「翼竜II」無人機とは

 重複部分もありますが関連の記事を2つ紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20150917/20409561.html


中国の翼竜2が明るみに 弾薬搭載量恐るべし まるで小型爆撃機

第16回北京航空展が9月16日に国際会議センターで開幕し、中航工業のある宣伝ページの中に、翼竜II無人機の設計方案の説明図が出現した。資料の説明によれば、翼竜II無人機システムは翼竜I無人機を基礎に研究開発される中高度、長航続時間、偵察・打撃一体化多用途無人機で、偵察、監視、対地打撃任務が執行でき、軍事任務、対テロ平和維持、国境パトロール、民事用途に適する。このシステムは翼竜II無人機、地上ステーション、任務搭載荷、地上保障システムからなる。宣伝ページ上のこの翼竜II無人機は、6つの翼の下の搭載架が複合搭載架の方式を採用し、12発のミサイルを搭載している(注:翼竜I無人機の翼の下には4つの搭載架があり、8発のミサイルを搭載する)。

翼竜II無人機システムは完全自主の水平車輪式発着能力と巡航飛行能力、空中・地上の協同能力、地上リレーコントロール能力を持ち、翼竜Iに比べ翼竜II無人機は空力レイアウト、機体構造、機載システムを最適化し、大出力ターボプロップエンジンを搭載し、プラットフォームの飛行性能、搭載荷の搭載能力、多センサー総合能力、データ発信およびコントロール能力が大幅に向上し、複雑な環境下での多種の任務の需要に適応することができる。

翼竜II無人機は光電子監視・照準装置、合成開口レーダー(SAR)、レーダー警告設備、レーザー制御誘導ミサイル、レーザー制御誘導爆弾を標準配置で搭載し、ユーザーの需要を根拠に電子偵察、レーダー妨害、通信偵察、情報収集、偵察カメラ、通信中継、捜索救援などの設備、およびその他の先進的な任務搭載荷設備、データリンク、機載武器などを選択装備することもできる。(周揚)


http://military.china.com/important/11132797/20150918/20417998.html


中国の翼竜IIの秘密を明らかに アメリカの「リーパー」に比べると1つ致命的欠点がある

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「翼竜II無人機システム」)

各国の実物の飛行機が一堂に集まる珠海航空展に比べ、航空管制の制限を受ける北京航空展はしばしばネット仲間からふざけて「北京航空模型展」と呼ばれる。珠海航空展のハイライト頻出には及ばないが、今回の北京航空展はそれでも若干の驚きと喜びをもたらした。この中で中航工業成都飛行機設計研究所が初めて明るみに出した「翼竜II」無人機が最も人の注目を引く。連日来、この無人機をめぐって各方の推測が絶えない。この無人機の性能レベルは一体どうなのか? このような疑問をたずさえ、記者は「翼竜II」無人機プロジェクト関連人員にインタビューを行った。

作業人員の説明によれば、(頑住吉注:この段落は以下上の記事との重複なので何だったら飛ばしてください)「翼竜II」無人機は翼竜II無人機システムは翼竜I無人機を基礎に研究開発される中高度、長航続時間、偵察・打撃一体化多用途無人機で、偵察、監視、対地打撃任務が執行でき、軍事任務、対テロ平和維持、国境パトロール、民事用途に適する。このシステムは翼竜II無人機、地上ステーション、任務搭載荷、地上保障システムからなる。翼竜II無人機は光電子監視・照準装置、合成開口レーダー(SAR)、レーダー警告設備、レーザー制御誘導ミサイル、レーザー制御誘導爆弾を標準配置で搭載し、ユーザーの需要を根拠に電子偵察、レーダー妨害、通信偵察、情報収集、偵察カメラ、通信中継、捜索救援などの設備、およびその他の先進的な任務搭載荷設備、データリンク、機載武器などを選択装備することもできる。

説明によれば「翼竜II」無人機は全幅20.5m、全長11m、最大離陸重量4200s、最大外部搭載重量480kg、最大速度370km/h、最大飛行高度9,000m、航続時間20時間である。「翼竜II」の研究開発進度はどうなのか? 現場の作業人員は、現在この機は依然設計、研究開発の中にあり、まだ3年の時間を待つことを要してやっと利用可能になると見られる、とした。「翼竜II」の性能に言及した時、作業人員は自信をもって、この機は国内でトップに数えられるべきであり、世界の範囲内でも最も先進的な1つに属するはずだ、とした。

(頑住吉注:これより2ページ目。キャプションは1ページ目と同じです。)

宣伝ページ上の「翼竜II」無人機は6つの翼の下の搭載架に複合搭載方式を採用して12発の「藍箭-7」らしき空対地ミサイルを搭載している。「藍箭-7」ミサイルの重量は46kgで、これに基づき計算すると「翼竜II」無人機の外部搭載荷は当然500kgを超えるはずで、一方関連人員も「翼竜II」の最大外部搭載架は実は600kgを超えると明らかにしている。改良型「リーパー」無人機のように外部タンクは搭載できないが、主翼内に内蔵タンクが配備され、燃料搭載量は1トンを超える。「翼竜II」が「翼竜I」を基礎に研究開発された機種であることを考慮すれば、「翼竜I」の200kgという任務搭載荷と300kgの燃料搭載量に比べ、「翼竜II」の進歩は間違いなくまさに実質的なものである。

寸法などのデータを総合して見ると、「翼竜II」無人機はアメリカのMQ-9「リーパー」無人機に非常に似ており、両者の位置付けにも当然共通するところがあるはずだと推測できる。だがアメリカの「リーパー」無人機に比べると、「リーパー」の上昇限度は15,000m、搭載荷は1,700kg、最大速度は482km/hで、「翼竜II」はこの3つの方面で一定の隔たりがある。

「翼竜II」の隔たりが主にエンジンという弱点のせいだというのはごくはっきりしている。「リーパー」無人機はTPE331型ターボプロップエンジン1台を配備し、出力は662キロワットで、強力なエンジンのおかげで「リーパー」は最多で4発のAGM-114ヘルファイアミサイルと2発の重量230kgに達するGBU-12レーザー制御誘導爆弾あるいは「連合直接攻撃弾薬(JDAM)が搭載できる。これに比べ、関連の人物は「翼竜II」が現在計画する武器弾薬は翼竜Iとおおよそ同等であるとしており、弾薬の種類、威力は「リーパー」に比べ隔たりが比較的大きい。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「2012年珠海航空展で展示された翼竜無人機」です。)

ならば「翼竜II」は一体どのようなエンジンを装備しているのだろうか? 軍事ウォッチャーは、公開されているデータから推測すると、「翼竜II」は出力が500キロワットのターボプロップエンジン1台を配備しているに違いなく、国内の現在同クラスのエンジンは運ー12機に配備されるウォジャン-9エンジンである、とする(頑住吉注:日本語にない漢字を使ったターボプロップを意味する語です)。ウォジャン-9は渦軸-8Aエンジンを基礎に設計された500キロワット級ターボプロップエンジンで、中国が1980年代に設計を開始した非常に成熟したエンジンで、その設計目的は運ー12機に以前装備されていたカナダのPT-6A-27エンジンに取って代わることだった。

翼竜系列無人機の総設計師である李屹東はかつて、中米の無人機にはまだ10年近い隔たりがあり、「翼竜II」と「リーパー」の対比から見て両者には間違いなく一定の隔たりがあるが、肯定できるのは中米無人機間の隔たりが持続的に縮小中だということである、とした。西側先進国の水準に比べ、中国航空工業は「足下にも及ばない」から「その背中が見える」までの非常に苦しい追跡を経てきた。現在「肩を並べて走る」に向け努力中で、「翼竜II」無人機はまさしくこの壮大な潮流の1つの縮図である。中国航空人の努力の下、遠くない将来もう「翼竜II」が青空を駆けるのを見ることができると信じる。(劉昆)

(頑住吉注:4ページ目)2014年上海協力機構軍事演習に出現した翼竜I無人機


 ここでも動力がネックなわけですがアメリカとの距離が縮まりつつあるのは本当でしょうし、何より日本とは比較にならないほど進んでいるのは確かです。












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