中ロ合同演習

 8月15日まで行われる合同演習の「こぼれ話」的記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20130812/17991909.html


ロシアメディア:中国のエースパイロットは雨の中で降着を行わない ロシア軍の指導が必要

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「8月6日、『平和使命-2013』合同対テロ軍事演習に参加する中国空軍の殲轟ー7A『飛豹』実戦機は、エチェバークー訓練場で初の飛行訓練を行った。」)

ロシアと中国の「平和使命-2013」演習は現在最も激烈な時に至っている。両国は1,500名余りの軍人を南ウラル地域に配置し、ある都市を占拠したテロ分子をいかにして殲滅するかを演習訓練する。大部分の中国軍人と技術装備はエチェバークー訓練場に駐屯し、空軍戦闘群の営地はシャガー飛行場である。

シャガー空軍基地政治部副主任アレキサンダー シカリェブジーは次のように語る。「チャリヤビンスクには5機の中国の殲轟ー7A実戦機と5機のヘリが駐屯しており、彼らは実兵実弾射撃演習に参加することになる。現在我々はまさに中国軍人と地形を研究しているところで、昨日ヘリに乗って標的場上空に上がり、方位をしっかりと記憶した。最も近い計画は訓練飛行で、しかもロシアと中国の飛行員が同時に上がる。だが最も興味深いのは演習の正式の部分ではなく両国軍人の日常の接触と交流だ。現在ゲストが居住している営舎はすでに『リトルチャイナ』と呼ばれている。周囲で活動する人は皆普通と違う迷彩服を着ている。駐車場に止められているジープに書いてある文字は全部漢字で、数字ではない。」

基地の飛行員たちは次のように語る。「中国人はプレゼントを持ってきた。ロシア語が刻まれた金メッキの大皿だ。我々が準備したのは自分たちの伝統の信号旗だ。中国軍のきちんとした秩序は我々を非常に驚かせる。戦士たちには朝食後15分間の自由時間があり、昼食後まるまる2時間の昼休みがある。この期間、将軍であっても最下級の兵に何かをするよう強制することはできない。我々はこの種の自由に不可解さを感じる。だが彼らは他人が自分の飛行機の写真を撮るのを許さない。彼らは自分の飛行機を『飛豹』と呼ぶ。ひとたび降着するや、我々は皆次々にカメラを取り出して記念写真を撮ろうとする。だが彼らはダメだと言う。だが、あなた方も自分の飛行機を撮影するのを許さない限りはだ、とも言う。」

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「ロシアメディアは、中国の『飛豹』実戦機の元々の駐屯地は降雨が非常に稀で、これにより中国サイドのエースパイロットには湿って滑る滑走路への降着の問題が存在すると推定される、とする。」です。)

中国軍人は雨の中の飛行が不得意である。これらの機が元々駐屯している地域は降雨が非常に稀で、このため湿って滑る滑走路上への降着は、中国のエースパイロット対しても問題となる。ロシアの専門家は翻訳を通じて彼らに降着の提案をした。だが中国人には飛行に適さない天候に対する異なる認識があった。ロシア軍事飛行に関してはこの概念はないのだが、中国の規定によれば雲の層が特に厚い状況下では飛行が禁止される。

天気予報によれば、あさってには雲の固まりは散り、チャリヤビンスクの人は空中に中国の「飛豹」を見ることになる。

【ロシアのチャリヤビンスクニュースネット8月8日の報道】 中国の演習参加将兵のロシアでの滞在の件を担当する国防省の代表者は、彼らのために『孔雀石』迎賓館の3階を借り切った。

中国からは今回全部で600名余りの軍人が来ており、一部はエチェバークーの野戦営舎に滞在し、さらに約200人(主に指揮人員、文民の人員、飛行員)がチャリヤビンスクの「孔雀石」迎賓館に滞在している。中国軍人はフルセットの装備を持ってきており、装甲装備があるだけでなく、さらに多くの文民の人員がいて、これには料理人が含まれる。ある消息筋の人物は次のように語る。「彼らは食事を全部自分で作っており、国内から連れてきた料理人がいる。面白いのは、食事を作るのはほとんど全て男性だということだ(頑住吉注:別に普通だと思うんですがロシアでは軍でも女性がやることが多いんですかね)。彼らの食事には厳格な規定があり、朝食が2食あり、その後昼食があり、いかなる人も食べないことは許されないのだ。」

(頑住吉注:3ページ目)「平和使命-2013」演習に参加する飛豹実戦機。沈陽軍区空軍航空隊の「英雄師団」部隊から来た。かつて一江山島戦役(頑住吉注:1955年、国民党軍との戦闘)の中で、我が軍の連合作戦の先例を作った(頑住吉注:航空支援ある戦い、ということのようです)。今回の「平和使命-2013」中ロ合同対テロ軍事演習では、彼らは全部で5機の殲轟ー7を抽出し、空軍戦闘群を組成して中国サイドを代表して参加している。

(頑住吉注:4ページ目)殲轟ー7Aは中国が自ら研究開発した新世代超音速戦闘爆撃機で、主に地上、海面の戦術戦役縦深目標の打撃任務を担い、かつ一定の自衛空戦能力を持つ。

(頑住吉注:5ページ目)殲轟ー7Aは低空性能が良い、航続距離が長い、弾薬搭載量が大きいなどの特徴を持ち、昼夜間、複雑な天候および高度に危険な電磁環境下で比較的強い防空作戦能力および生存能力を持つ。

(頑住吉注:6ページ目)「平和使命-2013」演習に参加する中国サイドの「飛豹」実戦機は演習開始前に戦場環境を熟知し、突撃目標を目視偵察、捜索した。

(頑住吉注:7ページ目)「平和使命-2013」演習に参加する中国陸軍航空隊の武直ー9ヘリ。

(頑住吉注:8ページ目)武直ー9が地上で維持メンテナンスを行っているところ。


 中国は広く、雨の多い地域も当然ありますから一般的に中国のパイロットが雨に弱いということではないと思うんですが。あと、「ある都市を占拠したテロ分子をいかにして殲滅するか」という想定から、この演習で言う「対テロ」は我々の一般的に想像するテロ犯罪の対抗ではなく、反政府勢力の殲滅を指すことが分かります。

 で、前の記事では15日終了となっていたはずですが、もう終わったようです。

http://military.china.com/news/568/20130813/17995087.html


中ロ「平和使命-2013」合同軍事演習、満足な形で終了

中新ネット8月13日電 「ロシアの声」ラジオ局の情報によれば、12日、中ロ両国が参加した「平和使命-2013」合同演習参加部隊は協力しての戦闘期間に想定されたテロ分子の基地を占領し、対テロ演習は成功裏に終わった。

演習では武装分子の基地はウラルに位置するエチェバークー標的場のカスリノ村に設けられたと想定され、ミルー8輸送ヘリが一組のスナイパーを航空降下させ、機械化歩兵が装甲輸送車の援護下でテロ分子に占拠されたと想定された建築物を攻撃占領し、同時に両軍の迫撃砲が目標に向けて砲撃を行った。

報道は、目標攻撃時、中国人民解放軍の殲轟ー7A機とロシア中央軍区のスホーイー24爆撃機の援護の下で、部隊は装甲輸送車、戦車を使用した、とする。テロ分子の基地占領後、中ロ部隊は分裂させられた武装分子の小グループを殲滅した。ここに至り、対テロ演習は成功裏に終結した。


 まあロシアも中国も民族独立運動活動家をテロリストと呼んでおり、彼らが主導権を握った地方都市を空爆や砲撃といった手段で無差別攻撃して犠牲をいとわず皆殺しにする、という訓練だったわけですね。




















戻るボタン