中国の専門家、フォード級空母を語る

 中国に対する大きな脅威になると考えられるので関心が高いようです。

http://military.china.com/important/11132797/20131006/18075855.html


尹卓:米軍がさらに貧乏になっても空母にかける金は減らさない フォード級は最少でも7隻建造される

「中国の声」放送局「ニュース縦横」の報道によれば、昨日、あるメディアが「世界最強」空母と呼ばれるアメリカ海軍のフォード級原子力空母が基本的に完成し、間もなく11月には進水する、と報道した。米軍第3世代原子力空母であるフォード号空母は建造開始の日からもう多くの注目を一身に集めた。2008年9月10日、アメリカ海軍とノースロップ・グラマングループは金額51.6億アメリカドルの契約を締結し、正式にフォード号の建造作業を展開した。2009年11月13日、竜骨が据え付けられた。そして今まもなく進水である。計画によれば、フォード級空母は最も早くて2015年に就役を開始する。

まさに一段と力を入れて建造中の「フォード」号は艦体が幅40.8m、飛行甲板の長さ332.8m、幅78m、排水量10万トン、海上の「ビッグマック」の名に恥じない(頑住吉注:これはハンバーガーではなくトランスフォーマーと関係あるみたいなんですけどどうでもいいですよね)。世界最強空母と讃えられるフォード号の性能は一体どんなものなのか? また米軍にとってどのような戦略的意義があるのか?

これまでアメリカ海軍は新世代空母を設計する時、いつも完全にゼロから開始して全く新しい設計を起草してきた。だがフォード級空母は現在アメリカ海軍の主力である「ニミッツ」空母を基礎にさらに一歩改良したものである。海軍情報化専門家委員会主任の尹卓は動力システムからカタパルト装置まで、フォード級は「海上の覇者」の名に恥じない地位にある、と分析する。

尹卓:プラットフォームの情報化は非常に高いレベルに到達し、この艦に非常に高いレベルの攻略を提供できるようにさせ、このようにこの艦のレーザー武器、強レーザーおよび粒子性武器は、現在の電磁カタパルトも含め全て正常に使用できる(頑住吉注:何言ってるのかさっぱり分かりませんわ。電力供給が充分だということですかね)。さらに、今後は電磁カタパルトが採用されるので、今後採用される多数の無人機の作戦が可能になる。さらに多くの電子対抗のいくつかの設備もあり、また一定のステルス設備もあり、この艦の全体的な機格納庫、維持修繕仕事場、そして艦上の例えば弾薬搭載、給油など各種作業場所の設置が全てより科学的になっている。

「フォード」級空母はもはや蒸気カタパルトを使用して機を発射せず、より先進的な電磁カタパルト技術の使用に転じている。電磁カタパルト装置に頼り、フォード号空母は軽いもので1、2トン、重いもので2、30トンの飛行機を発射できる。アメリカ海軍の評価によれば、75機の艦載機を搭載した「ニミッツ」級空母1隻が、3日の作戦時間内に毎日打撃する目標は248である。一方同等の数の艦載機を搭載した「フォード」号空母が打撃する目標の数は2,000以上に達することになる(頑住吉注:え、どういう計算?)。その他の武器の使用を考慮すると、その総合作戦機能は「ニミッツ」級の3倍にもなる(頑住吉注:やっぱ数字おかしいですね)。尹卓は分析し、フォード級空母がこのように高い位置付けなのは、まさにアメリカのグローバルな戦略と相互に整合されているからである、とする。

(頑住吉注:これより2ページ目)

尹卓:アメリカの空母を核心とするこの種の遠距離戦力投入能力、いわゆる遠距離投入はアメリカにとって絶対にただ単なる距離上の遠近を指しているのではない。実際にはグローバル到達、グローバル投入、グローバル作戦の1つの基準なのである。アメリカは依然自らを世界の覇権型国家と見なして全体的軍事力を配備しており、アメリカは世界各地において関与が行えることを要求する。これこそアメリカの国家戦略と軍事戦略の整合する部分である。

ここ何年か以来、一部のアメリカの当局者を含む人物が「空母は時代遅れ」とし、「空母無用論」をおおっぴらに語り、一時は世間でも広く話題になった。だがアメリカ製府は行動をもって自らの空母に対する本当の態度を表明した。米軍は、2058年までに10隻の「フォード号」の同型艦を建造する計画である。尹卓は、空母の保有は依然として世界の大国海軍のシンボルであり、アメリカの戦略の方向は各国を引っ張っていくことになる、と考える。

尹卓:また、我々は世界のその他の国、イギリス、フランスも空母を使用して作戦を行っており、日本も空母を開発中であり、インドも空母を開発中であるのを見ている。さらに多くの国、ブラジル、アルゼンチンなどの中型国家も空母を持っている。このため、私はまだいくつかの大国が空母を放棄したのを見たことがなく、空母の保有は依然現在の世界の大国海軍の1つの主要なシンボルであり、しかも主要な趨勢でもある。

アメリカの国防予算は近年来年を追うごとに下降し、米軍が現在保有する空母戦闘群の数を保持したければ、何とか策を講じてフォード級空母の建造および維持メンテナンスのコストを下げるしかない。こうではあっても、フォード級空母の開発費用は依然150億アメリカドル余りにもなっている。まだ完全に経済的低迷から脱していないアメリカ経済が、米軍の膨大な造艦計画を支えられるか否か? 尹卓は、経済の疲弊は米軍の計画を制約するが、米軍はさらに貧乏になっても空母にかける金は減らさない、と考える。

尹卓:経済にはアメリカの軍事力の拡張展開に対する重大な制約作用がある。フォード級空母の調達費用はニミッツ級空母を非常に大きく超える。だがアメリカはもしさらに困難になっても、空母艦隊というこの種の編成様式を放棄することはなく、フォード級空母も含めてである。この艦の建造、就役が決定されている以上、絶対に1隻や2隻ではない。もし11の空母艦隊が維持できなければ、8〜9、甚だしきに至っては7〜8の空母艦隊を保持し、アメリカは依然世界第1位の(軍事)大国であり、これに頼ってアメリカは何十年かの時間を維持できる。(記者 陳振璽)


 アメリカの軍事費削減は深刻で、空母戦力が削られる可能性がありますが、最近のアジア太平洋地域重視ぶりから見て中東でとんでもない大きな動きでもない限り日本周辺の戦力が大きく低下することはなく、また無人ステルス攻撃機の配備など中国との戦力差もむしろ広がるかもしれません。















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