中国の大型輸送機に関する動き その2

 中国の大型輸送機関連の記事をもう2つお伝えします。

http://military.china.com/important/11132797/20121230/17608228.html


ジェーン:運ー20は99式戦車を搭載可能 中国の需要は非常に大きなものになる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ジェーンは、運ー20は99式メインバトルタンクを搭載、輸送するに足りる、とする。」)

【グローバルネット総合報道】 イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」ウェブサイト12月27日の報道による 原題:中国、新たな戦略輸送機の神秘のベールを開ける

文章は中国が最も新しく明るみに出した大型軍用輸送機運ー20に注目し、運ー20の設計性能、および採用するエンジン、国産エンジンの研究開発状況を分析し、出した結論は中国軍の運ー20に対する需要は非常に大きなものになり、運ー20の研究開発成功は中国航空工業の、1つの重要なマイルストーンだ、というものである(頑住吉注:どうやら地上で滑走を始めたらしい、という時点で「研究開発成功」というのはどうなんでしょうかね)。

ジェーンは、西安飛行機が解放軍のために研究開発した国産戦略輸送機運ー20の画像が24日初めて明るみに出、これは20年近い時を経た飛行機研究開発計画の重要なマイルストーンである、とする。ジェーンはネット上に流れ伝わる何枚かの模糊とした運ー20が試験飛行基地で滑走している画像を分析し、これらの画像はずっと以前からの予測、すなわち運ー20が大型で機体の幅が広い軍用輸送機だという予測が事実だと証明した、とする。ジェーンは運ー20の設計を分析し、4台のターボファンエンジンが動力を提供し、高翼単葉で、高いT字型尾翼という基本レイアウトだとし、しかも運ー20が設計上ロシア製イリューシンー76とアメリカ製のCー17「ブローブマスター」輸送機の影響を受けていると断定している。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「運ー20は我が国によって自主的に研究開発された新世代大型軍用輸送機である。この機の研究開発、製造にはイリューシンー76の空力レイアウトと機体構造が参照され、同時にアメリカのC-17の部分的特徴が結合されている。」です。)

ジェーンは言う。ウクライナの消息筋の人物が漏らすところによると、2007年初めには早くもアントノフ社は自分たちのAn-70ターボプロップ輸送機を4台のターボファンエンジンによって動力が提供されるよう改造し、もって中国の顧客の需要を満足させ、しかもアントノフはずっと中国の新型輸送機研究開発に対し提案と支持を提供してきた。これは再度中国のずっと以前からの、各メーカーの長所を広く取り入れ、自身の独特の要求に符合する武器装備を研究開発する、というやり方が本当だということも証明した。中国の消息筋の人物の2007年のリークによれば、運ー20は重量200トンに達し、搭載重量は60トンである。だが事実確認を経ていない情報は、運ー20は最初ロシア製のD-30KP-2エンジンを採用し、このことは運ー20の搭載重量を55トンにせざるを得なくする可能性があるが、中国の推力がより大きい国産エンジンの生産開始と共に、運ー20の搭載能力は65トンに向上することになる、とする。中国は現在3つもの大バイパス比ターボファンエンジンプロジェクトをまさに展開中で、軍民両用を満足させることになる可能性がある、とされる。今年11月の珠海航空展で、中国はCJ-1000A大バイパス比ターボファンエンジンの原寸大模型を展示した。このエンジンの推力は10〜20トンに達し、2020年までに生産に入る見込みだとされる(頑住吉注:「推力10〜20トン」って大雑把過ぎませんか)。

ジェーンは、もし性能が割引になっても運ー20は依然中国で最も重い99式メインバトルタンクを輸送でき、運ー20の広々としたスペースは解放軍の大部分の大型作戦および支援車両を収納するに足りるに違いない、とする。中国の大型機を製造する野心にとって、運ー20は重要なマイルストーンだと言える。現在外界は解放軍がどのくらいの運ー20を調達するかまだはっきり分からないが、解放軍が直面する災害救難、軍事力集結、軍事力投入の需要から見て、中国の運ー20に対する必要数は非常に膨大である。

(頑住吉注:以後のページは画像とキャプションだけです。3ページ目は「世界各国はいずれも極めて力を入れて本国軍隊の快速反応および配置能力を強化し、もって迅速に兵力、兵器を切迫して必要とする地域に輸送し、局面をコントロールするのに便としている。」、4ページ目は「我が国は自主研究開発のCー17に似たクラスと性能の軍用輸送機を持つことが必須である。さもないと我が国は未来の戦争の中で必ずや巨大な軍事的圧力を受け、より大きな困難に遭遇することになる。」、5ページ目は「中国空軍の要求に焦点を合わせ、運ー20はイリューシンー76を基礎に貨物室の幅を広げ、高くし、もって新時代に大量に出現する非常に幅が広く、高い貨物に適応するのに便とする。」、6ページ目は「運ー20は大型輸送機に充当し直接戦略投入、輸送能力を増強できるだけでなく、さらに早期警戒機、空中給油機、大型電子偵察機などの『特殊機』のプラットフォームにもなる。」、7ページ目は「イリューシンー76の最大離陸重量は170,000kgで、搭載重量は40,000kgあるいは150名の兵士で、各種の装甲車両、対空砲、対空ミサイルが搭載、輸送できる。」、8ページ目は「C-17は戦略および戦術空輸能力を一身に融合しており、現在世界で唯一、同時に戦略・戦術任務に適応できる輸送機である。」)


 巨大な輸送機でたった1台の戦車を投入することにそんなに大きな意味があるのか、ちょっと疑問に感じます。

http://military.china.com/important/11132797/20121229/17608005.html


ロシア:中国に販売するD-30KP-2エンジンは引き渡し後運ー20に装備されることになる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:D-30KP-2エンジン」)

ロシアの航空雑誌「Take-off」の報道によれば、2011年にロシア国防輸出社が中国と締結したD-30KP-2エンジン供給契約により、ロシアのNPO「サターン」社はすでに続々と中国サイドに向けエンジンを引き渡している。2012年10月16日、ルイビンスクにおいて中国の代表は正式に最初の12台のエンジンの受け取りの署名をした。2012年〜2015年、契約により発注された184台のD-30KP-2は続々と中国に引き渡される。2012年末までに第2陣のエンジンが中国に引き渡されると見られ、また2013年には60台が引き渡されると見られ、2014年には72台が引き渡される計画である。

関連の専門家は、中国は現役のイリューシンー76MD輸送機に全く新しいD-30KP-2ターボファンエンジンを装備するだろうと考える。1990年代、中国は18機のイリューシンー76MD輸送機を導入し、その後いくつかを空警ー2000早期警戒機に改装した。しかし中国が購入したD-30KP-2エンジンは主に、中国が自主的に研究開発した運ー20大型軍用輸送機にも装備される。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「ロシアの新型イリューシンー476輸送機はすでに最新型エンジンを装備している」です。)

2009年11月、「サターン」社はロシア国防輸出社が締結した中国向けに55台のD-30KP-2エンジンを輸出する契約をすでにスムーズに履行済みである。

2012年8月、ロシア国防輸出社は中国保利技術社と新たに52機のミルー171型輸送ヘリ調達契約を締結した。ミルー171型輸送ヘリはロシアヘリ持ち株グループ傘下のウランウデ航空製造工場によって生産された。最初の8機は2012年末に引き渡しが完了し、この他44機が2013年〜2014年に引き渡しが完了する。中国の代表の要求に基づき、引き渡されるあらゆるミルー171Eは高性能のクリモフVK-2500-03エンジン、サファイア5K/GMI補助動力装置、改良を経た伝動システムを装備することになる。この機種の導入は輸送機の飛行高度の範囲を拡大し、さらに一歩高原飛行能力を向上させることになる。

中ロ双方が新たに締結したこの契約は2009年に成立した協議の延長である。2009年、ロシアヘリ持ち株グループは中国と32機のミルー171Eに関する契約に署名した。2010年11月、ロシアサイドは中国サイドの要求通りに引き渡しを完了した。

(頑住吉注:以後のページは画像とキャプションだけです。3ページ目は「中国のWS-10A3エンジンの技術レベルはすでに非常に大きく向上している」、4ページ目は「ロシアの新型イリューシン-476はすでに最新型エンジンを装備している。」、5ページ目は3ページ目と同じ、6ページ目は「中国の未来の大型輸送機は国産航空エンジンを装備することになる」、以後同じキャプションです。)


 2ページ目の内容は大型輸送ヘリですから全く無関係ではないものの、運-20と直接は関係ないですね。ともあれエンジンでロシアに依存している以上、あまり高性能、安価でロシアの輸送機輸出を脅かすようなものを作る、少なくとも輸出することはロシアが許さないはずです。









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