮の核ミサイルに対応する報告を提出済みで、その中には韓国軍が単独で北朝鮮最高指導者に対し「斬首作戦」を実施する能力の具備が含まれ、かつ関連の陸海空特戦部隊創設計画が制定されていた。朴槿恵はすでにこの報告に署名した、とされる。対北朝鮮「斬首作戦」執行のため、韓国軍は旅団級規模の特戦部隊を創設中であるが、韓国軍が単独で北朝鮮指導者に対し「斬首」を行いたければ、さらに特戦飛行機を含む米軍の各種支援を獲得する必要がある。


 フセインやラディンの発見に手間取ったことを考えても開戦当初いきなり金正恩を排除するのは相当に困難だと思われますが。















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