「雲影」無人機は「グローバルホーク」に勝る?

 「プレデター」に勝る、の次はこれですか。

http://mil.huanqiu.com/china/2016-10/9613890.html


中国の雲影無人機、初お目見え 多項目の性能がグローバルホークに先んじる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『雲影』無人機が初の公開お目見え。馬俊 撮影」)

【グローバルネット軍事10月31日の報道 グローバル時報の珠海に赴いた特派記者 馬俊 特約記者 李蘇寧 田聿】 各種の耳をつんざかんばかりの実戦機の轟音が鳴り響く中、「グローバル時報」記者は30日、早朝にもうまもなく開幕する珠海航空展会場に入った。現場で1日待っても最も期待される殲ー20ステルス戦闘機が姿を現すのは見られなかったが、当日航空展に相次いで顔を見せた各種先進航空宇宙装備は、やはり人を今回の航空展に対し期待でいっぱいにさせる。

新型無人機が争ってお目見え

今回の航空展の、人に最も深い印象を与える新装備を挙げようとするなら、各種の大、中型無人機がそれに属する。これまでの航空展でまだ概念あるいは模型の段階に留まっていた無人機とは異なり、今回の航空展に出現した非常に多くのものは「本物」である。中国空軍は室外展示区で「翼竜1」および「翼竜2」無人機を展示し、中国航空空力技術研究院は国際市場で関心を集める「彩虹-4」および「彩虹-5」無人機を登場させ、中国航空工業集団(中航)の全く新しい「雲影」無人機はさらに初の公開お目見えである。

外形から見て、「雲影」には幾分アメリカの「グローバルホーク」無人機と似た趣があり、同様に機の背部からの空気取り入れを採用し、かつジェットエンジンを交換して飛行速度を高め、任務の反応時間を確保している。中航公式の現場で放映される宣伝ビデオによれば、「雲影」無人機の全長は約9m、全幅約17m、正常離陸重量は3トン、現在3つの基本型に分かれている。すなわち、偵察・打撃一体型、電子偵察型、画像偵察型である。

純偵察型の「グローバルホーク」と大違いなのは、異なるタイプの「雲影」がすでにデータリンクによって協同作戦できることである。宣伝ビデオがはっきり示すところによれば、2種の偵察型無人機が目標の位置を確認した後、偵察・打撃一体型無人機が各種ミサイルを発射し、正確に異なる類型の目標を殲滅している。この機の主翼の下には全部で6つの搭載ポイントがあり、滑空爆弾、小型ミサイル、射程延長爆弾など各種正確制御誘導武器が搭載できる。深く味わうのに値するのは、この無人機がさらにYJ-9E小型対艦ミサイルを搭載し、専門に海上の小型快速目標に対応できることである。

もし細心に視察したなら、さらに今回の航空展での2種の無人機が非常に興味深いことに気づくだろう。中国航空宇宙科学技術集団が登場させたステルス無人標的機は外形がほとんど縮小版B-2ステルス爆撃機そのもので、そのレーダー反射面積は0.01平方mしかなく、防空部隊のステルス目標に対する探知計測、識別、迎撃能力を試験するのに用いることができる。もう1種の高機動標的機の空中機動性は第4世代のF-22戦闘機を超えており、それは甚だしきに至っては能動的に飛行の軌跡を大幅改変し、中国空軍のこの種の超機動飛行機に対抗する技術や戦法を検証することができる。

これまでと同様、珠海航空展の中にはいくつかの想像力に満ちた新しく珍しい飛行機の設計も少なくない。中航は「短尾スン」(頑住吉注:日本語にない漢字で木材加工の時の「ほぞ」などの意味らしいです。しかしどう見ても動物の一種でないとおかしい感じで誤字かもしれません)という名の飛行機の模型を展示した。外形の上から判断して、この機はいささかアメリカの「オスプレイ」ティルトローター機に似ているが、回転翼機の特徴を総合し、推進プロペラを利用して飛行機の前進を押し動かし、同時に2つの大きな水平回転翼を連動させて揚力を提供するに違いない。この設計は構造が簡単、維持保護や使用が便利という特徴を持ち、一定程度上構造が過度に複雑な「オスプレイ」に容易に事故が起きる問題を克服している。

四川省の傲勢科学技術社によって研究開発されたX-Hawk無人機は非常にユニークな設計を持ち、この機は多軸および固定翼機技術の設計理念を融合し、固定翼機と回転翼機の優良な特性を兼ね備え、狭小な範囲内で垂直離着陸し、長距離、長航続時間、全天候の自主飛行ができる。

各種航空宇宙展示品にすこぶる見所あり

今年後半、中国の航空宇宙に関する大事が絶えず、このため今回の航空展の航空宇宙展示品にもすこぶる見所がある。中国航空宇宙科学技術集団のパビリオン内で、最も目を引くのは現在依然宇宙を遊弋する天宮二号宇宙実験室の実物大模型で、さらに神舟十号宇宙船の帰還部分の実物および宇宙ステーション5コンパートメント組合体の1/12模型がある。それらと別の側にあるのは、1/3の縮尺の火星探査機の模型で、火星探査機と巡視車の未来の火星での「日常生活」が展示されている。今年4月に公開された計画によれば、中国は2020年前後に「火星計画」を執行し、1回で火星の軌道への進入を完成させ、火星に着陸しかつ1両の火星車を配備する。

中国の新世代運搬ロケットの大縮尺模型も同様に目を引き、これには間もなく発射される大型運搬ロケットである長征五号およびその「兄弟たち」、長征六号、長征七号、長征十一号などが含まれる。こうした新世代運搬ロケットは推力がより大きいだけでなく、しかもよりクリーンで、環境に対する傷害がより小さい。特に長征六号と長征十一号ロケットは、それらの快速発射特性のため外界の関心を集め、自然災害など応急条件下で迅速に宇宙への発射支援を提供する能力を持つ。

天上と地上のにぎやかさ

航空展現場の巨大なエンジンの咆哮に包まれ、人々に航空展参加のもう一つの大きな見所に注意を促している。飛行デモンストレーションである。30日、ロシアの「勇士」および「雨燕」飛行デモンストレーション隊の混合編隊が9機、5機、2機、単機の特技デモンストレーションを行った。その後パキスタンの「梟竜」戦闘機もてきぱきした動作をもって多くの民衆の賞賛、感嘆を引き起こした。中国空軍スポークスマンの申進科は、中国空軍試験飛行員は中国初の大型ステルス戦闘機である殲ー20を操縦して今回の航空展で飛行デモンストレーションを行い、もってそのずば抜けた空中性能を見せつける、と言明した。

天空の賑やかさに対応するのは、今回の航空展がさらに特別に地上装備の動態展示を追加したことである。中国兵器工業集団、中国兵器装備集団などが装甲車、戦車、安全保障業務型突撃車、オフロード車など10あまりの機種の軍民用装備を派遣し、多種の現場動態デモンストレーションを行う。

航空展に多組の「二強相争う」が出現

今回の珠海航空展の中には、多くの外形が似ており、性能が近い競争機種が少なくない。こうした「二強相争う」の良性の競争は中国の安全保障業務企業の技術進歩を促進した。例えば今回お目見えする「翼竜2」無人機であるが、顕著に機体の寸法を拡大し、種々の措置により無人機の搭載能力を向上させ、その主翼の下にはそれぞれ3つの外部搭載ポイントがあり、10発を超えるミサイルが搭載できる。「翼竜2」は中国空軍の展示区に出現しているため、このことはそれがすでに中国空軍の新メンバーとなっていることを意味する可能性が高い。

一方「彩虹」系列無人機は高いコストパフォーマンスという優勢をもって市場に「中国旋風」を巻き起こし、さらに「彩虹-5」は疑いなくさらにその中の傑物である。「彩虹-5」は決して「流行を追って」ターボプロップエンジンを選択しておらず、より経済的な重油ピストンエンジンを採用している。空力外形に対する最適化により、「彩虹-5」は非常に驚異的な航続能力と搭載能力を持ち、最多で16発のミサイルが搭載でき、新世代の「空中爆弾トラック」と称するに堪える。


 自慢げですけどまあ日本でこの規模と内容の航空展ができないのは明らかですわな。

















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