ロシアが北方四島の軍事的プレゼンスを増強するのは何のため?

 意外な理由が挙げられてますが。

http://military.china.com/news2/569/20160405/22370136.html


ロシアは何故千島列島に兵を増員するのか? あるいは朝鮮半島の急変に対応するためか

新華社ウラジオストック4月4日電(国際視察) ロシアは何故千島列島の軍事的プレゼンスを拡大するのか

新華社記者 呉剛

ロシア国防大臣のショイグは最近ハイテンションで、ロシア軍はロシアと日本の争いある島嶼である南千島列島(日本は北方四島と称する)に海軍基地を建設すると宣言し、この態度表明は関心を引き起こしている。ある外界の分析者は、日本の反対に遭っているが、この挙はロシア軍のロシア東部国境を防衛する能力を増強でき、ロシア軍の軍備競争が深刻な西太平洋地域により強い音声を発させることもできる、と考える。

軍事的プレゼンスを増強

ショイグは、ロシア海軍は南千島列島に軍事基地を設立する可能性を考慮中である、とする。

ロシア国防省ウェブサイトの報道によれば、ショイグは国防省の会議で「太平洋艦隊は4月に南千島列島に対する期間3ヶ月の実地調査を開始し、主要な任務はここに太平洋艦隊の基地を設立することの前途の見通しを研究することである。」と語った。ロシア太平洋艦隊の現在の主要な基地はウラジオストックとペトロパブロフスク・カムチャツキーに位置する。

南千島列島はロシアと日本の争いある島嶼である。千島列島はロシアの極東カムチャツカ半島と日本の北海道の間に位置する。列島南部の歯舞、色丹、国後、択捉の4つの島はロシアによって南千島列島と呼ばれ、日本は北方四島と称する。第二次世界大戦終結以来、4つの島はロシアサイドによって実効支配されている。ロシアサイドは、日本の北方四島返還要求はすなわち第二次世界大戦の戦敗という結果の定義し直しを要求することだ、と考える。争いが深刻であるがゆえに、両国は今に至るもまだ平和条約を締結できていない。

ショイグは、ロシアサイドはすでに択捉島と国後島に2カ所の近代化された軍事建築群を新たに建設することに着手し、このことは東部前線部隊の「戦備状況」改善の助けになる、と語る。

ショイグはさらに、「千島列島は計画中の部隊、武器更新作業を行いつつある。今年、ここには陸上ミサイルシステムである『舞会』および『稜堡』、および新世代無人機Eleron-3が配備されることになる。」とする。

ここ何年か、海軍強国の地位回復のため、ロシアは千島列島の軍事的実力の強化を開始し、駐留軍を増強しかつ以前閉鎖した軍事基地を改めて使用し始めている。同時に、ロシア軍はさらに何度も千島列島で大規模軍事演習を行っている。

日本サイドの不満を引き起こす

歴史上、ロシアと日本の間の争いある島嶼の帰属をめぐる問題の論争は休むことがない。ロシアは南千島列島はロシアの領土であるとの考えを堅持し、ロシア首相メドヴェージェフは何度も国家指導者の身分をもって南千島列島を視察し、ハイテンションでロシアサイドのこうした島嶼に対する主権を示している。去年9月、ロシア外相のラブロフは明確に態度表明し、南千島列島の帰属には争いは存在せず、日本は「戦後の歴史的事実」を受け入れるべきだと語った。

ロシアサイドの一連の態度表明と挙動は日本の不満を引き起こしている。日本はずっと4つの島は日本の領土であると考え、何度もロシアサイドに向けこの立場を伝達することを中断することはなく、同時に随時ロシアサイドの挙動を追跡するだろうとしている。

日本の内閣官房長官である菅義偉は3月28日、「日本サイドはロシア国防大臣の北方四島における軍事的プレゼンスを拡大するとの言論に対し重大な関心を表明し、ロシアサイドの態度表明は日本の立場と不一致である。」とした。

多重の考慮に基づく

分析者は、ロシアサイドが日本の反対をかえりみず、ハイテンションでの南千島列島進駐を考慮するのは、ここが極めて重要な戦略的位置であるがゆえだ、と考える。

ロシア国家下院国防委員会主席のケモイェドフは、千島列島はオホーツク海東南部の天然の障壁であり、オホーツク海と太平洋の海上ルートを抑え、ここに強大な軍事基地を建造することは、ロシア東部国境の絶対の安全を保証できる、とする。彼はさらに、ソ連解体後、ロシアは千島列島の発展に配慮する暇がなかったのであって、「現在はこの穴をふさぐ時だ」と語る。

ロシアメディアの報道によれば、ロシア軍は南千島列島で面積最大の択捉島に大型海軍基地を建設することを選択する可能性が高く、この基地の建設に用いる時間は約2〜3年である。択捉島には湾が10カ所あまりあり、こうした場所は大型艦船が停泊する天然の良港である。

ロシア地質研究院軍事地質学博士のシフコフは、ロシア軍が南千島列島に海軍基地を建設する意図は非常に明白で、ここのような重要な戦略の要地に軍事基地がないことはロシア軍の一大欠陥である、と語る。

ロシアが南千島列島に海軍基地を建設するもう1つの考慮は、朝鮮半島の突然の形勢変化に対応することである。現在、北朝鮮、韓国、アメリカの半島の核問題をめぐる争いはますます激しくなっており、米韓は史上最大規模の軍事演習を行って北朝鮮を威嚇し、北朝鮮も弱みを見せず、連続してミサイルを発射している。ロシアサイドは、東北アジア情勢に対する影響力を増強し得ることを希望している。


 半島情勢の突然の変化があった時、ロシアは具体的にどう動くつもりなんですかね。北方四島の帰属に関しては、ロシアの立場が一貫していたのならまだ分からんでもないですが、なら過去長期にわたり交渉を重ね、「二島返還」が現実味を帯びたこともあったという経緯は一体何なんだということになりますわな。
















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