「梟竜戦闘機初の国外ユーザー」とはどの国か?

 有力候補は事実上2つに絞られているようです。

http://military.china.com/important/11132797/20150627/19913402.html


日本メディア:ミャンマーが梟竜を購入する可能性が最も高い すでに百機の中国製実戦機を装備

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「梟竜戦闘機は某いくつかの国外ユーザーに対し特殊な吸引力を持つ」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

新華社「新華国際」客戸端(頑住吉注:普通クライアントという意味らしいですがここではメディアの固有名詞の一部)の報道によれば、中国航空工業集団社(中航工業)とパキスタン空軍によって合同研究開発された「梟竜」戦闘機(対外的には「雷電」JF-17とも称する)は最近パリ航空展に大々的に登場した。15日の航空展開幕から19日の公衆開放日初日まで、「梟竜」は多くの重要な時間の節目となるポイントで飛行デモンストレーションを行っただけでなく、さらに初の外国からの発注を獲得した。

外国メディアは、多くの国の空軍が「半分真剣」に「梟竜」購入を考慮していることに関心を寄せ、かつ10余りの潜在的輸出目的地リストを出した。すなわち、スリランカ、ミャンマー、バングラディシュ、アルゼンチン、ブルガリア、ナイジェリア、フィリピン、ベネズエラ、ジンバブエといった国である。このうちスリランカとミャンマーは外界から最も可能性のあるかの「神秘の顧客」と考えられている。そして新華国際客戸端にあなたのためにそれぞれの中の理由を海防分析させる。

勝ちは超越的に高いコストパフォーマンスにあり

中航工業副社長の李玉海は、今回のパリ航空展の期間、全部で3機の「梟竜」が展示に参加し、それぞれ飛行デモンストレーションと地上静態展示を行った、と説明した。

さらに「梟竜」戦闘機の性能パラメータを理解しておこう。「梟竜」は最大速度マッハ2、作戦上昇限度55,000フィート(約1.6万kmに相当)である。これは空対空作戦をメインに、比較的強い空対地作戦能力を兼ね備えた全天候、単発、単座、小型多用途第3世代戦闘機である。

パキスタン軍上層部の人物は新華社記者に、現在「梟竜」戦闘機はすでに大量にパキスタン空軍に引き渡されており、その出色の性能と作戦能力は広く好評を博している、と教えた。

専門家は普遍的に、「梟竜」の優勢は主に価格に体現される、と考える。その販売価格はまだ公開されていないが、人々はそれはきっと販売価格が1,600から1,800万アメリカドルの間であるアメリカのF-16戦闘機よりはるかに安いと見ている。

パキスタン空軍のある責任者の言い方を借りれば、「これは技術が先進的で、販売価格が適度な製品である。」

「我々は十分な準備を整えたからこそパリ航空展に来たのだ。」と中航技輸出入有限責任会社総裁の楊鷹はニュース発表会で語った。説明によれば、「梟竜」の市場での販売の前途の見通しは楽観され、今後10から15年で300機前後の販売数があるだろうと見られる。

分析者で、オーストラリアの駐イスラマバード元武官のブライアン クロウリーも、「合理的な価格、通常の技術移転の制限がないこと、およびこのシステム全体の効能を考慮すれば、この飛行機はやはり非常に吸引力を持つ」としている。

(頑住吉注:これより2ページ目)

潜在的買い手を大解剖分析

「梟竜」発注の最終決定に関し、パキスタン空軍スポークスマンのサイード ムハマド アリ准将はフランス通信社に対し次のように言った。「我々はこの受注のあらゆるプロセスを完成させたばかりだ。」 だが彼は顧客の名前、購入される戦闘機の数、引き渡し期日を明らかにすることを拒絶した。

別の「梟竜」戦闘機販売業務を担当する空軍准将ハーリド モハマドはパリ航空展で、「契約はアジアの某国と締結し」かつ2017年に引き渡しが開始される、と明らかにした。彼はさらに、もう11カ国がこの多用途戦闘機の購入に興味を示している、と強調した。

新華国際客戸端は、スリランカが「梟竜」初の外国の買い手であると最近あるメディアが推測したことに注意した。その根拠は、6月8日にパキスタン陸軍総参謀長のラシール シェリフ上将がスリランカ空軍司令コーリタ グナティライク空軍中将を訪問したことである。そしてスリランカ空軍司令の事務室内には「梟竜」戦闘機の大スケールの模型が唐突に置かれ、模型にはさらにスリランカ空軍のマークがあった。まさに有図有真相(頑住吉注:画像がある以上はそこに真実がある、といった感じでしょうか)というべきで、「プレゼント」さえあるのであって、まだ買わないというのか? というわけである。

だが新華社駐コロンボ記者の楊梅菊は、スリランカ空軍スポークスマンのサイラウェイラテナは22日購入の噂につき説明してはっきりさせ、彼はこの戦闘機の購入に対しまだいかなる決定もしていないと語った、とする。一方この前のパキスタンメディアの報道によれば、スリランカは梟竜戦闘機を購入済みで、購入数は一個中隊分である。英米空軍の標準によれば、一個中隊の戦闘機の数は18から24機である。

アメリカの週刊「ディフェンスニュース」ウェブサイトは分析者で元アメリカ空軍准将のカイザー トゥフェイルの話を引用し、「私は、現在まで未知のこの『アジアの』国と協定を締結した後、この飛行機の販売はきっと非常に大きく伸び、多くのアジアやアフリカの国がこれに対し興味を感じるだろうと確信する。」とした。

「ディフェンスニュース」は、語られたこの「神秘の顧客」はミャンマーだと考えている。理由は、同国空軍司令の欽昂敏が5月末にかつてパキスタン空軍に招待されてパキスタンに対し期間4日の訪問を行ったことである。訪問の期間、彼は高級安全保障業務当局者と会談し、かつ多くの基地や施設を視察した。だが当時この時の訪問に対しより多くの内容は決して明らかにされなかった。

日本の外交学者ウェブサイトも同じ視点を持ち、ミャンマーの可能性が最も高いと考えている。まずミャンマーがかつて、あるいは現在配備する、中国が生産した飛行機には次のものが含まれる。48機のA-5C実戦機、52機のF-7M戦闘機、4機の運ー8中型輸送機。信じられているところによれば、ミャンマーはさらに4〜10機の同様に中国・パキスタン合同生産のカラコルム-8(教練-8あるいはK-8)攻撃機兼練習機を配備している。

だが「週刊ジェーン安全保障業務」アジア太平洋地域問題専門家のジェームス ハーディーは、「梟竜」は輸出時に政治、商業、後方勤務保障などの方面で多くの障害に遭遇する可能性がある、と指摘する。何故なら「いかなる安全保障業務市場に進入したがる国も分かっていることだが、ここでの競争は非常に激烈」だからである。

まずNATO諸国は決してこの戦闘機を急いで購入しない。何故ならこの機は欧米の戦闘機との共同作戦能力を形成することが非常に難しいからである。まさにこうだからこそ、ブルガリアとの関連の談判は最近膠着に陥っている。また「梟竜」戦闘機はさらに真の戦場の試練を経たことがない。(記者 林晶、編集 杜健、新華国際客戸端報道)


 今後300機程度売れるという見込みが正しければ初の買い手がどこかはまあそんなに重要ではないでしょう。旧式機のままでは我慢できないが欧米の戦闘機は高くて買えない、という途上国向けの需要は確かに相当程度あるでしょうし、中国に大きな外貨を獲得させ、それが本国の軍事拡充につながっていくことにもなりそうです。




















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