インドのスコルペヌ級潜水艦が進水したが‥‥

 日本も登場します。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/04/23/017508182.shtml


インドのスコルペヌ級潜水艦、2年半遅延 フランスに不満であるいは日本の潜水艦を購入か

4月6日、インド初のスコルペヌ級潜水艦がムンバイのマジャガンドック有限会社で進水した。この艦はフランスが提供した技術とカギとなる重要部品によって、インド本土で組み立て生産された。だが当初スコルペヌ級潜水艦を発注したインド海軍はそれにもかかわらず憤懣に満ちている。フランスとの協力は摩擦と矛盾に満ち、この本来は2012年12月に引き渡されるべきだった潜水艦はまるまる2年半遅延してやっと進水し、しかも後続の姉妹艦の建造作業はいまだ依然目途が立たない。このためインド海軍はすでにフランスというパートナーを放棄し、次の一定数の潜水艦調達契約を別の国に与えることを決定している。

紆余曲折の商売

インドの「サンデーガーディアン」の報道によれば、2005年、インド内閣安全保障委員会は金額41.6億アメリカドルの兵器購入契約を批准し、フランスのDCNS社に6隻のスコルペヌ級潜水艦を発注した。要求によれば、フランスはインドに向け技術を移転し、もってインド国内で6隻の潜水艦の組み立てと部品製造作業を完成させるのに便とするべきことになっており、第1号艦の引き渡し期日は2012年12月と定められた。

しかしフランス・インド両国のこの後の協力は多難な道に変わった。まずインドの造船工場の船台がフランスの専門家によって不合格と認定され、インドの造船工場に元々あったイギリス製工具さえもフランス製工具に換える必要があった。造船工場に対し改造を行った後、潜水艦がついに建造に着工できるという時、インドサイドはそれにもかかわらず契約締結時に潜水艦の設計、建造技術、作戦システムの購入にしか注意していなかったため、センサー、推進システム、関連のサブシステムがこれに応じ自動的に契約に含まれることが明記されていないことに気付き、結果としてフランス人は関連の設備の価格を8億アメリカドルから13億アメリカドルにまで吊り上げた。インドは止むを得ず数億アメリカドル多く出した。

その後、マジャガン造船工場がそれまでにスコルペヌ級といったような加工精度の要求が極めて高い潜水艦に接触したことがなかったため、艦の外殻の溶接、設備の艤装、パイプラインの敷設方面でしばしばフランスの建造監督チームとインド海軍代表によって工場に戻すことが要求され、工期の再三の遅延をもたらし、建造コストも一路高まった。実は、今回の第1号艦の進水は潜水艦の外殻と耐圧艦殻の装備が終わっただけで、まだそれをインド海軍ドック工場に牽引していって軍事設備を取り付け、かつ一連の航海試験を行う必要がある。

もし一切がスムーズなら、進水したばかりのこのスコルペヌ級潜水艦は2016年9月に就役する可能性がある。残る5隻のスコルペヌ級潜水艦に関しては、インドのマジャガンドック有限会社はその後の時間内に9ヶ月ごとに1隻完成する速度をもって引き渡すことになると言明しているが、外界はこれに対し決して大きすぎる期待を抱いてはいない。

カタログデータ上の性能は「凶猛」

スコルペヌ級潜水艦はフランスが1996年に公開したもっぱら対外販売のために設計した通常動力潜水艦である。水滴型外殻を採用し、かつできる限り艦体外部の付属物を減少させている。艦上の主要な設備には広範にフローティング技術が採用され、カギとなる重要部分にはさらに二層の減震が使用され、念入りに設計されたスクリューは比較的低い輻射騒音を持つ。潜水艦の耐圧殻体に高い弾性のあるスチールでの製造を採用し、重量が比較的軽いため、艦上により多くの燃料や弾薬を搭載できるようにさせる。高度に自動化された設計のおかげで、この艦の人員編成は31人しか必要とせず、正常な当番には9人しか必要としない。1997年12月、チリ海軍はかつて2隻のこの型の潜水艦を発注し、第1号艦は1998年7月にフランス造船局シェルブール造船工場で建造に着工され、2004年に引き渡された。スペイン海軍もかつて4隻のこのクラスの潜水艦を発注した。

インド海軍が発注したスコルペヌ級は、水中排水量が基本型の1,650トンから1,750トンまで高められ(最後の2隻はさらにAIP推進システムが装備されようとしており、水中排水量は2,000トンにまで増加する)、全長は67m(AIP推進システムを装備した時には全長は77.5mにまで延長される)、耐圧殻体の直径は6.2m、水中最大航行速度は20ノット、水上最高航行速度は12ノットで、潜水深度は300mである。フランスのDCNS社の説明によればスコルペヌ級の艦がもしAIP推進システムを装備すれば、原潜に近い遠距離潜航能力が獲得できる。

スコルペヌ級潜水艦はフランスのDCNS社およびタレス社の潜水艦のソナー、指揮および武器コントロールシステム方面における技術的蓄積を吸収しており、その武器コントロール、電子支援システム、ナビゲーションシステム、戦術総合作戦システムなどサブシステムは分布式モジュール化構造を採用し、ダブル剰余度データバスに頼って、6つの相互に関連付けられたダブルスクリーン多機能カラーモニターコントロールプラットフォームによって操作コントロールが行われる。提示しておくに値するのは、成熟した商用ハードウェアと開放式UNIXシステムソフトウェアを大量に採用しているため(例えば高速RISCマイクロプロセッサー、TCP/IP通信プロトコル、Windows図表インターフェイス)、そのコントロールシステムが便利にグレードアップできることである。

このスコルペヌ級潜水艦が装備するCSU-83総合ソナーシステムはドイツメーカーによって提供され、インドの要求に照らして購入された製品である。このシステムは通常のアクティブ、パッシブソナーとPRS距離測定ソナーの他、さらに舷側パッシブソナーアレイと曳航式ソナーを追加装備している。完全デジタル化技術と平行ネットワーク構造を採用しているため、ソナーシステムは同時に8つの疑わしい目標が監視測定でき、パッシブソナーは30〜60kmの範囲の水上艦艇を探知計測でき、アクティブソナーの探知計測距離は20kmに達し得る。

武器方面では、スコルペヌ級潜水艦の艦首部分には8門の魚雷発射管があり(口径は533mm)、魚雷や潜水艦発射対艦ミサイルが発射でき、かつ快速装填能力を持つ。スコルペヌ級は平時16発の大型魚雷を搭載し、必要な時はさらに機雷やミサイルに換装できる。インドはフランスが自国のためにSM-39「エクゾセ」対艦ミサイルを提供するよう要求している。このミサイルは魚雷発射管によって水中から発射され、重量約675kg、射程4〜50kmであり、弾頭の装薬は165kgである。

頼りにならない協力パートナー

インドの「サンデーガーディアン」の報道は、インド内閣安全保障委員会は当初スコルペヌ級潜水艦の導入により、フランスから技術輸出と業務養成訓練を獲得し、「引き渡し-運用-引き渡し」の協力方式をもって先進的な潜水艦生産ラインを建立することを希望した。しかしプロジェクトの実際の運行の結果はそれに反してインド人を非常に失望させ、プロジェクトの支出が予期をはるかに超えただけでなく、造船工場もフランスの会社の後方勤務支援や技術協力援助に深刻に依存し、造船工場は艦の殻体の溶接技術方面で大規模生産の要求に到達できず、有効な品質コントロールができず、インド海軍を極めて不満にさせた。

解套(頑住吉注:株の売買で売り抜ける、などの意味があるようですがここでの意味は不明です)を探求するため、2007年には早くもインド国防省はまた公開で第2弾の潜水艦調達プロジェクトを提出し、購入数は依然6隻で、「751工程」と呼ばれた。しかしこのプロジェクトは長年の紆余曲折を経て、好転し難い状態にある。「インド時報」の報道によれば、2015年初め、インド政府は日本政府に向け提案書を発し、日本の企業が「751工程」に参加し、かつインドに向けそうりゅう級潜水艦の建造技術を移転する可能性を深く検討した。業界内の人物が明らかにするところによれば、インドの提案書は日本によってインドに合資企業を建立し、インドのために6隻のそうりゅう級潜水艦を建造することを提案するものだった。

またインドDHNSウェブサイトの言によれば、インドと日本の潜水艦に関する談判の結果の有無に関わらず、少なくともフランスの会社の「退場」にはすでに何の疑念もない。何故ならフランスのスコルペヌ級潜水艦調達案の中の価格高騰の波風はインド軍に、フランスは「頼りにならない協力パートナー」であると意識させるに至っているからである。(黄山伐)


 そんな相手からラファール買っていいのかとも思いますがね。それに原因の多くはインドの技術不足にあり、パートナーを変えても大きく状況が好転しないという可能性もあるのでは。















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