中国国産空母関連2題

 まず中国国産空母最新の進展に関する記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20160529/22760503.html


国産空母建造の進度が人を喜ばせる:さらに2つの分段を取り付け艦首が上を向く

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国初の国産空母、さらに2つの分段を取り付け(画像は麦克老熊より)」)

大連造船工場で建造中の中国初の国産空母に先日また新たな進展があり、5月24日右舷尾部リフト後方の外飄(頑住吉注:外部に張り出した?)分段の取り付けが終わり、26日艦首部分の後ろから数えて4つ目の分段もすでに取り付けが終わり、長さ数百mの巨大な艦体ははっきりと後ろは平ら、前は上を向いた様式を呈し、建造の進度は人を喜ばせる。


 次のページからは別の、すでに紹介した記事の再録なので省略します。画像を見ても私には何だかよく分かんないですが、本当に艦首にスキージャンプ甲板部分があるなら強襲揚陸艦とかではなく空母だと最終的に確定するでしょうね。

http://military.china.com/important/11132797/20160526/22744923.html


専門家:国産空母建造は依然時間を必要とする 将来は電磁カタパルトを用いることに

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「最近、当局メディアが中国海軍遼寧艦最新の訓練の画面を明るみに出し、その中からは、この空母が搭載する殲ー15艦載戦闘機が秩序を持って発着訓練を展開しつつあることが見て取れる。」 ちなみにこれ「甲板が空過ぎ」と突っ込まれた画像ですね。)

人民ネット北京5月25日電(邱越) 「中国の新空母スキージャンプ発進部分を取り付ける」、最近アメリカの「大衆科学」雑誌公式ウェブサイトはこのような簡潔明瞭な表題を用いて中国初の国産空母の最新の動態を報道し、この文はさらに1枚の画像を掲載し、かつ中国の新空母のスキージャンプ発進部分はもうすぐメイン甲板上に溶接される、とした。軍事専門家の曹衛東は中央テレビ「今日のアジア」のインタビューを受けた時、もし国産空母がひとたびスキージャンプ甲板の取り付けを開始したら、進水までは遠くない、とした。だが後続の建造は依然多くの時間を費やす必要がある、とした。

2015年12月31日午後、国防部は中国が第2隻目の空母を建造中であると事実確認した。国防部ニューススポークスマンの楊宇軍は説明し、この空母は完全に我が国によって自主的に設計が展開され、大連で建造が行われつつあり、排水量は約5万トン級で、通常動力装置を採用する、語った。国産の殲ー15機とその他の機種の艦載機を搭載し、固定翼機はスキージャンプ発進方式を採用し、艦上には任務の需要を満足させる各種設備が配されるという。

「大衆科学」誌の報道は、2016年初め以来、中国の新たな空母はすでに多くのモジュールを取り付け、これには甲板下の機格納庫とリフトなどが含まれる、とする。報道はこれにより、この空母は2017年に進水すると推測する。

曹衛東の説明によれば、空母などの大型作戦プラットフォームの建造には2種の方式があり、1つ目は伝統的な竜骨を敷設し、しかる後徐々に船体を建造するもの。2つ目はモジュール化された分段の建造を採用し、しかる後さらに組立を行うもので、後者は非常に大きく空母の建造進度を加速することができる。中国の新空母は非常に多くのモジュールに分けて建造されており、世界でも先進的な模式を採用し、アメリカの「フォード」級空母の建造の状況と基本的に同様である。一方中国の新空母はスキージャンプ発進を採用し、スキージャンプ発進甲板を搭載することが必要であるが、「ひとたびスキージャンプ甲板の取り付けが開始されたら、この艦の甲板以下の船体建設がすでに完成し、進水まで遠くなくなったことを説明する。」

アメリカメディアの分析は、もし2017年に進水できても、中国初の空母は全部の完成まで依然非常に遠い、とする。「大衆科学」誌は、新空母の就役時期は2019〜2020年までなる必要があるかもしれない、と予測する。つまり、空母は進水から真に中国海軍入りするまで、さらに2〜3年の時間を必要とする。

(頑住吉注:これより2ページ目)

中央テレビの報道によれば、アメリカ、イギリスなどの空母建造経験から見て、空母は建造に着工してから正式に就役するまでの期間が確かに短くなく、アメリカの「フォード」級の第1号艦「フォード」号は2009年11月に着工され、2013年10月になってやっと進水した。アメリカ海軍の最新の計画によれば、「フォード」号の就役は2016年9月まで待つ必要があり、しかも海外に行って作戦したければ、2019年まで待つ必要がある。イギリスの「クィーンエリザベス」級の第1号艦も同様に2009年に着工され、2014年まで待ってやっと進水し、就役時期は2017年と見られる。

だがアメリカメディアは、中国の新空母が戦闘力を形成するまでの時間は遼寧艦に比べずっと短いだろう、何故なら新空母の就役時、中国はすでに10年近い空母使用経験を累積しているからである、と考える。

曹衛東の説明によれば、空母の甲板と船体の完成後、空母はすぐ進水でき、しかる後さらに甲板上の艦橋を建造する必要がある。また、大型空母の内部船室の多さは数千に達し、大量のパイプラインを敷設して各船室をつなぐ必要があり、パイプラインの敷設も多くの時間を費やす必要がある。

また、アメリカメディアはさらに中国はすでに艦載機電磁カタパルトシステムの試験を行いつつあるとし、報道はもしこのシステムの試験が成功したら、中国の未来の空母はずっと非常に強大な作戦力量である、と指摘する。

曹衛東は、カタパルト発進を使用すれば、固定翼早期警戒機を空母上で発着させ、非常に大きく空母の作戦性能を向上させることができ、固定翼早期警戒機は目標発見および指揮コントロール能力が艦載ヘリよりはるかに勝っている、と指摘する。現在アメリカの空母だけが電磁カタパルト技術を使用しているが、電磁カタパルトは未来の空母のカタパルト技術の発展方向を代表し、中国の将来の空母はきっと電磁カタパルト技術を採用するだろう。


 「中国の新空母が戦闘力を形成するまでの時間は遼寧艦に比べずっと短い」かもしれませんが、それでも長年の空母使用経験を持つアメリカよりは長くなると考えるのが普通でしょう。しかも就役しても少なくとも当面はアメリカ、イギリス、フランスの空母などと違って、一度も実戦を経験したことのない空母なわけでしょうし。











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